ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

文字の大きさ
781 / 786
三章

769話

しおりを挟む
 いつの間にか寝ちゃってた私はジュリアスさまにラリアットみたいな状態で目が覚めた。
 いつかすんごい一撃を入れちゃったらどうしよう!?
 ジュリアスさまにしてみれば羽虫程度だとは思うけど。

「今日も元気で良い。おはよう、リーシャ」
「おはようございます?」
 ちょっとジュリアスさまの表情を窺ってしまう私だ。
『嫁、なぜ寝ている間動くんだなんだぞ』
「寝てるからわからないよ・・・」
 
 最近ジュリアスさまのがっちりマッスルホールドが緩まってるのかしら?

 ジュリアスさまが着替えのためにベルを鳴らすとサラとメルが来てくれた。
 ニーナは体調のいい日だけ日中の私の見張り番だけになってる。

「「おはようございます」」
「おはよう」
「おはよう、サラ、メル」

 私の希望で簡易ドレス、袖が絞まったものを着せてもらった。髪は後ろでゆったりめ。
 今日は錬金術を使うつもり。
 ツァイトのサイズ変換はすぐに作らないとお屋敷で過ごすのに不便だからね。
 アズライトたちとお揃いのバッグ・・は邪魔だから足環かピアスでいいかな。
 
 ジュリアスさまと食堂に向かえば、ルークとニーナもいて、セリウスさまとクラウスさま以外が揃っていた。

「おはよう」
「おはようございます」

 挨拶をしているうちにセリウスさまとクラウスさまも入ってきた。朝練をしてからさっぱりしてきたみたい。

 ポムたちもちゃんと揃ってて。侍女ーズさんたちに構ってもらってる。
 私に興味をなくしてしまったね!
 アズライトは池からご出勤でポムたちの席に。

 いつも通りのたくさんの朝食を食べながら今日の予定なんかを話したりして。

 お祖父様とか伯父様たちは魔導工房でカンガリー教授と何か研究をしてるらしく今日から向こうにお泊まりだそう。

「もうそろそろマーベルハントに戻ろうかと思っておったんだが面白い議論が出来そうでね」
「いくらでもおってくだされば良いのだぞぅ」
 お義父さまと楽しげに後日一緒に池でゴンドラに乗る約束をしてたり。

 伯父様と叔父さまが一緒にいらっしゃるのでマーベルハント家は今から女性陣が守ってるような状態。家のメインの三人が抜けたままでい良いのかと思えば、役割分担があってちょうど良い割り振りだそう。揉めないならよし?


 食後は私がツァイトの寝床に行くというとジュリアスさまは付き添うって言ってくれて。
 ワイバーンのことなのでルークも仕方ないって感じでジュリアスさまの出勤時間が遅れるのを納得してくれた。

 ニーナは私ついてくる気満々だったけど、昨日は夜遅くまで外にいたので大事を取ってお義母さまに付いていてもらうことに。
 
 
 ツァイトの元に行くと知って、アズライト、ポムとティムは一緒についてきた。ジャスパーはもちろんジュリアスさまについてくるよ。
 当選?アランとジェイク、サラとメルは後ろについてきてくれてる。
 私はジュリアスさまの片腕抱っこでポムたちの小屋がある厩舎近くに。
 ワイバーンが近くにいても怯えないのはさすがグレーデンの馬たち。

「簡単に石積みだが近いうちにワイバーンの住処に似た感じに仕上がるだろう」

 崖の上みたいには出来ないけど岩場と少しの緑と簡易洞窟に似せた感じで馬が入れるサイズのを作るんだそう。伸び伸び過ごしたい時は親元に戻るそうだ。
 さすがにここにワイバーンサイズは大変だ。

「ギャァギュ?」
 急遽用意された藁と草のお布団にいたツァイトは私とジュリアスさまの顔を見てバタバタ喜んでくれた。

「おはよう。今日はリーシャがお前に小さくなれるものを用意してくれるそうだぞ」
「ギュ?ギャァ?ギュゥ?」
『こうやって身体のサイズを変えるんだぞ!』
 ジャスパーが自分の精霊の能力を使って実践するとツァイトは喜んで頷く。 
 サイズが大きいので危ないよ!

「ギュア!!ギュア!!」
 嬉しいとありがとうって言ってるってアズライトに通訳してもらってる合間にベロンベロンされちゃった。
 今朝の食事は新鮮野菜だったそうなので少しマシ?

「ははは、そうか!嬉しいか!!」
 って、ツァイトを撫で回してるジュリアスさまはやっぱりお義父さまに似てるね。

 そんなわけでツァイトのことは厩番ドーリーたちに任せて離れの作業場に向かった。ジュリアスさまは私の作業に興味深々だったけど、ルークが待ち構えてるのはわかってるので渋々お仕事に向かった。

『嫁!!我にも何か新しいのがあると嬉しいんだな!!』
 ジャスパーがそんなことを言っちゃうからポムたちが反応しちゃう。特にティムは石が大好きだからね。

「はいはい」

 キョウダイの誰かが誕生日だと自分も欲しいって言っちゃう子いるよね。
 喧嘩しないように用意しないと拗ねちゃうの。

「ツァイトはまだ何も持ってないんだからみんなと同じようにするからね」
 ポムたち、そのうち全部の手足がキラキラしちゃうよ?





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~

ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」 魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。 ――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。 「ここ……どこ?」 現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。 救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。 「ほら、食え」 「……いいの?」 焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。 行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。 旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。 「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」 「ウチの子は天才か!?」 ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。 これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。 ※若干の百合風味を含みます。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした

おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。 真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。 ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。 「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」 「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」 「…今度は、ちゃんと言葉にするから」

役立たずと捨てられた万能建築士、隣国で「聖域」を造って無双する。今さら復興のために戻れ? ご自分たちで瓦礫でも積んでいればよろしいのでは?

しょくぱん
恋愛
「お前の魔法は石を積むだけの土木作業だ」と婚約破棄されたので、城を支えていた『構造維持結界』をすべて解除して出て行きますね。今さら「城が崩れる!」と泣きつかれても、私は隣国で氷結の皇帝陛下と「世界最高の聖域」を造っていますので、一切知りません。 王国唯一の建築魔導師アニエスは、その地味な見た目と能力を理由に、王太子シグムンドから婚約破棄と国外追放を言い渡される。 彼の隣には、派手な光魔法を使う自称聖女の姿があった。 「お前の代わりなどいくらでもいる。さっさと出て行け!」 「……分かりました。では、城にかけていた『自動修復』『耐震』『空調』の全術式を解約しますね」 アニエスが去った直後、王城は音を立てて傾き、噴水は泥水に変わり、王都のインフラは崩壊した。 一方、アニエスは隣国の荒野で、呪われた皇帝レオンハルトと出会う。彼女が何気なく造った一夜の宿は、呪いを浄化するほどの「聖域」だった。 「君は女神か? どうか私の国を救ってほしい」 「喜んで。ついでに世界一快適な住居も造っていいですか?」 隣国がアニエスの力で黄金の国へと発展する一方、瓦礫の山となった母国からは「戻ってきてくれ」と悲痛な手紙が届く。 だが、アニエスは冷ややかに言い放つ。 「お断りします。契約外ですので、ご自分で支えていればよろしいのでは?」 これは、捨てられた万能建築士が隣国で溺愛され、幸せを掴む物語。 そして、彼女を捨てた者たちが、物理的にも社会的にも「崩壊」し、最後には彼女が架ける橋の『礎石』として永遠に踏まれ続けるまでの、壮絶な因果応報の記録。

処理中です...