27 / 154
Brotherhood
26話 約束
しおりを挟む
時報ではない鐘の音。
それが聴こえたことによって、往来を行き交うグラウト市民達は瞬く間にパニック状態へと陥った――。
各地区に配属されているゼレスティア兵が懸命に市民を落ち着かせ、避難場所への誘導に尽力する。
しかし、数年に一度有るか無いかの非常事態。
殆どの市民が緊急時に対する免疫を備えていないのが実状だったのだ。
逃げ惑う人々が周囲で溢れ返る中、アウルとクルーイルの二人は冷静に状況を分析する。
「兄貴、これって……」
「ああ、どうやらゲートの中に魔神か魔物が入り込んだようだな」
クルーイルは、事象を正確に分析しようと辺りを見回す。
すると市民への誘導を担当する一人の兵士を視界に捉え、人混みをすり抜けながら駆け寄る。
「――少し聞きたいことがあるんだが、いいか」
兵士の肩を後ろから叩き、振り向かせた。
「どうした……っ!? く、クルーイル……様?」
「挨拶はいらん。敵の数と種類、出現場所を知ってる限り教えてくれ」
"元"上司がこんな所にいるとは思いも寄らなかった。といった様子で驚く兵士。
クルーイルは会釈に構ってる暇など無く、要点だけを掻い摘まんで聞き出す。
少し遅れてアウルもなんとか人混みの波から抜け出し、クルーイルに追い付く。
その兄が外敵の情報を聞き出した直後、顔色が変化したのを少年は見逃さなかった。
(兄貴……?)
「――わかった、邪魔をしてすまなかった。引き続き誘導の方を宜しく頼む」
それだけを言うと、クルーイルはアウルへと向き直る。
「アウル、お前は今すぐ避難場所に向かえ。俺はこれから侵入してきた敵と戦う」
「お、俺も兄貴と一緒に行くよ! いいでしょ……?」
反論をするアウル。大人しく従うつもりはないようだ。
「ダメだ」
弟からの訴えを一言で伏せたクルーイル。
しかし、アウルも引き下がる気は毛頭無い。
せっかく長年に渡る因縁から解放され、これから仲良く暮らせる。今日だけは兄から片時も離れたくないと思っていたのだった。
「何でだよ……。これから毎日俺に戦いを教えてくれるんでしょ? だったら一緒に戦って間近で見た方が――」
「バカ野郎っっ!」
――怒号と共に飛んできた左拳が、アウルの右頬を捉えた。
全く警戒をしていなかったので、避けることも儘ならなかったアウル。
よろめき、ジンジンと痛む頬に触れ、兄を見上げる。
クルーイルは尻餅をついた弟を見下ろし、厳格な態度を崩さず言葉を放つ。
「……自惚れるなよアウル。この先は今のお前が足を踏み入れて良い領域じゃない。半端な戦力と覚悟しか持たないような奴が一緒に行った所で、足手まといになるだけだ」
「――っ!」
クルーイル程の戦士に"足手まとい"という言葉を使われては、反論の余地はない。
それを理解出来ないほど、アウルも愚かではなかった。
「……わかったよ、兄貴」
――何故か涙が出そうになった。
――それは痛みや悔しさから来るものではなく
――ここで兄貴と別れたら、二度と会えないような気がしたからだ。
――それを考えたら、何故か涙が出そうになった。
「……約束、してもらっていい? 兄貴」
見上げていた顔を俯かせ、前髪で目頭を覆うように隠しながらアウルは言った。
「約束、だと?」
「うん。俺を卒業までに強くしてくれるって約束」
それを聞いたクルーイルは少しだけ呆気にとられるが、若干の笑みを含ませて応える。
「お前に言われずともそのつもりだが……まあ、約束してやろう」
無愛想ながらもそう言い残し、クルーイルはその場を後にした。
人混みをすり抜け瞬く間に見えなくなってしまった兄の背中を、アウルはしばらくの間見送った――。
◇◆◇◆
――クルーイルは街中を奔走しながら、この状況をもうひとつだけ把握することができた。
敵が居るであろう西門方面の夜空に目を移すと、空が紅く照っていたのだ。
これが意味するのは、中規模の火災も同時に発生しているという事実。
「やっぱり、敵はアイツなのか……」
呟くクルーイル。
訊き出した敵の情報に最初は半信半疑だった。
しかし赤に染まりかけた空を見ていると、徐々に信憑性は増していく。
(流石に……丸腰じゃキツいよな)
これから出逢う敵の戦力が一筋縄ではいかないものだと判断したクルーイルは、道中で適当な鍛冶屋を見付ける。
ここで武器の調達をしようと目論んだのだ。
(流石に……この状況では誰もいないか)
立ち寄った店は鍛治士が既に避難していたので、蛻の殻と化していた。
「大したモノではないが、無いよりはマシか……」
ひとしきり物色したが、元団士を唸らせる程の業物は一振りも無かった。
『他の鍛冶屋を回るか』とも考えたが、そんな時間は無いと即座に否定。
妥協した結果、その店の中では一番上等である材質で造られた、反りが少しだけ特徴的な長剣をクルーイルは見繕うことにした。
彼はそのまま店を後にし、剣を納めた鞘を握り締め、再び西門へと向かう。
更に10分程走り、広場に到着したクルーイル。
(……っ!)
