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サメ肌の質感はそのままにソフトタッチ
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「それでブラックバンドフィルムフェスティバル(現代はヒエロサメグリフなので翻訳された言葉)だっけ?大賞ってなんだったの?」
大賞は『河川ザメの一生』です。
「!?」
「ドキュメンタリー?」
「みたいだね、各地の河川ザメが色々とどういう生き方をしているのか」
バンバン
それを聞いた河川ザメのイサリ・Bこと、おっちゃんはヒレで床を叩いたという。
河川ザメの一生なら、おっちゃんも出てもいいんとちゃうの?それともおっちゃんは河川ザメじゃないの?ただのおっちゃんなの。
バンバン
「出演したサメ、これだけみると、知っているサメも出ているから、おっちゃんにオファー来ててもおかしくないんじゃないか?」
「あっ、おっちゃんがふて寝始めた」
「おっちゃん、そんな日当たりいいところで寝たら、干物になるぞ」
「俺、いいや、干物になったらおっちゃんに水かけて元に戻すの」
「それって戻るん?」
「わからんが、おっちゃんなら、いけるんとちゃうの?いや、いけるな」
「いけるか!」
二人して、日当たりのいいところから離したあとに、調査してみると。
「おっちゃんにもやっぱりオファー来てたわ」
「製作委員会に連絡したら、おっちゃんにもオファーしたが返事がなかったと、んでもって調べたら」
ヒエロサメグリフで来たもんだから、落書きかと思いました。
えらい人に謝罪されました。
「落ち込んでる」
「おっちゃん、旨いもの食べに行こうぜ」
「それにおっちゃん、あれやぞ、おっちゃん、サメシン(映画フィギュアスケートサメシングル)のサメより、色悪いから、そんなサメ肌で大賞受賞しても黒歴史だぜ」
「そうだな、あっちのイッキュウってサメより色が枯れているな」
これは枯れているんじゃないの!燻し銀といいなさい!
とはいえ、気にしているらしく。
「くすみが気になる?」
恒例の健康診断の際にかかりつけ医(獣医)に相談したところ。
「いや、おっちゃん、これ、くすんでいるんじゃないから」
そうしてヒレをあげさせて。
「日焼け、本当のおっちゃんの色はこのヒレの下の色」
ガーン
おっちゃんはショックを受けた。
でも老化とかじゃないため、まっ、いっかと健診後美味しいパイナップルもらって、ご機嫌を治したという。
『最近、サメばっかり出ているけども、ここは浜薔薇の耳掃除だからね』
電話である。
「あっ、オレが出る」
ちょうど傑が接客中なので、タモツが電話に出た。
「はい、浜薔薇ですが…」
すいません、ちょっとお訪ねしたいんですがから相手は話を始める。
「はい、それはやってますよ、……はいはい、それではご予約はいつにしましょうか?わかりました、その時間にお待ちしております」
ご予約ありがとうございました、それでは失礼しますと電話をきる。
「何の予約ですか?」
「なんか、あの映画のポスター見た人がな、すいません、あのポスター見たんですけども、そちらではサメを洗ってくれるんですか?ってな」
やってます!あっ、それじゃあ、予約したいんですけども、はい、それでは土曜日の午前に。
「えっ?」
傑はさすがに聞き返した。
「先生が洗うんですか?」
「初めてでもないしな、引き受けた」
確かにポスター撮影のためにサメを洗ったしなと傑は思って、そのまま納得しただろうが、ポスター撮影のサメは、影武者である、サメ肌の質感そのままだがソフトタッチの影武者3号、本物のサメとは違うし。
本物のイッキュウが早朝予約を入れていることも、そして炊き出しに来ていることも傑は知らない。
