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⑧ー声ー
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これでもかというくらい力を奪われ続けたシンは、もう抗う気力もほとんど残っていなかった。
「さっきのヤツは、君の力が大きすぎて、その力を取り込むことができなかったんだよ。だからあんな風に身体持たなかった・・」
ジェドはシンの緊張を和らげるためか、穏やかな口調で言った。
それでもシンは今できる限りの力でジェドを睨んでいる。
困ったように笑いながらジェドは続ける。
「ああ・・・僕たちの事、信じられないよね。・・まぁ、僕らにもね、色々事情って言うものがあるんだ」
シンは黙ったままジェドを睨み続ける。
「・・・」
さすがのジェドも言葉に詰まる。
その時、
『あ・・いつを・・・助けて・・』
「っ!!・・また声」
シンの耳にまたあの声が響いた。
「えっ?声?」
ジェドはこの声が聞こえないのか訝しげにシンを見る。
『・・あいつを・・・あいつを助けてくれ』
今まで聞こえてきた中で一番はっきり聞こえる。後ろの方から?
シンは反射的に振り返る。・・誰もいない。でも、途切れ途切れだが確かに声はする。
腕に力を入れてみる。さっきよりは力を込められる感触がある。さらに力を込め、シンは声のする方に身体を動かす。
「あっ!ちょっ!どこ行くんだよ!!」
ふらふらしながら身体を動かすシンをジェドは慌てて征する。
「この声、聞こえないのか?」
止めようとするジェドの手を払いながらシンは言うと、ジェドはきょとんとする。
「声?どんな?」
「誰かを助けてくれって」
「助ける?助けるもなにも、そんな身体で何をしようってんだ!」
シンはジェドの言葉にかまうことなくさらに力を込め、やっとだが立ち上がる。そのまま、多少ふらつきながらも声の聞こえる方へと歩きだした。
「あっ!おいっ!勝手にうろうろすると危ないって!・・・もう動けるようになったのか?ったく、タフなヤツだな」
半分独り言のセリフを吐きながらジェドは慌ててシンの後を追う。
必死に声の聞こえる方へとシンは進む。
「あっ!そっちはダメだ!!」
ジェドが何かに気付きシンの肩を掴む。それでもシンはその制止を無視してその先へと進み壁の前で止まった。
無意識にシンは壁に手をかざそうと右手を上げた。
「ダメだ!触るな!!」
思わず張り上げたジェドの怒鳴り声に、シンはビクッと肩を震わし右手を下げた。
一瞬、ジェドをジロッと睨むとまた壁の方へ目線を戻し再び右手を壁にあてた。
ビシッ!!
瞬時に何かに弾かれる。
見ると先程シンが触れた壁に大人二人ほどの大きさの扉が現れ、その中心に何かの魔方陣が浮かび上がる。先程、シンの手が弾かれたのはこの魔方陣が反応したためらしい。結界か封印の役目をしているのだろう。
もう一度、シンは壁に手を当てる。
パリリッ・・・
シンの手を嫌がるかのように、壁に浮き出た魔方陣が青黒く光る。
「おい!その扉を開ける気か?!そこは開けちゃ・・」
ジェドが再びシンを止めようとしたその時!!
ドンッッ!!!
後方で大きな破壊音が鳴り響く。同時に無数の閃光が天井に広がり、扉の前の二人を照らす。その閃光が次の瞬間、弧を描いてシンとジェドの方へ降り注ぐ!!
バババッ!
シンは、衝撃を覚悟していたものの思ったより痛みは感じられないことに驚いて目を見開く。
囲うようにシンとジェドの前に白い光の壁があるのが一瞬見え、それは瞬時に消えた。その代わりにかなり傷だらけになったカイルが背を向けて立っている。
「何やってんだ!隠れていろって言ったろ!チョロチョロすんなよ!それにここには近づくんじゃない!」
かなり体力的にも消耗しているのか、イラついた口調でカイルが怒鳴る。
「ハハッ、さすがにボロボロになったな。多勢に無勢ってヤツか。・・あのさ、僕だってここには近づきたくないよ」
ジェドが少しムッとしたようなポッとしたように言い、シンの腕を掴みここから離れようとした。
「あ・・離せ。この向こうから聞こえるんだよ・・」
そう言い、シンがジェドから逃れようとしたとき、再び無数の閃光が降り注ぐ!先程より数が多い!!
