浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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それはうちの得意技でしょ

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「昨日の試験監督、みなさまお疲れ様でした」
ここはKCJの会議室である。
「早速ですが、クレームが来ましたのでここにご紹介いたします、うちの弟子達が何人も落ちた、それは困る。だそうです」
会議室がシーンとなり。
「ええっと、すいません、その方はKCJを、戦闘許可申請の試験を何かと勘違いされているのではないでしょうか」
「あのおっさん、焦ってんだよ、ほら、それ言ったところ、未経験、無所属の合格者出ちゃったから」
「ああ、それで」
「で?どうします?」
「未経験者が合格となりましたことで、いつもならば二週目は難易度下げるつもりが、あげるつもりでしたが」
「具体的はどの程度?」
「投獄拘束スタートぐらいかな」
「それだと不平でません?」
「そうですね、その後にクレーム来ましたから」
「なら、いっそ、合格者がたぶんでない設定にしましょうよ」
「君は悪いことを考えるね」
「そうですか?でも、普通に試験やるぐらいじゃまた言ってきそうですから」
「ああいう人たちはね」
「KCJとして特定の偏りはないようにしたいんだけども、そういうのわからない人たちはいるから」
「こいつバカじゃないのかって思わせた方がいいですよ、それってうちの得意技でしょ」
「確かに」
「じゃあ、誰か怖さを知ってる人呼ぼうか」
「ナリタツさんはどうですか?」
「雷煙の渦を仕留めたで今話題だしな」
「そうだな、そのぐらいなら、じゃあ、連絡して聞いてみようか」

「これ、どう使うんだ?」
「ええっと、これは…」
そろそろ呼び出しの場所に近づくこともあって、大麓に渡された撮影機材の使い方を、腰木と秋澄が話をしていたところ。
ヒュ
何かが近づいてきたので、二人は構えたが、カメラは壊された。
「保険降りるかな」
「降りると思いますよ」
そのまま二人はナリタツが指定した場所に近づく。
ガシャン
戦闘音が聞こえる。
「あれ、入る隙ありますか?」
「ないな」
その話をしてすぐに、マズルフラッシュ、ナリタツの銃口が光り始めた。
相手はトゲのような触手。
「ナリタツさん、もう我慢しなくていいっすわ」
腰木がそういうと、銃声が止む。
武器を変えたのだろう、二人を呼んだのは援軍というより、情報を抜き取るためだ。
秋澄の魔法が周囲を多い始めようとすると。
バン!
それを知ってか、相手はナリタツと対峙しながらも逃げに走った。
「すいません、逃げられました」
捕捉外にすでに出てしまっているらしい。
「ここで仕留められるとは思っちゃいないから、問題ないさ」
ナリタツからはそういわれた。
「あれは俺一人じゃ無理だわ」
すぐに関係各所に報告書が出されると。
「痕跡から指名手配を受けている…」
「それはわかっているが、協力者がいるらしいって?」
「あっ、はい、KCJの職員が破損されたカメラからですね、その能力者、もしくは能力を奪われたものがいないか探しております」

ナリタツにこんなときなので、次のKCJの戦闘許可試験の話は出ていたが、さすがにないですよねと職員が言い出すと。
「一人辺りいくらなら出せる?」
「あっ、はい確認します、少々お待ちを」
そういって上司の確認を取り、こちらになりますと金額を話すと。
「次の土日あけておくから」
とナリタツが受験生を絶望に落とすために参加させることが決定した。

「お疲れ様でした」
「いいところだったんだけども、終わっちゃった」
指名手配と協力者の会話である。
「彼はそんなに名前を知られてはいないのですが、先日雷煙の渦を一人で仕留めたそうです」
「そうなの!あいつなかなか強いよ、うん、僕よりは弱いとは思うけどもさ」
「ナリタツさんは違いますよ、あなたがこれからもっと強くなっても他の人と違って遊んでくれますよ」
「本当!それいいな、強くなると、相手してくれなくなるからさ、そうか、相手してくれるのか、それはいいな」
「だからあなたはもっと強くなりましょうね」
「うん!ああ、楽しみだな」

「悪いな、壊したようで」
ナリタツは大麓にわざわざ謝りに来た。
「保険とそうですが、カメラの壊れかた、壊しかたですか、あれが証拠になって金一封も出ましたから」
「でもさ、それじゃあ、俺の気がすまないから」
来週にでも奢るという。
それは受験生を絶望に追いやった報酬をあてにしているが、大麓はそこまでは知らない。


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