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人魚の肉でも食べたのかい?
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時間外のマッサージのお客さんは、特に疲れている人が多い。
「蘆根さんお願いします」
営業時間内に間に合わなかったりする人たちがやって来たりする。
「この辺で遅くまでやっているところなかなかなくて」
浜薔薇は夜七時ぐらいで終わるので、時間外のマッサージはそれからになるが。
「今、俺がマッサージ専門みたいな立場になってるから、そうなると午前中は特に手が空いてますからね」
混み合う時間はやはり夕方かららしい。
「働いている人から選ばれているっていうことは凄腕だと思うよ」
「ありがとうございます」
シュシュ
足の裏の流れをよくするために、指の第2関節な部分が当てて、擦る。
蘆根の顔を見ると、探っているようで、ん~という表情になっている。
ちゅ~
乾燥している肌のためクリーム。
す~
つけた後はゆっくり、掌で上下に、まだ探っているようであった。
(ふむ)
そこで何かに気がつき、目のツボを押すと、痛かったらしく、足の指が動いた。
目のつぼはそのまま指でつままれるようにして、揉まれ始めている。
デスクワークが続いた疲れもあるし、久しぶりに歩いたのだろう、ふくらはぎにも張りが見受けられた。
肌の張りもチェック、もう少し水分を飲んだ方がいいだろう。
「そこまでトイレとか行かない方なんだけもも、蘆根さんのマッサージってさ、なんであんなにトイレに行きたくなるの?」
「老廃物流しているからじゃないですかね」
特にここが、腰の辺りを揉むと、トイレに行きたがる人たちが大勢いる。
「本来、トイレに行きたいが滞っていたりするから、体を刺激することで流れ出しているって感じでしょうか」
「そこね、本当に効くよね」
寒い日などはそこをちょっと温めてからマッサージを始めると、そりゃあもうすこぶる出ます。
「でも、ここって疲労回復の他にも美容もやっているって話だけども」
「それはシェービングに+している程度ですね、美容は難しいんですよ、どこまで求めればいいものか」
「ああ、追求する人たちは多そうだ」
「俺は華美なものより、地の美しさみたいなものが好きなので、自分の感覚でマッサージしちゃうから、出来るんだけども向いてないから、メニューとしてはあまり出してはいませんね」
「難しいものなんだね」
「逆にそこら辺はまったく気にしない人へは出来ますね、気にしないというか、こだわりがないから、良さを引き出せばいいというか、俺にはなりたい自分へのアプローチ、手助けとなると迷ってしまうんですよね」
「なるほど、それは確かに向いてないね」
「でしょ?だから疲労回復の延長、疲労を回復させようする体は輝いてますから、その輝きを維持するべきなんじゃないかなって」
「私も輝けるかな?」
「お望みとあらば」
(それを本気でやっちゃうのが、蘆根くんなんだよな)
背面も探る。
「しばらく運動してませんね」
「たるんでるよね」
お肉が気になります。
「やっぱり仕事忙しいですか」
「忙しい、出来ればゆっくり体のこととかもうちょっと気にしたいんだけどもね、食べれるものとりあえず食べての生活はね、長続きしませんよ」
「ちなみに今日は何食べました?」
「うどん一食で塩分六グラムだった」
「それは本当に気をつけてくださいよ」
「うん、さすがに毎日それはないから、ちゃんと食べあわせは考えたから、豆乳と野菜、トマトがぶっといったから」
「人間、好きなものだけ食べると、体悪くなるの早いですよ」
「わかる、それはね、自分はまだ気を付けている方なんだってね、わかる時は怖くなるよ」
「何かありました?」
「働き初めて数年で慢性疾患になっちゃった子がいてさ、甘いものだけだったから、うん、気を付けなよっては言ってたのに」
「まあ、維持してくれたらいいんですがね」
「そうだね、ああいうのって目にも来るから、目に来たら、お仕事にならないのに」
「食後散歩に行くとかでもいいとは思いますよ」
「それは休みの日やってる、怖いから、年齢重ねると本当に体変わるよね」
「そうですよね」
「蘆根くんは全然変わらないじゃん、ホテル時代から知ってるけども」
「そうですか?」
「そうだよ、あの時の職場にいた人で、蘆根くんだけそのままじゃん!」
体型が変わったり、見た目に加齢がくわわる中で蘆根だけはそのまま。
「人魚のお肉でも食べたのかい?」
「あれはステーキにすると絶品で、いや、食べてませんから」
「本当?」
「マッサージ系の人たちって、上手い人ほど若さキープですかね、なんか体に余計なもの残さないってタイプで、それに比べると俺はまだまだですね、本気ですごい人たちは、いわゆる暴飲暴食してもけろっとしているんで」
「そこまでじゃなくてもいいから、毎日きっちりしてないと生きていけないとかにならなきゃいいなと、慢性疾患はやっぱり辛いと思うんだよ、死ぬまで付き合うものだから、油断すると悪化するしさ、そうなると何をするにしてもそれ中心だろ?自分よりも若くて、大丈夫、大丈夫っていってバタン!倒れたの見たら、そりゃあ疲れたら、前もって浜薔薇来るっーの」
「あざーす」
浜薔薇ではマッサージのみ、時間外でも受付しております、仕事帰りのお客様は是非ともご利用、ご予約お待ちしてます。
「蘆根さんお願いします」
営業時間内に間に合わなかったりする人たちがやって来たりする。
「この辺で遅くまでやっているところなかなかなくて」
浜薔薇は夜七時ぐらいで終わるので、時間外のマッサージはそれからになるが。
「今、俺がマッサージ専門みたいな立場になってるから、そうなると午前中は特に手が空いてますからね」
混み合う時間はやはり夕方かららしい。
「働いている人から選ばれているっていうことは凄腕だと思うよ」
「ありがとうございます」
シュシュ
足の裏の流れをよくするために、指の第2関節な部分が当てて、擦る。
蘆根の顔を見ると、探っているようで、ん~という表情になっている。
ちゅ~
乾燥している肌のためクリーム。
す~
つけた後はゆっくり、掌で上下に、まだ探っているようであった。
(ふむ)
そこで何かに気がつき、目のツボを押すと、痛かったらしく、足の指が動いた。
目のつぼはそのまま指でつままれるようにして、揉まれ始めている。
デスクワークが続いた疲れもあるし、久しぶりに歩いたのだろう、ふくらはぎにも張りが見受けられた。
肌の張りもチェック、もう少し水分を飲んだ方がいいだろう。
「そこまでトイレとか行かない方なんだけもも、蘆根さんのマッサージってさ、なんであんなにトイレに行きたくなるの?」
「老廃物流しているからじゃないですかね」
特にここが、腰の辺りを揉むと、トイレに行きたがる人たちが大勢いる。
「本来、トイレに行きたいが滞っていたりするから、体を刺激することで流れ出しているって感じでしょうか」
「そこね、本当に効くよね」
寒い日などはそこをちょっと温めてからマッサージを始めると、そりゃあもうすこぶる出ます。
「でも、ここって疲労回復の他にも美容もやっているって話だけども」
「それはシェービングに+している程度ですね、美容は難しいんですよ、どこまで求めればいいものか」
「ああ、追求する人たちは多そうだ」
「俺は華美なものより、地の美しさみたいなものが好きなので、自分の感覚でマッサージしちゃうから、出来るんだけども向いてないから、メニューとしてはあまり出してはいませんね」
「難しいものなんだね」
「逆にそこら辺はまったく気にしない人へは出来ますね、気にしないというか、こだわりがないから、良さを引き出せばいいというか、俺にはなりたい自分へのアプローチ、手助けとなると迷ってしまうんですよね」
「なるほど、それは確かに向いてないね」
「でしょ?だから疲労回復の延長、疲労を回復させようする体は輝いてますから、その輝きを維持するべきなんじゃないかなって」
「私も輝けるかな?」
「お望みとあらば」
(それを本気でやっちゃうのが、蘆根くんなんだよな)
背面も探る。
「しばらく運動してませんね」
「たるんでるよね」
お肉が気になります。
「やっぱり仕事忙しいですか」
「忙しい、出来ればゆっくり体のこととかもうちょっと気にしたいんだけどもね、食べれるものとりあえず食べての生活はね、長続きしませんよ」
「ちなみに今日は何食べました?」
「うどん一食で塩分六グラムだった」
「それは本当に気をつけてくださいよ」
「うん、さすがに毎日それはないから、ちゃんと食べあわせは考えたから、豆乳と野菜、トマトがぶっといったから」
「人間、好きなものだけ食べると、体悪くなるの早いですよ」
「わかる、それはね、自分はまだ気を付けている方なんだってね、わかる時は怖くなるよ」
「何かありました?」
「働き初めて数年で慢性疾患になっちゃった子がいてさ、甘いものだけだったから、うん、気を付けなよっては言ってたのに」
「まあ、維持してくれたらいいんですがね」
「そうだね、ああいうのって目にも来るから、目に来たら、お仕事にならないのに」
「食後散歩に行くとかでもいいとは思いますよ」
「それは休みの日やってる、怖いから、年齢重ねると本当に体変わるよね」
「そうですよね」
「蘆根くんは全然変わらないじゃん、ホテル時代から知ってるけども」
「そうですか?」
「そうだよ、あの時の職場にいた人で、蘆根くんだけそのままじゃん!」
体型が変わったり、見た目に加齢がくわわる中で蘆根だけはそのまま。
「人魚のお肉でも食べたのかい?」
「あれはステーキにすると絶品で、いや、食べてませんから」
「本当?」
「マッサージ系の人たちって、上手い人ほど若さキープですかね、なんか体に余計なもの残さないってタイプで、それに比べると俺はまだまだですね、本気ですごい人たちは、いわゆる暴飲暴食してもけろっとしているんで」
「そこまでじゃなくてもいいから、毎日きっちりしてないと生きていけないとかにならなきゃいいなと、慢性疾患はやっぱり辛いと思うんだよ、死ぬまで付き合うものだから、油断すると悪化するしさ、そうなると何をするにしてもそれ中心だろ?自分よりも若くて、大丈夫、大丈夫っていってバタン!倒れたの見たら、そりゃあ疲れたら、前もって浜薔薇来るっーの」
「あざーす」
浜薔薇ではマッサージのみ、時間外でも受付しております、仕事帰りのお客様は是非ともご利用、ご予約お待ちしてます。
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