203 / 265
204:対決
「伊藤さん! 勝てるんですか! この世界の伊藤さんは力は強くても、喧嘩の経験値はあっちが上ですよ! 素人対玄人、茶道部対野球部並に不利ですよ!」
「ふっ! 我に勝てるかな? 我は負けなし! たとえ異世界から来た我の片割れでも、負けはしない!」
「そうですね……とりあえず、じゃんけんで勝負しましょうか?」
「じゃ、じゃんけん? 我をバカにしているのか!」
「いえ、実は試してみたかったんですよ。同じ遺伝子を持つモノ同士、じゃんけんしたらどうなるのかって。気になりません?」
「……もしかして、あいこが永遠に続くとでも思ってるのか? 浅はかな。そんなわけ……」
「でもでも、気になりません?」
「……いいだろう。勝負してやる!」
「……するんだ。流石は伊藤さん。同じ人間なら同じ事が気になるんですね……」
「ではいきますよ! じゃんけん!」
「「ぽん!」」
十分後。
「「ぽん!」」
「「「……」」」
「はぁ……はぁ……はぁ……信じられない……ま、まさか、本当にあいこが百回続くなんて……」
「はぁ……はぁ……はぁ……これって某番組の説でとらえあげてもらえるかもしれませんね」
「……これが神の気まぐれというものか……」
「……ねえ、いい加減決着つけません? 私がパーをだすから、アナタはチョキでお願いします。でないと、終わりませんよ」
「いいだろう……じゃんけん!」
「「ぽん!」」
「なぜ、グーを出す!」
「アナタもグーじゃないですか!」
「貴様の考えなどお見通しだ!」
「私ですもんね。考えることは同じですね。好きな人も」
「「……」」
「……はぁ……なんか、やる気が失せた……なんでだろう……」
「それが私ってことですよ。私はアナタの気持ちや行動が分かります。でも、アナタも私も気持ちも、先輩を止めたい気持ちも分かりますよね?」
「……分かる。でも……」
「私はアナタから先輩をとりませんよ。私は私の世界の先輩が好きなんですから」
「……それでも、私は……」
「伊藤、もういい。やはり、俺達が間違っていたんだ……結局、俺は伊藤に甘えていただけなんだ……俺をいつも肯定してくれる伊藤だからこそ、迷ってもこの道を選ぶことが出来た。でも、伊藤が俺を止めようとしているなら……俺は伊藤のためにやめることができる。イジメのない世界を諦めることが出来るんだ」
「……マスター……我は……我は……」
「危ない、伊藤!」
パン!
「ふっ! 我に勝てるかな? 我は負けなし! たとえ異世界から来た我の片割れでも、負けはしない!」
「そうですね……とりあえず、じゃんけんで勝負しましょうか?」
「じゃ、じゃんけん? 我をバカにしているのか!」
「いえ、実は試してみたかったんですよ。同じ遺伝子を持つモノ同士、じゃんけんしたらどうなるのかって。気になりません?」
「……もしかして、あいこが永遠に続くとでも思ってるのか? 浅はかな。そんなわけ……」
「でもでも、気になりません?」
「……いいだろう。勝負してやる!」
「……するんだ。流石は伊藤さん。同じ人間なら同じ事が気になるんですね……」
「ではいきますよ! じゃんけん!」
「「ぽん!」」
十分後。
「「ぽん!」」
「「「……」」」
「はぁ……はぁ……はぁ……信じられない……ま、まさか、本当にあいこが百回続くなんて……」
「はぁ……はぁ……はぁ……これって某番組の説でとらえあげてもらえるかもしれませんね」
「……これが神の気まぐれというものか……」
「……ねえ、いい加減決着つけません? 私がパーをだすから、アナタはチョキでお願いします。でないと、終わりませんよ」
「いいだろう……じゃんけん!」
「「ぽん!」」
「なぜ、グーを出す!」
「アナタもグーじゃないですか!」
「貴様の考えなどお見通しだ!」
「私ですもんね。考えることは同じですね。好きな人も」
「「……」」
「……はぁ……なんか、やる気が失せた……なんでだろう……」
「それが私ってことですよ。私はアナタの気持ちや行動が分かります。でも、アナタも私も気持ちも、先輩を止めたい気持ちも分かりますよね?」
「……分かる。でも……」
「私はアナタから先輩をとりませんよ。私は私の世界の先輩が好きなんですから」
「……それでも、私は……」
「伊藤、もういい。やはり、俺達が間違っていたんだ……結局、俺は伊藤に甘えていただけなんだ……俺をいつも肯定してくれる伊藤だからこそ、迷ってもこの道を選ぶことが出来た。でも、伊藤が俺を止めようとしているなら……俺は伊藤のためにやめることができる。イジメのない世界を諦めることが出来るんだ」
「……マスター……我は……我は……」
「危ない、伊藤!」
パン!
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
風紀委員 藤堂正道 -最愛の選択-
Keitetsu003
恋愛
終わりが失恋だとしても、彼らは愛し続けるだろう。愚かなまでに……。
不良の楽園と呼ばれる町、青島で『不良狩り』と呼ばれる風紀委員がいた。
その名は、藤堂正道。
不良達の起こす理不尽な行動が許せなくて、今日も自分の信念に基づいて不良と真っ向からぶつかっていた。
そんな正道の前に、青島高等学校最大の問題児があらわれる。
予想もしなかった、予測すらできなかった問題児に、正道はどう立ち向かっていくのか。
*この物語は様々な恋愛がテーマとなっています。
第一部……ハーレム
第三部……同性愛
第四部……失恋
番外編……友情
第五部~……家族愛
『アルファポリス』様のサイトで番外編『藤堂正道のおしゃべり』を投稿しています。もし、よろしければ読んでみてください。
『カクヨム』様『ネオページ』様で投稿しています。
尚、『第七部 俺達の家族 -団結編-』の『兄さんなんて大嫌いです! 藤堂正道SIDE』はカクヨム様のみ投稿していますので、そちらもぜひ寄ってみてください。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。