ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

720話

 しばらくは幼児向けの衣服や玩具の商品開発と各種学校の教材の監修をしていた。
 料理学校はルルゥが普段スパイス調合や味の改良などのメモを出してくれて、コックさん向きにわかりやすい教科書と料理本が仕上がっていく。
 だが!!本は基本手書きなのだ。

 なのでアルバイト的なお仕事を発注したいと思っても文字が読めて書ける人材は貴族か富裕層が基本。
 そんなわけなので、グレーデンの領地に学校を作ろうと思ったきっかけの「読み書きができた方がお仕事の幅が広がるよね?」な人材が今まさに欲しい状況。

 街や村の学校は黒板もどきとプリント的なメモ書きでほぼ教師の裁量だったけど、本格的の考えねば、というわけで。
 ガリバンを作った。
 薄い紙はろう原紙ではなくプルルン紙。
 紙でもなく、プルルンの実をとろみのある草の汁と混ぜてごく薄く引き延ばして作ったパリッパリの板?
 例えるならライスペーパーの薄いやつ。

 インクは書類を書くときの使われてるものをそのまま流用した。
 紙はウォレス領の木材だ。
 
 印刷は機械じゃなくて木枠にはめて一枚一枚なのでちょっと手間かな。
 道具の機械化は人任せにしたい。

 プルルン紙とガリバンはグレーデン内の学校関係のみ使うことに。
 写本で食べてる人の邪魔にならないようにね。

 
 プルルン紙の試作段階でプラスチックの下敷きっぽい強度の板ができた。使い道はないかと思ったけど、箱を作ればお菓子入れて売れると気が付いた。
 プルルン草は育てやすく増えやすい雑草なので安価に作れる。
 庶民向けのお菓子販売に良いと思っていたら、プルルン紙、プルルン箱の工場をお義父さまが作ってくれることに。
 お義父さまは、決断力がすごい。

 私は自分のペースで、思いつきで動いちゃゃうので、その後の成果にわりとびっくりしてる。
 
 プルルンの板はビニール袋にはならなかったのであくまでも板状の品だ。
 
 分厚めに作って温室とかも作りたいのだけど、雨風を凌いで小型魔獣のアタックを防げる強度が出ないのだ。
 マネーがあるので半透明のガラスの温室が作れなくもないんだけど、一枚のサイズが窓に使う寸法(と言ってもわりと大きいけれど)なので仕上がりが微妙?
 ガラス、割れるので保護魔法は必須だ。
 ぬ。プルルン板も保護魔法かければ同じか。

 しばらくはプルルンと他の素材の配分を試し続ける日々だった。


 そんな中、ナギ国のご一考が隣国キャベルルンのカマラン領に着いたと報告が入った。

 ユエさまから日程のお知らせとマーベルハント侯爵家の叔父様とお祖父様を呼んでおいて欲しいと依頼があった。

「なぜマーベルハント家を?」
「特効薬関連か?」
「それならカイダール男爵の方だろう」
 事情が書かれてなくて、みんなで不思議に思った。

 一週間後までにお祖父様たちをお呼びしなくてはだったので転移陣を使うことに。
 お迎えはグレーデン家のお祖父さまたちがかって出てくれた。
 マーベルハント家のお祖父様たちでは魔力補充が出来ないから。
 一応、私の魔力を込めた魔石も預けた。

 ナギの王女さまと約束のお揃い衣装や装身具の最終チェックや、ご一行にお出しする食事の献立、歓迎の宴会の規模、宿泊の割り振りなども失礼のないように。

 カマラン領からグレーデン領の護衛はセリウスさまの部隊が担当することになった。


 アッガス側にも日程を知らせて船出の準備に入ってもらった。
 海の討伐にはアンゼリカさまが中心になって危険度を下げた。

 マデリーさまが臨月近いのでジェイデン家の義伯母さまや義従兄嫁さまがお手伝いに。
 私はナギご一行がアッガスまで向かう時に、アッガスまで送迎して船出のお見送りまでアッガスに滞在することになった。
 一緒に行くのがジュリアスさまか、お義父さまかで揉めて、クラウスさまが「じゃ僕が行くねー」っと割って入る。

「マデリーちゃん、大変だから私も行こうかしらぁ?」
 お義母さまの一言で、アッガス行きはお義父さまとお義父さまの護衛隊、クラウスさまの部隊に決まった。

「・・・」
 まだ予定だから。
 ジュリアスさま、そんなに落ち込まないでね。










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