fairy fantasy

野部 悠愛

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不思議な少女

2

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「ファーベルク公爵家の奇跡」こと、シェイリー・ファーベルクは無事生まれてから9ヶ月、何事もなくすくすく成長した。
……「何事もなく」とは少々語弊があり、彼女には不思議なことが多くあった。
まず、学歴の高い貴族でもなかなか理解し難い精霊語を人語よりも早く、誰も教えていないのに話し始めた。
次に、普通は7歳からしか見ることの出来ない精霊の姿を早くも瞳に映すことが出来た。
それらのことは限られた人しか知らない秘密であったが、彼女の抱える1番の秘密はその瞳であった。
「良いかい?シェイリー、その美しい瞳は他の人には決して見せてはいけないよ。」
彼女の父親は彼女に言い聞かせた。
そう、彼女の瞳は左右で色が違ったのである。
それは、人間ではありえない事だった。
しかも、左目はエメラルドグリーンというありふれた色であったのに、右目は人間ではありえない水色と紫色のグラデーションであった。
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