ドドンッッ!!
今度は全ての閃光は防ぎきれず、その勢いのまま三人は壁に打ち付けられた。
「ッ!大丈夫か!」
すぐにカイルが起き上がり、二人の無事を確かめる。
「いてて・・大丈夫」
その声にジェドが答える。
シンは無言のまま起き上がろうとしたが、自分を支えようと地面に付いた左腕に痛みが走り、顔をしかめる。
「シン!大丈夫か?!!」
「こんなの直ぐ治る」
思わず差し出したカイルの手を掴むことなくシンは小さな声で答え、また壁に浮き出た扉の方へ目をやる。
「次が来る!」
ジェドの声と共に再び閃光が天井を覆い尽くす。
「もう塞ぎきれない!」
シンが右手を再度壁に当て、何かしら念を込めた。
と、魔方陣の青黒い光が瞬時に消え、扉が音を立てることなくスウッと動いた。
ためらうことなくシンは扉の向こうに踏み込む。
「ジェド!仕方がない!シンと一緒にこの部屋に隠れてろ!!」
そう言うやいなやジェドを扉の奥に押し込んだ!
バンッ!
カイルを扉の外に残し、シンとジェドが入った瞬間、扉が閉まる。
この部屋の中は先程いたところよりも薄暗く、上を見上げてもどこに天井があるのかわからない。
「また、ここに来ることになるなんて・・」
眉間にシワを寄せながらそうジェドは呟くと、気を取り直してシンを探す。
幸いシンはさほど離れていない所にいるのが見えた。
「やっぱり、さっきよりはっきり聞こえる」
シンは真っ直ぐ前を見て進んでいく。
「シン!ちょっと待てよ!」
ぐいっとシンの肩を掴んだ瞬間、ジェドの耳にも声が響いた。
『あいつを・・助けて』
その瞬間、まるで金縛りにでもあったかのようにその場に固まったジェドをシンが訝し気に見上げる。
「この声・・」
「聞こえたのか?」
「・・・何で、この人の声が」
そのジェドの言葉にシンはさらに覗き込む。
「知っている声?」
しばらくジェドは虚ろな目をして黙っていたが、ごくっと唾を飲み込みゆっくりと口を開いた。
「あ・・ああ、忘れるわけがない。この声、・・・カイルの兄さんの声だ」
「え?」
「一年前に亡くなったんだ」
「一年前?病気・・とか?」
「・・・リオン、あ、カイルの兄さんの名前な。むちゃくちゃお人好しで、良いヤツだったんだ。弟思いでさ。あの時も・・・ちょっと任務でカイルがヘマしたのを庇ってさ。それが罪だとか何だとか無理やり理由を付けて、魔力を全て奪われて・・。あの頃は、王の趣向で山のように魔石が作られた。たくさんの人が犠牲になった。リオンもその一人だ」
「・・じゃあ、この声が言う『あいつ』って、カイルのこと?」
シンは再び声に集中し、ジェドの手からスルリと離れさらに部屋の奥に進もうとした。
「あっ!だからダメだって!そっちは!!」
慌ててジェドはシンの左腕を思わず掴んでしまい、しまった!と思った。
シンは左腕を先程の攻撃で痛めたのを思い出したのだ。慌ててジェドは手を引っ込める。
・・が、シンは取り立てて痛がっている様子はない。
「・・?ごめん。痛かったろ?」
シンは少しキョトンとしていたが、すぐにジェドが何について謝っているのか理解した。
「別に。もう治った」
「はあ?もうって、そんなわけあるか!」詰め寄ってくるジェドを鬱陶しそうに振り払い、シンは言い返す。
「治りが人より早いんだ」
「ちょっと見せろよ!アザにでもなっているんじゃないか?」
ジェドはさらに畳み掛ける。
「何?!治ってるって言ってるだろ!」
シンがそう言い再びジェドを押しやり、部屋の奥へと進もうとする。
「待てって!行くなって!」
部屋の奥へと行くことにあまりにも難色を示すジェドをシンは睨み返す。
「何だよ!嫌なら付いて来なきゃいいだろ!さっき、聞こえてきた声が、カイルの兄さんの声だって自分で言ったのに気にならないのか?!」
「そりゃ、もちろん気になるさ!でも、この先は・・」
ジェドはなぜかこの先に行くことを渋る。
シンはもう一度ジェドを睨むと、そのままズンズン部屋の奥に向かって歩きだした。
その後を慌ててジェドが追う。
「さっきのヤツは、君の力が大きすぎて、その力を取り込むことができなかったんだよ。だからあんな風に身体持たなかった・・」
ジェドはシンの緊張を和らげるためか、穏やかな口調で言った。
それでもシンは今できる限りの力でジェドを睨んでいる。
困ったように笑いながらジェドは続ける。
「ああ・・・僕たちの事、信じられないよね。・・まぁ、僕らにもね、色々事情って言うものがあるんだ」
シンは黙ったままジェドを睨み続ける。
「・・・」
さすがのジェドも言葉に詰まる。
その時、
『あ・・いつを・・・助けて・・』
「っ!!・・また声」
シンの耳にまたあの声が響いた。
「えっ?声?」
ジェドはこの声が聞こえないのか訝しげにシンを見る。
『・・あいつを・・・あいつを助けてくれ』
今まで聞こえてきた中で一番はっきり聞こえる。後ろの方から?
