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Birth of evil spirit
16話 邪悪
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――ラオッサ街道から少し離れた位置にある、セダールの木が群生する林。
薄暗い林の中、樹木以外何もない空間が突如として渦状に捻れるよう歪みだす。
その歪みからはやがて、何かが徐々に姿を現していく。
そして今度は渦の向きが逆に回転するように再び捻れ、歪みは収束していく。だがその何かは歪みが収まっても姿を残したままで、初めからそこに居たかのように林の中に顕在した――。
「うふふ、う腐付FUふ負布ふふ……」
「魔っ、またっ、KOれ、たっ来れたねっ、ケタケタケタケタ」
その言葉はとても聞き取りにくく、人間の声では有り得ないような発音。
禍々しい邪気を放つ“何か”は、動いた――。
◇◆◇◆
ビスタ達の前に現れた魔物の群れ。
『オットル』という名で呼ばれたその魔物。
近い動物で例えるなら“狼”のような見た目を持ち、鼻先から尻尾の先端まで全長が120~150アインク。
薄汚れた象牙色の体毛と、前顎から伸びる白く鋭い牙が特徴の下位ランクの魔物である。
存在が確認されている魔物の中では最も繁殖力が高く、大陸中のどの地域にも生息しているのが確認されていた。
オスとメスが同数の10~30体程の群れでコミュニティを形成し、旅人や商人等を襲う。
鼻が利き、自然界にはあまり存在しない鉄の匂いに特に敏感なため、金属を多く使った武具など鉄臭さを放つ物体に対し鋭敏に感知をしてくる。
ちなみに人間は勿論、動物や虫や他の魔物の死骸等も食べる程に雑食で、肉は不味いらしい。
「10、20……。30体近くは居そうですね。ビスタ様、俺達に任せてもらってもいいですか?」
小さな唸り声を発し今にも襲い掛かってきそうなオットルの群れを、目算で大まかに数えたマックルが荷台の上に立つビスタにそう提案した。
「そうだね、キミ達がやれそうならそれでいいんだけど、俺は何もしなくていいのかい?」
そうビスタが聞き返すと、今度はケルーンがニヤリと自信満々に言い放つ。
「相手は所詮オットルですよ? 団士様の手を煩わせなくても俺達だけでやれますよ!」
ケルーンとマックルを含めた、15名程いる兵士達も同じような内容を意気盛んにそれぞれ述べ、聞き終えたビスタは思わず微笑む。
「……わかったよ。じゃあコイツらはキミ達に任せてみようかな。但し、絶対に油断はするなよ!」
「「了解っ!」」
そのレスポンスと同時に兵士全員が荷馬車の周りで組んでいた隊列を解き、各々が魔物の方へ。
対するオットル達も一斉に牙を剥き、獰猛に兵士達へと襲い掛かる――。
「"スライセ・ゲーレ"!!」
そう叫んだマックルが、杖剣を握りながら強く念じ、手を頭上に翳す。
すると、3枚の風の刃が宙空に発現。
直後に勢い良く放たれ、鋭利な刃は魔物を胴体から真っ二つにしていった。
「"ヒュジ・アムズ"―――っ!」
一方でケルーン。
野太い声で術を唱え、両手持ちの大剣を地面へと思い切り突き立てる。
大剣は大地に含まれる鉄分をみるみる内に吸収していき、剣を引き抜く頃には刀身が2ヤールトを超すほどの巨大な剣と化していた。
「おらあああああああ―――!!」
勇む声と共に持ち上げた剣を振り下ろす。
地面を抉る程に強烈なその一撃は、二体のオットルを『斬る』というより『叩き潰した』
剣と盾を用いて一体づつ確実に仕留めようとする兵士が多い中、ケルーンとマックルは上記の様に次々と魔物を駆逐していく――。
◇◆◇◆
――開戦から三分が経つ頃には、オットルの群れは全て亡骸と化し、魔物の血や肉片がそこら中に飛び散っていた。
「よう。今回は何体だよ、マックル」
「……7体、ってところか」
思い出しながら指を折って数えるマックルは、そう答えた。
「そうか、今日も俺の勝ちだな! 俺は8体だぜ、やりぃ!」
嬉々とするケルーン。
マックルは苛々としながら反論する。
「貴様と違って、俺は攻撃をする度に術を唱えなきゃならないんだから効率の差だ! 全く蛮人はこれだから……。いつも下品な戦い方しやがって……!」
「あれれぇ~? マックルくんまた負け惜しみでちゅかぁ?」
言い訳に聞こえなくもないマックルの言い分に、ケルーンは変顔を見せて茶化す。
「……殺す! 剣を構えろケルーン・ノーエスト! 貴様を8体目にカウントしてやろう!」
三十路を過ぎてる大人とはとても思えない程の幼稚な口論に、他の兵士が止めに入る。
この二人のやり取りが普段からこういう形に発展するのを兵士達は熟知しているので、仲裁に手際の良さが光る。
(――やっぱりあの二人は抜きん出てるね。オットル相手とはいえ、あの鮮やかな手並みは恐れ入るなぁ……)
一連の戦闘を荷台から眺めていたビスタは、二人の実力を客観的に分析する。
(風術のスペシャリストであるマックルと、未熟な土術ではあるが、有り余る腕力で魔術の弱さをカバーしているケルーン。二人とも若くはないが、地道に研鑽を積み、今の実力まで上り詰めた苦労人。クルーイルが抜けた分の穴は、案外こういう人材こそが務まるのかもね)
現在、親衛士団は空いたままである第17団士の席を早急に埋める為に、国内中で人材を模索している真っ最中だった。
既に何名かの候補者をリストアップしており、実力者であるマックルとケルーンも当然そのリストに名を連ねていた。
(さて……と、分析はひとまずここまでにして、そろそろ任務の方を終わらせなきゃね)
物思いに耽るのは帰還してからにしようと判断したビスタ。
荷台から飛び降り、手綱を握りながら待っているであろう馭者の元へ駆け寄る。
「馭者さん、魔物の群れは片付いたんで、そろそろ出発の……っっ!?」
語尾を言わずしてビスタは、馭者の姿に驚愕し、絶句する。
手綱を握ったまま座る馭者であったが、彼の首から上が――無いのだ。
(これは……!?)
「――きKI鬼ききき、み、は、どう……し……て、た多たた戦わっ……ナイ、の?」
「――っ!?」
異変について考えを巡らそうとしていたビスタは、突如背後から聞こえた声と邪悪な気配を感知。
反射的にその場から飛び退く――。
「こ、コイツは……!!」
全身からどっと噴き出てくる嫌な汗。
目の前に立つ“何か”が放つ、尋常ではない雰囲気を本能で感じとった証であった。
その何かは――。
3ヤールトはあろうかという巨躯。
腐蝕しているのか、ボロボロになっている黒いドレスのような装束。
赤黒い山羊の頭と、何処かの民族が着けていそうな奇怪なデザインのお面を被った頭とがあり、その禍々しいオーラを見たままの姿からも感じ取れる程の異様な風貌だった。
「コイツは、まさか……!」
「ビスタ様! な、なんですかソイツは!?」
何かの正体に気付き、逡巡とするビスタの背後からマックル達が駆け付ける。
ハッと、冷静さを取り戻したビスタは、身を翻して叫ぶ。
「――お前ら! 逃げろぉっ!」
「えっ、」
その瞬間、空を切り裂くようなほどの甲高い音が一閃。
駆け付けてきた集団の先頭であった、兵士5人の首から上を刎ね飛ばしたのだ――。
ボトっと、飛んだ頭がほぼ同時に落下。
各々の表情を見ると、自分が死んだ事にすら気付いていないようなものばかりが並んでいた。
「……あ、ARA、よよ、よ避けるルる……のね……」
赤黒い山羊の頭が、口をパクパクさせながらビスタを見下ろす。
「……くっ!」
その針金のような左腕から放たれた斬撃を、間一髪で伏せるように回避し、ビスタは難を逃れた。
しかし5人の兵を救えなかったことに自責し、歯を食いしばる。
「よっ、よっ、けたっ……よけったっヨケたケタケタケタケタケタケタケタケタ」
面を被った方の頭が、立ち上がろうとするビスタを奇怪に笑い飛ばした。
「ビスタ様……! コイツは、もしや……」
後方で立ち尽くす兵士達の中からマックルがビスタを呼ぶ。
