10 / 20
目を背けて
3
しおりを挟む
休日、今日は珍しく部活もない土曜日。
ずっと前から楽しみにしていた日。
……だから、今日は何も考えない。
携帯を何度も見て彼女との待ち合わせ時間を確認する。
今日行くのは近所にあるショッピングモールで、本当は自分の家から向かった方が早いけど、彼女が私とのんびり歩きたいと言ってくれたから待ち合わせ場所は彼女の家だ。
彼女とのチャットを見て思わずニヤつく。
足取りは軽かった。
一緒に歩きたいからと申し訳無さそうに言う彼女の表情を想像するだけで気持ちは弾んだ。
おかしい、少し前は彼女のことを考えてどんよりとした気分になっていたのに、今はそれが嘘のように彼女のことを考えて幸せを感じている。
ふと、あの夢が頭を過ぎった。
込み上げる醜い心を振り払うように頭を振り、彼女の家の扉に1歩、足を踏み出した。
ほんの少しの緊張を吐き出すように大きく深呼吸をしてインターホンを押した。
しばらく待つと、パタパタと階段を降りる音が聞こえてきた。
もう一度深く呼吸をして、笑顔を作る。
彼女に会う時は、少しでも明るい表情を浮かべていたい。
ずっと前から楽しみにしていた日。
……だから、今日は何も考えない。
携帯を何度も見て彼女との待ち合わせ時間を確認する。
今日行くのは近所にあるショッピングモールで、本当は自分の家から向かった方が早いけど、彼女が私とのんびり歩きたいと言ってくれたから待ち合わせ場所は彼女の家だ。
彼女とのチャットを見て思わずニヤつく。
足取りは軽かった。
一緒に歩きたいからと申し訳無さそうに言う彼女の表情を想像するだけで気持ちは弾んだ。
おかしい、少し前は彼女のことを考えてどんよりとした気分になっていたのに、今はそれが嘘のように彼女のことを考えて幸せを感じている。
ふと、あの夢が頭を過ぎった。
込み上げる醜い心を振り払うように頭を振り、彼女の家の扉に1歩、足を踏み出した。
ほんの少しの緊張を吐き出すように大きく深呼吸をしてインターホンを押した。
しばらく待つと、パタパタと階段を降りる音が聞こえてきた。
もう一度深く呼吸をして、笑顔を作る。
彼女に会う時は、少しでも明るい表情を浮かべていたい。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる