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三章
285話
お昼過ぎにご一行が到着して。
シード伯爵家、グレーデン辺境伯家、ジェイデン伯爵家を筆頭に今回の式典に参加する主だった貴族で出迎える。
すでにパーティ状態だよ。
歓迎の挨拶を交わしてご一行には一旦体を休めて頂く。
このアッガスに来るまでに主要な街々で数泊して来てるから歓待続きで大変気疲れもされてるだろう。
数時間経った頃、あちらの侍従さんに声をかけられて早速レシピ交換をお願いと言われ、パーティ準備で忙しない厨房はお邪魔できないので使用人棟の厨房を借りてデレードのコックさんと料理することに。
もちろんこちらはルルゥが作るんだけど。
『レイドラアースの食事ニハ感動しマシた。学びの機会を頂けて嬉しいデス』
コックさんはハンスさん。若干イントネーションが怪しいけど公用語で話してくれた。ホッ。
『こちらこそデレード国の料理が学べることになって光栄です』
ルルゥが愛想良く返す。
デレードの食材を出してくれて、初めて見る野菜とかもあってワクワク。
まずはルルゥがカレーなど希望された料理とコーナのお菓子の作り方を。
ハンスさんが真剣にメモを取りながら気になった所を細かく質問してくる。
カレーはすでにルルゥが自分で色々アレンジしてるから私のレシピって言い難いよ。
お家カレーから本格派カレーに進化してるレベル。
二人を横目にデレード食材を物色する。
やっぱり南国チックなのかな。
ココナッツっぽいのやパパイヤっぽいのもあるし。
ドラゴンフルーツっぽいのは大きくて青色。ピンクも凄い色と思ってたけど青も強烈で。中はどんなだろう?
カレーのスパイスの調合を説明して煮込み始めたら、ハンスさんからデレード料理の基本となるコーナソースを教わる。
牛タンのコーナソース煮込みや、コーナソースパスタ。
料理によってソースの濃淡を変えるそうだ。
コーナは苦味とコクと香りを楽しむらしい。
苦いんかーい!
むむ~。
ちょっとだけ液状になったコーナを味見させてもらった。カカオ100%!!!なチョコの味を思い出した。あれってグアァ!!ってなった。
板チョコ食べきれなくて溶かして砂糖たっぷりミルクでホットチョコレートにして飲んだよねー。砂糖大事。
このソースがお肉にどんなマリアージュを・・・。
ルルゥも無言になった。
ハンスさんは苦笑い。初めて口にした人の反応は大体こんな感じだそうだ。
ソースはここからワインやハーブを足して変化していくそうだ。
ハーブはルルゥの得意分野だからきっと帰ったらまた研究するんだろう。
私はカカオニブの状態のコーナでクッキーとパウンドケーキを作ることに。
チョコレートはまだ作ったことがないから人様に教えるとか無理だし。
ハンスさんがソースを煮込みながら、私の手元もちゃんと観察。
さすがに色々作るのに時間が足りないから。
どんなものかわかれば、レシピ集でなんとか頑張ってもらえるだろう。あ、説明がレイドラアース語だけど。
出来上がった料理を頂くと、昔からクミちゃんと行った多国籍レストランを思い出した。
『独特な風味でお肉が引き立ってます』
苦味が旨味に。これは面白い。
カレーの隠し味にチョコ一欠片とかしたことあるけど全然違う。
『カレェも薬膳スープとはマッタク違いマス。ワタシこのカレェの方が食べヤスくてスキデス』
ハンスさんはカレーを三杯お代わりした。
薬膳スープのレシピはちゃっかりゲットした。薬膳粥も食べたい。
『ナギ国ではこの薬膳に使う植物が何千種類アルト言われテマス。デレードではコーナに合うモノを仕入れマス。もっと色々試しタイですがムズカシイデスね』
なるほど!いつか行ってみたいな。
蛇の肝とか蜂の子とかガマ油とかありそうでうっかり買い物できなそうだけど。
『私も色々手に入れてみたいです。ナギ国から直接仕入れるのは難しいですか?』
『ナギ国は商国デスから何処の国も受け入れてマス。商人を通せばデキルデスよ』
ディゴーに商品出してくれる商人さんにもっと明確に欲しいものを伝えれば仕入れてくれるかな?
『デレードからコーナを仕入れて下さると聞いてオリマス。その時に同行する商人にナギ国からの仕入れ出来るよう口聞きシマスよ』
『それは有難いです。ぜひお願いします』
ルルゥがサクッと商談取り付けちゃった。
まぁ食材はルルゥが基本仕入れるんだからいっか。
クッキーとケーキはコーナが甘く食べられるなんてって涙ぐまれた。
チョコレートって言うのもあるんだよー。
いつか出来上がったら送るね!
ハンスさんがパーティの前に殿下に味見をってそれぞれ小皿に盛って滞在中のお部屋に持って行った。
まぁ多分パーティにもカレーとか出るんだけど、食べてる隙が無いかもだしねぇ。
「リーシャちゃん、コーナは奥深いのねぇ」
いつもの口調に戻ったルルゥは肩を回した。
新しい味を覚えて早く料理がしたくてウズウズしてる。
でもこれからパーティーだからね。
デレード国の王太子殿下と我が国の王女殿下の婚約のお祝いとシード伯爵のお披露目。
まずはシード伯爵はご挨拶。マデリーさまとの婚姻と叙爵の報告。
そしてジュリアスさまがお祝いの言葉と、王女殿下の婚姻の祝辞と明日の開港式、王女殿下の御出立についてを語る。
デレード国のアレキシ殿下と我が国のファティマ殿下の簡単なご挨拶で乾杯。
今日は安心してジュリアスさまの横で微笑むだけで良いのだ。
キラキラしい王子様と王女様がいらっしゃるから!
シード伯爵家、グレーデン辺境伯家、ジェイデン伯爵家を筆頭に今回の式典に参加する主だった貴族で出迎える。
すでにパーティ状態だよ。
歓迎の挨拶を交わしてご一行には一旦体を休めて頂く。
このアッガスに来るまでに主要な街々で数泊して来てるから歓待続きで大変気疲れもされてるだろう。
数時間経った頃、あちらの侍従さんに声をかけられて早速レシピ交換をお願いと言われ、パーティ準備で忙しない厨房はお邪魔できないので使用人棟の厨房を借りてデレードのコックさんと料理することに。
もちろんこちらはルルゥが作るんだけど。
『レイドラアースの食事ニハ感動しマシた。学びの機会を頂けて嬉しいデス』
コックさんはハンスさん。若干イントネーションが怪しいけど公用語で話してくれた。ホッ。
『こちらこそデレード国の料理が学べることになって光栄です』
ルルゥが愛想良く返す。
デレードの食材を出してくれて、初めて見る野菜とかもあってワクワク。
まずはルルゥがカレーなど希望された料理とコーナのお菓子の作り方を。
ハンスさんが真剣にメモを取りながら気になった所を細かく質問してくる。
カレーはすでにルルゥが自分で色々アレンジしてるから私のレシピって言い難いよ。
お家カレーから本格派カレーに進化してるレベル。
二人を横目にデレード食材を物色する。
やっぱり南国チックなのかな。
ココナッツっぽいのやパパイヤっぽいのもあるし。
ドラゴンフルーツっぽいのは大きくて青色。ピンクも凄い色と思ってたけど青も強烈で。中はどんなだろう?
カレーのスパイスの調合を説明して煮込み始めたら、ハンスさんからデレード料理の基本となるコーナソースを教わる。
牛タンのコーナソース煮込みや、コーナソースパスタ。
料理によってソースの濃淡を変えるそうだ。
コーナは苦味とコクと香りを楽しむらしい。
苦いんかーい!
むむ~。
ちょっとだけ液状になったコーナを味見させてもらった。カカオ100%!!!なチョコの味を思い出した。あれってグアァ!!ってなった。
板チョコ食べきれなくて溶かして砂糖たっぷりミルクでホットチョコレートにして飲んだよねー。砂糖大事。
このソースがお肉にどんなマリアージュを・・・。
ルルゥも無言になった。
ハンスさんは苦笑い。初めて口にした人の反応は大体こんな感じだそうだ。
ソースはここからワインやハーブを足して変化していくそうだ。
ハーブはルルゥの得意分野だからきっと帰ったらまた研究するんだろう。
私はカカオニブの状態のコーナでクッキーとパウンドケーキを作ることに。
チョコレートはまだ作ったことがないから人様に教えるとか無理だし。
ハンスさんがソースを煮込みながら、私の手元もちゃんと観察。
さすがに色々作るのに時間が足りないから。
どんなものかわかれば、レシピ集でなんとか頑張ってもらえるだろう。あ、説明がレイドラアース語だけど。
出来上がった料理を頂くと、昔からクミちゃんと行った多国籍レストランを思い出した。
『独特な風味でお肉が引き立ってます』
苦味が旨味に。これは面白い。
カレーの隠し味にチョコ一欠片とかしたことあるけど全然違う。
『カレェも薬膳スープとはマッタク違いマス。ワタシこのカレェの方が食べヤスくてスキデス』
ハンスさんはカレーを三杯お代わりした。
薬膳スープのレシピはちゃっかりゲットした。薬膳粥も食べたい。
『ナギ国ではこの薬膳に使う植物が何千種類アルト言われテマス。デレードではコーナに合うモノを仕入れマス。もっと色々試しタイですがムズカシイデスね』
なるほど!いつか行ってみたいな。
蛇の肝とか蜂の子とかガマ油とかありそうでうっかり買い物できなそうだけど。
『私も色々手に入れてみたいです。ナギ国から直接仕入れるのは難しいですか?』
『ナギ国は商国デスから何処の国も受け入れてマス。商人を通せばデキルデスよ』
ディゴーに商品出してくれる商人さんにもっと明確に欲しいものを伝えれば仕入れてくれるかな?
『デレードからコーナを仕入れて下さると聞いてオリマス。その時に同行する商人にナギ国からの仕入れ出来るよう口聞きシマスよ』
『それは有難いです。ぜひお願いします』
ルルゥがサクッと商談取り付けちゃった。
まぁ食材はルルゥが基本仕入れるんだからいっか。
クッキーとケーキはコーナが甘く食べられるなんてって涙ぐまれた。
チョコレートって言うのもあるんだよー。
いつか出来上がったら送るね!
ハンスさんがパーティの前に殿下に味見をってそれぞれ小皿に盛って滞在中のお部屋に持って行った。
まぁ多分パーティにもカレーとか出るんだけど、食べてる隙が無いかもだしねぇ。
「リーシャちゃん、コーナは奥深いのねぇ」
いつもの口調に戻ったルルゥは肩を回した。
新しい味を覚えて早く料理がしたくてウズウズしてる。
でもこれからパーティーだからね。
デレード国の王太子殿下と我が国の王女殿下の婚約のお祝いとシード伯爵のお披露目。
まずはシード伯爵はご挨拶。マデリーさまとの婚姻と叙爵の報告。
そしてジュリアスさまがお祝いの言葉と、王女殿下の婚姻の祝辞と明日の開港式、王女殿下の御出立についてを語る。
デレード国のアレキシ殿下と我が国のファティマ殿下の簡単なご挨拶で乾杯。
今日は安心してジュリアスさまの横で微笑むだけで良いのだ。
キラキラしい王子様と王女様がいらっしゃるから!
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