7 / 20
001
04
しおりを挟む
4
ここで、少し、時系列を遡ろう。
あれは、去年のクリスマスに起こった、全く嬉しくない、聖夜の贈り物をもらった話である。
僕は、お化けに襲われたのだ。
街を歩く人々は、家族、恋人、あるいは友人と楽しく、輝かしい街を歩いている中、僕は襲われた。街を照らし出すイルミネーションの光が届かない、裏路地で。
光の届かない裏路地で、その姿はよく見えなかった。ただ、それでも、その何かを見た僕はあまりの恐怖に身動きが取れなかった。
髪が長かったのは覚えている。
もしかしたら、女性なのかもしれない。
どうして、僕がお化けかと思ったのかと言うと。
その女性と思わしき何かには──脚が生えていなかった。
それなのに、宙に浮いている。
その女性と思わしき何かに、僕の心臓は抉り取られた。
そう。
僕はあの、聖夜の日に、一度──死んでいる。
そんなことがあったのにも関わらず、だ。なぜ僕が生きているのかと言うと、手術が上手くいったわけじゃない。むしろ、あの時の僕を見つけたのは、救急隊員や、警察の人ではない。
僕を見つけたのは、一人の通りすがりの、綺麗なお姉さんに命を与えられた。
その人のお陰で、どうにか生き返った。それでも、今でも僕の心臓がある部分には──禍々しい傷跡が残っている。
僕の心臓には──悪魔の心臓が埋め込まれている。
その心臓の力で、僕は人間の身体能力等、逸脱してしまったのだ。もちろん加減をすれば、人並みの振りをすることができる。これが、僕の誰にも知られたくのない、秘密だ。
もしも、あのペティナイフがかなり深いところまで突き刺さっていれば果たしてどうだったか、わからないが、あの、浅さならば、完治するのに三十秒もかからない。だって、悪魔の治癒能力は凄まじいんだとか。
ここで、少し、時系列を遡ろう。
あれは、去年のクリスマスに起こった、全く嬉しくない、聖夜の贈り物をもらった話である。
僕は、お化けに襲われたのだ。
街を歩く人々は、家族、恋人、あるいは友人と楽しく、輝かしい街を歩いている中、僕は襲われた。街を照らし出すイルミネーションの光が届かない、裏路地で。
光の届かない裏路地で、その姿はよく見えなかった。ただ、それでも、その何かを見た僕はあまりの恐怖に身動きが取れなかった。
髪が長かったのは覚えている。
もしかしたら、女性なのかもしれない。
どうして、僕がお化けかと思ったのかと言うと。
その女性と思わしき何かには──脚が生えていなかった。
それなのに、宙に浮いている。
その女性と思わしき何かに、僕の心臓は抉り取られた。
そう。
僕はあの、聖夜の日に、一度──死んでいる。
そんなことがあったのにも関わらず、だ。なぜ僕が生きているのかと言うと、手術が上手くいったわけじゃない。むしろ、あの時の僕を見つけたのは、救急隊員や、警察の人ではない。
僕を見つけたのは、一人の通りすがりの、綺麗なお姉さんに命を与えられた。
その人のお陰で、どうにか生き返った。それでも、今でも僕の心臓がある部分には──禍々しい傷跡が残っている。
僕の心臓には──悪魔の心臓が埋め込まれている。
その心臓の力で、僕は人間の身体能力等、逸脱してしまったのだ。もちろん加減をすれば、人並みの振りをすることができる。これが、僕の誰にも知られたくのない、秘密だ。
もしも、あのペティナイフがかなり深いところまで突き刺さっていれば果たしてどうだったか、わからないが、あの、浅さならば、完治するのに三十秒もかからない。だって、悪魔の治癒能力は凄まじいんだとか。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる