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三章
279話
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お酒も味噌と醤油も装置がちゃんと動いてるので、一安心。
味は仕上がるまで分かんないけど!
アッガスに向かう日になったので、酒蔵には離れの庭師ケビンさん、味噌と醤油はニックスとベンに様子見を頼んだ。
紅茶と甘酒のは留守中に仕上がっちゃうので紅茶の方は庭の果物を使って新しいのをセットしてもらうことに。
甘酒の方は樹液を貯めてるので引き続き甘酒の木で種の分量を変えてもらって再挑戦。
日本酒と甘酒とか変化したらいいなぁ。
アッガスにはジュリアスさまとサーキスさま、ルルゥ、いつものチェイスさんたちの護衛チーム、でワイバーンで向かうことに。
騎獣の相棒がいない騎士さんたちは騎馬、ニーナたち使用人チームは馬車で先行で出てる。
船が足りてないので戦闘に騎獣がいた方がいいらしい。
私が馬車チームじゃなく、ワイバーンに乗れるのは、今後お義父さまとアッガスに向かう時ワイバーンになるだろうから、初めてを譲らないためでもあるらしい。私の旦那さまかわゆす!
結局結婚祝いが思いつかず、魔道具で緊急時のための結界装置、屋敷ぐらいは守れるやつを二人に一つずつ、芋ワインを一樽。
足りないかもしれないけど、グレーデン家から改造馬車やキッチン馬車も贈るそうなので大丈夫だそう。
色気が無い贈り物だけど、マデリーさま自身、貴金属などより剣や魔道具の方が喜ぶそう。
アンゼリカさまの腹心なだけある!
芋ワイン一樽分はお義父さまと厨房からちょっと切なげな目線があったけど、順次作っていくのでってことで納得してもらった。
家族分なら3日おきでも間に合うしね。
残った芋ワインは小樽分をしばらく寝かせてみたかったので避けて、あとはお義父さまに渡しておいたのでマギー先生に「オラオラ」されそう。
出発前にお義母さまにいっぱいハグされて「お魚期待してるわぁ」って送り出された。
当然の如くアズライトが私の肩にいて、サーキスさまの頭にポム、チェイスさんの腕にティム、ルルゥの胸元にディディエがいる。
おさかな天国を楽しみにしているようでそれぞれ掴まってる相手に可愛い声で「キュンキュン」甘えてる。あざといのー。
騎士団のワイバーン舎までは魔馬で移動して。
久しぶりにワイバーンを見た。
基本的には茶系のワイバーンが多いんだけど、ジュリアスさまのワイバーンは赤でサーキスさまのは白、ルルゥは緑。属性持ちで魔力が濃い子たちらしい。
他にも紫や黄色もいるそうだ。色のある子は少し進化した種なんだそう。
前回来た時は出払ってたのか見れなかったなぁ。
「出動してる時以外も子育てで寝床に行ってる時は会えないのよぉ~」
ルルゥが自分のワイバーンに声掛けして鞍をセットしてる。
「ヴィー、久しぶりによろしくねぇ」
緑のワイバーンはヴィヴィアンだそうだ。
ルルゥは騎士業を半引退なのでヴィーは気まぐれに新人騎士の訓練に付き合ってくれるそう。ええ子や。
サーキスさまのワイバーンはブランシュ。気高そうな綺麗なお顔だ。
サーキスさまに鼻チュしてる。尊い。
そして私が乗せてもらうのはジュリアスさまのラヴァ。男の子だそう。
ジュリアスさまが鞍をせっとしながら「今日は嫁といっしょに頼む」って話しかけて、ラヴァは首を下げて私の顔を覗き込む。
大きな口を開けてベロンってされた!びっくり。
「ラヴァ!!」
ジュリアスさまが慌ててるけど悪気がない感じでワンコのベロリ的なやつだから逆にいいことだよ!ちょっと生臭いけど!
「ありがとう、ラヴァ、よろしくね」
「グルゥー」
頭を撫でさせて貰った!触感は触ったことないけどカバとか皮がゴツいやつ。多分。
『主人の嫁は俺の嫁、大事、可愛い、だそうだぞ』
ん?
