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三章
737話
キャンプファイヤーと丸焼き台が王女さまたちの心を掴んでる。
ずっと作業を見入ってるのが可愛い。
リックさま、お祖父様たちも、カンガリー教授とジィシュー先生が来てくれた。ネオとジジは人が多いのでお留守番。残ってる魔導師工房の人たちとプチパーティをするそう。
参加出来る人たちがあらかた揃って、ついに開宴のご挨拶だ。
『では、遠き海原の向こうナギ国から、また遥かなる国ネイマーシェからの友を歓迎して』
『『神と精霊に感謝を!!!』』
ネイマーシェはこの大陸の中では長命種族が住み、古い歴史、長い王朝なので特別扱いなのだ。
ナギも遥か彼方の国だけど、この大陸では「遥かなる」はネイマーシェを指す言葉で、今回はダニエラさまがいるのでこう言ったんだろう。
王女さまたちは丸焼き台に、ダニエラさまとユエさまがキッチン馬車に行った。
「興味が分かれているな」
「案外食いしん坊ですよね」
ファリンさまとルアランさまは、もっと大きく、あのおじさまのように切り分けてくれってやってる。
お付きの侍女さんたちに止められてるけど、大きいお肉にかぶりってやっぱりやってみたいよね。
スープやお肉は辛い味付けのものもたっぷり用意されてる。
けれど、物珍しさの方が勝つようでグレーデンにとっては慣れて来ているものの方が人気。
逆にうちの男性陣は辛いものに行ってる。
『ヒョー!!かっれぇ!!酒が進むー』
『そっち寄越せー』
本日もケビンに大量の酒をマイ酒蔵から出してもらっている。
私の個室の棚もいっぱいになって来てる。
いつかジュリアスさまにバーテンダーごっこしてもらうんだ。ムッキムキの腕でシェーカー振ってもらうの。
それは置いておいて。
ナギとネイマーシェのお酒もだしてもらえたので、私は当然それをいただくのだ。
四杯くらいは許可があるので、ジュリアスさまと半分こすれば、倍の味見ができるよ。
王女さまたちはまだ飲めないので、お茶だよ。
伯父様、叔父さまもお酒が嬉しいようで、酒樽の付近にいる。そこにいるとマギー先生とロジャー先生がいて、ちょっと怖いんだよ?
『『リーシャ、このピザはアッガスからの道中の時より進化しておるの』』
お肉山盛り乗ったピザはピザと認めたくないけど。
ピザがお皿代わりになってるよ?
味はねぇ、道中や他所の厨房は勝手が違うからかな。
日々、進化もしてるし、美味しくなってるなら良かった。
『お野菜も美味しいですよ』
フーゴの村直送。
甘味があって、新鮮だよ。
どうもこの世界の人は、野菜はあんまり好まない。元々があのエグ味のあるものだったから仕方ないんだけど、イメージ変えていかないと売れないかも。
スープとかなら入ってるものだと受け入れてくれるけど、焼いたり煮たものは進んでは食べない。
グレーデンの人たちは、美味しいのがあるって知ってるから食べてるけどね。
でもやっぱりお肉とかいっちゃうね。
私もお肉行くかな。
サーペントの蒲焼と蜘蛛の足を焼いたものは人気だった。
ナギ、毛蟹より少し大きい蟹を食べてるから蜘蛛は平気。
そう、蜘蛛じゃない蟹ね!
大まかに言えば分類一緒だけど。
見た目の先入観って大きいよ。
ダニエラさまは、だいたいの物に一瞬嫌そうな顔をするけど、食べたら美味しいってやってる。食わず嫌いはしないらしい。
挑戦をしないのは、損をすることらしいよ。
良い出会いのチャンスを逃すから。
あと苦手を知ることも人生の楽しみだそう。
言ってることは理解できるし、そうすべきかなって思うんだけど、見た目や香りでダメなものはやっぱり勇気がいるから。
少しお酒も回って来た頃、ナギの人たちが楽器をだして来て、女性人たちが踊り始めた。
『本来はもっと多くの人数で踊るのですが・・・』
ユエさまが申し訳なさそうに言う。
『『何、旅先のこと、人が揃わぬは仕方ない。踊りたければ踊れ!!奏でたければ奏でろ!』』
王女さまたちはおおらか過ぎると呟きながら、ユエさまも楽器奏者の中に加わる。
『『あれは堅いからな。だがいずれは本場の踊りも見せたいものよ』』
『ぜひ』
行けるかはわからないけれど、いつか海外旅行が出来るといいね。
『リーシャは何ヶ月も離れれぬそうだからな。私が音だけは拾って来てやろうね』
ん?音を拾う??
ダニエラさまが持っているのは、えーと?おじいちゃんが持ってたカセットのウォークマンっぽい何か。
『これはそなたの従兄弟が作ったものでな。集音器というのだ。契約の場にもってこいなのだよ』
ちょっと違うけど、ボイスレコーダー!?
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すみません。集中力が切れてて、なかなかまとまらず。
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