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連載
騙しがバレて、戦闘の終わりも見えて
そのまま演技を続けながら明鏡止水の集中を続けて……感覚的に半分ぐらい高まってきたと感じた頃合いだった。守護者が突然それまでの手数ばかりを重視した数打ちのパンチを唐突に止めて、自分のみぞおちにめがけて鋭く貫くようなパンチを繰り出してきたのは。そのパンチには、今までのパンチにはない恐怖と殺意がべったりと張り付いているかのようだった。
(これは、喰らったらまずい奴だ!)
自分はとっさに大跳躍によって守護者を飛び越える形を取って回避。そして守護者の後ろに着地した時にそれを見た。紅色の爆発みたいなものが飛び散っていく様を。見ただけでわかる、あんなのをもろに食らえば一発で殺されかねないと。
「回避、したわね? やっぱり、先ほどまでの動きは三味線を弾いてただけって事ね」
拳を振り切った後、こちらにゆっくりと向き直ってくる守護者。明確に、こちらが演技をしていただけだと言う事がバレたか。せめてもう少しだけ騙されていて欲しかったのだが……早々上手くはいかないって事だな。
「もし、先ほどまでの私のパンチによるラッシュが本当に効いていたのなら、先ほどの一撃を回避する事は出来ないはず。しかし、貴方はあっさりと回避して見せた。卑怯とは言わないわ、戦いの最中における騙し騙されも技術の一つだもの。騙された私が悪いだけよ」
なんて言ってくるが、明確に怒りの感情が滲んでいる。多分、戦っているこちら側に向けてと言うよりはだまされていた自分自身に対する怒りなんだろうけどね。が、この後どうなるかだ。怒りの感情に任せた攻撃をしてくるのか、それとも一回回って冷静になるか……そのどちらになるか次第で、こちらも対応を考えないといけない。
そう考えている自分の目の前で、守護者は深呼吸を始めた。だが、その姿を前にしてもこちらから攻撃を仕掛ける気にはなれない……ひりつく殺気が守護者から消えていないからだ。ここで向こうが落ち着く前に下手につつこうものなら、その瞬間こちらに向かってその空気自体が無数の針となって襲ってくるようなイメージが不意に沸いた。なので、こちらも明鏡止水の集中をより深めるために動かない事を選ぶ。
やがて、深呼吸を終えた守護者からは殺気がより強まってくる。もはや、これが試練だと言う事を忘れていないか? と問いかけたくなるレベルの殺気である。空の世界で戦ったロスト・ロスと既に大差ないレベルの殺気を放っているのだ。いや、それだけではない。この殺気自体が、こちらの体の動きを抑制しようと絡みついてくる。
これ、もしかして抵抗に失敗したら蛇に睨まれた蛙のような状況……つまり金縛り状態にならないか? 金縛りになった状態で、さっきのやる気……いやこれでは字が違う、殺る気全開なパンチを喰らったらシャレにならないぞ。こちらも気を強く持ち、守護者が放ってくる殺気に抵抗する。そうした事で、絡みつこうとした殺気が弾き飛ばされるような感じを受ける。
「──これも通じない……ならば、ただ単純に打ち貫くだけね!」
そうつぶやいた守護者は、こちらに向かって突貫してきた。こちらは接近しながら繰り出されたパンチを、盾を使って受け流して大きく上方向に勢いをそらした。また、一撃が重いパンチに戻ったな……が、その分やはりスピードがやや落ちるため対処は可能。この放ってくる殺気に気おされなければ、だが。
(まるで、パンチではなく殺気で圧し潰そうとしてくる。パンチで押しつぶすのはあくまでとどめを入れるためとばかりに。これ、普通の人がやられたら相当きついんじゃないの? 自分みたいな特殊な経験をしてない人が、この殺気と言う名の重圧に耐えられるとはちょっと思えないんだけど)
そんな事を思いながらも、襲い来るパンチに対処する。とにかく一発でも貰ったらこっちを一撃で殺す必殺性能を持つパンチがこれでもかと容赦なく自分に襲い掛かってくるので、丁寧にかつ確実に逸らして対処しなければならない。避けて、逸らしてまた避ける。放ってくる殺気によって恐怖に負けたらお終い。この圧に屈したらお終い。
恐怖の合間と合間のある生存エリアに自分の生存をかけて飛び込んでいる様な物だ。だが、後ろに引いたらその瞬間がぶりと食われる気がしてならない。無謀のぎりぎり一歩手前で踏みとどまり、目をそらさずに対処するだけのガッツが必要なのだ。そのガッツがなくなれば、その時点で自分はこのパンチをもろに食らって昇天する事となるだろう。
(後、二割ぐらいか? かなり明鏡止水の集中は高まってきた。あともう少し、もう少し集中してあの必殺の一撃をこちらが放つ状況を作り上げるのだ。皮肉な事だ……相手の攻撃を一回躱すごとに集中がぐんと高まるのを感じる。死が頬をなでる事が却ってこちらの心を落ち着かせている。自分もどこか、心のどこかがぶっ壊れたのかもしれない。普通とはかけ離れた心理状態になっているって事は、流石に分かる)
ここに来て、守護者のパンチを一回回避するたびに集中が高まる。一回受け流すたびにより深く集中できるようになっていく。目の前の守護者が自分に向かって襲い来る濁流とするならば、自分はその濁流の中にか細い足場だけで立ち続ける一本の細い葦のような状態だ。だが、その葦は濁流に流される事なく、完全に飲まれる事なく、身をよじらせてそこに残り続けている姿をイメージする。
力に逆らわず、しかし流されず。無理に前に出ず、だが後ろにも下がらず。ただそこにあり続ける自分を想像し、回避して受け流してを繰り返しているうちに世界が青く染まった。感じる、分かる。明鏡止水の集中がさらに高いレベルに入ったのだ。理屈じゃない、感覚だけでそうだと分かる。
守護者のパンチが今までよりもはっきりと見える。パンチだけじゃない、足の動きも、目の動きも、守護者の体全体の動きがはっきりと見える。右手のパンチを自分の顔面目掛けて繰り出そうしている。次は左のパンチを自分の腰辺りに繰り出そうとしているな──右のパンチを盾で受け流し、左手のパンチが飛んでくるよりも早く、膝蹴りを守護者の腹部に叩き込んだ。
「!?」
大したダメージにはなっていないだろうが、明確な反撃を受けた事で守護者の表情が変わったのが見える。だが、数打ちのパンチを撃つような事はなく、再び威力がしっかりと乗っている右のパンチを自分の腹部めがけて繰り出そうとしてきたのが見えた。自分はそのパンチに合わせて盾による殴打を実行。相手のパンチが勢いに乗る前に殴れたため、ステータスの差があっても相殺が成立した。
そこからは相手のパンチを盾による打撃で相殺する回数を確実に増やしていく事で、相手の圧を消していくと同時にこちらの圧をじっくりと掛けていく。万力で締め上げるかのようにゆっくりと、そして確実に。じわりじわりと掛かる圧が一番きついと感じるのは、自分の経験上からくる判断だ。一歩一歩、確実にできる事を潰されて相手のペースになっていく……こういうのが一番来るのだ。
守護者の顔が困惑に染まる。突然こちらがこうもパンチを相殺し続ける行動に打って出たら困惑もするだろう、無理もない。さらに自分のやりたい事がこちらの行動の影響でできなくなったことで、動きずらくなっていく事もまた困惑に拍車をかけるだろう。もちろん、こちらはそこに付け込む。
集中力はもう九割九分高まった。後はタイミング次第で完全にその時が来れば明鏡止水の状態で繰り出せるあの奥義を放つだけ。その時はそう遠い話ではない。後は何らかの切っ掛け、そう切っ掛けがあればそこに全てを注いで最高の一太刀を叩き込むだけ。その時は、そう遠くないはずだ。
「く、どうしてこんな……どうして私がこうも」
守護者から、そんな声がわずかに漏れた。まさにその声は、守護者の精神にひびが入った事を示すかのようだ。後はそのヒビがもっと大きく走って崩れた瞬間が、奥義を叩き込むべきタイミングだ。ここからは、その瞬間を捉える事に集中しなければ。
(これは、喰らったらまずい奴だ!)
自分はとっさに大跳躍によって守護者を飛び越える形を取って回避。そして守護者の後ろに着地した時にそれを見た。紅色の爆発みたいなものが飛び散っていく様を。見ただけでわかる、あんなのをもろに食らえば一発で殺されかねないと。
「回避、したわね? やっぱり、先ほどまでの動きは三味線を弾いてただけって事ね」
拳を振り切った後、こちらにゆっくりと向き直ってくる守護者。明確に、こちらが演技をしていただけだと言う事がバレたか。せめてもう少しだけ騙されていて欲しかったのだが……早々上手くはいかないって事だな。
「もし、先ほどまでの私のパンチによるラッシュが本当に効いていたのなら、先ほどの一撃を回避する事は出来ないはず。しかし、貴方はあっさりと回避して見せた。卑怯とは言わないわ、戦いの最中における騙し騙されも技術の一つだもの。騙された私が悪いだけよ」
なんて言ってくるが、明確に怒りの感情が滲んでいる。多分、戦っているこちら側に向けてと言うよりはだまされていた自分自身に対する怒りなんだろうけどね。が、この後どうなるかだ。怒りの感情に任せた攻撃をしてくるのか、それとも一回回って冷静になるか……そのどちらになるか次第で、こちらも対応を考えないといけない。
そう考えている自分の目の前で、守護者は深呼吸を始めた。だが、その姿を前にしてもこちらから攻撃を仕掛ける気にはなれない……ひりつく殺気が守護者から消えていないからだ。ここで向こうが落ち着く前に下手につつこうものなら、その瞬間こちらに向かってその空気自体が無数の針となって襲ってくるようなイメージが不意に沸いた。なので、こちらも明鏡止水の集中をより深めるために動かない事を選ぶ。
やがて、深呼吸を終えた守護者からは殺気がより強まってくる。もはや、これが試練だと言う事を忘れていないか? と問いかけたくなるレベルの殺気である。空の世界で戦ったロスト・ロスと既に大差ないレベルの殺気を放っているのだ。いや、それだけではない。この殺気自体が、こちらの体の動きを抑制しようと絡みついてくる。
これ、もしかして抵抗に失敗したら蛇に睨まれた蛙のような状況……つまり金縛り状態にならないか? 金縛りになった状態で、さっきのやる気……いやこれでは字が違う、殺る気全開なパンチを喰らったらシャレにならないぞ。こちらも気を強く持ち、守護者が放ってくる殺気に抵抗する。そうした事で、絡みつこうとした殺気が弾き飛ばされるような感じを受ける。
「──これも通じない……ならば、ただ単純に打ち貫くだけね!」
そうつぶやいた守護者は、こちらに向かって突貫してきた。こちらは接近しながら繰り出されたパンチを、盾を使って受け流して大きく上方向に勢いをそらした。また、一撃が重いパンチに戻ったな……が、その分やはりスピードがやや落ちるため対処は可能。この放ってくる殺気に気おされなければ、だが。
(まるで、パンチではなく殺気で圧し潰そうとしてくる。パンチで押しつぶすのはあくまでとどめを入れるためとばかりに。これ、普通の人がやられたら相当きついんじゃないの? 自分みたいな特殊な経験をしてない人が、この殺気と言う名の重圧に耐えられるとはちょっと思えないんだけど)
そんな事を思いながらも、襲い来るパンチに対処する。とにかく一発でも貰ったらこっちを一撃で殺す必殺性能を持つパンチがこれでもかと容赦なく自分に襲い掛かってくるので、丁寧にかつ確実に逸らして対処しなければならない。避けて、逸らしてまた避ける。放ってくる殺気によって恐怖に負けたらお終い。この圧に屈したらお終い。
恐怖の合間と合間のある生存エリアに自分の生存をかけて飛び込んでいる様な物だ。だが、後ろに引いたらその瞬間がぶりと食われる気がしてならない。無謀のぎりぎり一歩手前で踏みとどまり、目をそらさずに対処するだけのガッツが必要なのだ。そのガッツがなくなれば、その時点で自分はこのパンチをもろに食らって昇天する事となるだろう。
(後、二割ぐらいか? かなり明鏡止水の集中は高まってきた。あともう少し、もう少し集中してあの必殺の一撃をこちらが放つ状況を作り上げるのだ。皮肉な事だ……相手の攻撃を一回躱すごとに集中がぐんと高まるのを感じる。死が頬をなでる事が却ってこちらの心を落ち着かせている。自分もどこか、心のどこかがぶっ壊れたのかもしれない。普通とはかけ離れた心理状態になっているって事は、流石に分かる)
ここに来て、守護者のパンチを一回回避するたびに集中が高まる。一回受け流すたびにより深く集中できるようになっていく。目の前の守護者が自分に向かって襲い来る濁流とするならば、自分はその濁流の中にか細い足場だけで立ち続ける一本の細い葦のような状態だ。だが、その葦は濁流に流される事なく、完全に飲まれる事なく、身をよじらせてそこに残り続けている姿をイメージする。
力に逆らわず、しかし流されず。無理に前に出ず、だが後ろにも下がらず。ただそこにあり続ける自分を想像し、回避して受け流してを繰り返しているうちに世界が青く染まった。感じる、分かる。明鏡止水の集中がさらに高いレベルに入ったのだ。理屈じゃない、感覚だけでそうだと分かる。
守護者のパンチが今までよりもはっきりと見える。パンチだけじゃない、足の動きも、目の動きも、守護者の体全体の動きがはっきりと見える。右手のパンチを自分の顔面目掛けて繰り出そうしている。次は左のパンチを自分の腰辺りに繰り出そうとしているな──右のパンチを盾で受け流し、左手のパンチが飛んでくるよりも早く、膝蹴りを守護者の腹部に叩き込んだ。
「!?」
大したダメージにはなっていないだろうが、明確な反撃を受けた事で守護者の表情が変わったのが見える。だが、数打ちのパンチを撃つような事はなく、再び威力がしっかりと乗っている右のパンチを自分の腹部めがけて繰り出そうとしてきたのが見えた。自分はそのパンチに合わせて盾による殴打を実行。相手のパンチが勢いに乗る前に殴れたため、ステータスの差があっても相殺が成立した。
そこからは相手のパンチを盾による打撃で相殺する回数を確実に増やしていく事で、相手の圧を消していくと同時にこちらの圧をじっくりと掛けていく。万力で締め上げるかのようにゆっくりと、そして確実に。じわりじわりと掛かる圧が一番きついと感じるのは、自分の経験上からくる判断だ。一歩一歩、確実にできる事を潰されて相手のペースになっていく……こういうのが一番来るのだ。
守護者の顔が困惑に染まる。突然こちらがこうもパンチを相殺し続ける行動に打って出たら困惑もするだろう、無理もない。さらに自分のやりたい事がこちらの行動の影響でできなくなったことで、動きずらくなっていく事もまた困惑に拍車をかけるだろう。もちろん、こちらはそこに付け込む。
集中力はもう九割九分高まった。後はタイミング次第で完全にその時が来れば明鏡止水の状態で繰り出せるあの奥義を放つだけ。その時はそう遠い話ではない。後は何らかの切っ掛け、そう切っ掛けがあればそこに全てを注いで最高の一太刀を叩き込むだけ。その時は、そう遠くないはずだ。
「く、どうしてこんな……どうして私がこうも」
守護者から、そんな声がわずかに漏れた。まさにその声は、守護者の精神にひびが入った事を示すかのようだ。後はそのヒビがもっと大きく走って崩れた瞬間が、奥義を叩き込むべきタイミングだ。ここからは、その瞬間を捉える事に集中しなければ。
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