ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

696話

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 しばらく後にお義父さまが帰宅して、お義母さまが突撃して、お祖父さまたちがファイアドラゴンを狩ってきたのを知ってめっちゃいじけた。

「羨ましいの、ワシも参加したかったのぅ。明日ワシも森に行ってこようかのう」
 バーベキューのお肉狩りには行くと思ってたけど、ドラゴン探しに行ったら大変だよ。
 滅多にいないんだから。いたら困るし。

「旦那さま、私はサンダーバッファローかフレイムボアが食べたいですわぁ」
「ぬぅ」
 操縦が上手い。愛妻のおねだりで気持ちよくドラゴンへの興味が移る。
 お義母さまが私にもおねだりを促してきた。

「えーと、私はフレイムバードかレッドボアが食べたいです」
 唐揚げか豚カツが食べたい。
 あ、ドラゴンステーキがあるから、もう十分なんだけど、それを言っちゃうと振り出しに戻っちゃう。

「そうかそうか。ならば明日は東の森に行こう」
 一番強い魔獣がいる森じゃないようだ。

「楽しみにしてますわぁ」
「私も楽しみです」

 貯蔵庫にいっぱいお肉あるのに、新しい獲物を絶対狩ってくるんだ。

「みんなリーシャちゃんが帰ってきて喜んでおるから明日は盛り上がるぞぅ」
 お義父さま、ジュリアスさまとセリウスさま、そしてみんな大好きもふもふ達のことの方が喜んでるはずだよ。


 そして、普段より少しだけ遅めにジュリアスさまたちが帰ってきた。

「おかえり」
「お帰りなさいませ」

 久しぶりに顔を見れたクラウスさまは若干お疲れっぽい。

「ただいまー、リーシャちゃん、楽しんできた~?」
「はい!目的のものは無かったですがウォレス領は良いところでした」
「そっか~、僕は疲れたよー」
 上の兄二人が不在でのお仕事は疲れちゃうのは仕方ないね。
 頼りにはなるけど、フリーダムなお義父さまとお祖父さまは、よほど差し迫って無いと思いつきで狩りに行っちゃうし。

「さほど溜まってはいなかったんだからよく頑張ったな」
 ジュリアスさまがポンポンってクラウスさまの頭を撫でた。
「ルークがいてくれてからねー」
 そのルークは、悪阻でしんどいのにお仕事は休まないしっかりぶりだ。

「ニーナはティールームでポムとティムに癒され中ですよ」
 目線でニーナを探してたので教えてあげる。
「そうですか。では失礼します」
 
 こんなクールな見た目で奥さんに同調しちゃう意外性の男。
 最初は利害関係の一致とかかと思ってたら、ちゃんと愛情があったってロマンスだよ。
 
 ルークはさっさとニーナのところに行っちゃった。いつもならジュリアスさま優先だったけど、子供が出来るって色々変わるよねぇ。


「さぁ、着替えてからすぐ戻ってらっしゃい」
 お義母さまに促されて玄関を離れた。

「お祖父様がファイアドラゴンを狩ってきたって?」
「そうなんです。お義父さまが悔しがって」
「だろうな」
 ジュリアスさまの着替えを眺めながら会話はご褒美タイムだ。腹筋と腸腰筋が。

「さすがにドラゴンが出てくると怪我人が出るからお祖父様たちが見つけてくれてラッキーだった」
 無傷のお祖父様パーティ・・・。

「さて行こうか」

 私たちが食堂に向かうとルークとニーナもお呼ばれしてるらしく一緒になった。
 ニーナはポムとティムを抱いてニコニコだ。

「二人とも大丈夫なのか?」
「はい、今は落ち着いてます」
 ルークがニーナの腰を支えてる。
 ニーナが気持ち悪くなってない時はルークも平常って感じなのかな。

「俺の留守が長かったから休みが取れなかっただろう。二、三日休んでいいぞ」
「さすがに吐いた日は休みましたのでご心配なく」
 そこは休んでおこうよ。ルーク。
「クラウスさまに休みをあげてください。子が生まれたらまとまったお休みを頂きますんで今はいいです」
 イクメン休暇だ。ルークの場合はちゃんとお世話してくれそう。

「それはもちろん休んでくれ」
 
 ルークとジュリアスさまが休みを取る取らないで盛り上がってるのを見て、仲良しだなーって思って楽しくなった。


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