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本編
9話 ひとまず休戦
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翌朝、リビングに行くとまだ叔父さんがいた
叔父さんはリビングのソファーでいまだに拘束されたまま寝ている
拘束の隙間からちらりとみえる擦れた跡がなんとも痛々しい
叔父さん昨日何か食べれたんだろうか
あの魔王様の様子じゃ拘束したまま1日放置してた可能性が高いけど
うーん…こうなったのも俺のせいでもあるっちゃあるし…
まぁ叔父さんが悪いんだけどさ
さすがに可哀想だよなぁ…
「叔父さん、叔父さん」
「んん…」
「魔王様…じゃねぇや親父が起きる前に起きろよ」
「ん…っあれおはよう…?」
律儀に挨拶してくる叔父さん
なんか大丈夫そうだな
放置しといてもよかったかもしれん
「おはよう。なぁ叔父さん昨日ご飯食べた?」
「ごはん…」
「一応用意してたんだけど、その様子じゃうごけなかったんだろ?親父食べさせてくれた?」
「ご…はん………めしっ?!」
急に覚醒したみたいでめしっ?!と言ったとたん叔父さんの腹から大きな音がなりはじめた
「あー…食べさせてくれなかったのね…仕方ねぇつくってやるよ」
「めし…っ」
「あ、ご飯は可哀想だからつくってやるけど、叔父さんが俺にしたこと許してねぇから」
「えぇっ?!だってあんなの入れて気持ちよくなってたから手伝ってあげようとさぁ~俺の優しさじゃん
それに誰かにああやってされたかったんじゃないのか?」
「っはあ?!そんなわけないだろっ!!
あぁそう!ならいいよ叔父さんのご飯つくってやんねぇ!」
「なっ?!それはだめだ!やめてくれごめん!ごめんって!なあ」
器用にも縛られたまま俺にしがみついて下から必死に謝ってくる
無視して動こうとするがしがみついてて離れない
これじゃなにもできない
「あーーっもうっ
わかった、わかったから!もういいよっ!
ってそういや…あ、あれのこと親父に言っただろ?!」
「あれ?あれってなんだ?」
「そ、それは…その…お、俺があの…う、後ろに…ぃ、ぃれてた…あれだよっ」
「ああ、ディルドのことか」
「ばっ?!声でかい!それにはっきり言うなぁっ!!」
「兄貴には言ってねぇぞ?というか言い訳する隙もなく気を失ったからな」
はははっまったく兄貴は怖いよな!
…って普通に笑ってる言ってるけど、あれだけのことをされて笑える叔父さんのが怖いんだけど…
「お、叔父さん絶対にあれのこと誰にも言わないでくれよ?特に親父には…!言ったらもう一生叔父さんにご飯つくってやんねぇからっ!ていうか俺死ぬからっ!」
「なっ、お前の飯が食えなくなるのは嫌だ!
ってかそうかぁほほーん…なるほどなぁ…
やっぱお前可愛いわ!わかったよ言わないって約束してやる」
そういうと、にかっと笑った
叔父さんは宇宙人だけど、約束は絶対に守るからそれだけは信用できる
「絶対誰にも言わないって約束だからな!…よし、じゃあ叔父さんには美味しいもの作ってやる!」
「よっしゃ!飯だ飯~!」
叔父さんの嬉しそうな声をききながら俺はキッチンへむかうのだった
「あ、一人で満足できなくなったらいつでも呼べば手伝ってやるぜ!その時は自分じゃできない気持ちいいことた~くさん教えてやるよ。へへっ手取り足取りなぁ」
「なっうるせぇっ!いらねぇよ!変態っ!」
ニヤニヤとしている叔父さんの顔めがけて新聞を投げつけた
「あいてっ!!」
縛られたままじゃ食べられないから、叔父さん縛られた手足をほどいた
紐で縛ってあったんだけど、かなりきつく絞められてて大変だった
どうやったらこんなにキツくしめられるんだか…
やっと自由になった叔父さんは今ガツガツとご飯を食べていた
