28 / 43
番外編
番外編 「親子喧嘩⑤」
しおりを挟む
…
………
…うそだろ…?
俺、今、全裸だぞ?
両手足縛られて動けないんだぞ…?
し、しかもちんこもこんなピンクのリボンつけられて…っっ
部屋は暖房きいてて温かいから風邪ひくとかはなさそうだけど
「え…マジで…?」
俺はまさかの放置プレイをくらったのだった
○ ○ ○ ○
無断外泊したのはそりゃ悪かったよ…
気がついたら寝てたって確かにひどい言い訳だな自分でも思う(事実だけど)
普通に考えて事実だとは思えないよなぁ
もっとましな嘘はなかったのかって言われるのもわかる
でも、まさか全裸放置されるなんて…
親父に叩かれ高ぶっていた体が徐々に冷えると同時に頭も冷えた
そして、冷静に考えることができるようになってきた
「…」
(親父ぶちギレてたな…
てか、よくあの親父に俺口答えしたな…)
般若の顔を思い出して、今更ながらブルブルと体が震えてくる
(でも、あれだけぶちギレるって…俺がそれだけ心配させたってことだよな…)
そういえば…と思い出してみると気づいたことがあった
親父の着ていたあのスーツ、そういえば昨日と同じだった
ワイシャツのシワが結構あったし、昨日そのまま服も着替えずにずっといたってことか…?
そういえば目の下に隈もあったような…
親父が言った『俺が一晩中どんな気持ちで待っていたと思う』という言葉が今重く俺の心に突き刺さる
「…はぁ」
(何やってんだ俺…)
どれだけ心配させたか、どんな思いで待っていたのか
親父が話を聞かずに頭ごなしにキレたことに頭にきたけど、キレれられて当たり前のことをしでかしてんのに
親父が帰ってきたら謝ろうと思うのだった
〇〇〇
そんなわけで、全裸でいろいろな場所を縛られた状態で反省していたときだった
「ゆういち~~」
という悪魔の声が聞こえてきた
「ッ!!」
(な、なんか今…っっ一番聞きたくない声がきこえたような…き、気のせいだよなぁ…)
「あれ?部屋にいねぇの?」
バタンとドアを開ける音と、声が聞こえてきた
多分、その近さ的に俺の部屋だろうと思われる
その瞬間絶望した
(あぁ…終わった…幻聴じゃない…っ)
こんな状態を今俺を探しているであろう悪魔にみられでもしたら何をされることか
火を見るより明らかである
確実におもしろがって好き勝手遊ばれるに決まってる
(お願いだから…こっちに来ないでくれ…っ)
「ん~~どこだ~」
声が近づいてきた
冷汗がダラダラと流れる
せめてもの抵抗として息をとめ、気配を殺す
「部屋にいないとしたら、ここか?」
気配を殺したかいもなく寝室のドアがゆっくりと開いたのだった
………
…うそだろ…?
俺、今、全裸だぞ?
両手足縛られて動けないんだぞ…?
し、しかもちんこもこんなピンクのリボンつけられて…っっ
部屋は暖房きいてて温かいから風邪ひくとかはなさそうだけど
「え…マジで…?」
俺はまさかの放置プレイをくらったのだった
○ ○ ○ ○
無断外泊したのはそりゃ悪かったよ…
気がついたら寝てたって確かにひどい言い訳だな自分でも思う(事実だけど)
普通に考えて事実だとは思えないよなぁ
もっとましな嘘はなかったのかって言われるのもわかる
でも、まさか全裸放置されるなんて…
親父に叩かれ高ぶっていた体が徐々に冷えると同時に頭も冷えた
そして、冷静に考えることができるようになってきた
「…」
(親父ぶちギレてたな…
てか、よくあの親父に俺口答えしたな…)
般若の顔を思い出して、今更ながらブルブルと体が震えてくる
(でも、あれだけぶちギレるって…俺がそれだけ心配させたってことだよな…)
そういえば…と思い出してみると気づいたことがあった
親父の着ていたあのスーツ、そういえば昨日と同じだった
ワイシャツのシワが結構あったし、昨日そのまま服も着替えずにずっといたってことか…?
そういえば目の下に隈もあったような…
親父が言った『俺が一晩中どんな気持ちで待っていたと思う』という言葉が今重く俺の心に突き刺さる
「…はぁ」
(何やってんだ俺…)
どれだけ心配させたか、どんな思いで待っていたのか
親父が話を聞かずに頭ごなしにキレたことに頭にきたけど、キレれられて当たり前のことをしでかしてんのに
親父が帰ってきたら謝ろうと思うのだった
〇〇〇
そんなわけで、全裸でいろいろな場所を縛られた状態で反省していたときだった
「ゆういち~~」
という悪魔の声が聞こえてきた
「ッ!!」
(な、なんか今…っっ一番聞きたくない声がきこえたような…き、気のせいだよなぁ…)
「あれ?部屋にいねぇの?」
バタンとドアを開ける音と、声が聞こえてきた
多分、その近さ的に俺の部屋だろうと思われる
その瞬間絶望した
(あぁ…終わった…幻聴じゃない…っ)
こんな状態を今俺を探しているであろう悪魔にみられでもしたら何をされることか
火を見るより明らかである
確実におもしろがって好き勝手遊ばれるに決まってる
(お願いだから…こっちに来ないでくれ…っ)
「ん~~どこだ~」
声が近づいてきた
冷汗がダラダラと流れる
せめてもの抵抗として息をとめ、気配を殺す
「部屋にいないとしたら、ここか?」
気配を殺したかいもなく寝室のドアがゆっくりと開いたのだった
応援ありがとうございます!
20
お気に入りに追加
983
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる