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今日から君たちは浜薔薇っ子だよ
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浜薔薇のキッチンカーを借りるとしたら、申し込みして、お金払うことになりますが。
あの値段、炊き出しも同時に行っているので、売上って大丈夫なんでしょうか?
「あそこは帰りの掃除は簡単でいいんだよ」
その後はKCJの衛生部門がやってきて、ピカピカにされて翌日の人が気にならないそうです。
「そうだな、これは裏技だけども」
う~んと腕を組んで考えている。
「その話出してもokですよ」
KCJとしては言ってもいいよらしい。
「でもそれだと、予約殺到しそうで、ああ、あそこって営業時間内に厨房機器の調子が悪くなっても、無料で整備部門が飛んできてくれるし、代替用意してくれるんですよね、しかもね、これ、持ち込みの機器にも対応しているので」
パーツ交換に一ヶ所数万、数日かかる世界だよ。
「それがほぼ即日だし」
あ~これか、もっと難しいかと思いました。
カチャカチャ
終わりました!
「申し訳ないとわかっているんですけども、でも頼んじゃう!」
そこでKCJの職員たちはニヤリと笑った。
「それを目当てに、トラブル起きるという可能性もありますが?」
傑が聞きたくても聞けない部分を聞いちゃうと。
「そこをトラブル起こさずに乗り切る自信があるからですよ」
最近テイクアウトを始めたところにもわかりやすいマニュアルを渡せるぐらいである。
「これ都道府県ごとに違いますし、そこは支部のある強味ですよね」
運送業や通販のサイトのテンプレートなどの話もしてくれるよ。
「本当、KCJってなんですかね」
活躍が多岐に渡るので。
「公益のために動いているだけです」
こういう団体は、公益のために活動し、利益を還元するとあるが。
(実際にそれやっているのを見ると、言葉が重いんだよな)
『ここは浜薔薇の耳掃除です、毎日のように見に来て、浜薔薇にならば何をされてもいい、そんな気持ちで栞を挟んじゃうような読者は、今日から浜薔薇っ子と名乗るといい…』
俺が浜薔薇を知るきっかけになったのは恥ずかしい話だが、お金がないときだった。
「お兄さん、そこに立ってないで食べてかないか?」
空腹時には美味しい匂いというのは本能的につられてしまうもので、くらっとはきていた。
「ここは炊き出しだから、こうやって昼はみんなで食べるのさ」
「いいんですか?」
別に近所に住んでいるわけでもない、ただたまたま通っただけだ。
「でもここら辺ってさ、炊き出しは歴史あるんだよ」
あれは江戸時代のことで、他の人たちはまた始まったよ、話を始めている人はいいじゃないか、初めて聞くんだからなんていってる。
「飢饉があって、餓死者が日本全国に出たりした、んでもってここは寺が中心の町だし、商人も多かったから、そこは持ち出して炊き出しをしていた」
餓死でお亡くなりなった人の供養も今も行われているらしい。
もちろん、そんな話は知らない。
「景気がよくなってからは炊き出しはしなくなったんだけども、まっ、ここでやってるのは王子が生まれたからだな」
「王子?」
そういって指をさした、サインポールの横、店に貼られているのは貴族の格好をした猫。
「ネコじゃないけど、あのネコね、王子」
絶対俺よりも良いもの食ってそうだ。
そう思うでしょ?