「うっまぁ~っ!」
満面の笑みで本当に美味しそうに食べる叔父さん
こんなにも幸せそうに食べてくれるとこっちまで嬉しくなる
つくったかいあるってもんだな
叔父さんの食べっぷりをみながら俺と親父のご飯も用意する
皿に盛りつけるだけだけどな
今日は日曜日
親父は会社休みだからいつもより少し起きるのが遅い
まだ起きてこないだろうし、俺も先に食べちまおうかな
と思っていたら廊下から足音が聞こえてきた
あれっもう起きてきた?!やべぇ叔父さん元に戻してる時間ねぇ…っ
ガチャ
「あっ…お、親父…」
「むぐ…おっはよう兄貴~!」
うわすげっ!昨日の今日でよくそんな軽い挨拶できるな叔父さん
あぁむしろ尊敬するレベルのメンタル…
「おい、何故勝手にほどいている」
うわっさっそく不機嫌だ…っ
「悠一(ゆういち)」
ビクゥッ
「い、いやさぁ叔父さんも反省してるし、お腹すかせて可哀想だったから…もういいかなって」
「お前は何されたか忘れたわけじゃないだろう?何かあったらどうする?」
「うっ…ご、ごめん」
「…………はぁ…もういいが、今度こういうことがあったら俺が起きてからにしろ。心配かけさせるな」
「わははっ兄貴はほんと心配性だなぁ~」
「お前は黙れ」
「へいへい黙りますよ。悠一の美味しいご飯がまだ途中だしな」
そういうと叔父さんはまたガツガツと食べはじめた
そんなマイペースな叔父さんに親父はというとさっきよりも不機嫌な顔している
てか、また魔王様になっていた
う…っ親父に聞かずにほどいたのもだけど、先に叔父さんに食べさせたのまずかったか…
「親父のご飯ももう出来てるから今だすよ。ちょうど今俺も食べようとしてたとこだったから親父超いいタイミング」
ほら、とキッチンから俺と親父のご飯を運ぶ
チッ
ひえ…っ舌打ち…
「いただきます」
運び終わって俺も席に着いたら特に何を言うでもなく食べはじめた
魔王様はご飯を食べはじめると、すぐにいつもの親父にもどっていった
はあーー…っ
すぐに元の親父にもどってよかったっ!怖かったーーっ
さて、俺も食べよう
「いただきまーす」
叔父さんはリビングのソファーでいまだに拘束されたまま寝ている
拘束の隙間からちらりとみえる擦れた跡がなんとも痛々しい
叔父さん昨日何か食べれたんだろうか
あの魔王様の様子じゃ拘束したまま1日放置してた可能性が高いけど
うーん…こうなったのも俺のせいでもあるっちゃあるし…
まぁ叔父さんが悪いんだけどさ
さすがに可哀想だよなぁ…
「叔父さん、叔父さん」
「んん…」
「魔王様…じゃねぇや親父が起きる前に起きろよ」
「ん…っあれおはよう…?」
律儀に挨拶してくる叔父さん
なんか大丈夫そうだな
放置しといてもよかったかもしれん
「おはよう。なぁ叔父さん昨日ご飯食べた?」
「ごはん…」
「一応用意してたんだけど、その様子じゃうごけなかったんだろ?親父食べさせてくれた?」
「ご…はん………めしっ?!」
急に覚醒したみたいでめしっ?!と言ったとたん叔父さんの腹から大きな音がなりはじめた
「あー…食べさせてくれなかったのね…仕方ねぇつくってやるよ」
「めし…っ」
「あ、ご飯は可哀想だからつくってやるけど、叔父さんが俺にしたこと許してねぇから」
「えぇっ?!だってあんなの入れて気持ちよくなってたから手伝ってあげようとさぁ~俺の優しさじゃん
それに誰かにああやってされたかったんじゃないのか?」
「っはあ?!そんなわけないだろっ!!
あぁそう!ならいいよ叔父さんのご飯つくってやんねぇ!」
「なっ?!それはだめだ!やめてくれごめん!ごめんって!なあ」
器用にも縛られたまま俺にしがみついて下から必死に謝ってくる
無視して動こうとするがしがみついてて離れない
これじゃなにもできない
「あーーっもうっ
わかった、わかったから!もういいよっ!
