浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
368 / 1,093

ケア煎餅

しおりを挟む
浄水センター職員は浜薔薇管轄のKCJ支部でタイヤを安く買うことができた。
「いろいろ重なっていたし、センターのそばの支部で点検とかまるごとお買い得にやってくれる約束取り付けた!頼みますよ、本当に!って持ち込んだ車、今日はその車の引き取りのために、休むそうや」
こちらの支部は浜薔薇管轄の支部より狭い、町中なのでしょうがないとも言える。
「時間があるものじゃないと引き受けれませんので、それでも良ければという感じですかね」
しかしお得である、これには弱い。
「せっかくですから、珈琲お出ししますよ」
待合室に通されて、そこそこのが出てくるのかなって思うやん?
『本日の珈琲』
ポップがついて、雑誌で紹介されたこちらになりますと、その雑誌が置いてある。
「お茶菓子の方はどうしますか?先ほど焼き上がったシュークリームなどはおすすめですが」
美味しそうなの勧めてくる。
「おイクラ万円です??」
「無料ですが」
「ここは喫茶店ではないんですか?」
「そういうつもりはないのですが間違われますね」
そこまで話の返しが上手い人ではないために、おとなしくオススメをいただくが。
(旨い!!!!)
あまり珈琲にこだわりがないのだが、ないからこそわかる、あきらかに一線を越えた旨さ。
(これは近くにあったら入り浸る奴おるんじゃないかな)
いますが、そこはKCJだよ。
「おやつ~」
と今日も楽しみにしてる人がやってくるわけですが。
「あ~んしてください」
「ひゃう!」
「はい、あ~ん、歯きちんと磨けてませんね…」
浄水センターの職員のようにたまにしか来ないなら、チェックは受けませんが、毎日のように来る方は虫歯チェックがございまして。
「珈琲もお菓子もお代わりがございますので、お気軽にお申し付けください」
「ありがとうございます」
そんな浄水センター職員を、虫歯チェックに引っ掛かった職員は羨ましく見ていた。
そう、引っ掛かるとおかわりは禁止なのである。

「そういえば河川ザメってサメだから、歯は何回も生えかわるんだけども」
その歯を有効利用できないかという研究もあった。
「途中で研究は無くなってしまったようだけども、人体に問題がない素材だから、それこそ歯の詰め物にしようって考えられていたらしい」
歯の生え変わるスピードは栄養状態によって異なり。
「食べ過ぎたカロリーが歯の生え代わりに使われるから、食べ過ぎても太りすぎないようだよ」
腹はパンパンにはなるけどもね。
歯は抜け落ちると、体が疲れる、弱るために休息が必要になる。
今は歯が抜け落ちたら、栄養補助食品であるソフト煎餅、通称ケア煎餅を食べてゆっくり過ごすことになっているが、前までおっちゃんが。
「おっちゃん、おっちゃん、おやつ分けて」
これはダメやで、サメ専用や、そやなおっちゃんのあげれるものか、今朝抜けた歯しかないな~
なんて冗談も昔はいってたようだが。
「それを是非に」
河川ザメ大好きマニアの方が本気でくださいとやってくるようになってからは…

すまん、おっちゃんにも無理なことがある。

ということで、そういうことは言わなくなっていった。

「そういえばおっちゃん、ケア煎餅ってあんまり美味しくないんでしょ?」
そやな、美味しさとは縁がない味がするわ。
「それって美味しくないってことじゃん」
食べる時にしかめっ面しているサメもいる。
その顔をとてもいい顔だと、河川ザメマニアの世界では是非ともみたい河川ザメ生体の中にランクしているほどであった。

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

そろそろ耳掃除をしなければならないと、自分で耳掃除をしてみたのだが。
ん?
ん?
んん?
上手いこと置くから出てきてくれない。
あともうちょっと、もうちょっとでさ、ガサッとしたものが取れ…ない、ないか、これ以上は危ない。
今日すぐに浜薔薇行きたいが、しょうがない。
とちょっと日にちを置いてから浜薔薇にいったものなんで、耳の汚れはまた溜まっていた。
「耳の中から出てきてはくれなかったんですよ」
「あ~はいはい」
そういって蘆根がちょっと見せてくださいねと耳を覗いてから、耳かきを使い、カサカサと鳴りながら奥に進めていくと。
「たぶんこれですね」
そういって大きな垢を取り出すが。
「取り出そうとしたら、崩れて開いちゃったんで、耳の中で引っ掛かってましたよ」
「それなら出ないはずですね」
「このぐらいになっちゃうと、見えてないと取り出せないですね、自分でやる場合は片手で耳掃除しちゃうから、穴を広げるがまずできないし」
「片手でも簡単耳掃除キットできたら売れそうですよね」
「それだ!」
「えっ?」
「そうですよ、それがあればいいんですよ、そしたら自分でできちゃう、これは革命かもしれない」
蘆根は自分の耳を掃除するときにいつも思っていたらしい。
「ガバッと広げて、ピンセットとか使えたらって思うときはあります」
「蘆根さんでも!」
片手でも簡単耳掃除キット、どこかのメーカーさんから発売されることを楽しみにしております。






しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...