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序
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俺は竜、そう名乗ってるけどホントの名前はない。
ガキの頃から「おい」「それ」「お前」って呼ばれるからそう言うもんだと受け入れたて。
幼い頃から里のみんなと体術や剣術、毒慣らし。流れ者でも食っていけるだけの手に職をと色々な技術を仕込まれた。
それこそ、男女どちらも色仕掛けできるようにと房事も。
それが普通だと思っていたし、周りもそうだった。
親はいない。いても共に暮らすことは無く、育ての親が師匠としてそれぞれ何組かに分かれて暮らすのが里の在り方。
自分が闇の世界に居るなどと考えたこともなく役割をこなし、師匠に褒めてもらうのが幸せだと思い込んで生きていた。
10の頃から本格的に仕事をして何度も死にかけた。依頼が入れば遠くにも行き、危なげなく熟せるようになった頃に師匠が、
「お前は腕はいいが容姿が目立ちすぎる。世に出て一般に馴染む訓練をしなさい」
と、里から出した。
そのころの仕事が師匠のテストで一応《篝》と言う仕事名を貰った。あくまで仕事をする上でのコードネームだが、悪くないきもちだった。
それからもあちらこちらと旅をしながら、細工などの技術を学び歩いた。
行く先々で、兄弟子、その嫁や娘などに迫られ、襲われ。反撃するわけにもいかずに躱わしたり、受け入れてやり過ごしたり。
時には怒った弟子入り先の師匠に叱られ殴られて、転々と場を移して過ごした。
その間もたまに仕事を任されたりで帰ったりもしていたが15の時、里に打撃が入るほどの事件に当たり、同じ師匠に付いていた仲間が数人死んだ。
俺も死にかけて、師匠も引退をすることになり、足を洗う事を許された。
俺たちは師匠の持ち物だから師匠が手放すなら自由になれるらしい。
仲間はほとんど里に残ることを希望した。今更他の生き方は出来ないと言って。
正直どっちでも良かった。何処にいても何処に行っても心が安らがないし、もう褒めてくれる師匠も辞めてしまった。
またあちらこちらと旅して、細工師としての修行をしようと門を叩いては、女将さんや姐さんに言い寄られ、追い出される。
そんなことが続いて、ふらふらと根無草の様に移動して、この街に着いた時、銀時と再会した。
銀時はまだ子供だった頃、銀時の師匠たちと共に里の外に住んで都会の仕事を中心に動き、16の頃に腕と人格を見込まれ養子に出る事で里を抜けたらしい。
師匠が許可すればわりと簡単に里を出れたみたいだ。
再会した時、荒んでボロボロだった俺を見て辛そうな顔をしながら、銀時の家に連れて行かれて。
多少気力が戻った時に、出て行こうとしたらかなり引き留められて。せめてこの町で暮らせと銀時の管理する長屋に押し込まれた。
それから7年、町に馴染み、知り合いも増えて、細々と細工師として暮らしている。
金はそこそこ稼いでるが長屋暮らしが気楽で良いと引越しを勧められても長屋に居座っている。
銀時のこの町での幼馴染の蘇芳やお蝶さんとはそれなりに気の置けない付き合いだ。
毎日適当に暮らしているわけだが、また銀時が拾って来た浪人の様な男が隣に住むことになってちょっとうるさくなった。
人を拾っては仕事を紹介して、長屋に住まわせる。それは別に良いんだが隣に来た助左って奴は一軒家にぶち込んだ方が良かったんじゃねぇかな!
ガキの頃から「おい」「それ」「お前」って呼ばれるからそう言うもんだと受け入れたて。
幼い頃から里のみんなと体術や剣術、毒慣らし。流れ者でも食っていけるだけの手に職をと色々な技術を仕込まれた。
それこそ、男女どちらも色仕掛けできるようにと房事も。
それが普通だと思っていたし、周りもそうだった。
親はいない。いても共に暮らすことは無く、育ての親が師匠としてそれぞれ何組かに分かれて暮らすのが里の在り方。
自分が闇の世界に居るなどと考えたこともなく役割をこなし、師匠に褒めてもらうのが幸せだと思い込んで生きていた。
10の頃から本格的に仕事をして何度も死にかけた。依頼が入れば遠くにも行き、危なげなく熟せるようになった頃に師匠が、
「お前は腕はいいが容姿が目立ちすぎる。世に出て一般に馴染む訓練をしなさい」
と、里から出した。
そのころの仕事が師匠のテストで一応《篝》と言う仕事名を貰った。あくまで仕事をする上でのコードネームだが、悪くないきもちだった。
それからもあちらこちらと旅をしながら、細工などの技術を学び歩いた。
行く先々で、兄弟子、その嫁や娘などに迫られ、襲われ。反撃するわけにもいかずに躱わしたり、受け入れてやり過ごしたり。
時には怒った弟子入り先の師匠に叱られ殴られて、転々と場を移して過ごした。
その間もたまに仕事を任されたりで帰ったりもしていたが15の時、里に打撃が入るほどの事件に当たり、同じ師匠に付いていた仲間が数人死んだ。
俺も死にかけて、師匠も引退をすることになり、足を洗う事を許された。
俺たちは師匠の持ち物だから師匠が手放すなら自由になれるらしい。
仲間はほとんど里に残ることを希望した。今更他の生き方は出来ないと言って。
正直どっちでも良かった。何処にいても何処に行っても心が安らがないし、もう褒めてくれる師匠も辞めてしまった。
またあちらこちらと旅して、細工師としての修行をしようと門を叩いては、女将さんや姐さんに言い寄られ、追い出される。
そんなことが続いて、ふらふらと根無草の様に移動して、この街に着いた時、銀時と再会した。
銀時はまだ子供だった頃、銀時の師匠たちと共に里の外に住んで都会の仕事を中心に動き、16の頃に腕と人格を見込まれ養子に出る事で里を抜けたらしい。
師匠が許可すればわりと簡単に里を出れたみたいだ。
再会した時、荒んでボロボロだった俺を見て辛そうな顔をしながら、銀時の家に連れて行かれて。
多少気力が戻った時に、出て行こうとしたらかなり引き留められて。せめてこの町で暮らせと銀時の管理する長屋に押し込まれた。
それから7年、町に馴染み、知り合いも増えて、細々と細工師として暮らしている。
金はそこそこ稼いでるが長屋暮らしが気楽で良いと引越しを勧められても長屋に居座っている。
銀時のこの町での幼馴染の蘇芳やお蝶さんとはそれなりに気の置けない付き合いだ。
毎日適当に暮らしているわけだが、また銀時が拾って来た浪人の様な男が隣に住むことになってちょっとうるさくなった。
人を拾っては仕事を紹介して、長屋に住まわせる。それは別に良いんだが隣に来た助左って奴は一軒家にぶち込んだ方が良かったんじゃねぇかな!
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