601 / 767
連載
パイルバンカー、ついに実戦に向けて動く
そう気合を入れて仕事を済ませ、ログインして今日の作業に取り掛かろうとしたら親方に呼び止められた。自分だけではなく、ストラスとカーネリアンさんもだ。しかし、親方に変な迷惑をかけた記憶は……ちょっと出てこない。とはいえ工房を使わせてもらっている以上無視できるわけもない。
「親方になんか、悪いことしちゃってたかな?」
自分の言葉に、ストラスとカーネリアンさんは首を捻る。そうだよなあ、親方の名声やこの工房の露出に繋がるような事は一切してこなかった。なので何故呼び出されたのかがさっぱり分からない。とりあえず三人揃って親方の前に顔を出した。
「お、来たか。ああ、まずは座れ」
親方がスミスハンマーを持っていない姿はかなり珍しい。鍛冶場にいない姿はもっと珍しい。あくまで自分の感想だが。さて、どうしたと言うんだろう。とりあえず親方の言葉を待つ。
「あーそのな、アース。以前お前さんにハサミを仕込んだ盾を作れないかって話が合っただろ? あれを頼んだ依頼人からの言葉でな。『無茶な注文をしているのは自覚しているので、出来なかったとしても文句は言いません』って言葉を配達に出した奴が貰ってきた。なのであんまり気負わないでくれ」
なるほど、そう言う伝言か。でもそれだけなら自分だけを呼べばいいだけだし、ストラスとカーネリアンさんがここに居る理由にはならないよな?
「そしてな、三人で何か面白い事やってるってのはもう工房でも持ち切りでな? ちょいと済まないがどういう感じになってるのかを経過だけでも俺を含む他の面子に見せてもらえないか? って相談だ。用は刺激が欲しいって話でな……それと、こそこそ作られてるとどうしても気になっちまうのが人の差がだろう?」
親方は笑みを浮かべながらそう言ってきた。うーん、完全に趣味装備だし、爆音はするしで迷惑だろうからなぁと思って騒がしくならないように行動してたんだけど、かえってそれらの行為が興味を引いてしまっていたか。親方の言い分も分かるし、別段隠さなきゃいけない犯罪行為をしている訳でもない。
「親方、悪いけど見せるためには条件があるんです。。作っている奴はすごい音を出すんだ。隠密性とか欠片もない……なので、工房の存在がバレないように最高級の防音設備のある所じゃないと見せられないんですよ。それを用意して頂けませんか?」
この工房は隠されている。ここにもし親方がいるとバレれば、塔の開始前にやってきた馬鹿どものような連中が押し寄せてくる事はほぼ間違いない。そうならないようにする為、防音設備は必須だ。とにかく趣味に走った以上、試作品のパイルバンカーはとにかく音がでかい。
「ふむ、その点は問題ないな。そっちの用意は一日もあれば十分だろう。ならば明日見せてくれ、それでいいか?」
この親方の言葉に自分は頷いた。後はストラスとカーネリオンさんだが。
「こっちもそれでいいです」「じゃあ明日は実際に搭載する予定の杭をつけてのお披露目ね。アースさんにはこの後渡すから、それを使ったテストもしてね」
おお、カーネリアンさんの方は出来上がったのか。もちろんテストをしたうえでより良くする為に詰めていくんだろうが……とりあえず受け取っておこう。明日がお披露目となると、とりあえず試作四号機の修理とリボルバー周りのパーツをできるだけ向上させる事を考えよう。と、そう考えて行動しようとした所にストラスからも待ったが入る。
「ああ、アースさん。こちらも試作の合金が出来上がってきました。名前はまだないですが……強度を維持しつつかなり重量が抑えられています。もちろんもっと改良を目指しますが、とりあえず明日のお披露目の為に提供します」
おお、ストラスの方もそこまでこぎつけていたのか。そうなると試作四号機のパーツをすべて新しい金属で作る事になるな。試作四号機改がこの恩恵をどこまで受けられるか、いっちょ今日は頑張ってみよう。
「了解、じゃあ今日は両者から受け取った物を組み込んでの試作機制作となるかな。特に重量がどこまで軽くなるか……楽しみになってきた」
そうして早速親方に断りを入れてから場を後にして製作開始だ。ストラスから新しい金属を、カーネリアンさんからは本番用の杭を受け取った。そしてシリンダー周りのパーツをガンガン作って行く。もう何度も作ったんだ、設計図をみなくたって次々とパーツは出来上がっていく。そして感じたのはストラスが生み出した金属の軽さ。
(強度も鋼鉄なんかとは比べ物にならないのに、この軽さはすごいな。恐らく鋼鉄の重量の三割ぐらいしかない。これならば腕に機構を巻き付けて運用する事も十分可能だぞ!)
たぶん筋力強化をあまり行っていない自分でも持てるレベルだ。腕力のある人ならば余裕だろう。この重量ならば、盾の分の重量を考慮しても十分実用範囲に入ってくる。素晴らしい金属をストラスは生み出したな。
(ならば、これはもう今日のテストは実際に腕につけてモンスター相手に放ってみるしかないでしょう!)
もしパイルバンカー試作機の誤動作とかでデスペナルティを受けたとしても、今の自分には問題にならない。ステータス低下時間はログアウト中でも進むからな……寝る少し前にテストとして白の塔に入り、弱いモンスター相手にやってみればいい。その予定を胸に、自分はシリンダー周りとある部分を除いたパーツを作り上げた。
(よし、後はシリンダー周りを鉄で何回か練習してから作る事と……トリガー役となるナックルガードの制作だな)
本番ではパイルバンカーを付けた手の前にナックルガードの様な物を付ける。このナックルガードもどきは普段は動かないが、安全装置を解除している時は一定以上の力で押されると動くようになっている。そして奥まで押し込まれるとパイルバンカーの機構のトリガーが引かれて仕組みが動くと言う流れになる。
もちろんナックルガードとしての本来の役目である手を守る、という意味もある。トリガーであると同時に防具でもあるのだ。完成品ではパイルバンカー起動モーションに入ると盾本体が横にずれるからな……その時に手を守る機能が完全に失われるのはよろしくない。なので自分はそう言った設計にすることで最低限の防御手段も残すつもりなのだ。
(この金属ならば、ナックルガードもどき部分は厚くしても重量がかさまない……かなり完成品に近い形を作り上げられる)
そうして、試作四号機改は完成した。パイル部分はもちろんカーネリアンが持ってきてくれた爆発するパイルである。それを三発、シリンダーの中に入れてある。腕に巻き付けるための皮ベルトは、皮関係を得意とするお弟子さんにやってもらった。頑丈かつ火に強い一品との事で、試しに自分が引っ張ってみたがびくともしなかった。
これでかなり完成品に近い形となったパイルバンカーを白の塔に持ち込んだ。ずっと左手に付けていた食らいつく者を外し、パイルバンカーを装着した。今までのテストの積み重ねで、ついにここまで来た。後はモンスターに使った戦闘でも機能するかどうかだ……改めて重量だが、流石に普段使っている盾である食らいつく者よりは重い。だが、それでもまあ自分の筋力で扱える範疇には収まっている。
だが、これに盾としての能力を持たせる事で増える重量を加味すると多分無理だ。が、このサイズだからそうなるので会って……制作者特権で、子盾に収まる範囲の小型化したパイルバンカーを作ればいい。威力なども下がるだろうが、それでも──波の相手なら刺し穿ち、そして内部から爆発する凶悪さは変わらない。
そう今後の事を考えているうちに、幸運にも単独行動しているモンスター、普通のゴブリンがいた。この塔にいるモンスターだからゴブリンと言えども、攻撃力防御力は外にいる連中とは比較にならない。こいつに通じない様では……話にならない。そう言う意味でもちょうどいい相手だろう。
(静かに近寄って隠れてっと……セーフティはきちんと解除して。よし、不備はない、と思う。後はタイミングを見計らって一気に決める)
一度ポンと試作四号機改を軽くなでてから──ゴブリンの視線が自分のいる場所から真逆の方向を向いた瞬間、自分は物陰から飛び出した。そして左手のナックルガードでゴブリンの背中のど真ん中を殴るように動く。パイルバンカーの初実戦、見事に決められるか?
「親方になんか、悪いことしちゃってたかな?」
自分の言葉に、ストラスとカーネリアンさんは首を捻る。そうだよなあ、親方の名声やこの工房の露出に繋がるような事は一切してこなかった。なので何故呼び出されたのかがさっぱり分からない。とりあえず三人揃って親方の前に顔を出した。
「お、来たか。ああ、まずは座れ」
親方がスミスハンマーを持っていない姿はかなり珍しい。鍛冶場にいない姿はもっと珍しい。あくまで自分の感想だが。さて、どうしたと言うんだろう。とりあえず親方の言葉を待つ。
「あーそのな、アース。以前お前さんにハサミを仕込んだ盾を作れないかって話が合っただろ? あれを頼んだ依頼人からの言葉でな。『無茶な注文をしているのは自覚しているので、出来なかったとしても文句は言いません』って言葉を配達に出した奴が貰ってきた。なのであんまり気負わないでくれ」
なるほど、そう言う伝言か。でもそれだけなら自分だけを呼べばいいだけだし、ストラスとカーネリアンさんがここに居る理由にはならないよな?
「そしてな、三人で何か面白い事やってるってのはもう工房でも持ち切りでな? ちょいと済まないがどういう感じになってるのかを経過だけでも俺を含む他の面子に見せてもらえないか? って相談だ。用は刺激が欲しいって話でな……それと、こそこそ作られてるとどうしても気になっちまうのが人の差がだろう?」
親方は笑みを浮かべながらそう言ってきた。うーん、完全に趣味装備だし、爆音はするしで迷惑だろうからなぁと思って騒がしくならないように行動してたんだけど、かえってそれらの行為が興味を引いてしまっていたか。親方の言い分も分かるし、別段隠さなきゃいけない犯罪行為をしている訳でもない。
「親方、悪いけど見せるためには条件があるんです。。作っている奴はすごい音を出すんだ。隠密性とか欠片もない……なので、工房の存在がバレないように最高級の防音設備のある所じゃないと見せられないんですよ。それを用意して頂けませんか?」
この工房は隠されている。ここにもし親方がいるとバレれば、塔の開始前にやってきた馬鹿どものような連中が押し寄せてくる事はほぼ間違いない。そうならないようにする為、防音設備は必須だ。とにかく趣味に走った以上、試作品のパイルバンカーはとにかく音がでかい。
「ふむ、その点は問題ないな。そっちの用意は一日もあれば十分だろう。ならば明日見せてくれ、それでいいか?」
この親方の言葉に自分は頷いた。後はストラスとカーネリオンさんだが。
「こっちもそれでいいです」「じゃあ明日は実際に搭載する予定の杭をつけてのお披露目ね。アースさんにはこの後渡すから、それを使ったテストもしてね」
おお、カーネリアンさんの方は出来上がったのか。もちろんテストをしたうえでより良くする為に詰めていくんだろうが……とりあえず受け取っておこう。明日がお披露目となると、とりあえず試作四号機の修理とリボルバー周りのパーツをできるだけ向上させる事を考えよう。と、そう考えて行動しようとした所にストラスからも待ったが入る。
「ああ、アースさん。こちらも試作の合金が出来上がってきました。名前はまだないですが……強度を維持しつつかなり重量が抑えられています。もちろんもっと改良を目指しますが、とりあえず明日のお披露目の為に提供します」
おお、ストラスの方もそこまでこぎつけていたのか。そうなると試作四号機のパーツをすべて新しい金属で作る事になるな。試作四号機改がこの恩恵をどこまで受けられるか、いっちょ今日は頑張ってみよう。
「了解、じゃあ今日は両者から受け取った物を組み込んでの試作機制作となるかな。特に重量がどこまで軽くなるか……楽しみになってきた」
そうして早速親方に断りを入れてから場を後にして製作開始だ。ストラスから新しい金属を、カーネリアンさんからは本番用の杭を受け取った。そしてシリンダー周りのパーツをガンガン作って行く。もう何度も作ったんだ、設計図をみなくたって次々とパーツは出来上がっていく。そして感じたのはストラスが生み出した金属の軽さ。
(強度も鋼鉄なんかとは比べ物にならないのに、この軽さはすごいな。恐らく鋼鉄の重量の三割ぐらいしかない。これならば腕に機構を巻き付けて運用する事も十分可能だぞ!)
たぶん筋力強化をあまり行っていない自分でも持てるレベルだ。腕力のある人ならば余裕だろう。この重量ならば、盾の分の重量を考慮しても十分実用範囲に入ってくる。素晴らしい金属をストラスは生み出したな。
(ならば、これはもう今日のテストは実際に腕につけてモンスター相手に放ってみるしかないでしょう!)
もしパイルバンカー試作機の誤動作とかでデスペナルティを受けたとしても、今の自分には問題にならない。ステータス低下時間はログアウト中でも進むからな……寝る少し前にテストとして白の塔に入り、弱いモンスター相手にやってみればいい。その予定を胸に、自分はシリンダー周りとある部分を除いたパーツを作り上げた。
(よし、後はシリンダー周りを鉄で何回か練習してから作る事と……トリガー役となるナックルガードの制作だな)
本番ではパイルバンカーを付けた手の前にナックルガードの様な物を付ける。このナックルガードもどきは普段は動かないが、安全装置を解除している時は一定以上の力で押されると動くようになっている。そして奥まで押し込まれるとパイルバンカーの機構のトリガーが引かれて仕組みが動くと言う流れになる。
もちろんナックルガードとしての本来の役目である手を守る、という意味もある。トリガーであると同時に防具でもあるのだ。完成品ではパイルバンカー起動モーションに入ると盾本体が横にずれるからな……その時に手を守る機能が完全に失われるのはよろしくない。なので自分はそう言った設計にすることで最低限の防御手段も残すつもりなのだ。
(この金属ならば、ナックルガードもどき部分は厚くしても重量がかさまない……かなり完成品に近い形を作り上げられる)
そうして、試作四号機改は完成した。パイル部分はもちろんカーネリアンが持ってきてくれた爆発するパイルである。それを三発、シリンダーの中に入れてある。腕に巻き付けるための皮ベルトは、皮関係を得意とするお弟子さんにやってもらった。頑丈かつ火に強い一品との事で、試しに自分が引っ張ってみたがびくともしなかった。
これでかなり完成品に近い形となったパイルバンカーを白の塔に持ち込んだ。ずっと左手に付けていた食らいつく者を外し、パイルバンカーを装着した。今までのテストの積み重ねで、ついにここまで来た。後はモンスターに使った戦闘でも機能するかどうかだ……改めて重量だが、流石に普段使っている盾である食らいつく者よりは重い。だが、それでもまあ自分の筋力で扱える範疇には収まっている。
だが、これに盾としての能力を持たせる事で増える重量を加味すると多分無理だ。が、このサイズだからそうなるので会って……制作者特権で、子盾に収まる範囲の小型化したパイルバンカーを作ればいい。威力なども下がるだろうが、それでも──波の相手なら刺し穿ち、そして内部から爆発する凶悪さは変わらない。
そう今後の事を考えているうちに、幸運にも単独行動しているモンスター、普通のゴブリンがいた。この塔にいるモンスターだからゴブリンと言えども、攻撃力防御力は外にいる連中とは比較にならない。こいつに通じない様では……話にならない。そう言う意味でもちょうどいい相手だろう。
(静かに近寄って隠れてっと……セーフティはきちんと解除して。よし、不備はない、と思う。後はタイミングを見計らって一気に決める)
一度ポンと試作四号機改を軽くなでてから──ゴブリンの視線が自分のいる場所から真逆の方向を向いた瞬間、自分は物陰から飛び出した。そして左手のナックルガードでゴブリンの背中のど真ん中を殴るように動く。パイルバンカーの初実戦、見事に決められるか?
あなたにおすすめの小説
『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?
シエル
恋愛
「彼を解放してください!」
友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。
「どなたかしら?」
なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう?
まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ?
どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。
「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが?
※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界
※ ご都合主義です。
※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
試験でカンニング犯にされた平民ですが、帝国文官試験で首席合格しました
あきくん☆ひろくん
恋愛
魔法学園の卒業試験で、私はカンニング犯に仕立て上げられた。
断罪してきたのは、かつて好意を寄せてくれていた高位貴族の子息。そしてその隣には、私を嫌う貴族令嬢が立っていた。
平民の私には弁明の余地もない。私は試験の順位を辞退し、その場を去ることになった。
――だが。
私にはもう一つの試験がある。
それは、帝国でも屈指の難関といわれる帝国文官試験。
そして数日後。
その結果は――首席合格だった。
冤罪で断罪された平民が、帝国の文官として身を立てる物語。