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三章
262話
順番が回ってきたので私たちもまとめてご挨拶。
デレードの王子様とウチの王女殿下ともお話しできた。
『グレーデン領ではコーナ(カカオと)薬方(スパイス系のこと)を欲しているとか』
王子様がすんごい営業スマイルでお言葉を掛けてくれた。
『はい、それらを使ったウチの妻の料理が美味しいのでもっと食べたいし、領民にも食べられるようにしたいのです』
ジュリアスさまが流暢な公用語で答える。
いやん!イケボがさらに色っぽい感じに聞こえる。
『王宮での食事に出てきたカレーと良いものに使っているのだな?面白い発想だ。だがコーナは出て来てないようだ』
え!?スパイス売ってるのにカレー食べてないの!?
カカオってデレードではコーナなのねって言うのは置いといて。
コーナは量が無かったからもう無いんだもん。王宮にも入ってないのかな。
『仕入れが少なくて王宮にはまだレシピを出せていないのです』
カカオニブクッキーとかカカオティーのレシピ教えてないんだ。材料がないなら意味ないからかな。
スパイスは結構入って来てるんだけどカカオは使い方が分かってないから流通に乗りにくいのかも?
『こちらでどんな使い方をしているのか知りたかったが残念だ。コーナをアッガス経由で回せるように手配しよう』
え!?
王子様何って言ったの!?
『ありがとう存じます』
きゃー!チョコレートが出来るっ!
『今回も多少持って来ているので良ければ使い方を教えて欲しい』
にょ!?
王子様が私を見下げて(背が低いのでみんな見下げてるけど)話しかけてくれた。
『私の拙い料理で良ければ・・・あのデレードではどう言った食べ方をされるのですか?』
王様やサーキスさまたちが私が公用語使えたことにびっくりされてる気配。一応学園では必須だしー。なんでびっくりされてるんだしー!
王子様は嫌な顔せず答えてくれた。
『肉料理のソースや野菜と炒めたり、ヌーと煮込んだりだな』
なんと!!美味しそうだ。ヌーは大麦みたいなのらしい。
『美味しそうですね。私が作るのはシリアルやクッキーに混ぜたりスイーツです』
『ほう、それは気になるな。ウチの料理人に教えていただくのは可能か?』
『はい!あの差し出がましいのですが私もデレードの料理が知りたいです』
『よかろう。交換だな』
はっはっはと笑う王子様は随分気さくな感じだ。目もちゃんと笑ってると思うので印象は悪くない?
デレードはカレーの国じゃ無かった。
スパイスの流通も聞いてみたら口利きはできるがって言われた。
デレードに近い島にあるナギ国が薬方の生産国だそう。カレーじゃなくスパイスでもなく薬方。
薬として使われてて、薬膳として料理に使うこともあるそう。
薬膳料理も気になる。
アッガスでの滞在時にカカオ料理のレシピ交換することになった。
それからお祖父様とアーロンお兄さんに、
『赤斑病の特効薬が出来たと聞いた。素晴らしい功績だ。ぜひ我が国でも使えるようにしたい』
と話しかけた。
デレードでも赤斑病は出てるんだね。
『それは権利者である義妹と私でお話を聞きたいと思います』
お兄さんが私を見て言うと王子様ご一行がバッと私を見た。
王様から聞いてなかったのかな?
『では後日席を設けてもらおう』
ぎゃっ!ジュリアスさまと私は今日帰るつもりだったのに!
セリウスさまたち独身軍は三日間の祝宴の間は残る予定で。
ぬぬぬ。
でも特効薬はお金儲けに使うわけにも使わせるわけにも行かないので契約をしっかり詰めないとなんだよね。
お兄さんを信用してるから丸投げしてもいいと思うけど、いきなり王子様と契約の席任せたら気の毒だよなぁ。
なぜかデレードのご一行の目つきが険しくなってちょっと怖いな。
ホーン家やリュフェリー家も王様たちと王子様にご挨拶してやっと解放された。
「リーシャちゃん、かなり流暢だったね~?学園の授業だけじゃあそこまで話せなくない~?」
クラウスさまがちょっとキラキラした目で見てくる。
「でもジュリアスさまもお祖父様もお兄さんも話せてるじゃないですか?」
家庭教師とかつけてるのかな?
「その年齢でペラペラってすごいよー?」
なんだろう。リーシャ自身の知識なんだと思うんだけど、お母さまの教育かな?
「多分お母さまが使ってたんだと思います?」
「へぇー!?スパルタ?」
確かに?魔道具作りとか結構すごい叩き込みだった気がしなくもない。
「あー、それはセラーナの影響かもしれんな」
お祖父様が苦笑してる。お祖母様って厳しかったのかな。
「そうなんですね」
リーシャにとっては無駄じゃ無かったんじゃないかなって思いたい。
みんなで食事に戻った。
いくら美味しくなったと言ってもパーティで食事をモリモリ食べる貴族が少ないのでめっちゃ空いてる。うま~なのにね。もったいない。
ダンスが始まってクラウスさまやルルゥたちを誘いたいのかウロウロしてる令嬢たちが見える。
迫力のあるガタイのいい男性陣が集まってるので近寄りがたいんだろうな。
「ルルゥ、踊ってあげないの?」
「えー?リーシャちゃんとならいいわよぉ?」
いや既婚者と踊ってどうすんだい!
