190 / 1,093
プリン公約
しおりを挟む
今日も暑い…
それでも起きなきゃ、こんなところでごろごろしているうちに、熱中症になるなんてたまらない。
せっかくの休みなのだから。
トイレに行って、手を洗って、鏡を見ると、髭が気になる。
いつもならば何か口にしてから、今飲んでいる薬もあるから、そっちを忘れずに飲んでから、身なりを整えるが、気になったので、先にやってしまおう。
自宅なので、クリームを手にとり、それを伸ばして、そこからカミソリで剃っていく。
カミソリはドラックストアで買った安いやつである。
刃をきれいにすると、細かい毛と、脂。
こういうときである。
ああ、浜薔薇に行きたい…そう思ってしまうのは。
ついでに炊き出しもご相伴に預かろうか、そう思ったら、やる気が出てきて、さっさと、食事して、薬飲んで、片付けして。
「よーし」
帰りに牛乳と、あとなんかつまめるものを買ってくるか。
この物件に一人住んでいるが、自炊に向いている台所ではないことと、近所に飲食店が買いやすい値段でテイクアウトをしていることなんかが重なってて、よっぱどではないと自炊しなくなったが。
(それはそれで暮らしていけるものな)
実家は口うるさかったので、それがないのもベストである。
そして浜薔薇もでかい。
「おかわりはできませんが、炊き出しはみなさんにお出ししています」
栄養バランスが整えられた一食が出るのは本当に大きいし。
「食材にも妥協なし」
「ウメー」
最近では嫌がらせなどが起こるよ。
「兄ちゃん、見ねえ顔だな、わざわざここまで来て、美味しいもの食べるんじゃなくて、そんなこといいに来た?」
こういうのは、昔、ヤンチャどころではない人たちである、年を取って丸くなったようだが。
「もう一回聞かせてくれねえか?耳が最近遠いんでな」
「誰か坊っちゃんに連絡してくれ」
「署長を坊っちゃん言うの、松藤ぐらいですよ」
ここで何かするのは無謀だと思う、少なくとも、ここは狙いやすいところでもない。
「なんか騒がしいですね」
本日のキッチンカーの手伝いしている人たちが気にし始めた。
「あ~大丈夫です」
さっき騒いでいた人の席に代わりに猫が座っていた。
どうやら追い出されたらしい。
「ならいいんですけども」
「今日は公約のプリンの日ですよ、みんな仲良く待っているに決まっているじゃありませんか」
波里がいうプリン公約。
先日、浜薔薇キッチンカーに登場したメニューの、人気投票があった、その際にはベスト5に入ると、KCJの支部に食堂コラボなどが開催され、ノーコストで全国デビューできるのである。
その際にベスト入りを目指す各店が、うちがその中に入りましたら、○○しますと打ち立てた、それこそ選挙さながらのヒートアップ!
「あ、あ~マイクはこんな感じですか?音響のバランスは?はい、いいですね」
「あっ、今日もマイク使うんですね」
傑が浜薔薇店内でそう話すと。
「ここからは姿は見えないか、音響はカルボンのやつが協力してる」
「えっ!」
「はい、みなさん、お暑い中、本日も浜薔薇駐車場へようこそお越しくださいました、連日のようにキッチンカーと日替わりの炊き出しをお出ししておりますので、お昼はお任せください、まだお昼までには時間がありますので、みなさましばらくお待ちください」
そこで波里は準備に戻っていった。
東司が何か運んできた。
「カスターニャさん、これでいいですかね」
まず本日のキッチンカーのカスターニャのみなさんに見せる。
「おお、これは大きい看板作ったね」
「お父さん、いいじゃないですか」
「じゃあ、飾りますよ」
向きを変えて、看板にかけてある布を取った。
『第一回浜薔薇キッチンカーメニュー選挙、第一位カスターニャ様』
「みなさん、記念で写真撮影しますので、集まってください」
波里がカメラの準備をしてきた。
「こういうこ照れくさいな」
「おいおい、ジジイの照れなんて見たくねえぞ」
「タモツ、なんでこんなところに」
「そりゃあ、浜薔薇は俺の店よ」
「もう、タッちゃん」
「何、おばあちゃん」
「みんなで写真撮影すると、おじいちゃん一等賞になったから」
「おお、ジイジすごいじゃん」
「そうよ、ジイジはすごいのよ」
(孫にはかなわねえな)
「今日、ジイジのプリン食べれるんでしょ」
「そうだよ、みんなのために作ったからね」
「おおおお」
カスターニャが一位になった場合、当時お店のデザートとして出していたフルーツのせプリンを出すと言ってた。
「カスターニャさん、フルーツ農家の安原さんにも準備できたようなので、そろそろ準備をお願いします」
