ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

736話

 獲物の中にまたもサーペントが混ざっていた。
 永遠に美容液を作れちゃうよ。

 サーペントの肝は薬にもなるし、ポーションにも使えるし、良いんだけど。卵はもういいよ?

 大きな毛の長い牛の毛は羊毛的な扱い。
 大きな牛、美味しい部分が多くていいね。多分。

 驚きは、巨大な塊肉。ダンジョンで落ちたドラゴン肉だって。半日で何階層に行ったのよ!
 しかも森も行ってる。
 蜘蛛もデカいので足が楽しみだ。

『『百足は食べぬのか』』
 食!?
 王女さまたちが残念そうに聞く。

 仮に捕まえて来てたら多分想像よりかなりデカいよ?ナギのものはどれくらいか知らないけど、ここグレーデン産はみんなデカいから。

 ちなみにダニエラさまは素材としては見慣れてても食べるのは初めてなものばかりだそうでちょっと引いてる。
 簡易食ばっか食べてるから・・・。

『自分で狩りに行くがな。こんな大物ばかりは見たことがないよ』
 錬金素材はわりと無茶な獲物も多いけど、それよりすごいのかな?
『さすがに大型獲物は護衛や冒険者を連れて行くぞ』
 私の考えてることがわかったのか、一人では行かないと教えてもらった。

『セラーナはどこにでもフラリと素材を探しに行っておりましたがな』
 お祖父様がちょっと苦笑っぽく話しかけてくる。
『あの子は父上と兄上に似たのだよ。だから気ままに他所に嫁ぐほど変わり者だったよ』
 でもその父と兄は家を継いでたんでしょう?大人しいじゃん?
 お祖母様はお母さまが言うには、錬金術に関してはスパルタだったけど、変わり者・・・ん!素材を自分で採って来いは、かなり変な人かも。
 研究職の人に討伐や採取を全般熟せは鬼過ぎる。

『ダニエラさま、ネイマーシェでは誰もが自分で使う素材は自分で集めるんですか?』
『バカお言いだね。自分で何もかも出来るのはトップの証だよ。ヤワな子たちは全部仕入れるさ』

 要するに物凄い錬金術は魔力も豊富で魔術に精通しているから強いってことらしい。
 お母さまが自力で集めてたことを伝えるとダニエラさまは眉をギッて吊り上げた。

『あの子は・・・自分が出来すぎた弊害だね。全く』
『ダニエラさまは最初は仲間と?』
『私は兄や従兄弟たちだね』
 同年代って言っていいのかは謎だけど、五十歳未満まで集まって、ダンジョンとかで修行してたらしい。

 五十歳まで未成年な感覚なの!?

 ん?お祖母様は何歳で一人で??しかも嫁いだの何歳かわからなくなって来た。
 お祖父様と学園で出会ったとか言ってたけど、何歳かはっきり聞いてないね。
 
 ダニエラさまも独特だけど、さらに上を言ってたかもなお祖母様。ちゃんと会ってみたかったね。小さい時に会ったっぽいんだけど。記憶が朧気。


 話してるうちに、ジュリアスさまたちが帰宅。今日はさすがに外部の人が多過ぎるのでワイバーンたちはお留守番だった。

「ただいま、リーシャ」
 ドーンと控えめに飛びついた。

『仲は良いようで安心だね』
『とても大事にされていますから、ネイマーシェ行きは無理ですぞ』
 お祖父様がダニエラさまに釘を刺す。

『探究心の塊であるお前ならわかるであろう?錬金術の深みに嵌れば、ネイマーシェに自らくるさ』
 お祖父様はネイマーシェに留学した人だしね。
 ダニエラさまは、ニヤッとしてお祖父様のは背を叩いた。

 ちなみに外国に興味はあるけど、今以上の錬金術の勉強は望んでないから。
 メグミの感覚は、計算式とか苦手なままなのだ。
 リーシャの名残り的な部分はちょっと疼いてるけど、現状に満足なので渇望はしてない。

『勧誘されていたのか?』
『違いますよ』
 お祖父様とダニエラさまが牽制し合ってるとこそっと言えば、「ふふ」っと笑ってくれる。

 ルークがニーナの待つ自宅に走って行った。ほんと変わったね。

『早く着替えてらっしゃいな』
『はいはーい』
『はいは一回よ』
 クラウスさまにお義母さまがドンっとブツかって戯れる。

 やがて解体が始まって、ダニエラさまとルルゥによる魔獣の部位の説明をしてくれた。

 ルルゥは食材として、ダニエラさまは素材として。

 大変、為になったのは確か。
 だって喉仏とか胆嚢とか実際に遺骸の中の状態は触ったことがないんだもの。

 人体も生き物も本当に不思議で、神の考えた造形だと言うのも頷けるね。

 ただ、匂いとかお肉の感触とか生々しいから程々にお願い。

 王女さまたちの好奇心の旺盛さには参ったね。解体場ガブリ付きで。

 そろそろ食べる方向に切り替えてください。





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