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Youth with sword and armor
06話 再び礼拝の間へ
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数時間前に歩いてきた廊下を辿り、俺とスレイズはピースキーパーさん達を礼拝の間の前へと案内した。
心なしか、応接間へと向かった時より廊下は短いように思えた。置かれた状況の違いによるものなのか、感情に左右されたのかは定かではないが。
「……着きました。ここが礼拝の間となります。中には騎士団長と五星の面々がお待ちしておいでです」
丁寧な口調でスレイズが三人にそう伝える。
礼拝の間の扉の入り口の両脇には、兜を被った騎士が二人佇む。兜に描かれた金色の二本線は上級騎士を表す印だ。
二人の騎士は剣を胸元へ添えるように両手で持った姿勢のまま、微動だにしない。会談の邪魔となるあらゆる障害を弾き飛ばす気概が、その構えから窺えた。
「ピースキーパー殿、マルロスローニ様、ヴァイルス殿ですね。騎士団長がお待ちしております。中へどうぞ」
生気を感じさせない無機質な声色が、フルフェイスヘルムの奥から発せられる。
「わかった。では入るぞ」
俺の背後にいたピースキーパーさんが身を乗り出し、扉へと手を掛ける。
シングラルさんとビナルファさんも彼に続く。
「…………」
――これで、指示されていた俺達の内務が終わりを迎える。
短い時間だったけど、本当に楽しかった。
ここからはいつもの『退屈な日常』に戻るとしよう。
惜しむ気持ちへそう踏ん切りを付け、俺は三人の背中を見送り――。
「君達は来ないのか?」
「……え?」
扉を少し開きかけたところでピースキーパーさんは振り向き、俺達にそう問い掛けた。
付いてくる気配が俺とスレイズから感じられないのを察したのだろう。
――いやいやいやいや、俺とスレイズなんて平騎士だぜ?
騎士団長や五星、数人の上級騎士しか会談の場には参加出来ないんだ。それが定められた決まりで、鉄則だ。
この国で産声を上げ、騎士となった人間には"ルール"という見えない枷を幾重にも課せられるのが宿命。
その枷を自ら外すようなマネ――すなわち模に範さない行為が少しでも見受けられれば懲罰、厳罰、最悪処刑の対象となるのだ。
たった今ピースキーパーさんに問われたそれは、間違いなく模範を逸脱する行為に他ならない。
『退屈だ退屈だ』と普段から嘆き、先輩騎士からいびられ続けながらも規律を遵守する事を欠かさなかった俺にとって、その一線を踏み越える勇気など無かった。
けど、でも、それなのに、なぜ。
「……付いて行っても、良いんでしょうか」
こんな言葉が喉から出てきたのだろう。
「レノ! お前何言って……!」
「君達も騎士なのだろう? 当然だ。ただ……付いてくるかどうかを決めるのは、自分次第だがな」
嗜めようとしてくるスレイズを遮り、ピースキーパーさんが判断の選択を迫る。
それだけを聞いて、俺の答えはまとまった。
「スレイズ、行こう」
「レノ……」
唖然とするスレイズだったが、俺の表情から意志の強さを感じ取ってくれたらしく、大きく溜め息をつき――。
「……ああ、もう。わかったよ、俺も行くよ。どうなっても知らんからな!」
ありがとうスレイズ。
一応、後で謝っておかなきゃな。
と、心の中で友人に感謝を示した俺は、ドアを開きこちらを振り向いたままのピースキーパーさんに向かって――。
「いきます」
簡潔にそう応えた。
すると、返答を聞いた彼の唇の端が少しだけ上向いたかのように見えた。が、直ぐに扉へ向き直ってしまったのでしっかりと確認することは出来なかった。