「セリウスさまとクラウスさまも踊らないの?」
「あっちの子は離婚二回ー、あの子は未婚の母~、あそこの子は公爵子息狙って玉砕した子ー」
ワオ!若そうなのにバツニとは!
って訳アリの人多すぎない!!?
「嫁の来ない辺境なら多少問題があっても受け入れるだろうとか思われてるんだよねー」
以前ディゴーに居座ってた人たちも訳アリが多かったわけかー。
「うちにも押しかけがちょっと来たけど寒さにめげて逃げ帰ったぜ」
ホーン家の寒さ半端ないな?
「そうそう、リーシャさまの魔道具、めっちゃ助かるよ。カイロってのもサイコーだった」
それは何より。
「毛布の中に入れられるのサイコー」
グレーデンが暑すぎず寒すぎずなのって天国なんじゃ!?
「今年は冬将軍が強くなりそうでなぁ」
冬将軍は冬の一番寒い時に出てくる魔獣らしい。美味しくないとのこと。強くて大変なのに美味しくないとは!迷惑で嫌なやつだ。素材は良いものになるそうだからそこはよかった。
「デレードなんて聞いたことのない国だと思ってたけどあの王子様なら私が嫁ぎたかったですわぁ」
「美しい方ですわねぇ」
突然甲高い声が響いて来た。
ケバケバしい露出多めなドレス着てるのはあの女はアニエス・ヘイトだ。
一緒にいる令嬢たちもちょっとケバい。
「絶対に選ばれるわけないだろー」
誰かがボソッと呟いたのが耳に届いたのか一気に顔を真っ赤にさせて激怒の表情になった。
ファティマ王女殿下とケバ女だったら比べるまでもなく王女殿下とるよ。
近くにいる男性陣がウヘェって顔してる。
不敬だし、なぜ自分の価値が高いと思いこんでるんだろう。
言っちゃ悪いけど(貴族基準で言うと)年増だし、美人ではあるけど内面が表に滲んでてなんか嫌な雰囲気だしね。
同じような年齢なら断然アンゼリカさまのが美人でナイスバディだし?
早く現実に帰った方がいいと思うな。
デレードの王子様とウチの王女殿下ともお話しできた。
『グレーデン領ではコーナ(カカオと)薬方(スパイス系のこと)を欲しているとか』
王子様がすんごい営業スマイルでお言葉を掛けてくれた。
『はい、それらを使ったウチの妻の料理が美味しいのでもっと食べたいし、領民にも食べられるようにしたいのです』
ジュリアスさまが流暢な公用語で答える。
いやん!イケボがさらに色っぽい感じに聞こえる。
『王宮での食事に出てきたカレーと良いものに使っているのだな?面白い発想だ。だがコーナは出て来てないようだ』
え!?スパイス売ってるのにカレー食べてないの!?
カカオってデレードではコーナなのねって言うのは置いといて。
コーナは量が無かったからもう無いんだもん。王宮にも入ってないのかな。
『仕入れが少なくて王宮にはまだレシピを出せていないのです』
カカオニブクッキーとかカカオティーのレシピ教えてないんだ。材料がないなら意味ないからかな。
スパイスは結構入って来てるんだけどカカオは使い方が分かってないから流通に乗りにくいのかも?
『こちらでどんな使い方をしているのか知りたかったが残念だ。コーナをアッガス経由で回せるように手配しよう』
え!?
王子様何って言ったの!?
『ありがとう存じます』
きゃー!チョコレートが出来るっ!
『今回も多少持って来ているので良ければ使い方を教えて欲しい』
にょ!?
王子様が私を見下げて(背が低いのでみんな見下げてるけど)話しかけてくれた。
『私の拙い料理で良ければ・・・あのデレードではどう言った食べ方をされるのですか?』
王様やサーキスさまたちが私が公用語使えたことにびっくりされてる気配。一応学園では必須だしー。なんでびっくりされてるんだしー!
王子様は嫌な顔せず答えてくれた。
『肉料理のソースや野菜と炒めたり、ヌーと煮込んだりだな』
なんと!!美味しそうだ。ヌーは大麦みたいなのらしい。
『美味しそうですね。私が作るのはシリアルやクッキーに混ぜたりスイーツです』
『ほう、それは気になるな。ウチの料理人に教えていただくのは可能か?』
『はい!あの差し出がましいのですが私もデレードの料理が知りたいです』
『よかろう。交換だな』
はっはっはと笑う王子様は随分気さくな感じだ。目もちゃんと笑ってると思うので印象は悪くない?
