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三章
260話
今回の祝宴では、爵位の変動とかがあるから現在の爵位に沿って下位から入場して行くそう。
ただウチで言うとレオルカさま夫婦とサーキスさまたちはまとめて辺境伯家として一緒に入れるからだいぶ緩いのかな?
今回、サーキスさまもルルゥもそれぞれ貴族としてなんだけど護衛も兼ねてるから緩め?
アランとジェイク、チェイスさんたちは護衛なので当然一緒。ただ式典中は壁際に待機になっちゃうんだけどね。
入場待ち中に侯爵家、公爵家の方たちもいて少し挨拶。
「夫人、今日の装いはまた花の精霊のように可憐ですな」
うーん、大人っぽくなってなかったかも?
ちなみに今日はパールのお粉を首や腕に使ってきたので物理的に煌めいてるよ!
一応誉めてくれたんだろうって事で私もお世辞返ししちゃう。
でもマッチョでもないからどこ誉めたらいいのかちょっと悩んだけど、お衣装がとんでも無くいい布地で刺繍も凝ってたのでセンスを誉めたらよねー。
「まぁ!アンゼリカさまにマデリーさま、なぜそんなにお肌が煌めいてますの!?」
公爵夫人がアンゼリカさまのたわわな胸元を凝視。男性陣は気になりつつも目を逸らしちゃったよ。チラチラってしてるけど☆
ぬぬぬ!同じお粉を使っているのにこの食いつきの違いよ。
「ああ、これは叔母上が下さったパールパウダーと言う化粧品です」
「私には婚姻の祝いに贈ってくださいました」
奥様方が興奮して入手方法を聞いてくるので二人が困惑しちゃってる。
「そちらは材料が入り次第、発表される予定のものです。もうしばらくお待ちいただけると幸いです」
今はカマランから仕入れてきた分だけなので身内にしか配られてない。
アッガスの海で獲れたら量産に入る予定。
マデリーさまはまだ聞いてないのかな?レオルカさまで止まってるのかも。目下、物を作るよりやる事が多いだろうしね。
私が説明すると、
「まぁ!!ぜひ予約させていただきたわ」
「私も!!」
って盛り上がっちゃって、入場前なのにすでに疲れちゃった。
予約はお義母さまにお願いして欲しいって丸投げしちゃった。お義母さまがおニュウな化粧品だって張り切って仕切ってたからね。
男性陣は魔道具についてセリウスさまやサーキスさまに色々聞いてた。
ジュリアスさまは農業改革について聞かれてたり。
うむ!武のグレーデンが武じゃなく商になっちゃう。
ルルゥは料理について聞かれてる。高位貴族にはルルゥがコックしてるって知られてるんだね。
やっと私たちの入場になった。
侯爵家、公爵家の皆さまに挨拶してから扉に向かう。
「ジュリアス・グレーデン辺境伯、リーシャ・グレーデン辺境伯夫人、セリウス・グレーデン騎士爵、クラウス・グレーデン騎士爵、アンゼリカ・ジェイデン騎士爵、レオルカ・シーズ伯爵、マデリー・シーズ伯爵夫人、ルーデウス・フラウ騎士爵、ルーク・サーキス騎士爵・・・」
会場に入った瞬間、視線が一気に集まって、若い女性陣が「キャァ!!」って声を上げた。貴族女性がそんな感情を表に出してはいけませんよ。
気持ちはわかるよ。
顔面偏差値が限界突破だし、フリーのイケメンいっぱいだし、マッチョで着こなしがカッコ良すぎだし、アンゼリカさまとマデリーさまの麗しさが半端ないから。
私はジュリアスさまのエスコートで、肘にチョンと手を掛けてる状態だけど案内された位置に移動した。
声をかけたい貴族たちがジリジリ寄ってくる中、お祖父様たちがスッと入ってきてくれた。
「リーシャ、辺境伯さま」
お祖父様の横にはアーレンお兄さんもいた。気持ち的にはハグしたいところだけど、カーテシーでご挨拶。
「お久しぶりです。リーシャさま」
義理とはいえ兄なのだから遠慮なんていらないんだけど仕方ないね。
「お兄さん、会えて嬉しいです」
周りの注目が半端ないので込み入った話はやめておこう。
公爵家まで入場が済んでやっと宴が始まる。
すでにバルコニー側の窓から夕焼けが見えるよ。
「国王陛下、王妃殿下、王太子殿下、王女殿下のご入場です」
場内みんな、礼をする。
「表をあげよ。みな、よく集まってくれた」
王様の威厳のある声が響く。
「ハーボット元侯爵家の閨閥が引き起こした事柄により我がレイドラアースの均衡に大きな弊害が起きている。その中で今後、国のため、民のために才覚のある者を引き上げ、我がレイドラアースを盛り立ててもらいたいと願っている。これより叙爵、陞爵を発表する」
