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Hello Lucifer
13話 応酬
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アルネイラを戦線から離脱させる為、先程から風矢を何本も魔神へ向けてビナルファは放っていた。
高速で飛来する無色透明の矢は、人間が仮にリーベ・グアルドを駆使したとしても不可避は免れないだろう。
しかしながらこの青年の姿をした上位魔神は、不意打ちに近かった初矢以外を完璧に避け続けている。
胸、下腹部、眉間――と回避することが極めて困難な身体の末端ではない箇所を狙い続けているにも関わらず、だ。
(おいおい笑えねえぞ。全然当たらねえ……)
"プレッション・ゲーレ"は、威力自体がさほど高い風術ではない。
よってビナルファも魔神相手に必倒を期して放っている訳ではなく、単にアルネイラの退避が完了するまでの時間稼ぎとして唱え続けている。
しかし、団士のお株を奪う程の見事な回避術をここまで見せ付けられてしまっては、マナと同時に今まで築き上げてきた戦士としての確固たる自信も喪失を始めてくるものだ。
「はぁ……はぁ……はぁ」
一方で、アルネイラ・ネーレスは既に退避を完了しかけていた。
無事だった方の右手を白い石壁につき、息も絶え絶えではあるがゆっくりとした足取りで、徐々に魔神から距離を置くことには成功している。
しかし、負ったダメージは深刻。
シャツの袖を引き千切り、口と右手だけで器用に二の腕をきつく縛り上げ止血処置を施してはいるが、切り口から流れ出てくる血液を完全に止めるには至らなかった。
(もって20分……いや10分か)
自身の残された命を概ねで計る。
すると彼女は苦笑を漏らす。
(……これが私の最期か。あっけないものだな)
背中から壁にもたれ掛かり、そのままずるずると腰を落とすアルネイラ。
(騎士達の中に治癒術を扱える者はいない。ゼレスティア軍の3人も恐らく使い手では無いだろう。仮に魔神を今すぐに撃退できたとしても、ここから医療施設へ辿り着くまでに私の命はもう……)
助かるためのあらゆる手段を脳内でシミュレートした結果、彼女は自身が助からないと既に悟っていたのだった――。
雨あられの如く発射される風矢。
全てを紙一重で避け続ける魔神。
(マナ残量は……あと四割ってとこか。アルネイラちゃんも大分離れた位置に居ることだし、これ以上は無駄に撃つ必要はねえな)
そう判断したビナルファは風矢での攻撃を諦め、同時に"飛翔風術"を解除し、床に着地しようとした。
しかしその刹那的と言えるタイミングに、"死"は潜んでいたのだ――。
「――あはっ、やっと降りたね♪」
魔神は子供の様な笑みで喜ぶと、掌を前方へ。
(――――"極貫"――――)
念じ終え、光線が一筋。
風矢よりも速いその一撃。
着地点を狙った一瞬。
定められた照準は心の臓ただ一つ。
(あ……マズった。こりゃ死んだわ)
浮遊が解除された体躯は、物理法則に従って垂直に石床へ落下。
当然、重力の抵抗を受けてしまうため避けることは到底敵いそうにもない。
どう足掻いても無駄だと悟ったビナルファも、死を受け入れかけた――が。
耳をつんざく甲高い音と、舞い散る火花が、迫りくる死を遮断したのだ。
「……え?」
確実に訪れると思っていた"死"は、玄関先で踵を返すが如く、ビナルファの前から去っていった。
そして固く瞑っていた目蓋を開いた先に立っていたのは、黒の光沢が輝く甲冑に身を包んだ騎士、セルヴス・エンケドゥだった。
「あんた、今のどうやって……」
「今、説明は必要か? お前はアルネイラの元へ迎え。後は任せろ」
高速を超えた速さの光線に対しどんな手を使って止めたのか、というビナルファの疑問を袖にした黒人騎士は、無愛想ながら離脱を促す。
「あ、ああ……」
動揺の色が窺える了解を示したビナルファは、そのまま彼に背中を預けアルネイラの元へと急行した。
(俺、なんで助かったんだ……?)
一命を取り留めたとは言え、何故か釈然としなかったビナルファ。
走りながら振り返り、疑問の解消を試みる。
(――っ!?)
