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三章
168話 卵が孵った ★
訓練っていう感じではなかったけど、お義父さまがめちゃ強くて、アンゼリカさまもすごいということを理解した。
お義父さまとジュリアスさまとでだとどうなったんだろう?
興奮冷めやらないアンゼリカさまと女騎士さんたちは騎士団本部に戻って他の騎士さんたちと訓練を続けるそうだ。
「うふふ~旦那さまとアンゼリカちゃんが魔法使ってたら屋根が全部吹っ飛んだかしらねぇ?」
お義母さまが楽しそうに想像してるけど、リックさまとカンダルー教授たちが泣いちゃうからやめてあげて!
「それは王宮筆頭魔導師が辞表を喜んで出しそうなんで陛下の胃のためにやめてあげましょう」
セバスチャンが言ってくれた。
この訓練上、スタンピードでも大丈夫と思ってたんだけど、超大物の率いるスタンピードだったりしたらもたないってことよね?
いくらお義父さまでも災害級の魔獣が来たらすぐには倒せないよね?堅固なはずの壁か壊れてしまったことで、急にこの世界が怖くなるよ。
お義母さまに抱っこされて本邸に戻ると埃がついただろうからってお着替えすることになって、少し遅めに昼食。
お義父さまは騎士団本部で取るそう。
「今日はニックスがメインねぇ」
用意された食事はルルゥと遜色ないレベルだった。
ちょっとだけハーブ類が控えめで優しい味かな?
ルルゥに触発されていろんな試みをしてるのがわかる。
昔ネットでみたレシピのまま作らずにアレンジして謎の物体を作ってしまう!みたいなネタ見たことあるけど、失敗したりもしてるのかな?
「腕を上げたわねぇ」
「ルルゥとはまた違った個性が出てますね」
食後のお茶に差し掛かった頃にルルゥが私を呼んだ。
「リーシャちゃん?どうも卵が還るみたいなんだけど見にくるかしらぁ?」
ついに!
「あら!随分と長くかかったわねぇ?」
お義母さまがいってらっしゃいと送り出してくれたのでルルゥについていく。
厨房横の休憩室の机に卵が入った籠が置いてあって、アズライト、ポム、ティムがそわそわと覗き込んでいる。
籠からはすごく小さなカタカタっとした音が聞こえてくる。
「あなたたち見かけないと思ったらずっとここに居たのぉ?」
アンゼリカさまの前には全然出て来なかったから避けてたのかと思ったら卵の孵化待ってたのか~?
『あれはちょっとめんどくさそうだから逃げていたと言えばは逃げていたんだの?』
(逃げてたの?)
『力自慢に捕まると対戦相手にさせられたりするからの、ああいった手合いからは隠れておくのが一番良いの』
ほえー、古代種に勝負挑むとか脳筋系やばいねぇ。
念話で話してたら、微かに音を立てていた籠から「ピキ……ピキキ」と籠の中の卵から聞こえてきた。
「プッキュ!」
「モキュキュ!」
静かに見守っていたポムたちが歓声を上げる。
籠を覗き込むと卵にほんの少しヒビが出来てる。
内側からパンチかキックかわからないけど必死に殻を叩いてるのがわかる。
頑張れ!頑張れ!!
「プッキュキュー!」
「モッキュキュキュー!」
ポムとティムが手を上下させ、ばんざーいばんざーいみたいな仕草で応援してる。
めっちゃ可愛い!
ルルゥもその可愛さにやられたみたいで口元を手で隠してプルプルしてる。
『ふむ、そろそろじゃの。コックよ、魔力を与えてやれ』
ルルゥに聞こえるように話して命令した。
「魔力?私のでいいのぉ?」
『そなたが契約したからの』
ルルゥは指先に魔力を流して卵に触れた。
卵の中にスゥっと魔力が引き込まれて、卵の存在感が増す。
「プキューッン」
「モキュゥ」
ハラハラした様子で卵を凝視する二匹。
ルルゥが魔力を流していると卵が左右に揺れて中から激しく音がし始めた。
五分くらい経っただろうか?
内側から強い魔力が放出されるのを感知して、ルルゥとアズライトが私の周りにシールドを張る。
「ギャァウ!」
卵は割れて、中から青緑の鳥?が現れた。
ん?結局オオルリインコで正解だったのかしら?