ギイィっと音をたて、重い鉄扉が開かれる。
開いた先には、いつもの礼拝の間と同様、無数の松明に照らされた薄暗い空間。
そして、いつもの席に座るグレイム騎士団長。
傍らにはいつもと同じくセルヴス―――と思いきや、彼だけではなかった。
騎士団長の背後には朝に顔を合わせたアルネイラを始めとした、五星の称号を賜ったセルヴス以外の他の四人が、こちらに向かって横並びに整列するように佇んでいたのだ。
五星の面々が一同に介するのを目撃したのは、俺の人生では初めて。
立ち姿から滲み出る個々の貫禄が、気迫となって俺の全身へ鎧越しに伝わる。
息が詰まりそうな圧迫感へ立ち向かうように、俺とスレイズは先に足を踏み入れたピースキーパーさん達に付いていこうと、礼拝の間に入ろうとする――しかし。
「――――っ!」
俺の目の前で鉄剣の刀身が交差する。
礼拝の間と外側を隔てていた鉄扉があった境界線を、丁度良く塞ぐ形でだ。
鉄剣の持ち主は、扉の両脇に立っていた上級騎士。
「フォルデン。フーバー。貴様らはこの会談の場に相応しくない。立ち去れ」
鉄兜の奥から放たれた入室を拒絶する声。
当然の如くこれは警告で、無視して入ろうとするようなら、たちまち俺とスレイズはこの鉄剣の錆に成り得るだろう。
……まあ、意気込んで付いていこうとしても、やっぱりそうなるよなあ。
この人達は『会談の邪魔となる存在の入室を防ぐ』という任務を遂行しているだけで、別に何も悪くない。
異端な行動をしているのは俺達二人なのだ。
――やっぱり、そう簡単にはいかないか。
「構わん。その二人を通してやれ」
不意にそう言い放ち、鉄剣をあっさりと退かせたのはピースキーパーさんでもシングラルさんでもビナルファさんでもない。
その低くて良く通る声は、毎朝聞いているとても耳馴染みのあるものだった。
「久しいなセサエル。しかしいいのか?」
「ピースキーパー。貴様がその二人の入室を促したんだろう? どんな狙いがあるのか知らんが、大切な客人が推した人物を受け入れない訳にはいかないからな」
ピースキーパーさんの問いにそう答え、俺達の会談への参加を許可してくれたのは他でもない、グレイム騎士団長だったのだ――。
心なしか、応接間へと向かった時より廊下は短いように思えた。置かれた状況の違いによるものなのか、感情に左右されたのかは定かではないが。
「……着きました。ここが礼拝の間となります。中には騎士団長と五星の面々がお待ちしておいでです」
丁寧な口調でスレイズが三人にそう伝える。
礼拝の間の扉の入り口の両脇には、兜を被った騎士が二人佇む。兜に描かれた金色の二本線は上級騎士を表す印だ。
二人の騎士は剣を胸元へ添えるように両手で持った姿勢のまま、微動だにしない。会談の邪魔となるあらゆる障害を弾き飛ばす気概が、その構えから窺えた。
「ピースキーパー殿、マルロスローニ様、ヴァイルス殿ですね。騎士団長がお待ちしております。中へどうぞ」
生気を感じさせない無機質な声色が、フルフェイスヘルムの奥から発せられる。
「わかった。では入るぞ」
俺の背後にいたピースキーパーさんが身を乗り出し、扉へと手を掛ける。
シングラルさんとビナルファさんも彼に続く。
「…………」
――これで、指示されていた俺達の内務が終わりを迎える。
短い時間だったけど、本当に楽しかった。
ここからはいつもの『退屈な日常』に戻るとしよう。
惜しむ気持ちへそう踏ん切りを付け、俺は三人の背中を見送り――。
「君達は来ないのか?」
「……え?」
扉を少し開きかけたところでピースキーパーさんは振り向き、俺達にそう問い掛けた。
付いてくる気配が俺とスレイズから感じられないのを察したのだろう。
――いやいやいやいや、俺とスレイズなんて平騎士だぜ?