ハーボット家に関わっていた家は軒並み、降爵、奪爵になって空いた爵位に将来有望な家門を据える。
呼ばれる家はすでに知らせを受け取っているので大きな反応はない。
次々名前を呼ばれて行く中、ライバル関係と思われる人が叙爵して睨んでたりする人がいて人間模様が面白い。面白がっちゃダメか。
「そして、かねてより陞爵に打診を断られた続けてきたがついに我想いを受け入れて、マーベルハント家が侯爵となることを受け入れてくれた」
これには多くの貴族が「わぁ!!」っと歓声を上げる。概ね良い方向で受け入れられてるのかな。
「カイダール・オレイユ卿の納めていたオレイユ領はマーベルハント侯爵領となり、その地はカイダール卿の義理の息子であるアーレン・ポッド卿が預かることになった」
マーベルハント家がお兄さんの保護者のままってことだね。
「ポッド卿にはカイダール卿と共の赤斑病の特効薬を作り、彼の精神を受け継いだ者として、男爵位を与える。オレイユの地は薬草を育てるのに向いておったゆえ、カイダール卿の研究の成果に対して与えた物であったが不当にイダルンダが奪い枯れ地にしてしまった。オレイユの名を改めてカイダールとし、アーレン・ポッド卿は名をアーレン・カイダール男爵として、今後も研究に力を入れ、彼の地を枯れ地から以前のような豊かな地に戻して欲しい」
わりと無茶振り。
一回ポムたち連れて里帰り的な感じで見てきた方がいい気がする。お母さまがカイダールお父さまの残した薬草は悪用させないため全部処分しちゃったんだよね。
種は隠し部屋にあったやつだと思う。
帰ったらジュリアスさまに相談してみよう。
外国人のお兄さんをいきなり男爵にしたりして大丈夫かな?って思ったんだけど、赤斑病の脅威を知っていれば感謝しかないからか拍手で受け入れられた。
ポッドっていう苗字がある辺り完全な平民ではないと思うから貴族になっても問題ないかな。学もあるわけだし。
「そして、我が娘、ファティマの婚姻が決まった」
王女殿下の婚姻はトップシークレットだったらしいので会場内が騒つく。
王様の後ろにいた王女殿下が王様の隣に出てくる。
そして、王族用の扉が開き、入場してきた人物を見てさらに大きな騒めきが起こった。
ただウチで言うとレオルカさま夫婦とサーキスさまたちはまとめて辺境伯家として一緒に入れるからだいぶ緩いのかな?
今回、サーキスさまもルルゥもそれぞれ貴族としてなんだけど護衛も兼ねてるから緩め?
アランとジェイク、チェイスさんたちは護衛なので当然一緒。ただ式典中は壁際に待機になっちゃうんだけどね。
入場待ち中に侯爵家、公爵家の方たちもいて少し挨拶。
「夫人、今日の装いはまた花の精霊のように可憐ですな」
うーん、大人っぽくなってなかったかも?
ちなみに今日はパールのお粉を首や腕に使ってきたので物理的に煌めいてるよ!
一応誉めてくれたんだろうって事で私もお世辞返ししちゃう。
でもマッチョでもないからどこ誉めたらいいのかちょっと悩んだけど、お衣装がとんでも無くいい布地で刺繍も凝ってたのでセンスを誉めたらよねー。
「まぁ!アンゼリカさまにマデリーさま、なぜそんなにお肌が煌めいてますの!?」
公爵夫人がアンゼリカさまのたわわな胸元を凝視。男性陣は気になりつつも目を逸らしちゃったよ。チラチラってしてるけど☆
ぬぬぬ!同じお粉を使っているのにこの食いつきの違いよ。
「ああ、これは叔母上が下さったパールパウダーと言う化粧品です」
「私には婚姻の祝いに贈ってくださいました」
奥様方が興奮して入手方法を聞いてくるので二人が困惑しちゃってる。
「そちらは材料が入り次第、発表される予定のものです。もうしばらくお待ちいただけると幸いです」
今はカマランから仕入れてきた分だけなので身内にしか配られてない。
アッガスの海で獲れたら量産に入る予定。
マデリーさまはまだ聞いてないのかな?レオルカさまで止まってるのかも。目下、物を作るよりやる事が多いだろうしね。
私が説明すると、
「まぁ!!ぜひ予約させていただきたわ」
「私も!!」
って盛り上がっちゃって、入場前なのにすでに疲れちゃった。
予約はお義母さまにお願いして欲しいって丸投げしちゃった。お義母さまがおニュウな化粧品だって張り切って仕切ってたからね。