デレードはカレーの国じゃ無かった。
スパイスの流通も聞いてみたら口利きはできるがって言われた。
デレードに近い島にあるナギ国が薬方の生産国だそう。カレーじゃなくスパイスでもなく薬方。
薬として使われてて、薬膳として料理に使うこともあるそう。
薬膳料理も気になる。
アッガスでの滞在時にカカオ料理のレシピ交換することになった。
それからお祖父様とアーロンお兄さんに、
『赤斑病の特効薬が出来たと聞いた。素晴らしい功績だ。ぜひ我が国でも使えるようにしたい』
と話しかけた。
デレードでも赤斑病は出てるんだね。
『それは権利者である義妹と私でお話を聞きたいと思います』
お兄さんが私を見て言うと王子様ご一行がバッと私を見た。
王様から聞いてなかったのかな?
『では後日席を設けてもらおう』
ぎゃっ!ジュリアスさまと私は今日帰るつもりだったのに!
セリウスさまたち独身軍は三日間の祝宴の間は残る予定で。
ぬぬぬ。
でも特効薬はお金儲けに使うわけにも使わせるわけにも行かないので契約をしっかり詰めないとなんだよね。
お兄さんを信用してるから丸投げしてもいいと思うけど、いきなり王子様と契約の席任せたら気の毒だよなぁ。
なぜかデレードのご一行の目つきが険しくなってちょっと怖いな。
ホーン家やリュフェリー家も王様たちと王子様にご挨拶してやっと解放された。
「リーシャちゃん、かなり流暢だったね~?学園の授業だけじゃあそこまで話せなくない~?」
クラウスさまがちょっとキラキラした目で見てくる。
「でもジュリアスさまもお祖父様もお兄さんも話せてるじゃないですか?」
家庭教師とかつけてるのかな?
「その年齢でペラペラってすごいよー?」
なんだろう。リーシャ自身の知識なんだと思うんだけど、お母さまの教育かな?
「多分お母さまが使ってたんだと思います?」
「へぇー!?スパルタ?」
確かに?魔道具作りとか結構すごい叩き込みだった気がしなくもない。
「あー、それはセラーナの影響かもしれんな」
お祖父様が苦笑してる。お祖母様って厳しかったのかな。
「そうなんですね」
リーシャにとっては無駄じゃ無かったんじゃないかなって思いたい。
みんなで食事に戻った。
いくら美味しくなったと言ってもパーティで食事をモリモリ食べる貴族が少ないのでめっちゃ空いてる。うま~なのにね。もったいない。
ダンスが始まってクラウスさまやルルゥたちを誘いたいのかウロウロしてる令嬢たちが見える。
迫力のあるガタイのいい男性陣が集まってるので近寄りがたいんだろうな。
「ルルゥ、踊ってあげないの?」
「えー?リーシャちゃんとならいいわよぉ?」
いや既婚者と踊ってどうすんだい!
「セリウスさまとクラウスさまも踊らないの?」
「あっちの子は離婚二回ー、あの子は未婚の母~、あそこの子は公爵子息狙って玉砕した子ー」
ワオ!若そうなのにバツニとは!
って訳アリの人多すぎない!!?
「嫁の来ない辺境なら多少問題があっても受け入れるだろうとか思われてるんだよねー」
以前ディゴーに居座ってた人たちも訳アリが多かったわけかー。
「うちにも押しかけがちょっと来たけど寒さにめげて逃げ帰ったぜ」
ホーン家の寒さ半端ないな?
「そうそう、リーシャさまの魔道具、めっちゃ助かるよ。カイロってのもサイコーだった」
それは何より。
「毛布の中に入れられるのサイコー」
グレーデンが暑すぎず寒すぎずなのって天国なんじゃ!?
「今年は冬将軍が強くなりそうでなぁ」
冬将軍は冬の一番寒い時に出てくる魔獣らしい。美味しくないとのこと。強くて大変なのに美味しくないとは!迷惑で嫌なやつだ。素材は良いものになるそうだからそこはよかった。
「デレードなんて聞いたことのない国だと思ってたけどあの王子様なら私が嫁ぎたかったですわぁ」
「美しい方ですわねぇ」
突然甲高い声が響いて来た。
ケバケバしい露出多めなドレス着てるのはあの女はアニエス・ヘイトだ。
一緒にいる令嬢たちもちょっとケバい。
「絶対に選ばれるわけないだろー」
誰かがボソッと呟いたのが耳に届いたのか一気に顔を真っ赤にさせて激怒の表情になった。
ファティマ王女殿下とケバ女だったら比べるまでもなく王女殿下とるよ。
近くにいる男性陣がウヘェって顔してる。
不敬だし、なぜ自分の価値が高いと思いこんでるんだろう。
言っちゃ悪いけど(貴族基準で言うと)年増だし、美人ではあるけど内面が表に滲んでてなんか嫌な雰囲気だしね。
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