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パック座禅に相応しい御仏の姿です
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そないなわけで、ちょくちょく浜薔薇に行くようになったんよ。
独身寮にもまだ行ったことはないのだが、食事だけは食べ、味は知っているので。
「旨いはわかる」
そや、しかし炊き出しになると、こっちに送ってこれないものもあるから、それがな~美味しい!
ドアノブに手をかけながら、本当に近所にあるなら、毎日やね。
するとドアの向こうからいい匂いが、えっ?誰か美味しいもの食べているのかと思ったら、おっちゃんと共にいた職員。
今ここが食堂なのに、なんで食べ物の匂いが扉の向こうからするの?と気付き、覗くと。
実際には山宮にあったことはないのだが、扉の奥には山宮がいて、下拵えのために鍋の前にいるではないか。
どうした?
そこでおっちゃんがドアノブから手を離すと、すー~と閉まり、慌ててドアを開けようとすると、いつもの廊下が続いているではないか。
「俺、疲れているのかもな…」
そっか…今度浜薔薇行ったときにマッサージしてもらったらええわ。
『パック座禅の際に、みなさまの控え室にかけられる掛け軸が新しくなりました、パックをされ、穏やかな表情をしたサメ、パック座禅に相応しい御仏の姿です』
「どうもタキ先生がサメにはまったらしくてな」
「映画でも見に行ったんですか?」
「いや、見に行ったのは浄水センターの方」
お父さん!!!!!
タキにとって興味があればそのまま突っ切る、それが人生であった、落ち着きがないから、仏門にと父は願ったが、折り合いはつけれるが全く変わってないと言える。
河川ザメをあんなに間近で見たのははじめてである。
タモツが珍しく。
「手ぇ貸してくれ」
といった。
それでなんだなんだ、と浜薔薇に行ったらサメである。
「このお客さんが満足できるように、他にも教えれるようにしてほしい」
すやすやと寝ている、このサメ、十分満足していそうなものだが。
「面白いな」
目がキラキラした。
今まで培ってきたノウハウから、サメをどうやってリラックスさせて、その間に各種作業をするが。
「他のお客さんから聞いたんだけども、あのサメさんは注射するのも大変だそうだ」
「だろうな、固いものな」
「麻酔して注射していたそうだがな、看護師さんで鍼灸の資格持っている人がやるようになってからは、あのまま注射しているってよ」
「暴れないのか」
「それは気になったが」
びびってはいるそうだ。
尾びれを見る限り、注射されたら観念して尾びれが下がるので。
「痛いっていうより、注射するっていうのが怖かったみたいなもんだな」
タモツとタキがサメと向き合い、ここは人間と同じ、ここが違うなどを見つけていき。
「パックをしてごろんと寝るようにまでなったが、まだもっとだ、もっとサメを癒せる」
そのために実際にイサリがどういう仕事をしているのかと、浄水センター見学にも一般参加し。
「それでは当浄水センターのナイスガイ、イサリ・Bの登場です」
ザザザ~
波の共にイサリが職員を背に乗せて現れた。
「この姿は、大雨の際に町中で見受けられる事も多いでしょう、またショーが終わりましたら、みなさんも乗ってみませんか?大人もokですよ」
そんなこと言われたら、タキは並ぶことに決めた。
(着替えはないが、乗れるのならば悔いはない)
この辺はそこまでアクロバティックなものではなく、プールの水面を一周するぐらいである。
水族館のショー並みにジャンプあり、こちら特有の職員との笑いあり、これで無料で学校の見学受け入れているなら、楽しいだろうなと思うものであった。
「あれ、わざわざお越しになってくださったんですか?」
浜薔薇にも行ったことがある職員さんは、タキを見てびっくりしてた。
「来ちゃった」
「ああ、はい、楽しんでくれましたか?」
「楽しかった、イサリくんってあんなに高く飛べるんだね」
「二段ジャンプ、最初はできなかったんですが、大技はいるって練習しまして」
「向上心の塊だね」
水に濡れてもいいとはいうが。
「後で洗濯機お貸ししますから」
たまにこういう大人もいるので、対処は慣れていたが、浜薔薇ではそうは見えなかったために、正直自分の親ぐらいの年齢がはしゃぎすぎると、心配になる方である。
ザザザザザ
最初にサメに乗って現れたのは、実際に災害の際に乗サメする人なので、そのままジャンプなどを見せたが、ただ乗る分には難易度は困らない。
「ジャンプとかはないの」
「訓練しないと振り落とされますよ」
そう、サメとのタイミングが合わないとサメから落ちて、水面から叩きつけられる。また着地の際も体に重い衝撃が走るので、上手く逃さないといけない。
チビッ子たちと好奇心ある大人たちを乗せて、この回は終了。
パチパチパチパチ
タキは感激して拍手喝采である。
その後浄水センター設立記念シャツとハーフパンツを着替えとしていただき、服を洗濯乾燥機にかけた。
そこに娘から連絡があり。
「お父さん、今どこにいるの」
「浄水センター」
「えっ?なんかうちの水道管でおかしいことあったっけ」
「サメを見るために浄水センター」
「それうちの地元じゃないじゃん」
「うん」
「うん、じゃないよ」
「お父さん、サメ飼いたい、サメ通勤したい、サメに乗るのは軽車両扱いだから免許いらないんだって」
「そんなバイクみたいにいわないでよ」
「サメに乗ったらすごい目立つと思うんだ」
「話聞いてよ、お父さん」
まあ、この辺もいつものことなので。
だがちょっと違ったことは。
「帰ってきてからお父さんがなんか変なの」
「えっ?病気とか」
「絵を描いてます、サメの」
「サメの!?」
見たものが穏やかに、笑顔になるような仏はパック座禅には必要と思っていた、あのサメの姿、それこそこの会には相応しい!
『生れた場所も生きる場所も違うものが、社会の疲れから癒しを求め一同に集う、現代社会の希薄な繋がりの中の奇跡でもあります』
「おはようございます。それでは本日のパック座禅、始めたいと思います」
独身寮にもまだ行ったことはないのだが、食事だけは食べ、味は知っているので。
「旨いはわかる」
そや、しかし炊き出しになると、こっちに送ってこれないものもあるから、それがな~美味しい!
ドアノブに手をかけながら、本当に近所にあるなら、毎日やね。
するとドアの向こうからいい匂いが、えっ?誰か美味しいもの食べているのかと思ったら、おっちゃんと共にいた職員。
今ここが食堂なのに、なんで食べ物の匂いが扉の向こうからするの?と気付き、覗くと。
実際には山宮にあったことはないのだが、扉の奥には山宮がいて、下拵えのために鍋の前にいるではないか。
どうした?
そこでおっちゃんがドアノブから手を離すと、すー~と閉まり、慌ててドアを開けようとすると、いつもの廊下が続いているではないか。
「俺、疲れているのかもな…」
そっか…今度浜薔薇行ったときにマッサージしてもらったらええわ。
『パック座禅の際に、みなさまの控え室にかけられる掛け軸が新しくなりました、パックをされ、穏やかな表情をしたサメ、パック座禅に相応しい御仏の姿です』
「どうもタキ先生がサメにはまったらしくてな」
「映画でも見に行ったんですか?」
「いや、見に行ったのは浄水センターの方」
お父さん!!!!!
タキにとって興味があればそのまま突っ切る、それが人生であった、落ち着きがないから、仏門にと父は願ったが、折り合いはつけれるが全く変わってないと言える。
河川ザメをあんなに間近で見たのははじめてである。
タモツが珍しく。
「手ぇ貸してくれ」
といった。
それでなんだなんだ、と浜薔薇に行ったらサメである。
「このお客さんが満足できるように、他にも教えれるようにしてほしい」
すやすやと寝ている、このサメ、十分満足していそうなものだが。
「面白いな」
目がキラキラした。
今まで培ってきたノウハウから、サメをどうやってリラックスさせて、その間に各種作業をするが。
「他のお客さんから聞いたんだけども、あのサメさんは注射するのも大変だそうだ」
「だろうな、固いものな」
「麻酔して注射していたそうだがな、看護師さんで鍼灸の資格持っている人がやるようになってからは、あのまま注射しているってよ」
「暴れないのか」
「それは気になったが」
びびってはいるそうだ。
尾びれを見る限り、注射されたら観念して尾びれが下がるので。
「痛いっていうより、注射するっていうのが怖かったみたいなもんだな」
タモツとタキがサメと向き合い、ここは人間と同じ、ここが違うなどを見つけていき。
「パックをしてごろんと寝るようにまでなったが、まだもっとだ、もっとサメを癒せる」
そのために実際にイサリがどういう仕事をしているのかと、浄水センター見学にも一般参加し。
「それでは当浄水センターのナイスガイ、イサリ・Bの登場です」
ザザザ~
波の共にイサリが職員を背に乗せて現れた。
「この姿は、大雨の際に町中で見受けられる事も多いでしょう、またショーが終わりましたら、みなさんも乗ってみませんか?大人もokですよ」
そんなこと言われたら、タキは並ぶことに決めた。
(着替えはないが、乗れるのならば悔いはない)
この辺はそこまでアクロバティックなものではなく、プールの水面を一周するぐらいである。
水族館のショー並みにジャンプあり、こちら特有の職員との笑いあり、これで無料で学校の見学受け入れているなら、楽しいだろうなと思うものであった。
「あれ、わざわざお越しになってくださったんですか?」
浜薔薇にも行ったことがある職員さんは、タキを見てびっくりしてた。
「来ちゃった」
「ああ、はい、楽しんでくれましたか?」
「楽しかった、イサリくんってあんなに高く飛べるんだね」
「二段ジャンプ、最初はできなかったんですが、大技はいるって練習しまして」
「向上心の塊だね」
水に濡れてもいいとはいうが。
「後で洗濯機お貸ししますから」
たまにこういう大人もいるので、対処は慣れていたが、浜薔薇ではそうは見えなかったために、正直自分の親ぐらいの年齢がはしゃぎすぎると、心配になる方である。
ザザザザザ
最初にサメに乗って現れたのは、実際に災害の際に乗サメする人なので、そのままジャンプなどを見せたが、ただ乗る分には難易度は困らない。
「ジャンプとかはないの」
「訓練しないと振り落とされますよ」
そう、サメとのタイミングが合わないとサメから落ちて、水面から叩きつけられる。また着地の際も体に重い衝撃が走るので、上手く逃さないといけない。
チビッ子たちと好奇心ある大人たちを乗せて、この回は終了。
パチパチパチパチ
タキは感激して拍手喝采である。
その後浄水センター設立記念シャツとハーフパンツを着替えとしていただき、服を洗濯乾燥機にかけた。
そこに娘から連絡があり。
「お父さん、今どこにいるの」
「浄水センター」
「えっ?なんかうちの水道管でおかしいことあったっけ」
「サメを見るために浄水センター」
「それうちの地元じゃないじゃん」
「うん」
「うん、じゃないよ」
「お父さん、サメ飼いたい、サメ通勤したい、サメに乗るのは軽車両扱いだから免許いらないんだって」
「そんなバイクみたいにいわないでよ」
「サメに乗ったらすごい目立つと思うんだ」
「話聞いてよ、お父さん」
まあ、この辺もいつものことなので。
だがちょっと違ったことは。
「帰ってきてからお父さんがなんか変なの」
「えっ?病気とか」
「絵を描いてます、サメの」
「サメの!?」
見たものが穏やかに、笑顔になるような仏はパック座禅には必要と思っていた、あのサメの姿、それこそこの会には相応しい!
『生れた場所も生きる場所も違うものが、社会の疲れから癒しを求め一同に集う、現代社会の希薄な繋がりの中の奇跡でもあります』
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