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旦那様より大切なもの?
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ここ数日、乃愛の様子がおかしい……―――。
そう、和樹は思っていた。いつもの彼女であれば、帰宅するとすぐにリビングからパタパタと小走りでやってきて、「和樹さん、お帰りさない」と抱き着いて、キスをするはずだ。しかし、ここ数日の彼女は違う。今日もそうだ。
玄関先で、和樹は「ただいま」というがリビングからは乃愛の「おかえりなさい」という声しか聞こえてこず、本人はやってこない。
数日前に、和樹はサプライズで乃愛が飼いたがっていたティーカッププードルのオスを水成家に家族として迎え入れた。犬をかわいがる乃愛を和樹は微笑ましく思ったが、乃愛はあまりにもあたらしい家族が気に入ったのか、犬に夢中で、和樹を放置している。正直、初日は呆れていたが、これが毎日続くのかと思うと少し複雑な気分に彼はなっていた。
「ただいま、乃愛」
「おかえりなさい。ほら、雪那。パパにお帰りは?」
乃愛がそう言って、雪那の顔を覗き込むと、彼はきょとんとした表情をしてしまった。そして、そんな雪那をゲージの中に入れて、乃愛は夕食の支度を始めた。
支度中、ちらちらと彼女はキッチンから和樹ではなく雪那の様子を確認していた。
なんだか、そんな彼女が許せなくなって、キッチンにいる彼女に近寄り抱き着けば、「ねえ、危ないから離してよ」と怒られてしまった。
(旦那より雪那なのか?!)
夕食を食べ終わると、和樹はシャワーを浴びてリビングに戻った。
また乃愛が雪那を抱っこして、遊んでいて、和樹はちらりとその様子を見るだけでソファーに座り、テレビを見始めた。
「今日も一緒に寝ようね、雪那ー」
彼女はそう言って、ぎゅっと愛くるしいわんこを抱きしめた。そんな彼女の声になんだか和樹はいらりとしてしまい、そんなことにいらだつ自分の大人げなさにため息をついた。
「どうしたの、和樹さん? もしかして、疲れてるの?」
心配してくる乃愛だったが、和樹は乃愛の腕の中から雪那を抱き上げてゲージの中に入れた。そして、無言のまま乃愛の腕を引っ張って、寝室へと向かった。
寝室に入るなり、和樹は乃愛の唇を荒々しく奪った。
「ちょっ……んっ……」
そのまま、乃愛をベッドに追いやって、押し倒した。
そして、ゆっくりと唇を離せば、銀色に光る糸が二人を繋いでいた。
「雪那、ひとりで寝させちゃ……」
「……雪那が来てから、抱いてないんだけど」
「えっ……だっていやってほどしてるんだから、たまにはしなくても」
そう言って、乃愛は和樹の腕から逃れようとするが彼がそれを阻止する。そうすると、乃愛は「離してよ」と拗ねたような声を出した。乃愛のそんな態度にカチンとしてしまい、ため息を吐きながら、ベッドに寝転がった。
そして、「もういい、勝手にしろ」と吐き捨てた。パタンという音が聞こえて、乃愛が出て行ったのがわかった。
しかし、しばらくして彼女は再び寝室に戻ってくるとベッドの中に入ってすり寄ってきた。
「和樹くん……ごめん……」
泣きそうな声が聞こえて、和樹はそっと乃愛を抱きしめて頬に口づけた。少し大人げなかったと彼は思ったが、泣きそうになっている彼女を見ると愛おしく思えて仕方がない。けれども、少しいじめてしまいたくなる。
「じゃあ、今日は乃愛が奉仕して」
