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Eroded Life
21話 演習
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魔神掃討作戦決行日まで――あと2ヶ月。
ゼレスティア国軍に仕える戦士達は各々が普段の任務をこなしつつ、来るべき日に備え研鑽を積んでいた。
学園を卒業後、国軍へ入隊した若き新兵達もそれは同様。作戦参加の是非はともかく、歴戦の士達に倣うかのよう日々の任務は訓練を兼ねたとてもハードなものとなっていた。
ゼレスティア郊外、北――。
外界と市街地を隔てるゲートから、約20ミーレ程離れた此処には『ナザロ』という名の密林が存在する。
この密林は魔神掃討作戦の決行現場でもある
『ウェリーム大森林』に比べると、遥かに狭い範囲での植物の群生地。
この密林には『トゥライプ・ツリー』という名の、ブランド愛好者が根強く存在する高級インテリア家具に使われる木材となる30~50ヤールト程の高木が、主に群生している。
日中でも黎明時ほどの暗さを誇る為、日の光を嫌う魔物達が多く棲息。腕に覚えのない者はまず近寄らないであろうエリアだと、ゼレスティアに住まう国民も認識をしていた。
しかしそんな"ナザロ"ではあるが、多種多様な魔物が棲息するということでゼレスティア軍では主に、新兵への格好の演習場として扱われているのだった――。
◇◆◇◆
PM15:00――ナザロ、中心部。
この日の天候は、曇りのち雨。空模様は早朝から降りそうな兆しを見せ曇天としていた。
そして時刻が午後を回り出した途端、まるで示し合わせたかのよう一気に雨が降り始めたのだった。
「――もう、なんで最終日に限って雨なのよ! 火術に威力が出づらいじゃない!」
ローゼの花と同じ色の髪を靡かせる少女が、吐き棄てるように愚痴る。
「仕方ないよピリム~。私の光術だって太陽が見えてないと全然効果出ないんだよ~? だから、割り切ろう? ね?」
「アイネ……アンタほんとお気楽ね」
そのピリムを宥めた上で呆れ返されたのは、雪原のように真っ白な肌と腰まで伸びた白金の髪を持つアイネと呼ばれた少女。
その二人の女子が肩を並べ、薄暗い森の中を並走していた。
樹木の根が地面となる土から所々顔を出したりと密林の中は大変足場が悪く、ただ走るにしても注意深く辺りを観察しながらになるのだった。
「――っ!」
奔走しながらパッチリとした眼でキョロキョロと見回すピリムの視界に映ったのは、アイネの頭上――トゥライプ・ツリーから長く伸びた一本の枝。
そこには大型の錦蛇のような太い胴体で枝に巻き付いた巨大な濃緑色のムカデが、花弁の如く開いた大口から鋭い牙を覗かせていたのだった――。
この魔物の名称は『ナスティフ』
ワンダルシア全土では四足獣型魔物『オットル』に次ぐ、広範囲な生息地を持つ多足虫型魔物だ。
寒冷地以外での全ての土地に生息するこの魔物は、どこにでも巣穴を作りどれだけでも数を増やす、という驚異の繁殖力を持つ。
巣穴の中でのコミュニティは蟻と同様に女王制度で、一体の雌を数十体の雄が兵隊として囲うという単純なもの。
巣穴から出た際に性格が獰猛と化し、人間や動物などありとあらゆる肉へと襲い掛かるのだ。
ここからは余談になるが、生息する気候によって最も個体のサイズが変化する魔物としても有名で、とりわけ熱帯地であるガストニア地方では酒樽程の太さの個体の存在も見受けられている。肉は当然不味い。
「――しゃがんで! アイネ!」
「およ?」
咄嗟のピリムからの回避指示にアイネは大人しく従い、その場で屈み込む。
巨大な鋏で勢い良く空挟みをしたような音が、身を屈ませた少女の頭上で鳴る。
ピリムからの声があと少し遅ければ、アイネの頭部は幾重もの尖鋭な牙の餌食となっていただろう。
「"イグニート"っ!」
すかさず、火術を唱えたピリム。
掌から放たれた豪炎が、巻き付いた枝ごと魔物を焼き尽くす――。
「……ふう、もう起きていいよ。アイネ」
安堵の溜め息と共に、声をかける少女。
「さんきゅー、ピリム~」
起き上がったアイネが、頭と肩に降りかかった塵炭を払いながら、ピリムへと抱き付きに行く。
「ちょっ、アイネ? こんなところでやめてよっ! はいっ! 離れてっ」
感謝の抱擁を無理やり引き剥がすピリム。
「……これで、もう追ってくるムカデちゃんは居ないかな?」
