ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

68話 蜘蛛の糸が超高級品ですって!★

 今日は結婚のお祝いでいただいた物の中から今使いたい物とかあれば選んであとは倉庫に入れるそう。
 お菓子やお酒類は食料保管庫に。

 お礼状とかお返しはどうするんだろうと思ってたら、ハロルドとセバスチャンとで代筆で出してくれているらしい。
 お付き合い上自筆じゃないとダメなものはお義母さまが。
 私、本当に甘やかされてるねぇ!
 まぁ私もリーシャも貴族の常識が全くわかっていないので下手に手を出さない方がいいよね。
 いずれはマナーとか必要なことはお義母さまに学んでいく。
 淑女になるとかは私は思わなくて良いんだって。
 今は本当にハイパー甘やかし期間。

 どうやら私が変わった食料を望んでることが近隣に知られてて苗や種、実など領民や近隣の貴族家から贈られているらしい。ゲテモノ好きとか思われてたらやだな!
 でもおもてなしの料理で多分良い方向に受け取ってもらえているよね。きっと。

 危険物や私に良くないものはハロルドやセバスチャン、アンナ、メアリーで避けてくれてるらしい。

 お祝いにそんなのも混ざってるの?怖い。嫌すぎじゃない⁉

 嫌がらせ的なことではないらしいけど、ではなんぞ?

 お義母さまがご機嫌な鼻歌で布の塊を運んできた。
 私、知ってる。布のロールって結構な重さがあるって。お義母さますんげー!
「リーシャちゃん!これすごいのよ!スパイダーキングシルク♪」
 デーンと目の前に置かれてクルクルーと広げられた銀色の光沢のスパイダーキングシルク。
 いや、蜘蛛の王様⁉
 ものすごく良い手触りだけど蜘蛛かぁ。ちょっとイメージ的にイヤンな気持ち。でもむっちゃ綺麗でしっとりな素敵布。

「スパイダーキングはね~10mくらいの大きさなのよ~。身体が大きいのに糸はとても繊細ね♡シルクを優先するからなかなか食べられないけどとっても美味しいのよ♡」
「10m・・・美味しい・・・?」
 布をとりあえず【鑑定】してみた。

《スパイダーキングシルク・33年生きている9.8m個体の糸から制作》
 おおう!長生き?蜘蛛の寿命っていくつ?
 そしてやっぱりデカ~。
 【鑑定】にスパイダーキングの情報を詳しく表示させる。

《スパイダーキング・10本足の蜘蛛型の魔獣。マギスパイダーの最終形態。蟹のような味わい。繁殖期のクイーンとの愛の共同作業による巣は虹色の糸で作られる》
 この鑑定さんは地球生まれじゃなかろうか?

 色々突っ込みたいけど、蜘蛛を食べるの勇気いるな。蟹、食べたいけど!
 クイーンとの共同で作る糸が虹色って気になるなぁ!

 蜘蛛を食べるかどうかは蟹の存在を探してからにしよう。マギスパイダーは蟹味じゃないのかな?カニカマ味だったらちょっと笑う。

「これでリーシャちゃんのドレスを作りましょうね☆ふわふわのお姫様よぉ♫」
「お義母さまとお揃いがいいです」
 同じデザインは体系的に無理だけどね☆
「あらあらぁ!じゃぁまたお揃いのをお願いしましょうねぇ♪」

 他にもガラスの工芸品が目に留まった。綺麗。瑠璃色で流れる水のような、もしくは羽を広げてる鳥のような動きのあるデザイン。

 衣装や建物、装飾品はとても発展してるのになんで食べ物だけ塩味で止まってしまったのか?そう思っちゃうほど、頂いた贈り物が素敵なの。

「いやぁ、これはまたすばらしいですねぇ」
 ハロルドが小ぶりな箱から取り出した裸石は透明度の高い水色のトパーズ?
 宝石の価値はわかんないけどとても綺麗。
 魔力を纏ってるから魔石かな?

「ハロルド、それジュリアスさまの護身用に使えそうだから使っても良い?」
「護身用?」
 お義母さまが不思議そうに聞いて来たので説明。
「この石は魔力を貯めておけるし、良い媒介になりそうなんで魔法陣を仕込んで魔道具にしたいです。結界か防御の役割が出来そうなんで」
「あらぁ!それは素敵ねぇ」
 今のところ特に危ない場面に遭遇してないけど辺境領は本来危険がいっぱいらしいしね。
 お義父さまたちにも作ってお渡ししたいな。

「リーシャちゃんはすごい物を作れるのねぇ」
「いえ、気休め程度ですから」
 実際に使う場面でどれくらい役に立つのかは想像できないけど、一瞬でもチャンスが作れれば良いかな?多分。

 なんか一般庶民の私にはよくわかんない高価だったり希少品が盛りだくさんで、貴族の贈り物やばいって思った。見てると疲れちゃうよ。

 お返しはどのレベルにすべきかさっぱりなので丸投げしておこう。
 ホットプレートとかお役立ちな物でよければお返しにいくらでも作るんだけどなぁ。

 こうして呑気に贈り物を眺めてたらまたルルゥがポムを追いかけてる。
 うちは食べ物を山盛り出しているのになぜ盗み食いするんだろうね?
 ハロルドがスッと出て行って涼しい顔で戻って来た。
「ポムにはやはり専用の小屋を用意しましょう」
 
 ポム、お家もらえるってよ。ヨカッタネ!



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