和樹のその言葉に乃愛は俯いて顔を真っ赤にしてしまった。もじもじとしながらも、乃愛は和樹のソレにそっと手を伸ばすと優しく撫で始めた。「直接触らないと意味ないよ」と囁いて、彼は着ていたものを脱いだ。そして、ベッドボードに寄りかかると、再び乃愛は彼のソレに手を添えた。
ゆっくりと手で扱いていけば、硬さを増していく肉棒に乃愛は羞恥心を覚えてしまい、手の動きがぎこちなくなってしまう。しかし、和樹の手が重なり、「ちゃんと上下に動かして」と言われてしまった。
「んっ……そう……乃愛………いいよ。そのままお尻こっち向けて? 俺にまたがっていいから」
彼の顔の上に乃愛の腰が、乃愛の頭の前には彼の腰元がくる形になった。和樹は乃愛の腰を両手で押さえて、ゆっくりと秘部に舌を伸ばした。最初は全体的に舐めていたが徐々に花芯に狙いを定めて、そのぬるりとした舌で愛で始めた。
「あっ……んっ……やっ……だめっ……」
「ほら、乃愛。手が止まってるぞ?」
乃愛の手は止まっていて、彼により与えられる甘美な快感にもだえていた。舐められて、吸われて、息が止まりそうになる。そして、秘部から愛液が流れ出して、ひくついてるのがわかるぐらいだった。
執拗に舌で花芯を愛撫し、きつく吸い上げれば、乃愛は彼の下腹部に顔をつけて果ててしまった。
果ててぐったりとした乃愛の体を引き寄せて、ゆっくりとベッドに寝かせると荒い呼吸をしていた。
「相変わらず、敏感だな……ん?」
彼女に話しかけながらヘッドボードに置かれた避妊具を手に取り、口でぴっと破って素早く装着した。避妊具なしでやりたい気持ちはあるが、まだ子供を作るにはいろいろと時期尚早だ。できれば、まだ二人の時間を味わいたい。
「イった後に挿れたほうが、気持ちいい。知ってたか?」
「アっ………やっ……はいってる……」
ゆっくりと彼女の膣の中に肉棒をおさめていく。膣内はいつも以上にぬるついていて、締め付けてくる。和樹は快感を味わうかのように目を閉じ、一気に奥まで挿入した。
「っあ……奥………まで……いれないでっ」
「それは聞けないな。少し乱暴にされるほうが、乃愛は好きだもんな?」
彼はそっと耳元でそう囁いた。
そう、和樹は思っていた。いつもの彼女であれば、帰宅するとすぐにリビングからパタパタと小走りでやってきて、「和樹さん、お帰りさない」と抱き着いて、キスをするはずだ。しかし、ここ数日の彼女は違う。今日もそうだ。
玄関先で、和樹は「ただいま」というがリビングからは乃愛の「おかえりなさい」という声しか聞こえてこず、本人はやってこない。
数日前に、和樹はサプライズで乃愛が飼いたがっていたティーカッププードルのオスを水成家に家族として迎え入れた。犬をかわいがる乃愛を和樹は微笑ましく思ったが、乃愛はあまりにもあたらしい家族が気に入ったのか、犬に夢中で、和樹を放置している。正直、初日は呆れていたが、これが毎日続くのかと思うと少し複雑な気分に彼はなっていた。
「ただいま、乃愛」
「おかえりなさい。ほら、雪那。パパにお帰りは?」
乃愛がそう言って、雪那の顔を覗き込むと、彼はきょとんとした表情をしてしまった。そして、そんな雪那をゲージの中に入れて、乃愛は夕食の支度を始めた。
支度中、ちらちらと彼女はキッチンから和樹ではなく雪那の様子を確認していた。
なんだか、そんな彼女が許せなくなって、キッチンにいる彼女に近寄り抱き着けば、「ねえ、危ないから離してよ」と怒られてしまった。
(旦那より雪那なのか?!)