ってそういや…あ、あれのこと親父に言っただろ?!」
「あれ?あれってなんだ?」
「そ、それは…その…お、俺があの…う、後ろに…ぃ、ぃれてた…あれだよっ」
「ああ、ディルドのことか」
「ばっ?!声でかい!それにはっきり言うなぁっ!!」
「兄貴には言ってねぇぞ?というか言い訳する隙もなく気を失ったからな」
はははっまったく兄貴は怖いよな!
…って普通に笑ってる言ってるけど、あれだけのことをされて笑える叔父さんのが怖いんだけど…
「お、叔父さん絶対にあれのこと誰にも言わないでくれよ?特に親父には…!言ったらもう一生叔父さんにご飯つくってやんねぇからっ!ていうか俺死ぬからっ!」
「なっ、お前の飯が食えなくなるのは嫌だ!
ってかそうかぁほほーん…なるほどなぁ…
やっぱお前可愛いわ!わかったよ言わないって約束してやる」
そういうと、にかっと笑った
叔父さんは宇宙人だけど、約束は絶対に守るからそれだけは信用できる
「絶対誰にも言わないって約束だからな!…よし、じゃあ叔父さんには美味しいもの作ってやる!」
「よっしゃ!飯だ飯~!」
叔父さんの嬉しそうな声をききながら俺はキッチンへむかうのだった
「あ、一人で満足できなくなったらいつでも呼べば手伝ってやるぜ!その時は自分じゃできない気持ちいいことた~くさん教えてやるよ。へへっ手取り足取りなぁ」
「なっうるせぇっ!いらねぇよ!変態っ!」
ニヤニヤとしている叔父さんの顔めがけて新聞を投げつけた
「あいてっ!!」
縛られたままじゃ食べられないから、叔父さん縛られた手足をほどいた
紐で縛ってあったんだけど、かなりきつく絞められてて大変だった
どうやったらこんなにキツくしめられるんだか…
やっと自由になった叔父さんは今ガツガツとご飯を食べていた
「うっまぁ~っ!」
満面の笑みで本当に美味しそうに食べる叔父さん
こんなにも幸せそうに食べてくれるとこっちまで嬉しくなる
つくったかいあるってもんだな
叔父さんの食べっぷりをみながら俺と親父のご飯も用意する
皿に盛りつけるだけだけどな
今日は日曜日
親父は会社休みだからいつもより少し起きるのが遅い
まだ起きてこないだろうし、俺も先に食べちまおうかな
と思っていたら廊下から足音が聞こえてきた
あれっもう起きてきた?!やべぇ叔父さん元に戻してる時間ねぇ…っ
ガチャ
「あっ…お、親父…」
「むぐ…おっはよう兄貴~!」
うわすげっ!昨日の今日でよくそんな軽い挨拶できるな叔父さん
あぁむしろ尊敬するレベルのメンタル…
「おい、何故勝手にほどいている」
うわっさっそく不機嫌だ…っ
「悠一(ゆういち)」
ビクゥッ
「い、いやさぁ叔父さんも反省してるし、お腹すかせて可哀想だったから…もういいかなって」
「お前は何されたか忘れたわけじゃないだろう?何かあったらどうする?」
「うっ…ご、ごめん」
「…………はぁ…もういいが、今度こういうことがあったら俺が起きてからにしろ。心配かけさせるな」
「わははっ兄貴はほんと心配性だなぁ~」
「お前は黙れ」
「へいへい黙りますよ。悠一の美味しいご飯がまだ途中だしな」
そういうと叔父さんはまたガツガツと食べはじめた
そんなマイペースな叔父さんに親父はというとさっきよりも不機嫌な顔している
てか、また魔王様になっていた
う…っ親父に聞かずにほどいたのもだけど、先に叔父さんに食べさせたのまずかったか…
「親父のご飯ももう出来てるから今だすよ。ちょうど今俺も食べようとしてたとこだったから親父超いいタイミング」
ほら、とキッチンから俺と親父のご飯を運ぶ
チッ
ひえ…っ舌打ち…
「いただきます」
運び終わって俺も席に着いたら特に何を言うでもなく食べはじめた
魔王様はご飯を食べはじめると、すぐにいつもの親父にもどっていった
はあーー…っ
すぐに元の親父にもどってよかったっ!怖かったーーっ
さて、俺も食べよう
「いただきまーす」
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