『ほう、竜鳥だの』
(ん?)
『ヒデナイトだの。希少種じゃの』
(んん?)
『これの親は自分の命が尽きる頃寄生先を見つけて卵を育てさせるんじゃ』
それなんてカッコウ?
(ティムが宝石と間違えて持ってきたんだよ?)
『寄生先が見つからなかったか途中で力尽きたんだろうの』
(・・・親鳥かわいそうだね)
『生まれ落ちた時点で親とは別れるからの、そうやった気持ちは無かろうの』
そういうものなんだ。 って言うか、ヒデナイトって【鑑定】をごまかせるほどの存在なの??あ、私のレベル足りないとかかもだね……
「モキュキュキューッン」
「プキュキキュキーーュン」
ポムとティムは何か叫びながら手を上下させ、お尻を左右上下右下左上って感じでフリフリしながら産まれた仔の周りを円を描くように踊っている。
歓喜の舞とかかしら。
カメラ、欲しいけど私に作れるかなぁ。
『ほれ、コックよ。名前をつけてやらぬかの』
「えええ~苦手なのよねぇ」
ルルゥは竜鳥をじっと眺めてから、
「そうねぇ、ディ……ディエ、ディディエはどうかしら?」
「なんて意味?」
「意味なんてないけどなんかそんな名前の宝石があったような気がするのよ」
……私がアズライトって名前を考えたのと同じだった!
「あなたはディディエでいいかしら?」
ルルゥが竜鳥に指を差し出して話しかけると竜鳥とルルゥの間で魔力が絡み合って二人がほのかに光った。
「うふふ、ディディエ、ディディって呼ぶわ。よろしくね。私がママよ♡」
ママって言った!
「キャゥー!」
ディディエは嬉しそうにルルゥに指に顔を擦り寄せる。めっちゃ可愛い。
ディディエにはわずかな羽毛と鱗が見えるなんとなく爬虫類系なんだなとわかる見た目。羽も半分蝙蝠とかっぽい。
ちょっとモフモフ枠を期待してたんだけど違ったねぇ。
犬とか猫とかまで行かなくてもふわふわ羽毛を期待してたよ。
ポムたちはモフモフ枠ではあるんだけど短毛だしね。
『コックよ、その玉子の殻は魔道具に素材になる。我が主に譲ってくれるかの』
およ?
『上質な魔石と同じくらい良い素材なんじゃの』
マジか!
「そうなのねぇ?じゃぁ洗って乾かしておくわねぇ」
瑠璃色の卵殻。いい宝石っぽくも見えるし、魔法陣を仕込んでアクセサリーにしたらきっと綺麗ね。
ティムが拾ってきた卵なんだし、せっかくだからポムとティムとディディエでお揃いの魔道具でも作ろうかな。
契約主としてルルゥにはディディエとお揃いのもいいかも。
ポムたちが踊りをやめてディディエにくっつく。
ディディエはずっと自分を守っていたのがティムってわかってるのかティムに鼻キスしてる。激萌え!
ポムにもまだ短い羽と尻尾でテシテシとさせて甘えている。可愛すぎか!
「しばらくは子守を頼めるかしらねぇ?」
『そうだの、こやつらも側にいたかろうしの』
「この仔、何食べるのぉ?」
『なんでも食うぞ。だが小さい間は魔素の濃い乳や魔物の血肉をやると良いの。そなたの魔力を与えておけば早々飢えることもなかろうて』
「ふぅん?やっぱ採れたてがいいわよねぇ?」
『まぁの、だがここの貯蔵庫は品質管理もしっかりしておるし、毎日追加されるから大丈夫だろうの』
うー、魔物の血肉……雛なのにばっちり魔獣枠なのねぇ。
「モキュゥ」
「プキュ」
「キャウゥン」
遊び疲れたのか二匹と一羽?はこてんと寝ちゃった。
その姿が可愛すぎてしばらくルルゥと眺めちゃった。
夕刻後にダレスさま、レオルカさま、アンゼリカさまたちが自領に戻るとのことで。レオルカさまとマデリーさまの婚姻式、領地へのお引越し、これから大忙しだと帰っていかれた。
その後、ルルゥがディディエの誕生をみんなに発表した。
お義父さまとジュリアスさまとでだとどうなったんだろう?
興奮冷めやらないアンゼリカさまと女騎士さんたちは騎士団本部に戻って他の騎士さんたちと訓練を続けるそうだ。
「うふふ~旦那さまとアンゼリカちゃんが魔法使ってたら屋根が全部吹っ飛んだかしらねぇ?」
お義母さまが楽しそうに想像してるけど、リックさまとカンダルー教授たちが泣いちゃうからやめてあげて!
「それは王宮筆頭魔導師が辞表を喜んで出しそうなんで陛下の胃のためにやめてあげましょう」
セバスチャンが言ってくれた。
この訓練上、スタンピードでも大丈夫と思ってたんだけど、超大物の率いるスタンピードだったりしたらもたないってことよね?
いくらお義父さまでも災害級の魔獣が来たらすぐには倒せないよね?堅固なはずの壁か壊れてしまったことで、急にこの世界が怖くなるよ。
お義母さまに抱っこされて本邸に戻ると埃がついただろうからってお着替えすることになって、少し遅めに昼食。
お義父さまは騎士団本部で取るそう。
「今日はニックスがメインねぇ」
用意された食事はルルゥと遜色ないレベルだった。
ちょっとだけハーブ類が控えめで優しい味かな?
ルルゥに触発されていろんな試みをしてるのがわかる。
昔ネットでみたレシピのまま作らずにアレンジして謎の物体を作ってしまう!みたいなネタ見たことあるけど、失敗したりもしてるのかな?
「腕を上げたわねぇ」
「ルルゥとはまた違った個性が出てますね」
食後のお茶に差し掛かった頃にルルゥが私を呼んだ。
「リーシャちゃん?どうも卵が還るみたいなんだけど見にくるかしらぁ?」
ついに!
「あら!随分と長くかかったわねぇ?」
お義母さまがいってらっしゃいと送り出してくれたのでルルゥについていく。
厨房横の休憩室の机に卵が入った籠が置いてあって、アズライト、ポム、ティムがそわそわと覗き込んでいる。
籠からはすごく小さなカタカタっとした音が聞こえてくる。
「あなたたち見かけないと思ったらずっとここに居たのぉ?」
アンゼリカさまの前には全然出て来なかったから避けてたのかと思ったら卵の孵化待ってたのか~?
『あれはちょっとめんどくさそうだから逃げていたと言えばは逃げていたんだの?』
(逃げてたの?)
『力自慢に捕まると対戦相手にさせられたりするからの、ああいった手合いからは隠れておくのが一番良いの』
ほえー、古代種に勝負挑むとか脳筋系やばいねぇ。
念話で話してたら、微かに音を立てていた籠から「ピキ……ピキキ」と籠の中の卵から聞こえてきた。
「プッキュ!」
「モキュキュ!」
静かに見守っていたポムたちが歓声を上げる。
籠を覗き込むと卵にほんの少しヒビが出来てる。
内側からパンチかキックかわからないけど必死に殻を叩いてるのがわかる。
頑張れ!頑張れ!!
「プッキュキュー!」
「モッキュキュキュー!」
ポムとティムが手を上下させ、ばんざーいばんざーいみたいな仕草で応援してる。
めっちゃ可愛い!
ルルゥもその可愛さにやられたみたいで口元を手で隠してプルプルしてる。
『ふむ、そろそろじゃの。コックよ、魔力を与えてやれ』
ルルゥに聞こえるように話して命令した。
「魔力?私のでいいのぉ?」
『そなたが契約したからの』
ルルゥは指先に魔力を流して卵に触れた。
卵の中にスゥっと魔力が引き込まれて、卵の存在感が増す。
「プキューッン」
「モキュゥ」
ハラハラした様子で卵を凝視する二匹。
ルルゥが魔力を流していると卵が左右に揺れて中から激しく音がし始めた。
五分くらい経っただろうか?
内側から強い魔力が放出されるのを感知して、ルルゥとアズライトが私の周りにシールドを張る。
「ギャァウ!」
卵は割れて、中から青緑の鳥?が現れた。
ん?結局オオルリインコで正解だったのかしら?
『ほう、竜鳥だの』
(ん?)
『ヒデナイトだの。希少種じゃの』
(んん?)
『これの親は自分の命が尽きる頃寄生先を見つけて卵を育てさせるんじゃ』
それなんてカッコウ?
(ティムが宝石と間違えて持ってきたんだよ?)
『寄生先が見つからなかったか途中で力尽きたんだろうの』
(・・・親鳥かわいそうだね)
『生まれ落ちた時点で親とは別れるからの、そうやった気持ちは無かろうの』
そういうものなんだ。 って言うか、ヒデナイトって【鑑定】をごまかせるほどの存在なの??あ、私のレベル足りないとかかもだね……
「モキュキュキューッン」
「プキュキキュキーーュン」
ポムとティムは何か叫びながら手を上下させ、お尻を左右上下右下左上って感じでフリフリしながら産まれた仔の周りを円を描くように踊っている。
歓喜の舞とかかしら。
カメラ、欲しいけど私に作れるかなぁ。
『ほれ、コックよ。名前をつけてやらぬかの』
「えええ~苦手なのよねぇ」
ルルゥは竜鳥をじっと眺めてから、
「そうねぇ、ディ……ディエ、ディディエはどうかしら?」
「なんて意味?」
「意味なんてないけどなんかそんな名前の宝石があったような気がするのよ」
……私がアズライトって名前を考えたのと同じだった!
「あなたはディディエでいいかしら?」
ルルゥが竜鳥に指を差し出して話しかけると竜鳥とルルゥの間で魔力が絡み合って二人がほのかに光った。
「うふふ、ディディエ、ディディって呼ぶわ。よろしくね。私がママよ♡」
ママって言った!
「キャゥー!」
ディディエは嬉しそうにルルゥに指に顔を擦り寄せる。めっちゃ可愛い。
ディディエにはわずかな羽毛と鱗が見えるなんとなく爬虫類系なんだなとわかる見た目。羽も半分蝙蝠とかっぽい。
ちょっとモフモフ枠を期待してたんだけど違ったねぇ。
犬とか猫とかまで行かなくてもふわふわ羽毛を期待してたよ。
ポムたちはモフモフ枠ではあるんだけど短毛だしね。
『コックよ、その玉子の殻は魔道具に素材になる。我が主に譲ってくれるかの』
およ?
『上質な魔石と同じくらい良い素材なんじゃの』
マジか!
「そうなのねぇ?じゃぁ洗って乾かしておくわねぇ」
瑠璃色の卵殻。いい宝石っぽくも見えるし、魔法陣を仕込んでアクセサリーにしたらきっと綺麗ね。
ティムが拾ってきた卵なんだし、せっかくだからポムとティムとディディエでお揃いの魔道具でも作ろうかな。
契約主としてルルゥにはディディエとお揃いのもいいかも。
ポムたちが踊りをやめてディディエにくっつく。
ディディエはずっと自分を守っていたのがティムってわかってるのかティムに鼻キスしてる。激萌え!
ポムにもまだ短い羽と尻尾でテシテシとさせて甘えている。可愛すぎか!
「しばらくは子守を頼めるかしらねぇ?」
『そうだの、こやつらも側にいたかろうしの』
「この仔、何食べるのぉ?」
『なんでも食うぞ。だが小さい間は魔素の濃い乳や魔物の血肉をやると良いの。そなたの魔力を与えておけば早々飢えることもなかろうて』
「ふぅん?やっぱ採れたてがいいわよねぇ?」
『まぁの、だがここの貯蔵庫は品質管理もしっかりしておるし、毎日追加されるから大丈夫だろうの』
うー、魔物の血肉……雛なのにばっちり魔獣枠なのねぇ。
「モキュゥ」
「プキュ」
「キャウゥン」
遊び疲れたのか二匹と一羽?はこてんと寝ちゃった。
その姿が可愛すぎてしばらくルルゥと眺めちゃった。
夕刻後にダレスさま、レオルカさま、アンゼリカさまたちが自領に戻るとのことで。レオルカさまとマデリーさまの婚姻式、領地へのお引越し、これから大忙しだと帰っていかれた。
その後、ルルゥがディディエの誕生をみんなに発表した。
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