彼の頭を過ったその『何か』の正体に、ビスタが解答してみせた。
「そうだ、コイツは……魔神族だ……!」
薄暗い林の中、樹木以外何もない空間が突如として渦状に捻れるよう歪みだす。
その歪みからはやがて、何かが徐々に姿を現していく。
そして今度は渦の向きが逆に回転するように再び捻れ、歪みは収束していく。だがその何かは歪みが収まっても姿を残したままで、初めからそこに居たかのように林の中に顕在した――。
「うふふ、う腐付FUふ負布ふふ……」
「魔っ、またっ、KOれ、たっ来れたねっ、ケタケタケタケタ」
その言葉はとても聞き取りにくく、人間の声では有り得ないような発音。
禍々しい邪気を放つ“何か”は、動いた――。
◇◆◇◆
ビスタ達の前に現れた魔物の群れ。
『オットル』という名で呼ばれたその魔物。
近い動物で例えるなら“狼”のような見た目を持ち、鼻先から尻尾の先端まで全長が120~150アインク。
薄汚れた象牙色の体毛と、前顎から伸びる白く鋭い牙が特徴の下位ランクの魔物である。
存在が確認されている魔物の中では最も繁殖力が高く、大陸中のどの地域にも生息しているのが確認されていた。
オスとメスが同数の10~30体程の群れでコミュニティを形成し、旅人や商人等を襲う。
鼻が利き、自然界にはあまり存在しない鉄の匂いに特に敏感なため、金属を多く使った武具など鉄臭さを放つ物体に対し鋭敏に感知をしてくる。
ちなみに人間は勿論、動物や虫や他の魔物の死骸等も食べる程に雑食で、肉は不味いらしい。
「10、20……。30体近くは居そうですね。ビスタ様、俺達に任せてもらってもいいですか?」
小さな唸り声を発し今にも襲い掛かってきそうなオットルの群れを、目算で大まかに数えたマックルが荷台の上に立つビスタにそう提案した。
「そうだね、キミ達がやれそうならそれでいいんだけど、俺は何もしなくていいのかい?」
そうビスタが聞き返すと、今度はケルーンがニヤリと自信満々に言い放つ。
「相手は所詮オットルですよ? 団士様の手を煩わせなくても俺達だけでやれますよ!」
ケルーンとマックルを含めた、15名程いる兵士達も同じような内容を意気盛んにそれぞれ述べ、聞き終えたビスタは思わず微笑む。
「……わかったよ。じゃあコイツらはキミ達に任せてみようかな。但し、絶対に油断はするなよ!」
「「了解っ!」」
そのレスポンスと同時に兵士全員が荷馬車の周りで組んでいた隊列を解き、各々が魔物の方へ。
対するオットル達も一斉に牙を剥き、獰猛に兵士達へと襲い掛かる――。
「"スライセ・ゲーレ"!!」
そう叫んだマックルが、杖剣を握りながら強く念じ、手を頭上に翳す。
すると、3枚の風の刃が宙空に発現。
直後に勢い良く放たれ、鋭利な刃は魔物を胴体から真っ二つにしていった。
「"ヒュジ・アムズ"―――っ!」
一方でケルーン。
野太い声で術を唱え、両手持ちの大剣を地面へと思い切り突き立てる。
大剣は大地に含まれる鉄分をみるみる内に吸収していき、剣を引き抜く頃には刀身が2ヤールトを超すほどの巨大な剣と化していた。
「おらあああああああ―――!!」
勇む声と共に持ち上げた剣を振り下ろす。
地面を抉る程に強烈なその一撃は、二体のオットルを『斬る』というより『叩き潰した』
剣と盾を用いて一体づつ確実に仕留めようとする兵士が多い中、ケルーンとマックルは上記の様に次々と魔物を駆逐していく――。
◇◆◇◆
――開戦から三分が経つ頃には、オットルの群れは全て亡骸と化し、魔物の血や肉片がそこら中に飛び散っていた。
「よう。今回は何体だよ、マックル」
「……7体、ってところか」
思い出しながら指を折って数えるマックルは、そう答えた。
「そうか、今日も俺の勝ちだな! 俺は8体だぜ、やりぃ!」
嬉々とするケルーン。
マックルは苛々としながら反論する。
「貴様と違って、俺は攻撃をする度に術を唱えなきゃならないんだから効率の差だ! 全く蛮人はこれだから……。いつも下品な戦い方しやがって……!」
