第三次世界大戦

一二三 雄

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一章

一章③

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「とは言っても、アーサーの失踪から君の研究室を訪れるまでにした事と言えば都道府県別の農作物への被害や家畜への野生動物の被害の分布を調べただけで九州が怪しいとなり、とりあえず向かっただけで野犬や野良化したペットが九重連山に集っているとわかりやすかったね。目撃や被害があまりにも集中していた。」
「桜、、、未だにわからないんだが、なぜ日本アルプス何かの国の中心の連山じゃなかったんだ?北海道や東北からも集まってたじゃないか?」
夏月は心底残念そうにしながら、答えた
「君はまだ認識が甘い。よく考えろ。」
沈黙が続き先に根を上げたのは一条だった。
「全く想像がつかない?本当にどういう意味だ?」
「君が指揮官でクーデターを起こすとする。武器らしい武器は手に入らないが人数はかなりの数になる。攻めるのは首都圏に近いところなのか?」
「そうか、日本という国に九州を捨てさせようとしたということか。」
一条はありえない!という言葉を飲み込み、その考えは捨てなければいけないと改めて考え直し、その意図の予想を立てた。
「そこまではわからないな。何せ戦いの結末が敵対する種の絶滅だからね。」
立ち上がりコートを取りながら一条は悲しそうに、言う
「数ある醜悪な戦争の中でも、特に品のない結末だよ。」
慌てて追いながら、外出の準備を進める夏月を呼び止める。
「待ってくれ。まだ話は終わっていない。本題はまだだろ?」
すっかり準備を整えて振り返った夏月は応えた。
「ここでは、まず依頼について話を聞く否かだけだろ?依頼人に直接話は聞くさ。君も早く準備するといい。時間はそうはないんだからな。」

どこまで読めていて、ここにいるのか全くわからない友人を呆れた顔で見ながら、気難しく、子供っぽいところのある友人を依頼人に合わせるところまでは成功しそうな事に内心安堵しながら、一条はで早く朝食のゴミを纏めて捨てた。机から車のキーを出して、九重連山に犬が集まって以降の話をするのに必要な書類だけを鞄に詰めて夏月を追い歩き出した。依頼人の名前を出す前に話を聞く流れになったのは幸運だったなとバレないように喜んだ。

研究室の扉に鍵をかけた所でふと気付き、一言漏らした。
「ああ、これはもう、、、今日も帰れないな。」


一章④に続く


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