(最近映画とか地域のニュースとかで河川ザメの話は出ているけども、なんかあっちこっちにいるみたいだしな)
釣り人でもあるお客さんから。
「話題にはなっているけども、あれは昔からいたから、河川ザメがいるところに、弁当なんか置くとさ、狙ってくるから、海のさ、カモメみたいなもんだよ」
と言われていた。
にゃ~
そしてその炊き出しに来ているサメは、猫に負けているのを見たら、害はないだろうし、気にすることはないと思ったという。
土曜日の午前に来たのは、遠方から同僚につれられてきたおっちゃんであった。
幸か不幸か、この日はイッキュウはいなかった。
店頭に貼られたポスターを見て。
「意識するのはわかるけど、それはおっちゃんの一方的な嫉妬だから、そういうサメはスターにはなれない」
おっちゃん、そういわれたら、弱いわ。
「浜薔薇は来てみたかったんだよな、耳掃除楽しみで」
お姉ちゃんの膝枕の方がいいんとちゃうの。
「か~!これだからおっちゃんは、耳掃除好きの気持ち、職人技派の気持ちがわかってないわ!」
ペッツィ、自分が好きなアイドルグループペリカンドールのファンとして知り合った友人が。
「浜薔薇はいいぞ!」
と勧めて来るので、一度は来てみたかったのである。
「しかし、サメ料金っていうのが設定されているとは思わなかったわ」
電話にて問い合わせ後、便利な予約確認アプリサービスがあったので登録したら、サメ洗いと、カット・シャンプー・耳掃除・10分マッサージを予約しましたとカレンダーに通知が入っていた。
「サメ洗いってほぼ子供料金じゃないか、そんなに安かったら、全国からサメが浜薔薇目掛けてやって来るんじゃないか?」
そしたらおっちゃんが仕切ったる、おっちゃんの名前のBはBallsy(ボールジィ/勇敢)のB!だから。
「この間はBeauté(ポーテ/美しさ)のBとかいってなかったっけ?」
Bには色んな古今東西の要素がつまってるの!
そんな冗談を言いましたが、一匹と一人は浜薔薇に骨抜きにされて店を出ました。
「次も近いうちに来るけども、おっちゃんはどうする?」
そんなん聞かなくてもわかるやろ!
大賞は『河川ザメの一生』です。
「!?」
「ドキュメンタリー?」
「みたいだね、各地の河川ザメが色々とどういう生き方をしているのか」
バンバン
それを聞いた河川ザメのイサリ・Bこと、おっちゃんはヒレで床を叩いたという。
河川ザメの一生なら、おっちゃんも出てもいいんとちゃうの?それともおっちゃんは河川ザメじゃないの?ただのおっちゃんなの。
バンバン
「出演したサメ、これだけみると、知っているサメも出ているから、おっちゃんにオファー来ててもおかしくないんじゃないか?」
「あっ、おっちゃんがふて寝始めた」
「おっちゃん、そんな日当たりいいところで寝たら、干物になるぞ」
「俺、いいや、干物になったらおっちゃんに水かけて元に戻すの」
「それって戻るん?」
「わからんが、おっちゃんなら、いけるんとちゃうの?いや、いけるな」
「いけるか!」
二人して、日当たりのいいところから離したあとに、調査してみると。
「おっちゃんにもやっぱりオファー来てたわ」
「製作委員会に連絡したら、おっちゃんにもオファーしたが返事がなかったと、んでもって調べたら」
ヒエロサメグリフで来たもんだから、落書きかと思いました。
えらい人に謝罪されました。
「落ち込んでる」
「おっちゃん、旨いもの食べに行こうぜ」
「それにおっちゃん、あれやぞ、おっちゃん、サメシン(映画フィギュアスケートサメシングル)のサメより、色悪いから、そんなサメ肌で大賞受賞しても黒歴史だぜ」
「そうだな、あっちのイッキュウってサメより色が枯れているな」
これは枯れているんじゃないの!燻し銀といいなさい!