アズライトがクツクツ笑いながら教えてくれた。
なんかちょっと違うけど気に入ってもらえたみたい。良かった。
そんなの言われたら頻繁に会いにこないとじゃん!嬉しいな。
鞍のセットとが済んでジュリアスさまが私を抱き上げてふわっと飛んで鞍に跨る。
この時点ですでに高い。
うはぁ。
ラヴァが羽を広げて数度軽く動かすと地上を離れた。
ジェットコースターみたいに風がブワッってなるかと思ってたら全然。
どうやら風除けの結界を張ってるそう。
グングン上昇して大地が遠のく。
風を感じないとスピード感を感じないけど景色が変わっていくのでかなりハイスピードなんだろう。
「怖くないか?」
「大丈夫です。思ってたより怖くないです」
絶叫マシン派クミちゃんが好きで付き合ってたけど、下手に旋回するとか急降下とか無いから平気。風を感じないから飛行機に乗ってるのと変わらないかも?
まぁ落ちたらおわりだけど。
やったことないけどスカイダイビングとかでヘリから見る景色は映像で見たことある。
ドローンの空撮とか。
それを見てる感じに近い。
横を見れば、サーキスさまたちは髪が風で揺れてる。
「今日は結界を強めにしているが普段は少し風を感じる程度なんだ」
なるほど。初めての私のために結界してくれてるんだ。
ラヴァは安定飛行で進んでるけど、チェイスさんたちは一回転したりしてちょっと遊ばれてる。
「まだ若い個体だから遊びが好きなんだ」
ひゃー、ジェットコースターくらいならまだしもこの高度でやられたら泣くなぁ。
チェイスさんたちは楽しそうだけど。
快適に進んで海が見えてきた。
水平線の彼方まで。
豆粒ほどの船とちょこちょこ鳥が飛んで・・・いや、ワイバーンだ。
海から水飛沫が出てたりしてる。
セリウスさまたちが海獣祭りしてるんだろうな。
「ふむ、やっぱり出てきてるのだな」
ちょっと嬉しそうな声が後ろから聞こえる。
ジュリアスさまも戦う男なのよねー!
立派なイカとタコ、お願いします。
私は浜で貝を探そう。
味は仕上がるまで分かんないけど!
アッガスに向かう日になったので、酒蔵には離れの庭師ケビンさん、味噌と醤油はニックスとベンに様子見を頼んだ。
紅茶と甘酒のは留守中に仕上がっちゃうので紅茶の方は庭の果物を使って新しいのをセットしてもらうことに。
甘酒の方は樹液を貯めてるので引き続き甘酒の木で種の分量を変えてもらって再挑戦。
日本酒と甘酒とか変化したらいいなぁ。
アッガスにはジュリアスさまとサーキスさま、ルルゥ、いつものチェイスさんたちの護衛チーム、でワイバーンで向かうことに。
騎獣の相棒がいない騎士さんたちは騎馬、ニーナたち使用人チームは馬車で先行で出てる。
船が足りてないので戦闘に騎獣がいた方がいいらしい。
私が馬車チームじゃなく、ワイバーンに乗れるのは、今後お義父さまとアッガスに向かう時ワイバーンになるだろうから、初めてを譲らないためでもあるらしい。私の旦那さまかわゆす!
結局結婚祝いが思いつかず、魔道具で緊急時のための結界装置、屋敷ぐらいは守れるやつを二人に一つずつ、芋ワインを一樽。
足りないかもしれないけど、グレーデン家から改造馬車やキッチン馬車も贈るそうなので大丈夫だそう。
色気が無い贈り物だけど、マデリーさま自身、貴金属などより剣や魔道具の方が喜ぶそう。
アンゼリカさまの腹心なだけある!