「あれれぇ~? マックルくんまた負け惜しみでちゅかぁ?」
言い訳に聞こえなくもないマックルの言い分に、ケルーンは変顔を見せて茶化す。
「……殺す! 剣を構えろケルーン・ノーエスト! 貴様を8体目にカウントしてやろう!」
三十路を過ぎてる大人とはとても思えない程の幼稚な口論に、他の兵士が止めに入る。
この二人のやり取りが普段からこういう形に発展するのを兵士達は熟知しているので、仲裁に手際の良さが光る。
(――やっぱりあの二人は抜きん出てるね。オットル相手とはいえ、あの鮮やかな手並みは恐れ入るなぁ……)
一連の戦闘を荷台から眺めていたビスタは、二人の実力を客観的に分析する。
(風術のスペシャリストであるマックルと、未熟な土術ではあるが、有り余る腕力で魔術の弱さをカバーしているケルーン。二人とも若くはないが、地道に研鑽を積み、今の実力まで上り詰めた苦労人。クルーイルが抜けた分の穴は、案外こういう人材こそが務まるのかもね)
現在、親衛士団は空いたままである第17団士の席を早急に埋める為に、国内中で人材を模索している真っ最中だった。
既に何名かの候補者をリストアップしており、実力者であるマックルとケルーンも当然そのリストに名を連ねていた。
(さて……と、分析はひとまずここまでにして、そろそろ任務の方を終わらせなきゃね)
物思いに耽るのは帰還してからにしようと判断したビスタ。
荷台から飛び降り、手綱を握りながら待っているであろう馭者の元へ駆け寄る。
「馭者さん、魔物の群れは片付いたんで、そろそろ出発の……っっ!?」
語尾を言わずしてビスタは、馭者の姿に驚愕し、絶句する。
手綱を握ったまま座る馭者であったが、彼の首から上が――無いのだ。
(これは……!?)
「――きKI鬼ききき、み、は、どう……し……て、た多たた戦わっ……ナイ、の?」
「――っ!?」
異変について考えを巡らそうとしていたビスタは、突如背後から聞こえた声と邪悪な気配を感知。
反射的にその場から飛び退く――。
「こ、コイツは……!!」
全身からどっと噴き出てくる嫌な汗。
目の前に立つ“何か”が放つ、尋常ではない雰囲気を本能で感じとった証であった。
その何かは――。
3ヤールトはあろうかという巨躯。
腐蝕しているのか、ボロボロになっている黒いドレスのような装束。
赤黒い山羊の頭と、何処かの民族が着けていそうな奇怪なデザインのお面を被った頭とがあり、その禍々しいオーラを見たままの姿からも感じ取れる程の異様な風貌だった。
「コイツは、まさか……!」
「ビスタ様! な、なんですかソイツは!?」
何かの正体に気付き、逡巡とするビスタの背後からマックル達が駆け付ける。
ハッと、冷静さを取り戻したビスタは、身を翻して叫ぶ。
「――お前ら! 逃げろぉっ!」
「えっ、」
その瞬間、空を切り裂くようなほどの甲高い音が一閃。
駆け付けてきた集団の先頭であった、兵士5人の首から上を刎ね飛ばしたのだ――。
ボトっと、飛んだ頭がほぼ同時に落下。
各々の表情を見ると、自分が死んだ事にすら気付いていないようなものばかりが並んでいた。
「……あ、ARA、よよ、よ避けるルる……のね……」
赤黒い山羊の頭が、口をパクパクさせながらビスタを見下ろす。
「……くっ!」
その針金のような左腕から放たれた斬撃を、間一髪で伏せるように回避し、ビスタは難を逃れた。
しかし5人の兵を救えなかったことに自責し、歯を食いしばる。
「よっ、よっ、けたっ……よけったっヨケたケタケタケタケタケタケタケタケタ」
面を被った方の頭が、立ち上がろうとするビスタを奇怪に笑い飛ばした。
「ビスタ様……! コイツは、もしや……」
後方で立ち尽くす兵士達の中からマックルがビスタを呼ぶ。
彼の頭を過ったその『何か』の正体に、ビスタが解答してみせた。
「そうだ、コイツは……魔神族だ……!」
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