「ああ、お待たせしました、みなさんのノリで始まり、ノリで決まった浜薔薇キッチンカーメニュー総選挙、第一位カスターニャさんの準備ができましたので、着席願います」
みんなぞろぞろ座り出す。
「カスターニャさんが一位となり、しばらく音沙汰がなかったのはわけがありまして、それはカスターニャさんの季節のメニューの食材を探し直していたためです」
今回出るのは
・一位をとったカレー
・公約のフルーツのせプリン
「そして季節の野菜スパゲッティー、こちらはキノコと旬のアスパラガスを使い、黒胡椒をきかせた一品でございます」
わわわわわわわわ
会場がわいた。
カレーか、スパゲッティーを頼むとフルーツ乗せプリンがついてくる。
「中継先の村野さんを読んでみましょう」
「こちらは村野です、ただいま今回使いましたイチゴを栽培してくれている農家の安原さん一家と一緒にいます!」
安原さん一家手を降る。
「こちらには、先に季節の野菜スパゲッティーとフルーツ乗せプリンをご用意しております」
すると安原さん家の少年は待てずにフルーツ乗せプリンをつまみ食いした。
ははははは
「子供だからしょうがないよ」
「たっぷり食べろ」
なお、カレーの方は冷凍で安原さん一家にお届けしましたので、夕食にいただいたそうです。
「あ~これ、昔食べたわ、カスターニャのそばって、病院多くてさ、病院帰りにうちの死んだオフクロと食べたわ」
懐かしい固めのプリンがみなさんに振る舞われた。
パクパク
「イツモも食べれるんですね」
「余計なエネルギーはみんな肉にならず、被毛になるんだよ」
「それは人間には羨ましいのでは」
食事の後は口を拭かれて、ブラッシング。
その毛を入れる袋が気になった。
『KCJ__支部回収ケットシー純毛入れ』
日時と支部名は空欄にはなっている。
「回収されるのですか?」
「A5の牛肉ぐらいの値段がつくな」
「高い!」
「でもあれだ、軽いからそんなにお金にはならないぞ」
回収されたケットシーの純毛は、護符の刺繍の糸として使われたら、異世界では結構貴重な素材です。
それでも起きなきゃ、こんなところでごろごろしているうちに、熱中症になるなんてたまらない。
せっかくの休みなのだから。
トイレに行って、手を洗って、鏡を見ると、髭が気になる。
いつもならば何か口にしてから、今飲んでいる薬もあるから、そっちを忘れずに飲んでから、身なりを整えるが、気になったので、先にやってしまおう。
自宅なので、クリームを手にとり、それを伸ばして、そこからカミソリで剃っていく。
カミソリはドラックストアで買った安いやつである。
刃をきれいにすると、細かい毛と、脂。
こういうときである。
ああ、浜薔薇に行きたい…そう思ってしまうのは。
ついでに炊き出しもご相伴に預かろうか、そう思ったら、やる気が出てきて、さっさと、食事して、薬飲んで、片付けして。
「よーし」
帰りに牛乳と、あとなんかつまめるものを買ってくるか。
この物件に一人住んでいるが、自炊に向いている台所ではないことと、近所に飲食店が買いやすい値段でテイクアウトをしていることなんかが重なってて、よっぱどではないと自炊しなくなったが。
(それはそれで暮らしていけるものな)
実家は口うるさかったので、それがないのもベストである。
そして浜薔薇もでかい。
「おかわりはできませんが、炊き出しはみなさんにお出ししています」
栄養バランスが整えられた一食が出るのは本当に大きいし。
「食材にも妥協なし」
「ウメー」
最近では嫌がらせなどが起こるよ。
「兄ちゃん、見ねえ顔だな、わざわざここまで来て、美味しいもの食べるんじゃなくて、そんなこといいに来た?」
こういうのは、昔、ヤンチャどころではない人たちである、年を取って丸くなったようだが。
「もう一回聞かせてくれねえか?耳が最近遠いんでな」
「誰か坊っちゃんに連絡してくれ」
「署長を坊っちゃん言うの、松藤ぐらいですよ」
ここで何かするのは無謀だと思う、少なくとも、ここは狙いやすいところでもない。
「なんか騒がしいですね」
本日のキッチンカーの手伝いしている人たちが気にし始めた。
「あ~大丈夫です」
さっき騒いでいた人の席に代わりに猫が座っていた。
どうやら追い出されたらしい。
「ならいいんですけども」
「今日は公約のプリンの日ですよ、みんな仲良く待っているに決まっているじゃありませんか」
波里がいうプリン公約。
先日、浜薔薇キッチンカーに登場したメニューの、人気投票があった、その際にはベスト5に入ると、KCJの支部に食堂コラボなどが開催され、ノーコストで全国デビューできるのである。
その際にベスト入りを目指す各店が、うちがその中に入りましたら、○○しますと打ち立てた、それこそ選挙さながらのヒートアップ!
