ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

文字の大きさ
632 / 787
三章

621話

 お義父さまは三日後に戻って来た。
 お祖父さまたちも一緒。
 お昼を少し越した時間だったので私が全力でお出迎え。
 お義母さまがいらっしゃらないので寂しがりのお義父さまを励まさなくては。
 
「おかえりなさいませ」
 どすこーい!!
 ぶつかり稽古のつもりでどこーんと行ってみたけど、ヒョイっと抱き上げられてしまった。スピードが足りない。

「はははは!以前にくらべたら力強くなったのう」
 おお!ちょっとは成長していたみたい。
 ポムとティムがお義父さまの頭でくつろいでるよ。なんかそんな帽子があるなら欲しい感じで可愛い。

「リーシャちゃん!私にもやってちょうだいな」
 お祖母さまがカモンしたのでお義父さまに下ろしてもらって、ちょっと腰を落として、どすこーい!!

「あはは、かわいいねぇ!ジュリアスの昔を思い出したよ」
「さすがにもう少し強かったと思うぞぅ」
「感覚だよ」
 お祖父さまもして欲しそうにこちらを見ている。

「さすがにリーシャちゃんの体力がもたないよ」
 お祖母さまが私を抱き上げたまま、みんなで食堂に向かった。

「ルーデウス!!悪いけど何か作って持って来い」
「腹にたまるのがいいのぅ」
「モッキューーーン」
「プッキューーーン」

 みんな着替えに行かずにご飯を所望。アニメの荒くれ者ならナイフとフォーク持ってお皿をカンカンしちゃう感じだよ。
 私は一人で座るのに専用の椅子を出してもらってアズライトと座る。

「まぁ!おかえりなさぁい!」
「食材はこれに入れてあるぞぉ」
 お義父さまたちがマジックバッグをルルゥに差し出した。
「あらぁ食事が終わるまでにはお返しするわぁ」

 食卓にはすぐにスープやパン、肉の塊を煮込んだものが並ぶ。作り置きもいっぱいあるので心配ないけど、さすがに手早いねぇ。

「リーシャちゃん、魔石はこっちで素材はこっちだのぅ」
 お土産が毎回すごいので困るね。

「変わった種と食べ物っぽいがよくわからないものが出てのぅ」
 お義父さまたちが出して来たのはなんともびっくりな品々。

 以前、謎肉っぽいものが出て来て不思議だったんだけど、ダンジョンって地球の食べ物ぽいの出てくるの?

 駄菓子屋さんに売ってたようなペラペラの蒲焼きだっけ?なんかそれっぽいのとか、フォーの乾燥麺とか、どうしてこのチョイスなんだろうって物がゴロゴロ。

「これはこのまま齧って食べても美味しい気がします」
「ほう!」
 チープだけどとっても濃い味のお酒のつまみに良さげなお菓子・・・珍味?

「これは茹でてスープに入れたらどうかしら」
 辛いスープにも合いそう。
 
「おーい、ルーデウス、これを茹でてくれ」
「私はルルゥだってば!」
「ルルゥ、アズライトのパバブも一緒にお願い」
 フォーに鳥出汁スープ、ワサビ合いそう。
『おお、気が利くの』

 ・・・このクリーム状のは生クリームかな?って鑑定したら、これも駄菓子のヨー○ルだっけ?なんか甘いクリームの。
「これはこのまま食べる甘いやつです」
 結構好きだったので嬉しい。

「お菓子作るのに入れたりじゃないのぉ?」
「入れても良いかもだけどお砂糖の方が良くない?」
 これ他に使い道あるのかな?そのまま食べて美味しいから手を加えなくて良いよね?

 海外のカラフルすぎなマシュマロみたいなのもあった。
 
「ほほう、今回も面白かったのぅ」
「モッキュン」
「プッキュン」
 ポムとティムが早速マシュマロとヨー○ルを口に詰め込んでる。
 両方とも溶けちゃうよ?

「尻が重そうなアントがいっぱい出てねぇ!蜜をたっぷり頂いたよ」
「あれは自分の足の長さより尻が膨らんで動けなくなるのに何故懲りないんだろうな」
 蜜を貯め過ぎてお尻が大きくなって手足をバタつかせているのを倒すとアントが消えて、蜜瓶が落ちるらしい。
 何それ面白そう!ダンジョン行きたいね。

「ゴーレムを倒したら大きな石が転がって来て潰されるかと思ったぞ」
 その石を割ると中に鉱石が入っていたらしい。
 多分お義父さまが叩き割ったと思って聞いてみれば、やっぱお義父さまだった。

「今回はかなり稼いだぞぅ」
「そうだな、大儲けだ」
 ふえぇ。いつも儲かってるのにかなりって。

「ふふ、リーシャちゃんの今年の稼ぎとどっちが多いかしらぁ?」
「ぬ?」
「リーシャちゃんは魔道具の権利金も美容液の利益も山ほどだからどうかねぇ」
 私の儲けどうなってるんだ?
 全然使う機会なくて、使える機会にガッツリ使ってもらったりしてるけど、毎月大きい金額くるってヤバいよね。

「美容液はかなり大きいわよぉ~!付加価値ついてるしねぇ?」
 いくらで売ってるんだろう。素材代と製作費と権利料・・・。百目はいっぱい残ってるからレアだと思ってないんだけど、レア素材なんだよねぇ。

「速乾タグもかなり大きいぞう」
 国中の足蒸れ、コルセット蒸れのお悩みが解決できそうなほどヒットしてるそう。
 魔道具の工房に何か差し入れしよう。
 お休み取れてるかなぁ?

 お義父さまもお祖父さまたちも、マジックバッグでいっぱいお弁当やおやつ持って行ってたけど、やっぱりおうちで食べるのが一番美味しくてしあわせだとモリモリ。

 デザートまでバッチリ食べてたけど、もう一時間くらいで夕食ですよ?


感想 6

あなたにおすすめの小説

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ

ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」 ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。 「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」 何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。 都合のいい女は本日で卒業。 今後は、余暇を楽しむとしましょう。 吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~

翡翠蓮
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。