廉価のキャットフード、KCJから出ている缶のネズミ味(ネズミ不使用)とかがメインのお食事よ。
「はい、これ、ご飯おかわりできるから」
そういってご飯と豚汁と…
「山宮さん新しい人来たよ」
この時たまたま炊き出しの責任者が来ていた。
「よし、それではアカラを煮付けましょう」
仕込み始めていった。
「理由を見つけて、山宮さんって料理するからな」
お腹減ってる?よしわかった。
「この辺りはそんなわけで死者が多かったからさ、供養にお金を出すより食べ物に出そうみたいな感じだね、こっから離れるとそういう考えじゃないところ多いけどもね、なんていうのかな、食べるものない?じゃあ、死ねば?みたいな、そういうところはやっぱり寂れるよね」
「そっから逃げてきた人とかもこっちにいるから」
「えっ、それ初耳」
「大学の地域の歴史の研究、あそこでそんな話してたよ、だからこの辺の庭は家庭菜園しましょうみたいな文化あるんで、今、カラス来てる」
「そうそう、それ狙ってカラス来ちゃうから、王子ががパトロールしてる」
「一度さ、王子がカラス捕まえたところみたけども、あれは見ものだよ、どこに王子いたのか全然わからなかったもん」
車に乗ろうとしたら、カラスがやってきて、そこを王子がバク!
「そりゃあ先に隠れているのわかってたら、カラスも降りてこないわ」
「そりゃそうだ」
そんな話をしていたが、俺はまったくといっていいほど耳に入っていなかった。
(うまっ)
ご飯ってこんなに上手かったのだろうか、これだけでいけるし。
ズズズ
(豚汁も肉がゴロゴロしているですけとも)
ここから俺の生活は変わった、炊き出しやお金があるときはキッチンカーで買い物したりして、それでも貯金ができているので、もう少したまったら、くそったれな毒親とも別れられるだろう。
「でもさ、学生さんはよく食べるよね」
最近は家族から申し訳ないから食費を山宮に渡してほしいと頼まれたという子もいた。
その分と、息子さんがどういうものを食べているか気になるだろうから、お母さんにこれ渡してと、冷凍のお惣菜をクーラーバックに入れてお返しが届けられた。
「あんた、こんなに美味しいもの食べているの!」
親はカレーとか豚汁とかだと思っていたようだが。
「確かにカレーだったけども(ルーから手作り)おやつはピロシキついた」
(この値段で家にゴロゴロしないて食べてきてくれるならば安い!そして私やお父さんの分までお土産が)
ここで決めた!とそこから食費ではなく、給食費の袋に入って山宮に渡してきたという。
あの値段、炊き出しも同時に行っているので、売上って大丈夫なんでしょうか?
「あそこは帰りの掃除は簡単でいいんだよ」
その後はKCJの衛生部門がやってきて、ピカピカにされて翌日の人が気にならないそうです。
「そうだな、これは裏技だけども」
う~んと腕を組んで考えている。
「その話出してもokですよ」
KCJとしては言ってもいいよらしい。
「でもそれだと、予約殺到しそうで、ああ、あそこって営業時間内に厨房機器の調子が悪くなっても、無料で整備部門が飛んできてくれるし、代替用意してくれるんですよね、しかもね、これ、持ち込みの機器にも対応しているので」
パーツ交換に一ヶ所数万、数日かかる世界だよ。
「それがほぼ即日だし」
あ~これか、もっと難しいかと思いました。
カチャカチャ
終わりました!
