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白帯サメカラテ
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「おい、サメのパペットがあるぜ」
「売り物だろ?」
「ご自由にお試しくださいってあるぜ、それならやっちゃうだろう!」
カポ!
『ここは浜薔薇の耳掃除ですが、現在サメの驚異にさらされています…聞こえますか…聞こえているのならば、通報を…ぴーガタン』
ツーツー
「懇親会で美味しいハンバーグとカレーを召し上がり、次はパフェだぜとお思いのみなさん、待ってください」
「何かあったんですか?」
「残念ですが、これからお呼びする方は、連戦となります」
「何出ましたか?」
「今、説明します」
パーティルームを貸しきっての懇親会中に。
カシャ
スクリーンに陽気な男性が写るが、右手にサメのハンドパペットをつけている。
「これ寄生されてます」
「はっ?」
「みなさんもご存じの通り、サメと言うのは生命力に溢れ、さまざまな気象や環境、魔法や呪いにも適応できるみぢかな生物なんですが、このサメのハンドパペット、あちこちにご自由にどうぞと置かれまして、つけるとはずれなくなります」
そしてハンドパペットのサメが主導権を持ち、人がサメのパペットになるのです。
「コワ!」
「えっ、それってそういう種類のサメなんですか?」
「それが未確認でして、ただ生物ではないともいいきれないんですよね」
サメの進化は止まらない。
それこそ、サメの一番怖いところである。
「そのハンドパペットで、ガブ!とされて、大ケガをした人が出ましたので」
警察から、サメと言えばそちらでしょ!と連絡が来ました。
「取り押さえられるのが我々しかいないので、今回の場合は片手にサメパペットを装着している人なので、探知と戦闘職の方、さっき暴れてないぶん暴れてください」
「イチゴパフェ注文してからでいいですか」
「さっさと頼みなさい、はい、波里くんいるね、波里くんはもう探索チームに入って、食べたいものは後で届けさせるから、それで我慢してください」
「わかりました」
「東司くんはどうする」
「出てもいいなら、出ますよ」
「じゃあ、お願いしようかな」
割り振りが決まっていく。
「波里さん、こっちです」
大体こういうとき組むことになる防犯カメラチェック担当の人たちから呼ばれる。
「今、町中に10体いますね」
「ハロウィンパーティ時期じゃなくて良かったですね」
「そうですね、まさか夜の外出は制限されている期間中に出ますから、獲物もすぐに見つからないから、うろうろですよ」
「エネルギーってなんなの?」
「食事または歩き回るのは宿主ですね、宿主の生命力は予備電源みたいなもんで、サメが誰かをがぶっと食べると、その分宿主の神経が圧迫して、意識不明になるんで、医療チームがいってましたが、そのうち低酸素状態になるそうです、だからその前にですね」
データを見ると。
「あれ、もしかして、結構手遅れになるの早い?」
「パペットが一噛みしますと、血管を新しく作るので、これ退治しても切り離しの外科手術いるのどはないかと、今検査はしています」
「倒すのも大変、倒してからも大変」
「そういうことです」
「トリアージは」
「現代医学で治療可能レベルです」
「じゃあ、これとこれと」
「えっ?そんなに少ないんですか」
「一噛みした分、宿主の魂も削れているみたいだよ」
「現場に行くか」
「ですね、一体ちょっと調べてみたいかな」
そういって波里と東司は見た目は可愛いサメパペットの元にいった、こちらは一噛みはしているとタグがつけられている。
人が来たというので反応し、東司を襲うが。
ガチン
矛で止められる。
「人の力じゃもうないぞ」
あれはサメのパペットではない、一匹の凶悪なサメなのである。
(アマノウズメのシリーズは、衝撃吸収の柄を使っているのに、それでもこれなのか)
噛み傷はつかない、そこは安心材料の一つだ。
サメのパペットを高らかにあげた青年は、顔はうなだれ、体はパペットに操作されている。
しかし動きは野生のものではない、まだ狩りの練習中ということか、いける、勝てると思ったとき。
寄生された青年の左手からサメのパペットが生えた。
ガチン
東司の袖を噛みちぎった。
「怪我は?」
「ない」
モニター観測している人たちは騒いだ、まさかサメがダブルだなんて。
構えも変わる。
そう、このサメのパペットは二体で一つ、それこそそうやって人を操り人形にするのである。
(やっかいだな)
いきなり向こうのレベルが上がった、学習、いや獲物を狩るための本能か。
(サメカンフー、これはサメカラテだろうな)
「失礼した、ここからは己の技を振るわせていただく」
動きが変わった。
歴戦のサメならば受け流すだろうが、何分寄生したばかりの新しい体、前のめり、いや、重力を感じさせない、動きで東司が矛を振り回し、切りつけてくるのを防戦するのが精一杯。しかしパペサメも、集中力が切れたところを狙う気でいたので余裕はある。
「じゃあ、そういう余裕無くしちゃいましょうね」
東司の後ろからスタジアム並のルクスがフラッシュする。
うっ、まぶしいと、寄生した青年の後ろにパペサメが隠れたとき。
ドス
その勝負は決着を迎えた。
「なんで左手にもサメが」
「寄生されたこいつがお調子者で、パペットのサメがメスだったからからだろう」
「えっ、オスメスあるんですか?」
「メスは子供生むから、隠れたりするだろう?それなんじゃないかな」
「この青年、サメ夫婦の新居兼ご馳走になるところだったんですね」
「そういうことだな」
驚異は去った、しかし次なるサメがこの地を狙っていることを忘れてはいけない。
「売り物だろ?」
「ご自由にお試しくださいってあるぜ、それならやっちゃうだろう!」
カポ!
