浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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S席の生き霊(塩いらず)

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『いいか、お前に一つ言っておきたいことがある、金を持てば、人が裏切ることがあるが、サメは裏切らん、サメを信じろ』

ある金持ちの父親が息子に伝えた格言より。

「やっと、やっと今日を迎えた」
髪を切りたくても、この日までは、この日まではと待ち続け、やっと今日が来たのである。
「浜薔薇行くぞ!」
まず運転席で叫んでみました。
(髪も傷んできたんだよな)
なんかこう、パサパサしているっていうのかな。これは普通ならば切った方がいいですよって言われるやつだが。
(トリートメントを頼むんだ)
いつもより豪華なメニューを頼むために、しばらく浜薔薇にいけないんだってことで、小銭貯金をしていたが。
(何日か前はになったら)
もう面倒くさいと、札を突っ込んでいった。
そのため助手席に乗せている紙袋、こちらは地元の銘菓というやつなのだが、予算をこえたぶんのお金はこっちに回させてもらった。
浜薔薇着。
まず炊き出しをしている出張所に、お菓子をもって、差し入れです、みなさんで食べてくださいと挨拶をしたあとに、浜薔薇にも紙袋を渡し、それじゃあ天国の時間だよ。
「髪どうします?切ります?」
「今日は時間とお金あるんですが、どういうのがベストですか?」
「じゃあ、シャンプーして、髪の調子みてから、決めましょうか」
そういってシャンプー台に向かった。
(そういえば新しいシャンプーになるんだっけ?)
このお客さんはちょっと遠方から来ているため、浜薔薇のご近所に住んでいる人たち、主にシャンパーのブログを楽しみにしていた。
ほぼ毎日更新される炊き出しのブログ並みにシャンパーは更新頻度は早いのである。
ファンの中でも家が近い人たちは炊き出し・シャンパー・王国の住人だろうか。
s席とパック民に関してはそれこそ、自分の心を満たすためにはるばるやってくるものが多い。
「近所に耳掃除してくれるところないんですよね」
それで耳かき動画にはまり、とりあえずやっているところに行ってみると。
「なんかこう…イメージと違ってたんですよね、そこはその、気持ちよくなかったんですよ、何回も、何回もがっかりして、浜薔薇に来る前にベストの店っていうのが、出張先でたまたま、ちょっとこれはきちんと髪をやった方がいいからって飛び込みで入ったところなんですね、そこからしばらくはまた出張ないかな、ないかなって思っていたりして」
そんな時だ。
「コニーのおすすめ見て」
あらすじ以来、言葉としては三回目ぐらいの登場ではないだろうか。
「なんていうのか、お店の写真載ってたじゃないですか、あれを見たとき、これだなって」
耳かき好きがピンと来る何かが浜薔薇にはあるんだろうか。
「まあ、その勘はハズレることもあるんですけども、とりあえずそこまで遠くないからってことで、来てみて、店内の歴史もすごいなって」
職人の仕事で、棚などは作られております。
「最初、耳かきしてくれたのは蘆根さんですね」
お客さん、耳かきはどうしますか?と当時は聞いてました。
「耳かき目当てなので、是非にと」
するとまず耳の入り口が汚れていたらしく、奥に転がり込まないように、掃除をしていくのである。
そこから、耳の外側、バリパリと垢は剥がされ、何往復もかけて綺麗にされていく。
「カミソリはかけても大丈夫ですか?」
「お願いします」
(えっ、ここカミソリもやってくれるの?)
これはブログには書いてない情報だった。
まずは耳を覗かれて。
(この耳なら先に綺麗にした方がいいな)
竹の耳かきで掃除ができる乾燥したものは取り除かれていくのだが、奥に行くと、また底の方になると、脂が目立ってくる。
今ならば先にローションを使うが、このときはそうではなかった。
それこそ、修行して培われた技術で取り除いていく、この行程は取り除かれている方からすると、緊張して、ハラハラを楽しめるのである、それぐらい繊細な部分に耳かきが…
カリ
と、入るのである。
(しかし、ローションを使っての掃除もまたいいものなのだよ)
出たな、S席のチケットを持つ生き霊よ。
(耳掃除のためならば、我々はいつでも現れる!)
(そう!)
(だがまずはローションの説明からだ!)
このローションは、耳の中用に最初は開発されたものではなく。
脂漏性皮膚炎の治療薬として開発されたものの一つであった。
(KCJが生活支援する際に、しばらくぶりにお風呂さんの方が来た場合、ルーチェ先生がお風呂に入る前に使ってくださいと渡したりするよ)
病気でお風呂に入れない場合なんかでも使うんだけども、このすごいところは。
(髪を痛めないところだね)
生き霊の一人は接種後の副反応で風呂に入れなかったときにお世話になりました。
(ドライシャンプー系よりはこっちを勧めるよ、特に30℃以上の日にそういうの起きるとね、シャワーは浴びたいけども、さっぱりしたいとか、そういうときには間違いなくこれだよ)
ただパック民には不評というか。
「角栓が、、角栓が!!!!!!」
使わなければならないのだが、そのことによって角栓の成長がなくなりました。
(肌が綺麗になるから良かったのでは)
(それは創造力が足りない、もしも毎日使える耳ローションが発売したとして、耳掃除を全くしなくてもいいになったらどうする?)
(ああ、許してくれ、俺は優しさが足りなかった)
(大丈夫まだやり直せるさ)
お清めの塩でも用意しようかなって思ったが、そこで生き霊たちは霧散した。
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