早速視界に映った惨状に、思わず目を伏せてしまう。
屋台等の露店が普段から数多く構えられ、いつも賑わっていたこの広場。
しかし業火に包まれた今となっては兵士や逃げ遅れた市民が何人も、無惨な姿で横たわっていたのだ。
(くそっ……! 既に犠牲者がこんなにも……!)
もう少し早く向かっていれば、ここまでの被害にはならなかっただろう。
そう後悔し、自責するクルーイルだったが――。
「だっ、誰かぁ……助けてええええっ!」
女性の金切り声。
クルーイルは意識を切り替え、悲鳴のする方向へと走る。
「ビスタ様、お願いです! 娘だけは……娘だけはどうか!」
辿り着いた先には初老の男性が、泣き叫ぶ二十歳前後の若い娘の盾となるように庇っている。
その親子と相対をしていたのは、ビスタ・サムエレスだった。
「……娘だけは助けてほしいってこと? どうしようかなぁ?」
そう言いながらも、彼は微塵も悩む素振りを見せていない。
表情にはいつもの精悍さは無く、クルーイルの知る彼とはまるで別人のようだった。
「妻はこの子を産んですぐに死んでしまって……男手一つで育ててきた大切な娘なんです! だからどうか……どうか!」
初老の男性はニタニタと醜悪な笑みを浮かべ続けているビスタに対し、必死に訴えを続ける。
「うーん」
対してビスタは、値踏みでもしているかのように懇願をする男性を瞥し、わざとらしく唸っている。
(くそっ、間に合えっ――!)
その現場を見て、100ヤールト程離れたその現場に全速力でクルーイルは急行するが――。
「――じゃあ、とりあえずキミは死んでも良いって事だね」
ビスタのその言葉と共に、男は喉元で剣を呑み込むかのように貫かれてしまったのだ。
ずぶり、と新鮮な果実をナイフで思い切り刺したような嫌な感触が、音となって聴こえた。
剣を抜いた傷穴からは大量の鮮血が飛沫く。
絶え間なく噴き出す赤。
「お父さん……? お父さん……!! 嫌ァアアアアアア」
実父の惨死を目の前で目撃した娘。
亡骸を抱きしめ、慟哭。
「うるさいなあ……。もういいや、キミも死んじゃえ」
煩わしそうにビスタ。
泣き叫ぶ娘の脳天。
目掛けて剣を振り下ろす――。
「――っ!?」
しかし長剣の切っ先は娘の頭頂を貫かず、直前で停止する。
「はぁっ、はあっ、はぁっ……!」
間一髪で間に合ったクルーイルが、ビスタの手首を掴んでいた。
いや、また一人命が失われたのだ。クルーイルは決して『間に合った』とは思っていないだろう。
その表情は、安堵ではなくやるせなさに包まれていた。
「ビスタ……これは一体どういうことだ?」
手首を握る力を込めたままクルーイルは問い詰めた。
それに対し、ビスタは。
「キミ……誰だっけ?」
それが聴こえたことによって、往来を行き交うグラウト市民達は瞬く間にパニック状態へと陥った――。
各地区に配属されているゼレスティア兵が懸命に市民を落ち着かせ、避難場所への誘導に尽力する。
しかし、数年に一度有るか無いかの非常事態。
殆どの市民が緊急時に対する免疫を備えていないのが実状だったのだ。
逃げ惑う人々が周囲で溢れ返る中、アウルとクルーイルの二人は冷静に状況を分析する。
「兄貴、これって……」
「ああ、どうやらゲートの中に魔神か魔物が入り込んだようだな」
クルーイルは、事象を正確に分析しようと辺りを見回す。
すると市民への誘導を担当する一人の兵士を視界に捉え、人混みをすり抜けながら駆け寄る。
「――少し聞きたいことがあるんだが、いいか」
兵士の肩を後ろから叩き、振り向かせた。
「どうした……っ!? く、クルーイル……様?」
「挨拶はいらん。敵の数と種類、出現場所を知ってる限り教えてくれ」
"元"上司がこんな所にいるとは思いも寄らなかった。といった様子で驚く兵士。