「申し訳ないとわかっているんですけども、でも頼んじゃう!」
そこでKCJの職員たちはニヤリと笑った。
「それを目当てに、トラブル起きるという可能性もありますが?」
傑が聞きたくても聞けない部分を聞いちゃうと。
「そこをトラブル起こさずに乗り切る自信があるからですよ」
最近テイクアウトを始めたところにもわかりやすいマニュアルを渡せるぐらいである。
「これ都道府県ごとに違いますし、そこは支部のある強味ですよね」
運送業や通販のサイトのテンプレートなどの話もしてくれるよ。
「本当、KCJってなんですかね」
活躍が多岐に渡るので。
「公益のために動いているだけです」
こういう団体は、公益のために活動し、利益を還元するとあるが。
(実際にそれやっているのを見ると、言葉が重いんだよな)
『ここは浜薔薇の耳掃除です、毎日のように見に来て、浜薔薇にならば何をされてもいい、そんな気持ちで栞を挟んじゃうような読者は、今日から浜薔薇っ子と名乗るといい…』
俺が浜薔薇を知るきっかけになったのは恥ずかしい話だが、お金がないときだった。
「お兄さん、そこに立ってないで食べてかないか?」
空腹時には美味しい匂いというのは本能的につられてしまうもので、くらっとはきていた。
「ここは炊き出しだから、こうやって昼はみんなで食べるのさ」
「いいんですか?」
別に近所に住んでいるわけでもない、ただたまたま通っただけだ。
「でもここら辺ってさ、炊き出しは歴史あるんだよ」
あれは江戸時代のことで、他の人たちはまた始まったよ、話を始めている人はいいじゃないか、初めて聞くんだからなんていってる。
「飢饉があって、餓死者が日本全国に出たりした、んでもってここは寺が中心の町だし、商人も多かったから、そこは持ち出して炊き出しをしていた」
餓死でお亡くなりなった人の供養も今も行われているらしい。
もちろん、そんな話は知らない。
「景気がよくなってからは炊き出しはしなくなったんだけども、まっ、ここでやってるのは王子が生まれたからだな」
「王子?」
そういって指をさした、サインポールの横、店に貼られているのは貴族の格好をした猫。
「ネコじゃないけど、あのネコね、王子」
絶対俺よりも良いもの食ってそうだ。
そう思うでしょ?
廉価のキャットフード、KCJから出ている缶のネズミ味(ネズミ不使用)とかがメインのお食事よ。
「はい、これ、ご飯おかわりできるから」
そういってご飯と豚汁と…
「山宮さん新しい人来たよ」
この時たまたま炊き出しの責任者が来ていた。
「よし、それではアカラを煮付けましょう」
仕込み始めていった。
「理由を見つけて、山宮さんって料理するからな」
お腹減ってる?よしわかった。
「この辺りはそんなわけで死者が多かったからさ、供養にお金を出すより食べ物に出そうみたいな感じだね、こっから離れるとそういう考えじゃないところ多いけどもね、なんていうのかな、食べるものない?じゃあ、死ねば?みたいな、そういうところはやっぱり寂れるよね」
「そっから逃げてきた人とかもこっちにいるから」
「えっ、それ初耳」
「大学の地域の歴史の研究、あそこでそんな話してたよ、だからこの辺の庭は家庭菜園しましょうみたいな文化あるんで、今、カラス来てる」
「そうそう、それ狙ってカラス来ちゃうから、王子ががパトロールしてる」
「一度さ、王子がカラス捕まえたところみたけども、あれは見ものだよ、どこに王子いたのか全然わからなかったもん」
車に乗ろうとしたら、カラスがやってきて、そこを王子がバク!
「そりゃあ先に隠れているのわかってたら、カラスも降りてこないわ」
「そりゃそうだ」
そんな話をしていたが、俺はまったくといっていいほど耳に入っていなかった。
(うまっ)
ご飯ってこんなに上手かったのだろうか、これだけでいけるし。
ズズズ
(豚汁も肉がゴロゴロしているですけとも)
ここから俺の生活は変わった、炊き出しやお金があるときはキッチンカーで買い物したりして、それでも貯金ができているので、もう少したまったら、くそったれな毒親とも別れられるだろう。
「でもさ、学生さんはよく食べるよね」
最近は家族から申し訳ないから食費を山宮に渡してほしいと頼まれたという子もいた。
その分と、息子さんがどういうものを食べているか気になるだろうから、お母さんにこれ渡してと、冷凍のお惣菜をクーラーバックに入れてお返しが届けられた。
「あんた、こんなに美味しいもの食べているの!」
親はカレーとか豚汁とかだと思っていたようだが。
「確かにカレーだったけども(ルーから手作り)おやつはピロシキついた」
(この値段で家にゴロゴロしないて食べてきてくれるならば安い!そして私やお父さんの分までお土産が)
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