「あ、あ~マイクはこんな感じですか?音響のバランスは?はい、いいですね」
「あっ、今日もマイク使うんですね」
傑が浜薔薇店内でそう話すと。
「ここからは姿は見えないか、音響はカルボンのやつが協力してる」
「えっ!」
「はい、みなさん、お暑い中、本日も浜薔薇駐車場へようこそお越しくださいました、連日のようにキッチンカーと日替わりの炊き出しをお出ししておりますので、お昼はお任せください、まだお昼までには時間がありますので、みなさましばらくお待ちください」
そこで波里は準備に戻っていった。
東司が何か運んできた。
「カスターニャさん、これでいいですかね」
まず本日のキッチンカーのカスターニャのみなさんに見せる。
「おお、これは大きい看板作ったね」
「お父さん、いいじゃないですか」
「じゃあ、飾りますよ」
向きを変えて、看板にかけてある布を取った。
『第一回浜薔薇キッチンカーメニュー選挙、第一位カスターニャ様』
「みなさん、記念で写真撮影しますので、集まってください」
波里がカメラの準備をしてきた。
「こういうこ照れくさいな」
「おいおい、ジジイの照れなんて見たくねえぞ」
「タモツ、なんでこんなところに」
「そりゃあ、浜薔薇は俺の店よ」
「もう、タッちゃん」
「何、おばあちゃん」
「みんなで写真撮影すると、おじいちゃん一等賞になったから」
「おお、ジイジすごいじゃん」
「そうよ、ジイジはすごいのよ」
(孫にはかなわねえな)
「今日、ジイジのプリン食べれるんでしょ」
「そうだよ、みんなのために作ったからね」
「おおおお」
カスターニャが一位になった場合、当時お店のデザートとして出していたフルーツのせプリンを出すと言ってた。
「カスターニャさん、フルーツ農家の安原さんにも準備できたようなので、そろそろ準備をお願いします」
「ああ、お待たせしました、みなさんのノリで始まり、ノリで決まった浜薔薇キッチンカーメニュー総選挙、第一位カスターニャさんの準備ができましたので、着席願います」
みんなぞろぞろ座り出す。
「カスターニャさんが一位となり、しばらく音沙汰がなかったのはわけがありまして、それはカスターニャさんの季節のメニューの食材を探し直していたためです」
今回出るのは
・一位をとったカレー
・公約のフルーツのせプリン
「そして季節の野菜スパゲッティー、こちらはキノコと旬のアスパラガスを使い、黒胡椒をきかせた一品でございます」
わわわわわわわわ
会場がわいた。
カレーか、スパゲッティーを頼むとフルーツ乗せプリンがついてくる。
「中継先の村野さんを読んでみましょう」
「こちらは村野です、ただいま今回使いましたイチゴを栽培してくれている農家の安原さん一家と一緒にいます!」
安原さん一家手を降る。
「こちらには、先に季節の野菜スパゲッティーとフルーツ乗せプリンをご用意しております」
すると安原さん家の少年は待てずにフルーツ乗せプリンをつまみ食いした。
ははははは
「子供だからしょうがないよ」
「たっぷり食べろ」
なお、カレーの方は冷凍で安原さん一家にお届けしましたので、夕食にいただいたそうです。
「あ~これ、昔食べたわ、カスターニャのそばって、病院多くてさ、病院帰りにうちの死んだオフクロと食べたわ」
懐かしい固めのプリンがみなさんに振る舞われた。
パクパク
「イツモも食べれるんですね」
「余計なエネルギーはみんな肉にならず、被毛になるんだよ」
「それは人間には羨ましいのでは」
食事の後は口を拭かれて、ブラッシング。
その毛を入れる袋が気になった。
『KCJ__支部回収ケットシー純毛入れ』
日時と支部名は空欄にはなっている。
「回収されるのですか?」
「A5の牛肉ぐらいの値段がつくな」
「高い!」
「でもあれだ、軽いからそんなにお金にはならないぞ」
回収されたケットシーの純毛は、護符の刺繍の糸として使われたら、異世界では結構貴重な素材です。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる