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三章
488話
しおりを挟む突然のディープなお話で、マデリーさまも成り行きを見守るしかない感じだった。
お祖母様は今も現役感バリバリなので、アンゼリカさまも大丈夫じゃないかと思いはしつつ、結婚出産って言う女なら一度は考えると言うか考えざるを得ないハードルについて、女親ならつい口出しちゃう年齢かも。
一生結婚しないからと思っていても、子供が産めるか産めないかギリギリになるとまた揺らぐかもしれない。
アンゼリカさまは、その気がないにしても一回考えてもいいのかも。
私は、メグミとしてはまだそこまで考えないままだったし、リーシャとしてはちょっと先行き不明感あるけど、ジュリアスさまと結婚はして家族はできた。大家族☆
子供は授かり物だけど、誰かと共に生きるのも良いし、自由を極めるのも良いんじゃないかな。
シャロンさまは、夫や息子たちを見守ってきて、騎士がどんな生き方をしてるか十分見てきてる中、娘に未来を考えるように言うのだからいろんな想いがあるんだと思う。
「今は何も考えたくない」
アンゼリカさまは出て行ってしまった。
「シャロンちゃん、気持ちはわからなくもないけれどぉ、引っ込みがつかなくなるからぁ、ルドガーさま似の孫が見たいとか別方向から攻めないとぉ」
いや、いくらお義父さま大好きでもその口説き?はどうだろう??
でも遺伝子強いから、高確率で似そう。
お祖父様もっと義伯父さまもお義父さまもジュリアスさまもそっくりだもの。
シグルドさまも似てる。
下に行くと少し薄まる?
「それは似るでしょうけどね」
「お相手次第じゃないですか?」
マデリーさまのお子も似るんだろうか。
ハンコみたいになってるなぁ。金太郎飴か。
「私はスノウリリィちゃんに似た女の子が見たわ」
ん?私に言いましたか?
「基本的に魔力が強い方に似るから、似てもリーシャちゃんじゃないかしらぁ?」
「ジュリアスより濃いのよね?じゃぁ男の子でも美人ね」
オヨヨ。グレーデン家の顔から外れちゃうの?
「どっちにしても着せ替えが楽しそうね」
「そうねぇ、色々着せたくなるわねぇ」
まだどこにも存在しない私の子より、マデリーさまのお子も予想してほしい。
「マデリーちゃんはどうなるかしらねぇ」
私の居た堪れなさに気が付いてくれたのかマデリーさまに視線が移動した。良かった。
「私たちは二人ともそこまで強くないですから」
「あらぁ?王都の貴族よりは十分高いわねぇ」
「どっちに似ても可愛いわよ」
「そうねぇ」
マデリーさまに似たら怜悧でレオルカさまなら柔和かな。
男の子かな、女の子かな。
マデリーさまに似てたらかっこいい系だからどっちもおいしいなぁ。
レオルカさまは、ダレスさまとシャロンさまの良いとこどりみたいな感じなので、どっちに似ても美形!!
「まずは元気に生まれてくれれば良いわよねぇ。産月に近くなったらマギーを寄越すわねぇ」
マギー先生は産婆もできて、万が一緊急事態になっても外科的な対処出来るから安心。
ポーション置いておこう。こっそり。
「まだだいぶ先です」
「あらぁ、気が早い子もいるのよぉ~」
気が早い子はちょっと我慢して欲しいね。
「とにかく安心して任せてちょうだいね」
なんだろう。お義母さまもシャロンさまも騎士の家の出じゃないし、騎士じゃないのに強者のオーラなんだよなぁ。強そうすぎる。
次の日は、セリウスさまもアンゼリカさまも早々に海の討伐に向かっちゃったらしい。
朝食の席でレオルカさまが死んだ魚の目になってた。
「母上と義叔母上が来てくださるのはとても助かるのですが、マデリーも姉上もいるから・・・」
早く帰って欲しいなって言う声が聞こえそう。
「うふふ。ちょっとだけ(通いで)手伝うつもりだったけど楽しそうだから終わるまでいるわね」
ナギ国御一行帰りは食事会程度でいいから、王都に送り出すまでは手伝って貰えば良いじゃない。
ルルゥはコックとして呼ばれてるので、海に逃げられず、素知らぬ顔で厨房に篭ってるよ。
普段はお義母さまと仲良しなのに危険察知しちゃったかなぁ。
「母上たちがいるとみんな縮こまっちゃうんだからね」
「まぁ!ダレスさまやルドガーさまがいる時より私たちの方が怖いのかしら?」
「あらぁ、心外ねぇ。旦那さまは癒しの女神と呼んでくださるのにねぇ」
美貌な夫人たちのタッグには勝てないよ。大人しく受け入れちゃった方がみんな幸せ。
マデリーさまはお義母さまたちとパーティのことを、レオルカさまはセリウスさまとアンゼリカさまとで王都の役人と話し合いをすると言うので、私は途中までルルゥと献立を相談することに。
ナギ国の船員たちが停泊中の宿泊、警備や食事事情は役人たちに興味の範囲外らしくて。サクサク決まったんだそう。
なんて言うか分かりやすく偉い人しか接待する気がないらしい。
そういえば、王国騎士団が途中で魔獣と戦ってたのは、一応お助けをしに騎士隊が出迎えに行ったそうだ。
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