浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
745 / 1,093

知識を捨てれない

しおりを挟む
「なんか熊がたくさん出て大変みたいで」
「なんで狩らないの?それなら…あっ、でも私が代わりにとはいっても無理か」
熊は資源ですみたいな考え方をパーティメンバーがしていた。
「あの辺は熊を食べるし、国が無くなってからな、熊は貴重な食材だよ」
とリーダーに仲間たちは教えてくれた。
「なのでこちらに熊はかなり少ないのだが…」
「ああ~こっちは増えてますね」
もし肉などが手に入ったのならば食べてくれるのだろうかと思ったのだが。
「熊は捨てるところがないから」
という返事で、そういう考え方をこの辺の人たちはしていることを知ったのである。
なのでリーダーが自分の生まれ育った世界に戻ってきたとき、KCJの購買に聞いてみたのである。
「それならばお土産にソーセージなんかがいいかもしれませんね」
「ソーセージなんかもあるの?」
「歴史を紐解いたら、レシピが発見されて、そこからですね、これは血も食材になります」
「へぇ」
「熊が取れたら、実はね、サメが熊を取ってくれるんですよ」
「サメは熊よりも強いって言うものね」
「すごいですよ、あれ」

熊が水を飲むために川に顔を近づけると、水面にサメの顔が現れて、水の中から出たヒレが熊の顔を掴んで、そのまま引きずり込むのである。

「そのまま溺れさせれてしまうんですよ、そんな感じで溺れさせることから、人魚と間違えられたりするんですよね」
人魚は上半身が人なので、人が溺れているような演技をして、人を誘いこんだりしますが。
「サメとは仲が悪いですからね」
人間に何かあったら、基本的に許さないのがサメである。
もう、「サッ」も「メッ」の声色も、激怒が見える形の返事になった。
「話は戻しますが、そんな感じで、サメは熊は狩猟できますが、調理はできないんで、調理ができる人頼みになるんですが、ソーセージなんかだと日持ちもするから、いいと思いますよ」
そんなわけでソーセージを頼んだところ。
「豚肉とか使って大丈夫ですか?それでいいならばお出ししますよって」
「むしろみんな豚肉大好きだから」
「では店頭でお待ちしております」
リーダーは職人によるソーセージを買うことにしたのである。
「いいの?いいの?」
「みんなで食べてよ、保存もできるように調整もしてくれたからさ」
というわけでパーティメンバー四人に配布された。
「もうあんないいソーセージなんて食べれないと思ってた」
魔法を使う仲間が言うには、国が無くなる前は、交流があったので、ソーセージの職人が店を構えていたが、国が不安定になると店を畳んでいなくなったそうだ。
「ああいう技はそう簡単には人に教えないものだから、もうこちらでは作れなくなっている。ソーセージに限らずそういうものは多い、だからそっちの日本と交流を持とうと考える、領主の夫人に対しては反感はあれど、一定の支持者がいるのだよ」
「人間は便利なものに慣れると、戻れないものだからな」
「全くだよ、だから私は酒や手帳や知識を捨てれない」
「そこに知識も入ってしまうんだ」
「そうだな、あんなに面白いものはないし、しかし、日本酒は旨いな」
「知り合いがね、ちょうど仕事で関わっていたみたいでね、せっかくだからこれもね」
「リーダーの生まれ育った世界の酒を全部試してみたいぐらいだ」
「それは体壊しちゃうよ」
「わかってる、だからこうして噛み締めながら飲んでいる」
「ああ、感想を書き込んでいるって話しはしてたな」
「ああ、そうだ、自己満足だがな、こういう自分が面白かったものを書き付けておいて、壁に当たったときに見直すのが楽しいのよ」
「それはいい趣味、習慣だと思うよ」
「あちこちを走り回っているときは、字も忙しい形でしか残せないからな、こうして少し旨いものを嗜みながら、あれは良かったとこの世を誉める、ろくでもないものばっかりだから、少しはこの世も誉めてやる必要がある」
「少しペース早いんじゃない?」
「どっちかっていうと、話し相手がいるから饒舌になるもんだよ、本当にリーダーがいてくれて良かったし、出来れば末長くお願いしたい」
「そうありたいね」
「何か悩みごとか?」
「そういうわけではないんだけども、やっぱり上手くやっていくためには色々と勉強しなきゃならない、こっちの風習とかね、ああ、山の方の話を聞いたんだけども、ええっとね、あっちの、他の国の風習で似ているところがあってさ」
熊の脂について話始めると。
「確かそういうものもあったな、あの匂いが魔除けになるってことで使われているし、今でも信心深いと人生の節目に使うんだよ」
「世界は違えども、環境が近いと、文化が似てくるのかもしれないね」
「そういった調理方法も調べてくれたら、こっちの言葉で残したいものだな」
「ああ、それならソーセージの作り方は教えてもらったので」
「待て、今、書き記す準備をする」
そこでリーダーが教えてもらったソーセージの話を熱心に聞き取った後に。
「これは面白いな、酔いが覚めたらまとめよう」
「そういうのは酔いが覚めたらなんだ」
「酔ってるときは気分がいいから、何でも良いものに見えてしまうものだよ」
いつもは渋い顔をしている仲間の意外な一面であった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...