芋ワイン一樽分はお義父さまと厨房からちょっと切なげな目線があったけど、順次作っていくのでってことで納得してもらった。
家族分なら3日おきでも間に合うしね。
残った芋ワインは小樽分をしばらく寝かせてみたかったので避けて、あとはお義父さまに渡しておいたのでマギー先生に「オラオラ」されそう。
出発前にお義母さまにいっぱいハグされて「お魚期待してるわぁ」って送り出された。
当然の如くアズライトが私の肩にいて、サーキスさまの頭にポム、チェイスさんの腕にティム、ルルゥの胸元にディディエがいる。
おさかな天国を楽しみにしているようでそれぞれ掴まってる相手に可愛い声で「キュンキュン」甘えてる。あざといのー。
騎士団のワイバーン舎までは魔馬で移動して。
久しぶりにワイバーンを見た。
基本的には茶系のワイバーンが多いんだけど、ジュリアスさまのワイバーンは赤でサーキスさまのは白、ルルゥは緑。属性持ちで魔力が濃い子たちらしい。
他にも紫や黄色もいるそうだ。色のある子は少し進化した種なんだそう。
前回来た時は出払ってたのか見れなかったなぁ。
「出動してる時以外も子育てで寝床に行ってる時は会えないのよぉ~」
ルルゥが自分のワイバーンに声掛けして鞍をセットしてる。
「ヴィー、久しぶりによろしくねぇ」
緑のワイバーンはヴィヴィアンだそうだ。
ルルゥは騎士業を半引退なのでヴィーは気まぐれに新人騎士の訓練に付き合ってくれるそう。ええ子や。
サーキスさまのワイバーンはブランシュ。気高そうな綺麗なお顔だ。
サーキスさまに鼻チュしてる。尊い。
そして私が乗せてもらうのはジュリアスさまのラヴァ。男の子だそう。
ジュリアスさまが鞍をせっとしながら「今日は嫁といっしょに頼む」って話しかけて、ラヴァは首を下げて私の顔を覗き込む。
大きな口を開けてベロンってされた!びっくり。
「ラヴァ!!」
ジュリアスさまが慌ててるけど悪気がない感じでワンコのベロリ的なやつだから逆にいいことだよ!ちょっと生臭いけど!
「ありがとう、ラヴァ、よろしくね」
「グルゥー」
頭を撫でさせて貰った!触感は触ったことないけどカバとか皮がゴツいやつ。多分。
『主人の嫁は俺の嫁、大事、可愛い、だそうだぞ』
ん?
アズライトがクツクツ笑いながら教えてくれた。
なんかちょっと違うけど気に入ってもらえたみたい。良かった。
そんなの言われたら頻繁に会いにこないとじゃん!嬉しいな。
鞍のセットとが済んでジュリアスさまが私を抱き上げてふわっと飛んで鞍に跨る。
この時点ですでに高い。
うはぁ。
ラヴァが羽を広げて数度軽く動かすと地上を離れた。
ジェットコースターみたいに風がブワッってなるかと思ってたら全然。
どうやら風除けの結界を張ってるそう。
グングン上昇して大地が遠のく。
風を感じないとスピード感を感じないけど景色が変わっていくのでかなりハイスピードなんだろう。
「怖くないか?」
「大丈夫です。思ってたより怖くないです」
絶叫マシン派クミちゃんが好きで付き合ってたけど、下手に旋回するとか急降下とか無いから平気。風を感じないから飛行機に乗ってるのと変わらないかも?
まぁ落ちたらおわりだけど。
やったことないけどスカイダイビングとかでヘリから見る景色は映像で見たことある。
ドローンの空撮とか。
それを見てる感じに近い。
横を見れば、サーキスさまたちは髪が風で揺れてる。
「今日は結界を強めにしているが普段は少し風を感じる程度なんだ」
なるほど。初めての私のために結界してくれてるんだ。
ラヴァは安定飛行で進んでるけど、チェイスさんたちは一回転したりしてちょっと遊ばれてる。
「まだ若い個体だから遊びが好きなんだ」
ひゃー、ジェットコースターくらいならまだしもこの高度でやられたら泣くなぁ。
チェイスさんたちは楽しそうだけど。
快適に進んで海が見えてきた。
水平線の彼方まで。
豆粒ほどの船とちょこちょこ鳥が飛んで・・・いや、ワイバーンだ。
海から水飛沫が出てたりしてる。
セリウスさまたちが海獣祭りしてるんだろうな。
「ふむ、やっぱり出てきてるのだな」
ちょっと嬉しそうな声が後ろから聞こえる。
ジュリアスさまも戦う男なのよねー!
立派なイカとタコ、お願いします。
私は浜で貝を探そう。
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