浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
607 / 1,093

声が聞きたいときってあるじゃない

しおりを挟む
「あっ、もしもし覆木(おおうき)さん」
「メッセージ見てくれた?」
「連絡が遅れてごめんなさい」
「前回、君が俺に個人的に依頼料として渡してくれた有価証券のことなんだけども」
「あれなら、渡した時の相場、0.5%下がったら売ってねっていう話はしたけども」
「今、値上がりしているんだけどもさ」
「ちょっと待って確認、あっ、そうね、良かったじゃない」
「それで相談なんだよ、君はこれからも俺に、うちの事務所をご贔屓にしてくれるかってこと」
「どういう意味がそこにはあるの?」
「贔屓にしてくれるならば、この有価証券は売却してうちの事務所や関連しているやつらにボーナスとして出す」
「そうじゃないなら?」
「君には俺は不必要なのかと悲しいんで保有する」
「その言い方、わかったわ、何か入り用なのね、ただまあ、そこまで私はできる人間じゃないから期待しないで」
「いや期待するさ、その実力は俺が一番知っているからね」

「後は頼みます」

「?えっ?今はどこで連絡受けているの?」
「捕り物中かな」
「そんなときに電話とらないでよ」
「声が聞きたい時ってあるじゃない」
そうはいってもどう考えても後ろから聞こえてくる声から、そういう時じゃない。
切られた後に。
「美人さんだからここまで殺気を当てられなかったら、本気なんて出せないぜ」
瀬旭(せきょく)は泉呼(せんこ)が体を張って作った隙をついて、狙い打ちするが、隠された急所に上手いこと当たるのである。
「さすがは銀の弾丸と言われるだけある」
対処方法がわかってないものに対して瀬旭はよくマッチを組まれる、その理由は勘でこのように弱点を見つける確率がとても高いからだ。
「やっぱりこういうのやらせるとお前の右にでるものはいないね」
「もっと誉めてくれてもいいのよ、でお前はなんで電話してたのよ」
「みんなにボーナス出すために頑張ってた」
「まあ、それなら…」
水芭(みずば)はすんなり飲もうとしたが。
「えっ?」
「いつもよりみんな頑張ってるから、今回は多いよ、泉呼にもちゃんと出るからね」
「ありがとうございます」
「大丈夫なんですか?」
「先方とは話ついているし、明日にでも振り込まれているよ」
そういって次の日が来たのだが。
「覆木さんいます?いきなりですね、振り込まれても、事前に連絡くださいよ」
何人かが銀行からこれはどういうお金ですかの確認がきて、振り込まれたのがわかったのだという。
「多い方がいいかなと」
「それはそうですがね、大金がいきなり振り込まれますとね…」
「こいつはこういうところがあるから」
「お前には言われたくはない」
「いいですか、こういうときはですね」
水芭はため息をついたあとに説明し始めた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...