『ここは浜薔薇の耳掃除ですが、現在サメの驚異にさらされています…聞こえますか…聞こえているのならば、通報を…ぴーガタン』
ツーツー
「懇親会で美味しいハンバーグとカレーを召し上がり、次はパフェだぜとお思いのみなさん、待ってください」
「何かあったんですか?」
「残念ですが、これからお呼びする方は、連戦となります」
「何出ましたか?」
「今、説明します」
パーティルームを貸しきっての懇親会中に。
カシャ
スクリーンに陽気な男性が写るが、右手にサメのハンドパペットをつけている。
「これ寄生されてます」
「はっ?」
「みなさんもご存じの通り、サメと言うのは生命力に溢れ、さまざまな気象や環境、魔法や呪いにも適応できるみぢかな生物なんですが、このサメのハンドパペット、あちこちにご自由にどうぞと置かれまして、つけるとはずれなくなります」
そしてハンドパペットのサメが主導権を持ち、人がサメのパペットになるのです。
「コワ!」
「えっ、それってそういう種類のサメなんですか?」
「それが未確認でして、ただ生物ではないともいいきれないんですよね」
サメの進化は止まらない。
それこそ、サメの一番怖いところである。
「そのハンドパペットで、ガブ!とされて、大ケガをした人が出ましたので」
警察から、サメと言えばそちらでしょ!と連絡が来ました。
「取り押さえられるのが我々しかいないので、今回の場合は片手にサメパペットを装着している人なので、探知と戦闘職の方、さっき暴れてないぶん暴れてください」
「イチゴパフェ注文してからでいいですか」
「さっさと頼みなさい、はい、波里くんいるね、波里くんはもう探索チームに入って、食べたいものは後で届けさせるから、それで我慢してください」
「わかりました」
「東司くんはどうする」
「出てもいいなら、出ますよ」
「じゃあ、お願いしようかな」
割り振りが決まっていく。
「波里さん、こっちです」
大体こういうとき組むことになる防犯カメラチェック担当の人たちから呼ばれる。
「今、町中に10体いますね」
「ハロウィンパーティ時期じゃなくて良かったですね」
「そうですね、まさか夜の外出は制限されている期間中に出ますから、獲物もすぐに見つからないから、うろうろですよ」
「エネルギーってなんなの?」
「食事または歩き回るのは宿主ですね、宿主の生命力は予備電源みたいなもんで、サメが誰かをがぶっと食べると、その分宿主の神経が圧迫して、意識不明になるんで、医療チームがいってましたが、そのうち低酸素状態になるそうです、だからその前にですね」
データを見ると。
「あれ、もしかして、結構手遅れになるの早い?」
「パペットが一噛みしますと、血管を新しく作るので、これ退治しても切り離しの外科手術いるのどはないかと、今検査はしています」
「倒すのも大変、倒してからも大変」
「そういうことです」
「トリアージは」
「現代医学で治療可能レベルです」
「じゃあ、これとこれと」
「えっ?そんなに少ないんですか」
「一噛みした分、宿主の魂も削れているみたいだよ」
「現場に行くか」
「ですね、一体ちょっと調べてみたいかな」
そういって波里と東司は見た目は可愛いサメパペットの元にいった、こちらは一噛みはしているとタグがつけられている。
人が来たというので反応し、東司を襲うが。
ガチン
矛で止められる。
「人の力じゃもうないぞ」
あれはサメのパペットではない、一匹の凶悪なサメなのである。
(アマノウズメのシリーズは、衝撃吸収の柄を使っているのに、それでもこれなのか)
噛み傷はつかない、そこは安心材料の一つだ。
サメのパペットを高らかにあげた青年は、顔はうなだれ、体はパペットに操作されている。
しかし動きは野生のものではない、まだ狩りの練習中ということか、いける、勝てると思ったとき。
寄生された青年の左手からサメのパペットが生えた。
ガチン
東司の袖を噛みちぎった。
「怪我は?」
「ない」
モニター観測している人たちは騒いだ、まさかサメがダブルだなんて。
構えも変わる。
そう、このサメのパペットは二体で一つ、それこそそうやって人を操り人形にするのである。
(やっかいだな)
いきなり向こうのレベルが上がった、学習、いや獲物を狩るための本能か。
(サメカンフー、これはサメカラテだろうな)
「失礼した、ここからは己の技を振るわせていただく」
動きが変わった。
歴戦のサメならば受け流すだろうが、何分寄生したばかりの新しい体、前のめり、いや、重力を感じさせない、動きで東司が矛を振り回し、切りつけてくるのを防戦するのが精一杯。しかしパペサメも、集中力が切れたところを狙う気でいたので余裕はある。
「じゃあ、そういう余裕無くしちゃいましょうね」
東司の後ろからスタジアム並のルクスがフラッシュする。
うっ、まぶしいと、寄生した青年の後ろにパペサメが隠れたとき。
ドス
その勝負は決着を迎えた。
「なんで左手にもサメが」
「寄生されたこいつがお調子者で、パペットのサメがメスだったからからだろう」
「えっ、オスメスあるんですか?」
「メスは子供生むから、隠れたりするだろう?それなんじゃないかな」
「この青年、サメ夫婦の新居兼ご馳走になるところだったんですね」
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驚異は去った、しかし次なるサメがこの地を狙っていることを忘れてはいけない。
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