とはいえ、気にしているらしく。
「くすみが気になる?」
恒例の健康診断の際にかかりつけ医(獣医)に相談したところ。
「いや、おっちゃん、これ、くすんでいるんじゃないから」
そうしてヒレをあげさせて。
「日焼け、本当のおっちゃんの色はこのヒレの下の色」
ガーン
おっちゃんはショックを受けた。
でも老化とかじゃないため、まっ、いっかと健診後美味しいパイナップルもらって、ご機嫌を治したという。
『最近、サメばっかり出ているけども、ここは浜薔薇の耳掃除だからね』
電話である。
「あっ、オレが出る」
ちょうど傑が接客中なので、タモツが電話に出た。
「はい、浜薔薇ですが…」
すいません、ちょっとお訪ねしたいんですがから相手は話を始める。
「はい、それはやってますよ、……はいはい、それではご予約はいつにしましょうか?わかりました、その時間にお待ちしております」
ご予約ありがとうございました、それでは失礼しますと電話をきる。
「何の予約ですか?」
「なんか、あの映画のポスター見た人がな、すいません、あのポスター見たんですけども、そちらではサメを洗ってくれるんですか?ってな」
やってます!あっ、それじゃあ、予約したいんですけども、はい、それでは土曜日の午前に。
「えっ?」
傑はさすがに聞き返した。
「先生が洗うんですか?」
「初めてでもないしな、引き受けた」
確かにポスター撮影のためにサメを洗ったしなと傑は思って、そのまま納得しただろうが、ポスター撮影のサメは、影武者である、サメ肌の質感そのままだがソフトタッチの影武者3号、本物のサメとは違うし。
本物のイッキュウが早朝予約を入れていることも、そして炊き出しに来ていることも傑は知らない。
(最近映画とか地域のニュースとかで河川ザメの話は出ているけども、なんかあっちこっちにいるみたいだしな)
釣り人でもあるお客さんから。
「話題にはなっているけども、あれは昔からいたから、河川ザメがいるところに、弁当なんか置くとさ、狙ってくるから、海のさ、カモメみたいなもんだよ」
と言われていた。
にゃ~
そしてその炊き出しに来ているサメは、猫に負けているのを見たら、害はないだろうし、気にすることはないと思ったという。
土曜日の午前に来たのは、遠方から同僚につれられてきたおっちゃんであった。
幸か不幸か、この日はイッキュウはいなかった。
店頭に貼られたポスターを見て。
「意識するのはわかるけど、それはおっちゃんの一方的な嫉妬だから、そういうサメはスターにはなれない」
おっちゃん、そういわれたら、弱いわ。
「浜薔薇は来てみたかったんだよな、耳掃除楽しみで」
お姉ちゃんの膝枕の方がいいんとちゃうの。
「か~!これだからおっちゃんは、耳掃除好きの気持ち、職人技派の気持ちがわかってないわ!」
ペッツィ、自分が好きなアイドルグループペリカンドールのファンとして知り合った友人が。
「浜薔薇はいいぞ!」
と勧めて来るので、一度は来てみたかったのである。
「しかし、サメ料金っていうのが設定されているとは思わなかったわ」
電話にて問い合わせ後、便利な予約確認アプリサービスがあったので登録したら、サメ洗いと、カット・シャンプー・耳掃除・10分マッサージを予約しましたとカレンダーに通知が入っていた。
「サメ洗いってほぼ子供料金じゃないか、そんなに安かったら、全国からサメが浜薔薇目掛けてやって来るんじゃないか?」
そしたらおっちゃんが仕切ったる、おっちゃんの名前のBはBallsy(ボールジィ/勇敢)のB!だから。
「この間はBeauté(ポーテ/美しさ)のBとかいってなかったっけ?」
Bには色んな古今東西の要素がつまってるの!
そんな冗談を言いましたが、一匹と一人は浜薔薇に骨抜きにされて店を出ました。
「次も近いうちに来るけども、おっちゃんはどうする?」
そんなん聞かなくてもわかるやろ!
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