男性陣は魔道具についてセリウスさまやサーキスさまに色々聞いてた。
ジュリアスさまは農業改革について聞かれてたり。
うむ!武のグレーデンが武じゃなく商になっちゃう。
ルルゥは料理について聞かれてる。高位貴族にはルルゥがコックしてるって知られてるんだね。
やっと私たちの入場になった。
侯爵家、公爵家の皆さまに挨拶してから扉に向かう。
「ジュリアス・グレーデン辺境伯、リーシャ・グレーデン辺境伯夫人、セリウス・グレーデン騎士爵、クラウス・グレーデン騎士爵、アンゼリカ・ジェイデン騎士爵、レオルカ・シーズ伯爵、マデリー・シーズ伯爵夫人、ルーデウス・フラウ騎士爵、ルーク・サーキス騎士爵・・・」
会場に入った瞬間、視線が一気に集まって、若い女性陣が「キャァ!!」って声を上げた。貴族女性がそんな感情を表に出してはいけませんよ。
気持ちはわかるよ。
顔面偏差値が限界突破だし、フリーのイケメンいっぱいだし、マッチョで着こなしがカッコ良すぎだし、アンゼリカさまとマデリーさまの麗しさが半端ないから。
私はジュリアスさまのエスコートで、肘にチョンと手を掛けてる状態だけど案内された位置に移動した。
声をかけたい貴族たちがジリジリ寄ってくる中、お祖父様たちがスッと入ってきてくれた。
「リーシャ、辺境伯さま」
お祖父様の横にはアーレンお兄さんもいた。気持ち的にはハグしたいところだけど、カーテシーでご挨拶。
「お久しぶりです。リーシャさま」
義理とはいえ兄なのだから遠慮なんていらないんだけど仕方ないね。
「お兄さん、会えて嬉しいです」
周りの注目が半端ないので込み入った話はやめておこう。
公爵家まで入場が済んでやっと宴が始まる。
すでにバルコニー側の窓から夕焼けが見えるよ。
「国王陛下、王妃殿下、王太子殿下、王女殿下のご入場です」
場内みんな、礼をする。
「表をあげよ。みな、よく集まってくれた」
王様の威厳のある声が響く。
「ハーボット元侯爵家の閨閥が引き起こした事柄により我がレイドラアースの均衡に大きな弊害が起きている。その中で今後、国のため、民のために才覚のある者を引き上げ、我がレイドラアースを盛り立ててもらいたいと願っている。これより叙爵、陞爵を発表する」
ハーボット家に関わっていた家は軒並み、降爵、奪爵になって空いた爵位に将来有望な家門を据える。
呼ばれる家はすでに知らせを受け取っているので大きな反応はない。
次々名前を呼ばれて行く中、ライバル関係と思われる人が叙爵して睨んでたりする人がいて人間模様が面白い。面白がっちゃダメか。
「そして、かねてより陞爵に打診を断られた続けてきたがついに我想いを受け入れて、マーベルハント家が侯爵となることを受け入れてくれた」
これには多くの貴族が「わぁ!!」っと歓声を上げる。概ね良い方向で受け入れられてるのかな。
「カイダール・オレイユ卿の納めていたオレイユ領はマーベルハント侯爵領となり、その地はカイダール卿の義理の息子であるアーレン・ポッド卿が預かることになった」
マーベルハント家がお兄さんの保護者のままってことだね。
「ポッド卿にはカイダール卿と共の赤斑病の特効薬を作り、彼の精神を受け継いだ者として、男爵位を与える。オレイユの地は薬草を育てるのに向いておったゆえ、カイダール卿の研究の成果に対して与えた物であったが不当にイダルンダが奪い枯れ地にしてしまった。オレイユの名を改めてカイダールとし、アーレン・ポッド卿は名をアーレン・カイダール男爵として、今後も研究に力を入れ、彼の地を枯れ地から以前のような豊かな地に戻して欲しい」
わりと無茶振り。
一回ポムたち連れて里帰り的な感じで見てきた方がいい気がする。お母さまがカイダールお父さまの残した薬草は悪用させないため全部処分しちゃったんだよね。
種は隠し部屋にあったやつだと思う。
帰ったらジュリアスさまに相談してみよう。
外国人のお兄さんをいきなり男爵にしたりして大丈夫かな?って思ったんだけど、赤斑病の脅威を知っていれば感謝しかないからか拍手で受け入れられた。
ポッドっていう苗字がある辺り完全な平民ではないと思うから貴族になっても問題ないかな。学もあるわけだし。
「そして、我が娘、ファティマの婚姻が決まった」
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