「だと良いんだけど。アイツらともはぐれちゃったし、早く合流しないとキツいわね」
ここまでの遁走は実を言うとアイネがほんの興味本意で巣穴を覗き、彼女の装備である杖剣で突っ付いたお陰でナスティフの群れに因縁をつけられてしまったのが真相。
「いや~、ピリム、ごめんねぇ? なんか気になっちゃってさ~えへへ」
「"えへへ"……って。まあ、別に怒っちゃいないからいいけどさ。でも早いとこ戻らないと、次また現れたらどうすれば――」
語尾を言い終える前に少女は気付く。
先程焼き払った個体が、"雌"だったということに。
「……ウソでしょ?」
唖然とするピリム。
なんと、いつの間にか自分達の周りを5体のナスティフが囲むように陣取っていたのだ。
「あらぁ、私達から溢れ出てくる可憐なフェロモンでも嗅ぎ取られたのかなぁ?」
「んなわけ無いでしょ! あーもう! アイネが抱き付いてくるからよ! アンタがなんとかしなさいよ! 魔女でしょ!?」
「厳密には魔女族とのハーフだよ~。それにね、さっき言った通り太陽が見えてないと私の光術は効力を発揮しないの。だから無理。割り切ろう、ね?」
「いや、アンタなんでそんな冷静なの!?」
少女達の掛け合いを余所に5体のナスティフは歯牙を剥かせ、今にも襲い掛かってきそうな気概を見せる。
女王を殺された怒りからか、普段の獰猛さに拍車がかかっているのが窺えた。
「こうなったら……自信は無いけど、"新術"を使うしかないみたいね」
「なにそれ? なにそれ?」
ピリムの発言に目を輝かせ、嬉々とするアイネ。
「アタシに抱き付いてなさい。アイネ」
意を決した赤髪の少女は、身構える。
「拒んだり、受け入れたり、ピリムの考えてること、私わかんない」
「うっさいわね! 巻き添えになるから、って言ってんのよ!」
そう言いながら、ピリムは無理矢理とアイネの細い肩を抱き寄せる。
「ピリムったら、大胆ね」
「アンタ、マジで黙ってなさい……と、来るわよ! 絶対に離れないでよ!」
「うんっ」
アイネの返事を合図に、統率が取れたナスティフの群れは一斉に少女達へと飛び掛かる。
対するピリムはぎりぎりまでナスティフ達を間合いに引き込むと、"イグニート"を唱えた時よりもやや下方に掌を翳し――。
「"ヴァルフラーメ"っ!」
瞬間、少女達の周囲を炎の障壁がぐるりと高速で旋回し、向かってくるナスティフ達を同時に焼き払ったのだ――。
(成功した――けど、やっぱり威力が足りてない! 2体洩らしたっ!)
少女が先程危惧した通り、大気中に水分が多く含まれる環境だと、火術は威力を大きく損なうのが常識。
結果、身を寄せ合うピリムとアイネの前方と後方から来たナスティフが絶命するには至らず、少しだけ怯んだあと再び敵意を顕わにしたのだった。
「ピリム! 生き残りのムカデちゃんがいるよ!」
前方を指差し、アイネが伝える。
「わかってる! "イグニート"!」
応えると共に、止めの火術を放つピリム。
(後は――)
手応えから、背後に討ち洩らした個体が居るのは既に察しがついていた。
しかし咄嗟に振り向いたピリムへ待ち受けていたのは、焦げた臭いを漂わせながら襲い来る、ナスティフの牙だった――。
(やばっ――)
反撃の火術は間に合いそうもなく、回避の暇も残されて居なかったピリム。
眼前に迫りくる牙に対し為す術がなく、少女は目を固く瞑る――。
――だが突如、斬撃音が聴こえたのだ。
致命傷を覚悟していた少女。
怪訝に思いつつ、ゆっくりと目を開く。
開いた先には、断面から緑色の血液を撒き散らしながら宙に舞う、真っ二つとなったナスティフの姿があった。
「…………っ!」
息を呑んだままのピリムは、自身を救ってくれた斬撃を放った人物へと視線を移す。
そして、その名を呼ぶ。
「アウ――」
「よう、お二人さん。背中がお留守だぜ?」
助け主の正体は、後頭部で縛った黒髪の長髪と狐のような切れ長の目が印象的な少年――パシエンス・ガイネスだった。
「ん、どうしたネスロイド? 恐怖のあまり声も出ないってか?」
「……なんでも、ない、よ。助けてくれてありがと。んじゃアタシ達はこれで。行こ? アイネ」
「いやいや、おかしいだろ! 同じ演習メンバーだろうが!」
素っ気なく礼を述べたピリムはアイネと共にその場をそそくさと離れようとし、パシエンスは二人を慌てて追い掛けるのだった。
この演習は四人一組のゼレスティア軍の新兵のみで行われ、密林内でのサバイバル生活を3日間強いられるという内容。
