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三章
434話
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薬用の素材は一旦、私が預かることにした。
説明書きは公用語とデレード語だったので、翻訳してから〈鑑定〉とお母さまの薬学書で作用と禁忌など照らし合わせて、アーロン兄さまに丸投げする予定。
何か新しい薬が出来れば御の字。
頂いた家具をアイテムバッグに入れていたら、ルルゥが声をかけてきた。
「ねぇ、この豆?実?ってどういったものかしらぁ」
ポムとティムが嬉しそうに持ってるのを指さしてる。
赤いブドウみたいなの?だなぁ。
〈鑑定〉してみたら、コーヒーっぽいけどブドウのような味って。
なんだそれ。ワインっぽいの?
周りの実は少ないけど食べれるみたいで、苦いけど香りがいいって。
中の種?は乾燥して焙煎で煮出すって書いてあるからコーヒーではないっぽいけどコーヒー的な飲み物が出来るみたい。
あっちの世界より過程が楽そう。ヤッホー。
デレードで何種類かある種の一種らしい。
全種類くださいな。
袋の後ろにあった説明書きにはデレード語と公用語で水出しで香りを楽しむって書いてあった。
「これは実は苦いけど食べれるんだって。中の種を乾燥させてから使うみたい」
「あらぁ、苦いのって美味しいかしらぁ?」
って話してたらポムとティムが幸せそうに種を食べちゃった。
「「・・・」」
美味しいのかもってルルゥと目を見合わせて一口齧った。
「「!!!!!????」」
にっが!!
ニーナがそっとルルゥの分とでお水を出してくれた。
でも苦味が消えないぞ。
あれだ!チョコのカカオ99%より厳しいカカオ1000%くらい苦い!!!
でも鼻に抜ける香りが年代物のワイン!!
なんか不幸と幸せが交互にやってくる感じだよ。
コーヒーにするよりこのままお酒用タンクに突っ込んだら最高に変わり種のワインかウィスキーとか出来そう。
コーヒーも飲みたいけどお酒も気になるなぁ。
ポムとティムが中の種を噛み砕いたらさらに濃厚な香りがした。
「半分干して半分お酒にしていい?」
「プキュ!」
「モキュウン」
あれれ?猫にまたたびみたいに蕩けてるぞ。
『それで良いじゃろうの』
デレードからの酒樽を確認していたアズライトがこっちにきてくれた。
『あっちの酒はなんぞ甘ったるい香りのばかりだの』
(お気に召さず?)
『いや、我は酒は等しく好むの』
さいですか。
「ルルゥ、半分は中の種を取り出して干しておいてほしい」
魔法で乾燥してもいいよ。
「了解~」
他にもナギの国の名産という食べ物?食べ物のかな分類でいいのかな?があった。
サメの干物や魔獣の睾丸の干物など。
限りなく中華な感じだな。ナギ。
和っぽいのかと思ったけど。
干物は水で戻してスープに使うのと焼くのとを仕分けてルルゥに丸投げ。
あ、食事に玉的なものが・・・。
過程を見なければ気にならない!!はず。
干物の中にどう見ても化石みたいなのがあって、何の干物かと鑑定したら大まかに言えば、龍涎香だった。
もしかしてデレードやナギでは食べてるの?まさかね。
これは錬金術や薬に使えそうだからって私がもらった。
あっちの世界じゃ一財産どころじゃないけど、こっちだとレア魔石の方が高いからおねだりしてもいいよね?
昨日お酒を大放出したのでマイ酒蔵をチェックがてら、タンクが空いてたら仕込みしちゃおう。
「私は離れの方に行ってくるね」
私はアズライトとポムたち連れて離れの傍の訓練場に向かった。
酒蔵は殺風景になってた。
あんなにあった樽がごっそり。
寝かせてある分は残ってるけど、ちょっと寂しくなってるな。
またコツコツ貯めよう。
ケビン任せだけど!
タンクは梅を仕込んでた分が完成してて、他のはまだ数日かかりそうなので、コーヒーもどきの実をドーンと使っちゃう。
タンク二つは、実の部分だけ、種だけで分けてみた。
面倒なので風魔法でぶった斬って割ろうと思ったらティムが魔法で仕分けてくれた。賢い!!優しい!!
「梅のお酒の香りがすごいです」
樽に移し替えていたアランたちが匂いでいい気持ちになってる!
「濁り梅酒、美味しいんだよぉ~」
匂いだけの生殺しは私も嫌なのでみんなでおちょこ試飲。
うううんめぇ~。梅だけに。
ポムたちがまた踊り出しちゃった。
歓喜の舞は何も起きないのでいくらでも。
「やっぱり梅のお酒はジュースみたいで好きです」
「お酒じゃなくてもいいってこと?」
「違います!飲み口がいいって意味です」
慌てて否定しちゃうの面白い。お酒飲ませてもらえなくなると思ったのかな。
「使用人棟と騎士団棟に一樽ずつ持っていってね」
十分には行き渡らないけれど、次回からは工場産で回せるだろうから喧嘩しないように。
お酒の仕込みを済ませたら、デレードの薬用素材の仕様書の翻訳をすることに。
お母さまの薬学書をアイテムボックスから出して、素材との照らし合わせはなんか楽しい。
私の中のリーシャの記憶が喜んでる気がする。
リーシャ、魔道具の方が好きだと思ってたけどどっちも好きだったのかな。
半分くらいはレイドラアースでは手に入らないから、何か新しい薬が出来るようならデレードからお取り寄せになるなぁ。
温室やポムの土壌改良でどうにかなるといいねぇ。
テーブルに散らした根っこや種をポムとティムが齧っては「まずーぅい」って顔をしてるのがちょっと楽しいんだけど、
「食べないのに齧っちゃダメ」
って言ったら、二匹に尻尾で手を叩かれた。
「プッキュ!」
「モッキュ!」
ええ・・・。
何言ってんのかわかんないってば。
説明書きは公用語とデレード語だったので、翻訳してから〈鑑定〉とお母さまの薬学書で作用と禁忌など照らし合わせて、アーロン兄さまに丸投げする予定。
何か新しい薬が出来れば御の字。
頂いた家具をアイテムバッグに入れていたら、ルルゥが声をかけてきた。
「ねぇ、この豆?実?ってどういったものかしらぁ」
ポムとティムが嬉しそうに持ってるのを指さしてる。
赤いブドウみたいなの?だなぁ。
〈鑑定〉してみたら、コーヒーっぽいけどブドウのような味って。
なんだそれ。ワインっぽいの?
周りの実は少ないけど食べれるみたいで、苦いけど香りがいいって。
中の種?は乾燥して焙煎で煮出すって書いてあるからコーヒーではないっぽいけどコーヒー的な飲み物が出来るみたい。
あっちの世界より過程が楽そう。ヤッホー。
デレードで何種類かある種の一種らしい。
全種類くださいな。
袋の後ろにあった説明書きにはデレード語と公用語で水出しで香りを楽しむって書いてあった。
「これは実は苦いけど食べれるんだって。中の種を乾燥させてから使うみたい」
「あらぁ、苦いのって美味しいかしらぁ?」
って話してたらポムとティムが幸せそうに種を食べちゃった。
「「・・・」」
美味しいのかもってルルゥと目を見合わせて一口齧った。
「「!!!!!????」」
にっが!!
ニーナがそっとルルゥの分とでお水を出してくれた。
でも苦味が消えないぞ。
あれだ!チョコのカカオ99%より厳しいカカオ1000%くらい苦い!!!
でも鼻に抜ける香りが年代物のワイン!!
なんか不幸と幸せが交互にやってくる感じだよ。
コーヒーにするよりこのままお酒用タンクに突っ込んだら最高に変わり種のワインかウィスキーとか出来そう。
コーヒーも飲みたいけどお酒も気になるなぁ。
ポムとティムが中の種を噛み砕いたらさらに濃厚な香りがした。
「半分干して半分お酒にしていい?」
「プキュ!」
「モキュウン」
あれれ?猫にまたたびみたいに蕩けてるぞ。
『それで良いじゃろうの』
デレードからの酒樽を確認していたアズライトがこっちにきてくれた。
『あっちの酒はなんぞ甘ったるい香りのばかりだの』
(お気に召さず?)
『いや、我は酒は等しく好むの』
さいですか。
「ルルゥ、半分は中の種を取り出して干しておいてほしい」
魔法で乾燥してもいいよ。
「了解~」
他にもナギの国の名産という食べ物?食べ物のかな分類でいいのかな?があった。
サメの干物や魔獣の睾丸の干物など。
限りなく中華な感じだな。ナギ。
和っぽいのかと思ったけど。
干物は水で戻してスープに使うのと焼くのとを仕分けてルルゥに丸投げ。
あ、食事に玉的なものが・・・。
過程を見なければ気にならない!!はず。
干物の中にどう見ても化石みたいなのがあって、何の干物かと鑑定したら大まかに言えば、龍涎香だった。
もしかしてデレードやナギでは食べてるの?まさかね。
これは錬金術や薬に使えそうだからって私がもらった。
あっちの世界じゃ一財産どころじゃないけど、こっちだとレア魔石の方が高いからおねだりしてもいいよね?
昨日お酒を大放出したのでマイ酒蔵をチェックがてら、タンクが空いてたら仕込みしちゃおう。
「私は離れの方に行ってくるね」
私はアズライトとポムたち連れて離れの傍の訓練場に向かった。
酒蔵は殺風景になってた。
あんなにあった樽がごっそり。
寝かせてある分は残ってるけど、ちょっと寂しくなってるな。
またコツコツ貯めよう。
ケビン任せだけど!
タンクは梅を仕込んでた分が完成してて、他のはまだ数日かかりそうなので、コーヒーもどきの実をドーンと使っちゃう。
タンク二つは、実の部分だけ、種だけで分けてみた。
面倒なので風魔法でぶった斬って割ろうと思ったらティムが魔法で仕分けてくれた。賢い!!優しい!!
「梅のお酒の香りがすごいです」
樽に移し替えていたアランたちが匂いでいい気持ちになってる!
「濁り梅酒、美味しいんだよぉ~」
匂いだけの生殺しは私も嫌なのでみんなでおちょこ試飲。
うううんめぇ~。梅だけに。
ポムたちがまた踊り出しちゃった。
歓喜の舞は何も起きないのでいくらでも。
「やっぱり梅のお酒はジュースみたいで好きです」
「お酒じゃなくてもいいってこと?」
「違います!飲み口がいいって意味です」
慌てて否定しちゃうの面白い。お酒飲ませてもらえなくなると思ったのかな。
「使用人棟と騎士団棟に一樽ずつ持っていってね」
十分には行き渡らないけれど、次回からは工場産で回せるだろうから喧嘩しないように。
お酒の仕込みを済ませたら、デレードの薬用素材の仕様書の翻訳をすることに。
お母さまの薬学書をアイテムボックスから出して、素材との照らし合わせはなんか楽しい。
私の中のリーシャの記憶が喜んでる気がする。
リーシャ、魔道具の方が好きだと思ってたけどどっちも好きだったのかな。
半分くらいはレイドラアースでは手に入らないから、何か新しい薬が出来るようならデレードからお取り寄せになるなぁ。
温室やポムの土壌改良でどうにかなるといいねぇ。
テーブルに散らした根っこや種をポムとティムが齧っては「まずーぅい」って顔をしてるのがちょっと楽しいんだけど、
「食べないのに齧っちゃダメ」
って言ったら、二匹に尻尾で手を叩かれた。
「プッキュ!」
「モッキュ!」
ええ・・・。
何言ってんのかわかんないってば。
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