魔神と向き合うセルヴスの、遥か頭上の天井に空いた一つの穴。
その穴を視認しただけで、ビナルファは彼がどうやって自身を窮地から救ってくれたのかを理解することが出来た。
(アレを上に弾いたっていうのかよ。なんつー動体視力してんだあのオッサン……)
味方ながら、戦慄を覚えてしまったビナルファだった。
「……避けられるのも初めてだったけど、弾かれたのも初めてだよ。スゴイね、キミ」
魔神が、セルヴスに向けて素直に賛辞を送る。
「…………」
対して黒人騎士は、"敵と交わす言葉など無い"とでも言わんばかりに沈黙に徹していた。
「でもいいの? その剣もう折れちゃってるけど……」
魔神が指差した先には、セルヴスが右手に持っている土術で錬成された剣。
石を高密度に練って生み出された剣ではあるが、魔神の特性を弾く事は可能でも耐える事は敵わなかったようで、刀身が半ばで砕けてしまっていたのだ。
「次は……無いよ?」
意地悪くそれだけを告げた魔神は再び掌を開き、目の前の騎士へと翳す。
「……確かに、"次は無い"な」
「えっ?」
皮肉を含ませるよう、そっくりそのままセルヴスが返す。
怪訝に捉えた魔神が脈絡を辿っていると、その背後から突如として巨体が気配もなく出現する。
「……!」
覆い被さった影が、自身の体積を大きく上回っていることに感付いた魔神。振り向くとそこに立っていたのは――。
「よう」
巨影の正体は魔神と化したシングラル・マルロスローニ。
アビアーノが彼に唱えた土術、"インキュ・ベモール"で石床を伝い密かに背後へと回っていたのだった。
「あはは、同胞さんだね。どう? 僕とトモダチに――――っ!?」
友好を示す魔神の言葉を遮り、有無を言わさぬ拳一閃。
左頬に強力な右フックが刺さる――。
「……ほう、やるな。壁に吹っ飛ばすつもりで振ったんだがな」
悪魔の如き笑みを浮かべる、シングラル。
よろめくもなんとかその場に留まり堪えた、魔神。
少年のようなあどけなさを残す魔神のその顔は痛々しくひしゃげ、鼻があらぬ方向へと曲がっている。
「痛いなぁ……。顔は治りが遅いんだよぉ……? ひどいよ」
ダメージに対しこれといって意に介した様子を見せない魔神は、続けて念じ始める。
(――――極貫――――)
知謀をめぐらせた魔神は、狙いを定める予備動作を棄てて予め念じ、発射直前で掌をシングラルの胸元へ突き付け、光線を放った。
「えっ」
と、漏らしたのは攻撃をしたはずの魔神。
放たれた光線は、入り口側の瓦礫の山へと刺さる。
「いな、い……?」
そう、シングラルはその巨体からは想像もつかないほどのスピードを以て、あっさりと避けて見せたのだ。
「流石は上位魔神。知能を駆使し、随分と嫌らしい攻撃をしてくる……。だが、相手が悪かったな」
「どうして、タイミングが……」
再び背後を取られた魔神が、ここで初めて敵に対して畏怖を抱く。
(――――"億斬"――)
「遅いっ」
魔神が念じ終える直前。
耳を塞ぎたくなるほどの鈍い音と共に、曲がった鼻を中心に右拳がめり込む――。
「――っっ!?」
今度は堪え切れなかった様で、魔神の身体は瓦礫の山へと吹き飛ぶ。
「……アビアーノ、"捕縛"だ」
そしてこれを好機と捉えたセルヴスが、後方で支援に徹していたアビアーノへと命じる。
「"スレーべ・ペトラン"」
命令に対し詠唱で応えたアビアーノ。
倒れている魔神を瓦礫と同化させるように、土術で捕らえて見せた。
「……っ!?」
首から上以外を石で覆われた魔神が明らかな動揺を見せ、もがく。
しかし、全く身動きが取れない。
「アビアーノ、剣を寄越せ」
「どうぞ」
錬成したもう片方の剣をセルヴスが要求すると、アビアーノは石床に片手を置いたまま剣を放り投げた。
持ち手となる柄をキャッチしたセルヴスは、即座に魔神の元へと向かう。
首を切り落とし、止めを刺すつもりだ。