騎士団長や五星、数人の上級騎士しか会談の場には参加出来ないんだ。それが定められた決まりで、鉄則だ。
この国で産声を上げ、騎士となった人間には"ルール"という見えない枷を幾重にも課せられるのが宿命。
その枷を自ら外すようなマネ――すなわち模に範さない行為が少しでも見受けられれば懲罰、厳罰、最悪処刑の対象となるのだ。
たった今ピースキーパーさんに問われたそれは、間違いなく模範を逸脱する行為に他ならない。
『退屈だ退屈だ』と普段から嘆き、先輩騎士からいびられ続けながらも規律を遵守する事を欠かさなかった俺にとって、その一線を踏み越える勇気など無かった。
けど、でも、それなのに、なぜ。
「……付いて行っても、良いんでしょうか」
こんな言葉が喉から出てきたのだろう。
「レノ! お前何言って……!」
「君達も騎士なのだろう? 当然だ。ただ……付いてくるかどうかを決めるのは、自分次第だがな」
嗜めようとしてくるスレイズを遮り、ピースキーパーさんが判断の選択を迫る。
それだけを聞いて、俺の答えはまとまった。
「スレイズ、行こう」
「レノ……」
唖然とするスレイズだったが、俺の表情から意志の強さを感じ取ってくれたらしく、大きく溜め息をつき――。
「……ああ、もう。わかったよ、俺も行くよ。どうなっても知らんからな!」
ありがとうスレイズ。
一応、後で謝っておかなきゃな。
と、心の中で友人に感謝を示した俺は、ドアを開きこちらを振り向いたままのピースキーパーさんに向かって――。
「いきます」
簡潔にそう応えた。
すると、返答を聞いた彼の唇の端が少しだけ上向いたかのように見えた。が、直ぐに扉へ向き直ってしまったのでしっかりと確認することは出来なかった。
ギイィっと音をたて、重い鉄扉が開かれる。
開いた先には、いつもの礼拝の間と同様、無数の松明に照らされた薄暗い空間。
そして、いつもの席に座るグレイム騎士団長。
傍らにはいつもと同じくセルヴス―――と思いきや、彼だけではなかった。
騎士団長の背後には朝に顔を合わせたアルネイラを始めとした、五星の称号を賜ったセルヴス以外の他の四人が、こちらに向かって横並びに整列するように佇んでいたのだ。
五星の面々が一同に介するのを目撃したのは、俺の人生では初めて。
立ち姿から滲み出る個々の貫禄が、気迫となって俺の全身へ鎧越しに伝わる。
息が詰まりそうな圧迫感へ立ち向かうように、俺とスレイズは先に足を踏み入れたピースキーパーさん達に付いていこうと、礼拝の間に入ろうとする――しかし。
「――――っ!」
俺の目の前で鉄剣の刀身が交差する。
礼拝の間と外側を隔てていた鉄扉があった境界線を、丁度良く塞ぐ形でだ。
鉄剣の持ち主は、扉の両脇に立っていた上級騎士。
「フォルデン。フーバー。貴様らはこの会談の場に相応しくない。立ち去れ」
鉄兜の奥から放たれた入室を拒絶する声。
当然の如くこれは警告で、無視して入ろうとするようなら、たちまち俺とスレイズはこの鉄剣の錆に成り得るだろう。
……まあ、意気込んで付いていこうとしても、やっぱりそうなるよなあ。
この人達は『会談の邪魔となる存在の入室を防ぐ』という任務を遂行しているだけで、別に何も悪くない。
異端な行動をしているのは俺達二人なのだ。
――やっぱり、そう簡単にはいかないか。
「構わん。その二人を通してやれ」
不意にそう言い放ち、鉄剣をあっさりと退かせたのはピースキーパーさんでもシングラルさんでもビナルファさんでもない。
その低くて良く通る声は、毎朝聞いているとても耳馴染みのあるものだった。
「久しいなセサエル。しかしいいのか?」
「ピースキーパー。貴様がその二人の入室を促したんだろう? どんな狙いがあるのか知らんが、大切な客人が推した人物を受け入れない訳にはいかないからな」
ピースキーパーさんの問いにそう答え、俺達の会談への参加を許可してくれたのは他でもない、グレイム騎士団長だったのだ――。
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