クルーイルは会釈に構ってる暇など無く、要点だけを掻い摘まんで聞き出す。
少し遅れてアウルもなんとか人混みの波から抜け出し、クルーイルに追い付く。
その兄が外敵の情報を聞き出した直後、顔色が変化したのを少年は見逃さなかった。
(兄貴……?)
「――わかった、邪魔をしてすまなかった。引き続き誘導の方を宜しく頼む」
それだけを言うと、クルーイルはアウルへと向き直る。
「アウル、お前は今すぐ避難場所に向かえ。俺はこれから侵入してきた敵と戦う」
「お、俺も兄貴と一緒に行くよ! いいでしょ……?」
反論をするアウル。大人しく従うつもりはないようだ。
「ダメだ」
弟からの訴えを一言で伏せたクルーイル。
しかし、アウルも引き下がる気は毛頭無い。
せっかく長年に渡る因縁から解放され、これから仲良く暮らせる。今日だけは兄から片時も離れたくないと思っていたのだった。
「何でだよ……。これから毎日俺に戦いを教えてくれるんでしょ? だったら一緒に戦って間近で見た方が――」
「バカ野郎っっ!」
――怒号と共に飛んできた左拳が、アウルの右頬を捉えた。
全く警戒をしていなかったので、避けることも儘ならなかったアウル。
よろめき、ジンジンと痛む頬に触れ、兄を見上げる。
クルーイルは尻餅をついた弟を見下ろし、厳格な態度を崩さず言葉を放つ。
「……自惚れるなよアウル。この先は今のお前が足を踏み入れて良い領域じゃない。半端な戦力と覚悟しか持たないような奴が一緒に行った所で、足手まといになるだけだ」
「――っ!」
クルーイル程の戦士に"足手まとい"という言葉を使われては、反論の余地はない。
それを理解出来ないほど、アウルも愚かではなかった。
「……わかったよ、兄貴」
――何故か涙が出そうになった。
――それは痛みや悔しさから来るものではなく
――ここで兄貴と別れたら、二度と会えないような気がしたからだ。
――それを考えたら、何故か涙が出そうになった。
「……約束、してもらっていい? 兄貴」
見上げていた顔を俯かせ、前髪で目頭を覆うように隠しながらアウルは言った。
「約束、だと?」
「うん。俺を卒業までに強くしてくれるって約束」
それを聞いたクルーイルは少しだけ呆気にとられるが、若干の笑みを含ませて応える。
「お前に言われずともそのつもりだが……まあ、約束してやろう」
無愛想ながらもそう言い残し、クルーイルはその場を後にした。
人混みをすり抜け瞬く間に見えなくなってしまった兄の背中を、アウルはしばらくの間見送った――。
◇◆◇◆
――クルーイルは街中を奔走しながら、この状況をもうひとつだけ把握することができた。
敵が居るであろう西門方面の夜空に目を移すと、空が紅く照っていたのだ。
これが意味するのは、中規模の火災も同時に発生しているという事実。
「やっぱり、敵はアイツなのか……」
呟くクルーイル。
訊き出した敵の情報に最初は半信半疑だった。
しかし赤に染まりかけた空を見ていると、徐々に信憑性は増していく。
(流石に……丸腰じゃキツいよな)
これから出逢う敵の戦力が一筋縄ではいかないものだと判断したクルーイルは、道中で適当な鍛冶屋を見付ける。
ここで武器の調達をしようと目論んだのだ。
(流石に……この状況では誰もいないか)
立ち寄った店は鍛治士が既に避難していたので、蛻の殻と化していた。
「大したモノではないが、無いよりはマシか……」
ひとしきり物色したが、元団士を唸らせる程の業物は一振りも無かった。
『他の鍛冶屋を回るか』とも考えたが、そんな時間は無いと即座に否定。
妥協した結果、その店の中では一番上等である材質で造られた、反りが少しだけ特徴的な長剣をクルーイルは見繕うことにした。
彼はそのまま店を後にし、剣を納めた鞘を握り締め、再び西門へと向かう。
更に10分程走り、広場に到着したクルーイル。
(……っ!)
