ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

733話

 食後にお義母さまがお宿にダニエラさまをお宿の温泉に入れたいと言い出してお祖母さまを連れて行ってしまった。

 女性だけってことで、お義父さまもお祖父さまも弾かれてすごく残念そうだ。

 王女さまたちは護衛の問題もあって露天風呂はとんでもないと言うことで、屋敷内の大浴場と岩盤浴を楽しまれることに。

 お義父さまとハロルド、スピネルさんたちは、マーベルハントのお祖父さま、伯父様、叔父さまとシガールームでお酒と葉巻を楽しむそうだ。
 この国のチェスみたいなゲームで陣取りゲームをするのだそう。
 あれはチェスよりは制限が少ないようで、でも難しいゲームだ。実際の戦場を体験した人たちが考えたゲームらしい。
 
 
「あれは性格が悪くなるんだよー」
「そうそう、遊びでまで色々やりたくないねー」
 若者には不人気なようだ。

 メグミはチェスや囲碁に興味がなかったのでルールとか覚えてないし、戦略系ゲームもキャラ目当てでやってみてもイライラしてやめたので、お酒目当てでシガールームに行くのは無しだね。


 ジュリアスさまと私はいつも通りに一緒にお風呂に。

「ふー、この時間が一番癒される」
 
 私がお義母さまに連れて行かれなくて、一緒に過ごせて良かったとニコニコしてる。
 アズライトたちは池に行ってるそうだ。暇を持て余して池を広げそうだね。

『主は騎士団では雄々しいグリフォンなのの嫁の前では猫のようなんだな』
 ジャスパーが残念な子を見るような顔をしている。
 私は逆にちょっと嬉しい。

「ジャスパー、四六時中気を張ってるのは疲れるからお家の中はこうで良いんだよ?」
『四六時中ってなんなんだぞ?』
「んー、起きてる間も寝てる間もずーっとって意味だよ」
 二十四時間って言いかけて、この世界は二時間一刻なことを思い出した。

『寝てる間もは我でもさすがに無理なんだぞ!』
「ものの例えだよ」
 お湯で毛皮がペソペソになったジャスパーとの会話はちょっと笑いそうになる。

「嫁は寝てる間は猛獣なんだぞ!」
 寝相のことを言ってるのかな?
 自分では制御出来ないので何にも言えないんだ。

「リーシャは寝ていても可愛いよ」
 ジュリアスさまの可愛いは当てに出来ない気がする。小さきものはみんな可愛いんだもの。

 ジャスパーのおでこをペンッとしてからお風呂を出た。
 サラとメルが寝酒を用意してくれてたよ。


 目が覚めればジュリアスさまにラリアットをかましていた。
 全然効いてないけど、お互いびっくりで目が覚めた。

「「・・・」」
 
 じっと見つめあってから、ジュリアスさまが私を抱き起こしてくれた。

「おはよう」
「おはようございます」

 完全に腕をブーンッとやった感覚があるので申し訳ない。
 ジュリアスさまの首は私のヘボいアタックでどうにかなるものでもないけど、寝込みだからね。
 もしヤワな都会の人と結婚してたらとっくに離縁になってそうだ。
 色んな意味でジュリアスさまで良かった。特上の旦那さまだよ。

 ジュリアスさまは全く怒ることなく、いつも通りサラとメルを呼び入れた。

「「おはようございます」」
「おはよう」

 今日はお義母さまの指定で、マダムの手によるナギ風ドレスになったそうだ。
 王女さまたちのお直しも一日で済ませてたみたい。

 髪型も両サイドお団子になって、似合うけど(自惚れすぎ)ちょっと可愛すぎる。

「ふむ、その姿もまた可愛い」
 ジュリアスさまは何着ても可愛いって言うでしょ?嬉しいけど。

 さすがに王女さまたちが王宮のパーティで着ていたほど豪奢ではなくて安心した。
 グレーデンの生地を使ったことによって、イメージも全く違う柔らかい印象のドレスで気に入ったよ。
 中華ファンタジーとちょっと洋風を混ぜたドレス。
 
 食堂に向かえば、お義母さまもナギ風でダニエラさまもそうだった。
 ダニエラさまの分はお義母さまのドレスの試作品を急遽アレンジして作ったそう。
 大人の髪型は上の方でポニーテールにしてお花と髪飾りで華やかに。

 あれ?私もそっちで良くないかな?










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