演習終了の時刻は、本日のPM17:00。
残り時間までに一人でも死傷者が出なければ、演習は成功となる――。
ゼレスティア国軍に仕える戦士達は各々が普段の任務をこなしつつ、来るべき日に備え研鑽を積んでいた。
学園を卒業後、国軍へ入隊した若き新兵達もそれは同様。作戦参加の是非はともかく、歴戦の士達に倣うかのよう日々の任務は訓練を兼ねたとてもハードなものとなっていた。
ゼレスティア郊外、北――。
外界と市街地を隔てるゲートから、約20ミーレ程離れた此処には『ナザロ』という名の密林が存在する。
この密林は魔神掃討作戦の決行現場でもある
『ウェリーム大森林』に比べると、遥かに狭い範囲での植物の群生地。
この密林には『トゥライプ・ツリー』という名の、ブランド愛好者が根強く存在する高級インテリア家具に使われる木材となる30~50ヤールト程の高木が、主に群生している。
日中でも黎明時ほどの暗さを誇る為、日の光を嫌う魔物達が多く棲息。腕に覚えのない者はまず近寄らないであろうエリアだと、ゼレスティアに住まう国民も認識をしていた。
しかしそんな"ナザロ"ではあるが、多種多様な魔物が棲息するということでゼレスティア軍では主に、新兵への格好の演習場として扱われているのだった――。
◇◆◇◆
PM15:00――ナザロ、中心部。
この日の天候は、曇りのち雨。空模様は早朝から降りそうな兆しを見せ曇天としていた。
そして時刻が午後を回り出した途端、まるで示し合わせたかのよう一気に雨が降り始めたのだった。
「――もう、なんで最終日に限って雨なのよ! 火術に威力が出づらいじゃない!」
ローゼの花と同じ色の髪を靡かせる少女が、吐き棄てるように愚痴る。
「仕方ないよピリム~。私の光術だって太陽が見えてないと全然効果出ないんだよ~? だから、割り切ろう? ね?」
「アイネ……アンタほんとお気楽ね」
そのピリムを宥めた上で呆れ返されたのは、雪原のように真っ白な肌と腰まで伸びた白金の髪を持つアイネと呼ばれた少女。
その二人の女子が肩を並べ、薄暗い森の中を並走していた。
樹木の根が地面となる土から所々顔を出したりと密林の中は大変足場が悪く、ただ走るにしても注意深く辺りを観察しながらになるのだった。
「――っ!」
奔走しながらパッチリとした眼でキョロキョロと見回すピリムの視界に映ったのは、アイネの頭上――トゥライプ・ツリーから長く伸びた一本の枝。
そこには大型の錦蛇のような太い胴体で枝に巻き付いた巨大な濃緑色のムカデが、花弁の如く開いた大口から鋭い牙を覗かせていたのだった――。
この魔物の名称は『ナスティフ』
ワンダルシア全土では四足獣型魔物『オットル』に次ぐ、広範囲な生息地を持つ多足虫型魔物だ。
寒冷地以外での全ての土地に生息するこの魔物は、どこにでも巣穴を作りどれだけでも数を増やす、という驚異の繁殖力を持つ。
巣穴の中でのコミュニティは蟻と同様に女王制度で、一体の雌を数十体の雄が兵隊として囲うという単純なもの。
巣穴から出た際に性格が獰猛と化し、人間や動物などありとあらゆる肉へと襲い掛かるのだ。
ここからは余談になるが、生息する気候によって最も個体のサイズが変化する魔物としても有名で、とりわけ熱帯地であるガストニア地方では酒樽程の太さの個体の存在も見受けられている。肉は当然不味い。
「――しゃがんで! アイネ!」
「およ?」
咄嗟のピリムからの回避指示にアイネは大人しく従い、その場で屈み込む。
巨大な鋏で勢い良く空挟みをしたような音が、身を屈ませた少女の頭上で鳴る。
ピリムからの声があと少し遅ければ、アイネの頭部は幾重もの尖鋭な牙の餌食となっていただろう。
「"イグニート"っ!」
すかさず、火術を唱えたピリム。
掌から放たれた豪炎が、巻き付いた枝ごと魔物を焼き尽くす――。
「……ふう、もう起きていいよ。アイネ」
安堵の溜め息と共に、声をかける少女。
「さんきゅー、ピリム~」
起き上がったアイネが、頭と肩に降りかかった塵炭を払いながら、ピリムへと抱き付きに行く。
「ちょっ、アイネ? こんなところでやめてよっ! はいっ! 離れてっ」
感謝の抱擁を無理やり引き剥がすピリム。
「……これで、もう追ってくるムカデちゃんは居ないかな?」
「だと良いんだけど。アイツらともはぐれちゃったし、早く合流しないとキツいわね」
ここまでの遁走は実を言うとアイネがほんの興味本意で巣穴を覗き、彼女の装備である杖剣で突っ付いたお陰でナスティフの群れに因縁をつけられてしまったのが真相。