早速視界に映った惨状に、思わず目を伏せてしまう。
屋台等の露店が普段から数多く構えられ、いつも賑わっていたこの広場。
しかし業火に包まれた今となっては兵士や逃げ遅れた市民が何人も、無惨な姿で横たわっていたのだ。
(くそっ……! 既に犠牲者がこんなにも……!)
もう少し早く向かっていれば、ここまでの被害にはならなかっただろう。
そう後悔し、自責するクルーイルだったが――。
「だっ、誰かぁ……助けてええええっ!」
女性の金切り声。
クルーイルは意識を切り替え、悲鳴のする方向へと走る。
「ビスタ様、お願いです! 娘だけは……娘だけはどうか!」
辿り着いた先には初老の男性が、泣き叫ぶ二十歳前後の若い娘の盾となるように庇っている。
その親子と相対をしていたのは、ビスタ・サムエレスだった。
「……娘だけは助けてほしいってこと? どうしようかなぁ?」
そう言いながらも、彼は微塵も悩む素振りを見せていない。
表情にはいつもの精悍さは無く、クルーイルの知る彼とはまるで別人のようだった。
「妻はこの子を産んですぐに死んでしまって……男手一つで育ててきた大切な娘なんです! だからどうか……どうか!」
初老の男性はニタニタと醜悪な笑みを浮かべ続けているビスタに対し、必死に訴えを続ける。
「うーん」
対してビスタは、値踏みでもしているかのように懇願をする男性を瞥し、わざとらしく唸っている。
(くそっ、間に合えっ――!)
その現場を見て、100ヤールト程離れたその現場に全速力でクルーイルは急行するが――。
「――じゃあ、とりあえずキミは死んでも良いって事だね」
ビスタのその言葉と共に、男は喉元で剣を呑み込むかのように貫かれてしまったのだ。
ずぶり、と新鮮な果実をナイフで思い切り刺したような嫌な感触が、音となって聴こえた。
剣を抜いた傷穴からは大量の鮮血が飛沫く。
絶え間なく噴き出す赤。
「お父さん……? お父さん……!! 嫌ァアアアアアア」
実父の惨死を目の前で目撃した娘。
亡骸を抱きしめ、慟哭。
「うるさいなあ……。もういいや、キミも死んじゃえ」
煩わしそうにビスタ。
泣き叫ぶ娘の脳天。
目掛けて剣を振り下ろす――。
「――っ!?」
しかし長剣の切っ先は娘の頭頂を貫かず、直前で停止する。
「はぁっ、はあっ、はぁっ……!」
間一髪で間に合ったクルーイルが、ビスタの手首を掴んでいた。
いや、また一人命が失われたのだ。クルーイルは決して『間に合った』とは思っていないだろう。
その表情は、安堵ではなくやるせなさに包まれていた。
「ビスタ……これは一体どういうことだ?」
手首を握る力を込めたままクルーイルは問い詰めた。
それに対し、ビスタは。
「キミ……誰だっけ?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる