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赤いタオルを目印に
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疲れ、あいつらは知らないうちに溜まってる。
「お金ならいいのにな」
「そりゃあ違いねえ」
浜薔薇のお客同士はガハハと笑いながら、話の花を咲かせていた。
シャンプーラッシュが終わると店内は落ち着くのだが。
「すいません、予約していたものなんですけども」
この方は最近お店を利用されているお客さんである。
「定期的にというか、浜薔薇で洗ってもらいたくて」
仕事でお化粧などをしているので、休みの日はそういうのとは無縁でいたいらしい。
「もうなんか自分でもやれないわけじゃないんだけども、面倒だし、浜薔薇の価格なら悪くないなって任せることにした」
髪と頭皮のクレンジング、普段のシャンプーでは取れない汚れがごりごりっと落ちていく。
「本日のシャンプーはこちらです」
「そうだね、やっぱりこの英語のかな」
んほっミルクフレッシュ スクィーズですね、繰り返します、んほっミルクでよろしいですね。
ミルクの栄養が髪の隅々にまで行き渡り、すべてを潤してくれる、だからこそ浮かび上がるミルククラウンのような艶!
そこからドライヤーでブローをしていきますが、丁寧なブラッシングをしていき。
「ヘアアレンジはしますか?」
「浜薔薇ってここもすごいよね」
ブロー後に蘆根でも簡単に出来るレベルのヘアアレンジをしてくれる。
ここで蘆根でもというが、蘆根はこういうのは出来るのだが、そのままでもいいんじゃない?というタイプなので、こうするともっと良くなるという考えが、ヘアアレンジやメイクにおいては上手いこと出てこないタイプである。
店内の人間は誰でも出来る簡単なヘアアレンジこちらも料金内に含まれております。
「これ、本当にいいよね」
思わず鏡を見てしまうのだが、結んで髪を通して丸くするだけ!
「それだけなんだけどもさ、家でやるのと全然違うからここでやってもらう」
「まあそうですね」
『浜薔薇への熱い思いここにぶつけるんだ!』
「いいですか、浜薔薇はですね、あんな感じで簡単なヘアアレンジも込みでやってくれるわけですよ」
はじめての方は店内でヘアアレンジのカタログがあるので、そちらをご覧ください。
「綺麗なヘアアレンジしてもらうじゃん、このまま家に帰るのはもったいない、どっかに行こう!近場ってことで、地域経済を回しているんですよ」
「女性陣の意見をもっと聞いていかなきゃダメですね」
「その目線は俺たちじゃ無理だもんな」
「それでは次の方」
「はい、結構自信作出来ましたので見ていただければと、実は浜薔薇の耳掃除に使われている耳かき、その材料である竹、そしてその加工をしている場所にアポをとりまして」
どよどよと、どよめく会員たち。
「失礼なことはしてませんよね」
「浜薔薇にかけて、いえS席に座るものとしてそれはありえません、ただ何分このようなものを作るのははじめてなので、拙さはご容赦くださればと思います」
それではどうぞ。
『竹は化け物だと思うんです』
私が取材をお約束した日は、雨が何日か降り続いた後だったため、竹林を見に行かなければならないので、出来れば別の日にと言われたのですが、ハイキング程度ですが山に行ったりしますのでと伝えると、ではご一緒しませんか?という話になりました。
「ワンワン」
こちらは飼い犬のメンちゃんです。
「竹林は一人では行かないんです、迷うから、実家に戻ってきたとき、竹林の手入れするなら、犬が必要だって話になって、よしよし、いい子だね、今日も竹林に行くからね、じゃあ行きましょう」
この辺はみんなこの家の持ち物だが。
「売る話も出ました、継がないでサラリーマンしていた方がいいよって、それでも家族が心配で週末は帰ってきてましたから、テレワーク切り替えになってから、二足のわらじ生活ですね」
「ヤッホーって言ったら、返ってきそうですね」
風光明媚である。
「ヤマイヌ(病犬/妖怪)来るんで出来ればやめてください」
ヤマイヌ?野犬かな、食べ物持ってると危ないとかいものな。
竹林に入ると雨後の筍という言葉がぴったりであるが。
「こういうのは掘り起こして廃棄です」
「もったいなくないんですか?」
「食べれないし、こういうのきちんとしないとどんどん竹林って広がっちゃうんですよ」
そういってハサミでカットして、背負いに入れる。
「今日は様子見です、足元固まってないから」
確かにぬかるみは気になる。
「これね、笹とかあるとね、一気に落ちちゃうんですよ、元々ここらへんは竹を上手いこと利用してきた土地柄なんですが、盗まれないのように、あの辺の笹があるところなんかそう、あそこから登ろうとしても笹で滑るし、傾斜で立つのが難しいから、盗賊返しになってるんですよ」
ここから九良の方にも竹は切り出され運ばれたという。
「気になっていたんですが、浜薔薇とはどういうご縁で?」
「タモツさんと親戚なんですよ、聞いてません?奥さんは植木屋さんの生まれで、うちも昔は麓の方で竹材店やってたんですが、そっちはしめちゃって」
なんでも鉱山御用達の竹も扱っていて、羽振りは良かったそうだ。
そのまま浜薔薇用の竹を見せてもらった。
「こっちは切り出す前のやつ」
赤いタオルで印がついている。
「筍の時は中身つまってますけど、笹になってくると空洞が出来てくるんですよ」
それをしっかりと乾かし。
「今、浜薔薇さんのところに卸している耳かきはうちのじーさんとばーさんが考えた耳かきを真似て作ったものです、タモツさんは最初の頃は、なんか違うなっていってましたが、やっぱり悔しくてね」
ある時、やれば出来るじゃねえかと言われたそうです。
「でもそれだけじゃ終わらせたくなくて、今、それより上を作れないものか考えているんですよね」
耳かきを優しく見つめる目で終わる。
「うぉぉぉぉぉぉ」
「もう一回!」
「あっそれ!」
「もう一回!」
「静かにお願いします、みなさん、お静かに」
「耳かきには最近寂しい話題しかないから、こういうのほしいんだよ」
「もっとくれてもいいから」
反応を見て宰相は、ここにお金もっとだした方がいいなと思ったという。
「もう一回!」
「それかこれはファンクラブ内で再視聴できないんですか」
「そこまでは考えてませんでした」
「むしろノーカットとかメイキングとかさ、欲しい」
思い思いの言葉を口にする時間は今日も終止符がうてないままである。
まっ、それがファンクラブらしい。
「お金ならいいのにな」
「そりゃあ違いねえ」
浜薔薇のお客同士はガハハと笑いながら、話の花を咲かせていた。
シャンプーラッシュが終わると店内は落ち着くのだが。
「すいません、予約していたものなんですけども」
この方は最近お店を利用されているお客さんである。
「定期的にというか、浜薔薇で洗ってもらいたくて」
仕事でお化粧などをしているので、休みの日はそういうのとは無縁でいたいらしい。
「もうなんか自分でもやれないわけじゃないんだけども、面倒だし、浜薔薇の価格なら悪くないなって任せることにした」
髪と頭皮のクレンジング、普段のシャンプーでは取れない汚れがごりごりっと落ちていく。
「本日のシャンプーはこちらです」
「そうだね、やっぱりこの英語のかな」
んほっミルクフレッシュ スクィーズですね、繰り返します、んほっミルクでよろしいですね。
ミルクの栄養が髪の隅々にまで行き渡り、すべてを潤してくれる、だからこそ浮かび上がるミルククラウンのような艶!
そこからドライヤーでブローをしていきますが、丁寧なブラッシングをしていき。
「ヘアアレンジはしますか?」
「浜薔薇ってここもすごいよね」
ブロー後に蘆根でも簡単に出来るレベルのヘアアレンジをしてくれる。
ここで蘆根でもというが、蘆根はこういうのは出来るのだが、そのままでもいいんじゃない?というタイプなので、こうするともっと良くなるという考えが、ヘアアレンジやメイクにおいては上手いこと出てこないタイプである。
店内の人間は誰でも出来る簡単なヘアアレンジこちらも料金内に含まれております。
「これ、本当にいいよね」
思わず鏡を見てしまうのだが、結んで髪を通して丸くするだけ!
「それだけなんだけどもさ、家でやるのと全然違うからここでやってもらう」
「まあそうですね」
『浜薔薇への熱い思いここにぶつけるんだ!』
「いいですか、浜薔薇はですね、あんな感じで簡単なヘアアレンジも込みでやってくれるわけですよ」
はじめての方は店内でヘアアレンジのカタログがあるので、そちらをご覧ください。
「綺麗なヘアアレンジしてもらうじゃん、このまま家に帰るのはもったいない、どっかに行こう!近場ってことで、地域経済を回しているんですよ」
「女性陣の意見をもっと聞いていかなきゃダメですね」
「その目線は俺たちじゃ無理だもんな」
「それでは次の方」
「はい、結構自信作出来ましたので見ていただければと、実は浜薔薇の耳掃除に使われている耳かき、その材料である竹、そしてその加工をしている場所にアポをとりまして」
どよどよと、どよめく会員たち。
「失礼なことはしてませんよね」
「浜薔薇にかけて、いえS席に座るものとしてそれはありえません、ただ何分このようなものを作るのははじめてなので、拙さはご容赦くださればと思います」
それではどうぞ。
『竹は化け物だと思うんです』
私が取材をお約束した日は、雨が何日か降り続いた後だったため、竹林を見に行かなければならないので、出来れば別の日にと言われたのですが、ハイキング程度ですが山に行ったりしますのでと伝えると、ではご一緒しませんか?という話になりました。
「ワンワン」
こちらは飼い犬のメンちゃんです。
「竹林は一人では行かないんです、迷うから、実家に戻ってきたとき、竹林の手入れするなら、犬が必要だって話になって、よしよし、いい子だね、今日も竹林に行くからね、じゃあ行きましょう」
この辺はみんなこの家の持ち物だが。
「売る話も出ました、継がないでサラリーマンしていた方がいいよって、それでも家族が心配で週末は帰ってきてましたから、テレワーク切り替えになってから、二足のわらじ生活ですね」
「ヤッホーって言ったら、返ってきそうですね」
風光明媚である。
「ヤマイヌ(病犬/妖怪)来るんで出来ればやめてください」
ヤマイヌ?野犬かな、食べ物持ってると危ないとかいものな。
竹林に入ると雨後の筍という言葉がぴったりであるが。
「こういうのは掘り起こして廃棄です」
「もったいなくないんですか?」
「食べれないし、こういうのきちんとしないとどんどん竹林って広がっちゃうんですよ」
そういってハサミでカットして、背負いに入れる。
「今日は様子見です、足元固まってないから」
確かにぬかるみは気になる。
「これね、笹とかあるとね、一気に落ちちゃうんですよ、元々ここらへんは竹を上手いこと利用してきた土地柄なんですが、盗まれないのように、あの辺の笹があるところなんかそう、あそこから登ろうとしても笹で滑るし、傾斜で立つのが難しいから、盗賊返しになってるんですよ」
ここから九良の方にも竹は切り出され運ばれたという。
「気になっていたんですが、浜薔薇とはどういうご縁で?」
「タモツさんと親戚なんですよ、聞いてません?奥さんは植木屋さんの生まれで、うちも昔は麓の方で竹材店やってたんですが、そっちはしめちゃって」
なんでも鉱山御用達の竹も扱っていて、羽振りは良かったそうだ。
そのまま浜薔薇用の竹を見せてもらった。
「こっちは切り出す前のやつ」
赤いタオルで印がついている。
「筍の時は中身つまってますけど、笹になってくると空洞が出来てくるんですよ」
それをしっかりと乾かし。
「今、浜薔薇さんのところに卸している耳かきはうちのじーさんとばーさんが考えた耳かきを真似て作ったものです、タモツさんは最初の頃は、なんか違うなっていってましたが、やっぱり悔しくてね」
ある時、やれば出来るじゃねえかと言われたそうです。
「でもそれだけじゃ終わらせたくなくて、今、それより上を作れないものか考えているんですよね」
耳かきを優しく見つめる目で終わる。
「うぉぉぉぉぉぉ」
「もう一回!」
「あっそれ!」
「もう一回!」
「静かにお願いします、みなさん、お静かに」
「耳かきには最近寂しい話題しかないから、こういうのほしいんだよ」
「もっとくれてもいいから」
反応を見て宰相は、ここにお金もっとだした方がいいなと思ったという。
「もう一回!」
「それかこれはファンクラブ内で再視聴できないんですか」
「そこまでは考えてませんでした」
「むしろノーカットとかメイキングとかさ、欲しい」
思い思いの言葉を口にする時間は今日も終止符がうてないままである。
まっ、それがファンクラブらしい。
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