「いや~、ピリム、ごめんねぇ? なんか気になっちゃってさ~えへへ」
「"えへへ"……って。まあ、別に怒っちゃいないからいいけどさ。でも早いとこ戻らないと、次また現れたらどうすれば――」
語尾を言い終える前に少女は気付く。
先程焼き払った個体が、"雌"だったということに。
「……ウソでしょ?」
唖然とするピリム。
なんと、いつの間にか自分達の周りを5体のナスティフが囲むように陣取っていたのだ。
「あらぁ、私達から溢れ出てくる可憐なフェロモンでも嗅ぎ取られたのかなぁ?」
「んなわけ無いでしょ! あーもう! アイネが抱き付いてくるからよ! アンタがなんとかしなさいよ! 魔女でしょ!?」
「厳密には魔女族とのハーフだよ~。それにね、さっき言った通り太陽が見えてないと私の光術は効力を発揮しないの。だから無理。割り切ろう、ね?」
「いや、アンタなんでそんな冷静なの!?」
少女達の掛け合いを余所に5体のナスティフは歯牙を剥かせ、今にも襲い掛かってきそうな気概を見せる。
女王を殺された怒りからか、普段の獰猛さに拍車がかかっているのが窺えた。
「こうなったら……自信は無いけど、"新術"を使うしかないみたいね」
「なにそれ? なにそれ?」
ピリムの発言に目を輝かせ、嬉々とするアイネ。
「アタシに抱き付いてなさい。アイネ」
意を決した赤髪の少女は、身構える。
「拒んだり、受け入れたり、ピリムの考えてること、私わかんない」
「うっさいわね! 巻き添えになるから、って言ってんのよ!」
そう言いながら、ピリムは無理矢理とアイネの細い肩を抱き寄せる。
「ピリムったら、大胆ね」
「アンタ、マジで黙ってなさい……と、来るわよ! 絶対に離れないでよ!」
「うんっ」
アイネの返事を合図に、統率が取れたナスティフの群れは一斉に少女達へと飛び掛かる。
対するピリムはぎりぎりまでナスティフ達を間合いに引き込むと、"イグニート"を唱えた時よりもやや下方に掌を翳し――。
「"ヴァルフラーメ"っ!」
瞬間、少女達の周囲を炎の障壁がぐるりと高速で旋回し、向かってくるナスティフ達を同時に焼き払ったのだ――。
(成功した――けど、やっぱり威力が足りてない! 2体洩らしたっ!)
少女が先程危惧した通り、大気中に水分が多く含まれる環境だと、火術は威力を大きく損なうのが常識。
結果、身を寄せ合うピリムとアイネの前方と後方から来たナスティフが絶命するには至らず、少しだけ怯んだあと再び敵意を顕わにしたのだった。
「ピリム! 生き残りのムカデちゃんがいるよ!」
前方を指差し、アイネが伝える。
「わかってる! "イグニート"!」
応えると共に、止めの火術を放つピリム。
(後は――)
手応えから、背後に討ち洩らした個体が居るのは既に察しがついていた。
しかし咄嗟に振り向いたピリムへ待ち受けていたのは、焦げた臭いを漂わせながら襲い来る、ナスティフの牙だった――。
(やばっ――)
反撃の火術は間に合いそうもなく、回避の暇も残されて居なかったピリム。
眼前に迫りくる牙に対し為す術がなく、少女は目を固く瞑る――。
――だが突如、斬撃音が聴こえたのだ。
致命傷を覚悟していた少女。
怪訝に思いつつ、ゆっくりと目を開く。
開いた先には、断面から緑色の血液を撒き散らしながら宙に舞う、真っ二つとなったナスティフの姿があった。
「…………っ!」
息を呑んだままのピリムは、自身を救ってくれた斬撃を放った人物へと視線を移す。
そして、その名を呼ぶ。
「アウ――」
「よう、お二人さん。背中がお留守だぜ?」
助け主の正体は、後頭部で縛った黒髪の長髪と狐のような切れ長の目が印象的な少年――パシエンス・ガイネスだった。
「ん、どうしたネスロイド? 恐怖のあまり声も出ないってか?」
「……なんでも、ない、よ。助けてくれてありがと。んじゃアタシ達はこれで。行こ? アイネ」
「いやいや、おかしいだろ! 同じ演習メンバーだろうが!」
素っ気なく礼を述べたピリムはアイネと共にその場をそそくさと離れようとし、パシエンスは二人を慌てて追い掛けるのだった。
この演習は四人一組のゼレスティア軍の新兵のみで行われ、密林内でのサバイバル生活を3日間強いられるという内容。
演習終了の時刻は、本日のPM17:00。
残り時間までに一人でも死傷者が出なければ、演習は成功となる――。
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