シンは反射的に振り返る。・・誰もいない。でも、途切れ途切れだが確かに声はする。
腕に力を入れてみる。さっきよりは力を込められる感触がある。さらに力を込め、シンは声のする方に身体を動かす。
「あっ!ちょっ!どこ行くんだよ!!」
ふらふらしながら身体を動かすシンをジェドは慌てて征する。
「この声、聞こえないのか?」
止めようとするジェドの手を払いながらシンは言うと、ジェドはきょとんとする。
「声?どんな?」
「誰かを助けてくれって」
「助ける?助けるもなにも、そんな身体で何をしようってんだ!」
シンはジェドの言葉にかまうことなくさらに力を込め、やっとだが立ち上がる。そのまま、多少ふらつきながらも声の聞こえる方へと歩きだした。
「あっ!おいっ!勝手にうろうろすると危ないって!・・・もう動けるようになったのか?ったく、タフなヤツだな」
半分独り言のセリフを吐きながらジェドは慌ててシンの後を追う。
必死に声の聞こえる方へとシンは進む。
「あっ!そっちはダメだ!!」
ジェドが何かに気付きシンの肩を掴む。それでもシンはその制止を無視してその先へと進み壁の前で止まった。
無意識にシンは壁に手をかざそうと右手を上げた。
「ダメだ!触るな!!」
思わず張り上げたジェドの怒鳴り声に、シンはビクッと肩を震わし右手を下げた。
一瞬、ジェドをジロッと睨むとまた壁の方へ目線を戻し再び右手を壁にあてた。
ビシッ!!
瞬時に何かに弾かれる。
見ると先程シンが触れた壁に大人二人ほどの大きさの扉が現れ、その中心に何かの魔方陣が浮かび上がる。先程、シンの手が弾かれたのはこの魔方陣が反応したためらしい。結界か封印の役目をしているのだろう。
もう一度、シンは壁に手を当てる。
パリリッ・・・
シンの手を嫌がるかのように、壁に浮き出た魔方陣が青黒く光る。
「おい!その扉を開ける気か?!そこは開けちゃ・・」
ジェドが再びシンを止めようとしたその時!!
ドンッッ!!!
後方で大きな破壊音が鳴り響く。同時に無数の閃光が天井に広がり、扉の前の二人を照らす。その閃光が次の瞬間、弧を描いてシンとジェドの方へ降り注ぐ!!
バババッ!
シンは、衝撃を覚悟していたものの思ったより痛みは感じられないことに驚いて目を見開く。
囲うようにシンとジェドの前に白い光の壁があるのが一瞬見え、それは瞬時に消えた。その代わりにかなり傷だらけになったカイルが背を向けて立っている。
「何やってんだ!隠れていろって言ったろ!チョロチョロすんなよ!それにここには近づくんじゃない!」
かなり体力的にも消耗しているのか、イラついた口調でカイルが怒鳴る。
「ハハッ、さすがにボロボロになったな。多勢に無勢ってヤツか。・・あのさ、僕だってここには近づきたくないよ」
ジェドが少しムッとしたようなポッとしたように言い、シンの腕を掴みここから離れようとした。
「あ・・離せ。この向こうから聞こえるんだよ・・」
そう言い、シンがジェドから逃れようとしたとき、再び無数の閃光が降り注ぐ!先程より数が多い!!
ドドンッッ!!
今度は全ての閃光は防ぎきれず、その勢いのまま三人は壁に打ち付けられた。
「ッ!大丈夫か!」
すぐにカイルが起き上がり、二人の無事を確かめる。
「いてて・・大丈夫」
その声にジェドが答える。
シンは無言のまま起き上がろうとしたが、自分を支えようと地面に付いた左腕に痛みが走り、顔をしかめる。
「シン!大丈夫か?!!」
「こんなの直ぐ治る」
思わず差し出したカイルの手を掴むことなくシンは小さな声で答え、また壁に浮き出た扉の方へ目をやる。
「次が来る!」
ジェドの声と共に再び閃光が天井を覆い尽くす。
「もう塞ぎきれない!」
シンが右手を再度壁に当て、何かしら念を込めた。
と、魔方陣の青黒い光が瞬時に消え、扉が音を立てることなくスウッと動いた。
ためらうことなくシンは扉の向こうに踏み込む。
「ジェド!仕方がない!シンと一緒にこの部屋に隠れてろ!!」
そう言うやいなやジェドを扉の奥に押し込んだ!
バンッ!
カイルを扉の外に残し、シンとジェドが入った瞬間、扉が閉まる。
この部屋の中は先程いたところよりも薄暗く、上を見上げてもどこに天井があるのかわからない。
「また、ここに来ることになるなんて・・」
眉間にシワを寄せながらそうジェドは呟くと、気を取り直してシンを探す。
幸いシンはさほど離れていない所にいるのが見えた。
「やっぱり、さっきよりはっきり聞こえる」
シンは真っ直ぐ前を見て進んでいく。
「シン!ちょっと待てよ!」
ぐいっとシンの肩を掴んだ瞬間、ジェドの耳にも声が響いた。
『あいつを・・助けて』
その瞬間、まるで金縛りにでもあったかのようにその場に固まったジェドをシンが訝し気に見上げる。
「この声・・」
「聞こえたのか?」
「・・・何で、この人の声が」
そのジェドの言葉にシンはさらに覗き込む。
「知っている声?」
しばらくジェドは虚ろな目をして黙っていたが、ごくっと唾を飲み込みゆっくりと口を開いた。
「あ・・ああ、忘れるわけがない。この声、・・・カイルの兄さんの声だ」
「え?」
「一年前に亡くなったんだ」
「一年前?病気・・とか?」
「・・・リオン、あ、カイルの兄さんの名前な。むちゃくちゃお人好しで、良いヤツだったんだ。弟思いでさ。あの時も・・・ちょっと任務でカイルがヘマしたのを庇ってさ。それが罪だとか何だとか無理やり理由を付けて、魔力を全て奪われて・・。あの頃は、王の趣向で山のように魔石が作られた。たくさんの人が犠牲になった。リオンもその一人だ」
「・・じゃあ、この声が言う『あいつ』って、カイルのこと?」
シンは再び声に集中し、ジェドの手からスルリと離れさらに部屋の奥に進もうとした。
「あっ!だからダメだって!そっちは!!」
慌ててジェドはシンの左腕を思わず掴んでしまい、しまった!と思った。
シンは左腕を先程の攻撃で痛めたのを思い出したのだ。慌ててジェドは手を引っ込める。
・・が、シンは取り立てて痛がっている様子はない。
「・・?ごめん。痛かったろ?」
シンは少しキョトンとしていたが、すぐにジェドが何について謝っているのか理解した。
「別に。もう治った」
「はあ?もうって、そんなわけあるか!」詰め寄ってくるジェドを鬱陶しそうに振り払い、シンは言い返す。
「治りが人より早いんだ」
「ちょっと見せろよ!アザにでもなっているんじゃないか?」
ジェドはさらに畳み掛ける。
「何?!治ってるって言ってるだろ!」
シンがそう言い再びジェドを押しやり、部屋の奥へと進もうとする。
「待てって!行くなって!」
部屋の奥へと行くことにあまりにも難色を示すジェドをシンは睨み返す。
「何だよ!嫌なら付いて来なきゃいいだろ!さっき、聞こえてきた声が、カイルの兄さんの声だって自分で言ったのに気にならないのか?!」
「そりゃ、もちろん気になるさ!でも、この先は・・」
ジェドはなぜかこの先に行くことを渋る。
シンはもう一度ジェドを睨むと、そのままズンズン部屋の奥に向かって歩きだした。
その後を慌ててジェドが追う。
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