何百回も転生した私は村人になりたかったけど魔界に転生してしまったので魔界に村を作ってそこで生活する！

転生…そして魔界へ

転生したら魔界の最果て？！

～共鳴の森～
小鳥が囀り、花が咲き誇る。
風が心地よい…普通に生きるのも悪くないかもね。
「今回の」転生は普通にすごそう
確か最初は━━━━━

「お前クビだ」
まただ、これで何回目だろ。
私は蔵本梨夢22歳色々なところでバイトをして生活費を稼いでいる。でもぜんっぜん長続きしない！
会社の面接に20回もおち、心が折れてバイトのみで頑張ろうと決意(？)したが…面接受かってもすぐクビじゃあ意味無いだろ。
とか考えながら帰り道トボトボと歩く。
その後、私は信号無視で突っ込んできた車にはねられた。

その次に私が目覚めたのは病院のベッド
ではなく見知らぬ部屋の…ゆりかごの…上？！
「アヤト君…君は将来勇者様になるのよ」
え？えぇぇ？！

このように1回目の転生は勇者だった。
勇者の次は王子として転生…王のネーミングセンスが無さすぎてよく馬鹿にされてたっけ。
次に大賢者。
よく研究の資料を盗もうとする不届き者が居たなぁ。
そして魔王、騎士団長、ある王国の大臣…
何百回と転生したが、どれ1つとして普通の人生は無かった。たまに勇者とかでかぶってたし。
だから今回の転生は村人として普通に生きる！

「今回は大人から始まるのか」
身長からしてだいたい15～20歳くらいだろう。性別はあそこの感覚からして女だろう。
「うーむ…にしてもぉ、どこだろうここ」
見た感じは森のど真ん中だ。飽きるほどこの世界で暮らしてきたがこんな場所は初めて見た。
「もう勇者として全世界を周り、大賢者として魔界も全て見通した私ですら知らない場所があったなんて！」
いや冷静に考えると…
「ここら辺、村無いんじゃね」
私は全世界を見てきたと言ったが1箇所だけ確認していない場所があるそれは魔界の最果て…「サイハテの森」
多分そこだろう。
「特に何も無い」「うろついている魔物が強すぎる」
「結界がはってあって入る事が難しい」「帰ってきた人は居ない」
…と、面白くなさそうだから調べようともしなかった所だ。
そして魔界には人が住む村は存在しない。
イコール！確実にこんな所に村は無い。
「だ、だがここで諦めるほど梨夢ちゃんの心はもろくないのです」
無かったら作ればいい！ここに史上初の魔界村を作ってやる！