『これでカタがつく』と、この場にいる誰もがそう確信した。
高速で飛来する無色透明の矢は、人間が仮にリーベ・グアルドを駆使したとしても不可避は免れないだろう。
しかしながらこの青年の姿をした上位魔神は、不意打ちに近かった初矢以外を完璧に避け続けている。
胸、下腹部、眉間――と回避することが極めて困難な身体の末端ではない箇所を狙い続けているにも関わらず、だ。
(おいおい笑えねえぞ。全然当たらねえ……)
"プレッション・ゲーレ"は、威力自体がさほど高い風術ではない。
よってビナルファも魔神相手に必倒を期して放っている訳ではなく、単にアルネイラの退避が完了するまでの時間稼ぎとして唱え続けている。
しかし、団士のお株を奪う程の見事な回避術をここまで見せ付けられてしまっては、マナと同時に今まで築き上げてきた戦士としての確固たる自信も喪失を始めてくるものだ。
「はぁ……はぁ……はぁ」
一方で、アルネイラ・ネーレスは既に退避を完了しかけていた。
無事だった方の右手を白い石壁につき、息も絶え絶えではあるがゆっくりとした足取りで、徐々に魔神から距離を置くことには成功している。
しかし、負ったダメージは深刻。
シャツの袖を引き千切り、口と右手だけで器用に二の腕をきつく縛り上げ止血処置を施してはいるが、切り口から流れ出てくる血液を完全に止めるには至らなかった。
(もって20分……いや10分か)
自身の残された命を概ねで計る。
すると彼女は苦笑を漏らす。
(……これが私の最期か。あっけないものだな)
背中から壁にもたれ掛かり、そのままずるずると腰を落とすアルネイラ。
(騎士達の中に治癒術を扱える者はいない。ゼレスティア軍の3人も恐らく使い手では無いだろう。仮に魔神を今すぐに撃退できたとしても、ここから医療施設へ辿り着くまでに私の命はもう……)
助かるためのあらゆる手段を脳内でシミュレートした結果、彼女は自身が助からないと既に悟っていたのだった――。
雨あられの如く発射される風矢。
全てを紙一重で避け続ける魔神。
(マナ残量は……あと四割ってとこか。アルネイラちゃんも大分離れた位置に居ることだし、これ以上は無駄に撃つ必要はねえな)
そう判断したビナルファは風矢での攻撃を諦め、同時に"飛翔風術"を解除し、床に着地しようとした。
しかしその刹那的と言えるタイミングに、"死"は潜んでいたのだ――。
「――あはっ、やっと降りたね♪」
魔神は子供の様な笑みで喜ぶと、掌を前方へ。
(――――"極貫"――――)
念じ終え、光線が一筋。
風矢よりも速いその一撃。
着地点を狙った一瞬。
定められた照準は心の臓ただ一つ。
(あ……マズった。こりゃ死んだわ)
浮遊が解除された体躯は、物理法則に従って垂直に石床へ落下。
当然、重力の抵抗を受けてしまうため避けることは到底敵いそうにもない。
どう足掻いても無駄だと悟ったビナルファも、死を受け入れかけた――が。
耳をつんざく甲高い音と、舞い散る火花が、迫りくる死を遮断したのだ。
「……え?」
確実に訪れると思っていた"死"は、玄関先で踵を返すが如く、ビナルファの前から去っていった。
そして固く瞑っていた目蓋を開いた先に立っていたのは、黒の光沢が輝く甲冑に身を包んだ騎士、セルヴス・エンケドゥだった。
「あんた、今のどうやって……」
「今、説明は必要か? お前はアルネイラの元へ迎え。後は任せろ」
高速を超えた速さの光線に対しどんな手を使って止めたのか、というビナルファの疑問を袖にした黒人騎士は、無愛想ながら離脱を促す。
「あ、ああ……」
動揺の色が窺える了解を示したビナルファは、そのまま彼に背中を預けアルネイラの元へと急行した。
(俺、なんで助かったんだ……?)
一命を取り留めたとは言え、何故か釈然としなかったビナルファ。
走りながら振り返り、疑問の解消を試みる。
(――っ!?)
魔神と向き合うセルヴスの、遥か頭上の天井に空いた一つの穴。
その穴を視認しただけで、ビナルファは彼がどうやって自身を窮地から救ってくれたのかを理解することが出来た。
(アレを上に弾いたっていうのかよ。なんつー動体視力してんだあのオッサン……)
味方ながら、戦慄を覚えてしまったビナルファだった。
「……避けられるのも初めてだったけど、弾かれたのも初めてだよ。スゴイね、キミ」
魔神が、セルヴスに向けて素直に賛辞を送る。
「…………」
対して黒人騎士は、"敵と交わす言葉など無い"とでも言わんばかりに沈黙に徹していた。
「でもいいの? その剣もう折れちゃってるけど……」
魔神が指差した先には、セルヴスが右手に持っている土術で錬成された剣。
石を高密度に練って生み出された剣ではあるが、魔神の特性を弾く事は可能でも耐える事は敵わなかったようで、刀身が半ばで砕けてしまっていたのだ。
「次は……無いよ?」
意地悪くそれだけを告げた魔神は再び掌を開き、目の前の騎士へと翳す。
「……確かに、"次は無い"な」
「えっ?」
皮肉を含ませるよう、そっくりそのままセルヴスが返す。
怪訝に捉えた魔神が脈絡を辿っていると、その背後から突如として巨体が気配もなく出現する。
「……!」
覆い被さった影が、自身の体積を大きく上回っていることに感付いた魔神。振り向くとそこに立っていたのは――。
「よう」
巨影の正体は魔神と化したシングラル・マルロスローニ。
アビアーノが彼に唱えた土術、"インキュ・ベモール"で石床を伝い密かに背後へと回っていたのだった。
「あはは、同胞さんだね。どう? 僕とトモダチに――――っ!?」
友好を示す魔神の言葉を遮り、有無を言わさぬ拳一閃。
左頬に強力な右フックが刺さる――。
「……ほう、やるな。壁に吹っ飛ばすつもりで振ったんだがな」
悪魔の如き笑みを浮かべる、シングラル。
よろめくもなんとかその場に留まり堪えた、魔神。
少年のようなあどけなさを残す魔神のその顔は痛々しくひしゃげ、鼻があらぬ方向へと曲がっている。
「痛いなぁ……。顔は治りが遅いんだよぉ……? ひどいよ」
ダメージに対しこれといって意に介した様子を見せない魔神は、続けて念じ始める。
(――――極貫――――)
知謀をめぐらせた魔神は、狙いを定める予備動作を棄てて予め念じ、発射直前で掌をシングラルの胸元へ突き付け、光線を放った。
「えっ」
と、漏らしたのは攻撃をしたはずの魔神。
放たれた光線は、入り口側の瓦礫の山へと刺さる。
「いな、い……?」
そう、シングラルはその巨体からは想像もつかないほどのスピードを以て、あっさりと避けて見せたのだ。
「流石は上位魔神。知能を駆使し、随分と嫌らしい攻撃をしてくる……。だが、相手が悪かったな」
「どうして、タイミングが……」
再び背後を取られた魔神が、ここで初めて敵に対して畏怖を抱く。
(――――"億斬"――)
「遅いっ」
魔神が念じ終える直前。
耳を塞ぎたくなるほどの鈍い音と共に、曲がった鼻を中心に右拳がめり込む――。
「――っっ!?」
今度は堪え切れなかった様で、魔神の身体は瓦礫の山へと吹き飛ぶ。
「……アビアーノ、"捕縛"だ」
そしてこれを好機と捉えたセルヴスが、後方で支援に徹していたアビアーノへと命じる。
「"スレーべ・ペトラン"」
命令に対し詠唱で応えたアビアーノ。
倒れている魔神を瓦礫と同化させるように、土術で捕らえて見せた。
「……っ!?」
首から上以外を石で覆われた魔神が明らかな動揺を見せ、もがく。
しかし、全く身動きが取れない。
「アビアーノ、剣を寄越せ」
「どうぞ」
錬成したもう片方の剣をセルヴスが要求すると、アビアーノは石床に片手を置いたまま剣を放り投げた。
持ち手となる柄をキャッチしたセルヴスは、即座に魔神の元へと向かう。
首を切り落とし、止めを刺すつもりだ。
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