夕食を食べ終わると、和樹はシャワーを浴びてリビングに戻った。
また乃愛が雪那を抱っこして、遊んでいて、和樹はちらりとその様子を見るだけでソファーに座り、テレビを見始めた。
「今日も一緒に寝ようね、雪那ー」
彼女はそう言って、ぎゅっと愛くるしいわんこを抱きしめた。そんな彼女の声になんだか和樹はいらりとしてしまい、そんなことにいらだつ自分の大人げなさにため息をついた。
「どうしたの、和樹さん? もしかして、疲れてるの?」
心配してくる乃愛だったが、和樹は乃愛の腕の中から雪那を抱き上げてゲージの中に入れた。そして、無言のまま乃愛の腕を引っ張って、寝室へと向かった。
寝室に入るなり、和樹は乃愛の唇を荒々しく奪った。
「ちょっ……んっ……」
そのまま、乃愛をベッドに追いやって、押し倒した。
そして、ゆっくりと唇を離せば、銀色に光る糸が二人を繋いでいた。
「雪那、ひとりで寝させちゃ……」
「……雪那が来てから、抱いてないんだけど」
「えっ……だっていやってほどしてるんだから、たまにはしなくても」
そう言って、乃愛は和樹の腕から逃れようとするが彼がそれを阻止する。そうすると、乃愛は「離してよ」と拗ねたような声を出した。乃愛のそんな態度にカチンとしてしまい、ため息を吐きながら、ベッドに寝転がった。
そして、「もういい、勝手にしろ」と吐き捨てた。パタンという音が聞こえて、乃愛が出て行ったのがわかった。
しかし、しばらくして彼女は再び寝室に戻ってくるとベッドの中に入ってすり寄ってきた。
「和樹くん……ごめん……」
泣きそうな声が聞こえて、和樹はそっと乃愛を抱きしめて頬に口づけた。少し大人げなかったと彼は思ったが、泣きそうになっている彼女を見ると愛おしく思えて仕方がない。けれども、少しいじめてしまいたくなる。
「じゃあ、今日は乃愛が奉仕して」
和樹のその言葉に乃愛は俯いて顔を真っ赤にしてしまった。もじもじとしながらも、乃愛は和樹のソレにそっと手を伸ばすと優しく撫で始めた。「直接触らないと意味ないよ」と囁いて、彼は着ていたものを脱いだ。そして、ベッドボードに寄りかかると、再び乃愛は彼のソレに手を添えた。
ゆっくりと手で扱いていけば、硬さを増していく肉棒に乃愛は羞恥心を覚えてしまい、手の動きがぎこちなくなってしまう。しかし、和樹の手が重なり、「ちゃんと上下に動かして」と言われてしまった。
「んっ……そう……乃愛………いいよ。そのままお尻こっち向けて? 俺にまたがっていいから」
彼の顔の上に乃愛の腰が、乃愛の頭の前には彼の腰元がくる形になった。和樹は乃愛の腰を両手で押さえて、ゆっくりと秘部に舌を伸ばした。最初は全体的に舐めていたが徐々に花芯に狙いを定めて、そのぬるりとした舌で愛で始めた。
「あっ……んっ……やっ……だめっ……」
「ほら、乃愛。手が止まってるぞ?」
乃愛の手は止まっていて、彼により与えられる甘美な快感にもだえていた。舐められて、吸われて、息が止まりそうになる。そして、秘部から愛液が流れ出して、ひくついてるのがわかるぐらいだった。
執拗に舌で花芯を愛撫し、きつく吸い上げれば、乃愛は彼の下腹部に顔をつけて果ててしまった。
果ててぐったりとした乃愛の体を引き寄せて、ゆっくりとベッドに寝かせると荒い呼吸をしていた。
「相変わらず、敏感だな……ん?」
彼女に話しかけながらヘッドボードに置かれた避妊具を手に取り、口でぴっと破って素早く装着した。避妊具なしでやりたい気持ちはあるが、まだ子供を作るにはいろいろと時期尚早だ。できれば、まだ二人の時間を味わいたい。
「イった後に挿れたほうが、気持ちいい。知ってたか?」
「アっ………やっ……はいってる……」
ゆっくりと彼女の膣の中に肉棒をおさめていく。膣内はいつも以上にぬるついていて、締め付けてくる。和樹は快感を味わうかのように目を閉じ、一気に奥まで挿入した。
「っあ……奥………まで……いれないでっ」
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彼はそっと耳元でそう囁いた。
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