ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

227話 

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 起きたら庭が少し騒ついてる。
 ジュリアスさまが窓を開けて覗けば、桜の半開してるのを見てるそうだ。

「リーシャ、確かに良い風情だ」

 ジュリアスさまの抱っこで窓枠に座って眺める。そー言えばこの部屋はベランダがないね。隣に部屋にはある。

 窓の下を見るとセリウスさまとクラウスさまもルルゥたちコックさんと早番の侍従さんメイドさんとたくさんの人が木を見上げて微笑んでる。
 ポムとティムとディディエが下の方の枝でふんぞり返って褒め称えろって感じのポーズしてる。確かに育てて貰ったけど。

 なんか桜並木じゃなくてごめんねって感じだ。
 何年かしたら池までの道に作りたいな。
 あ、そう言えば、木が二本って雌雄だったのかな?受粉しないとチェリーが成らないとかじゃ!!??

『ティムとディディエが風で運んでくれるであろ』

 おおお!!!ティム!ディディエ!ありがたや。

 窓のすぐ近くの枝にアズライトがいた。何気に桜もどき気に入ってるのかな。

「この様子だと今夜にでも宴をしないとうるさそうだな」

 ジュリアスさまが苦笑いだよ。
 まぁみんなでこの状態を楽しんで散り際を静かに楽しむのも良いかも。

 ニーナを呼んで動きやすいエプロンワンピースに髪を後ろにまとめて貰った。料理に口出す気満々です!!!

「今日は早めに戻ってこよう」
「はい!楽しみに待ってますね」

 食堂に向かえば、すでに勢揃い。

「木に咲くお花が可憐なのも良いものねぇ」

 木の実に気がいきがちだったからお花の印象が薄い!
 ニーナたちが食い意地張ってるって思ってても仕方なかった!!!
 大きな実が成るからお花も大振りなのが多いのだそう。
 大輪の花も好きだけどね。

「夕方からお花見?をしましょう~」

 ジュリアスさまの予想通りだったね。

 人数が多くなりそうだからいつものバーベキューと変わらなさそう。

 チャンスがあればすぐ宴会になっちゃうからねぇ。明るくて楽しいから良いね。

「「今日は早く帰ってくるからね~」」

 三兄弟、やっぱり似てる。

 朝食が済んでお茶も飲んだらご出勤。

 うーん。夜桜、部屋の明かりだけじゃだめかな。焚き火も釜もたくさん用意されるだろうけど足りるかな。

 アランの抱っこで訓練場の方の作業場に連れて行ってもらった。

 アランとジェイクは訓練して貰って、私は気ままに魔道具を作るよ。

 行燈みたいなのはあるし、必要な場所には魔道具のライトもあちこちあるけど備え付けみたいなのだから移動できない。言えば出てくるんだろうけど、しっかりした明かりじゃなくて仄かなのが欲しいなって。

 やっぱり夜桜にはライトアップあった方が良さげに思って。月明かり、星の光でも幻想的に見えるだろうけど、ちょっとだけね。
 自然光の方が良いかな?でもいざとなった時に暗すぎて見えないとか嫌だし、作っておこう!って結論。

 錬金台の上に鋼鉄素材と小さめ魔石を出して。細部までイメージを固めて魔力インクの万年筆で魔法陣を書き込んで合成すれば、ソーラー電池タイプのガーデンライト。日が暮れてから夜明けまでの設定で。必要ない時はオフ出来るようにしたよ。

 今回は桜の周りに数個欲しいだけだけど、池までとか門にもあった方が良いかなってとりあえず三十個作って。
 魔力が多いから少なく作る方が調整しにくい。一気に消費できる方が気持ちがいいし。

「休憩してください」

 ニーナが温めのお茶とフルーツサンドを出してくれた。

「これは何をお作りに?」

 ニーナが長方形の薄い箱型のライトを不思議そうに見つめる。

 太陽光が拾いやすいようにパネル部分を大きめにしたので見た目は本当に箱っぽい。

 ニーナに軽く説明をしたら、太陽熱を貯めるって言うのがまず伝わらない。
 仕組みとか細かい部分の説明が私自身わかんないや。

 アランたちを呼んで作ったライトを今から外の日の当たるところに置いてもらう。
 二人もなぜそんなことを??って顔だったけど三十個全部平置きして貰った。

「これ今夜光るから楽しみにしててね」
 まぁ太陽光じゃなくても魔力で補充出来たりもするけど、毎日補充するのは面倒よね。

 休憩後、作業場に置いてある木材と鉄板、鉱物、石材を運んでもらって、魔石はアイテムボックスから取り出して。

 馬車用のキッチンを作る!

 バーベキューの時も使えるし、遠征時や今度のアッガス行きとかにも使えるよねってことでとりあえず二台。

 コンロとシンク、冷蔵冷凍庫、オーブン、棚、作業台、貯水排水タンク、換気扇とあと何かな。
 受け渡しに側面を開閉出来るようにして。

 あ、これルルゥやニックスたちに使い勝手の良い配置聞く方がいいやつ~!
 まぁまた数台作りたいからお試しってことでいいか。

 車も出来ないことはないけど、さすがに馬車じゃないと目立っちゃう。

 このサイズは錬金台使えないので、魔力で魔法陣を書いて素材を包み込むように発動する。
 まずは一台。

 中を確認して見たら我ながらいい感じじゃないかな?
 水周りもちゃんと出来てる。
 問題なさげなのでもう一台。

 冷蔵冷凍庫とオーブンは別で作らないとなのでサイズを確認して。

 金属素材と魔石で二台ずつ作る。

 ふむ。赤の小洒落たデザインにして見たよ。憧れの一人暮らし家電!みたいな宣伝されてた感じになった!

 馬車に外側はレトロにしてあるからちょっと大きいけど辺境伯家の紋章つけてたら大丈夫よね。
 さっき作ったライトも追加で作って側面に付けてみた。
 車輪はちょっと大きめで太め。もち〈重量軽減〉も付与するよ。お馬さんたちに馬力があってもしんどいからね。

 我ながらいい仕事してますねぇ!

 今夜は二台とも活躍してもらおう。

「またすごいの作りましたね」
「馬車に厨房って・・・」

 アランとジェイクが唖然としちゃった。

「えーと、これ屋敷の庭に運ぶんですよね?」

 そだね!荷車みたいになってるし、重力軽減もしてるからアランたちで運べなくもないけど、魔馬にお願いした方が良いね。

「ドーリーに馬連れてきてもらおうかな」

 さすがにキッチン馬車をアランたちが引いてたら虐待って感じ。やばい部活のしごきみたいな。

 まずはドーリーが馬車の内部を見ておったまげになって、移動中に見慣れない馬車をみた騎士さんたちが確認しにきて。

 屋敷についたらルルゥとハロルドが唖然としちゃったよ。

 これはもしかしてやらかしましたか!?
 サーキスさまが凍てつくような微笑みでチクチクやるやつ!?

 でも旅先で美味しいもの食べたいし、バーベキューでもこれがあればちょっと手の込んだこと出来ちゃうんだよ!

「ね~ぇ?リーシャちゃん、これって何する道具~?」

 中を感心してみてたルルゥが指刺してたのはオーブン。

 あ!

「えーと、パン窯の代わりになるやつ・・・かな?」

 車の中に石窯とか頭になかったからついうっかり!!

 そう言えば初めて作ったんだった。

 これはちょっとばかりやっちまったかも!?



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