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あたたかいお蕎麦と半麻婆丼
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「宿の朝食も美味しいって話だったけども、これはすごいわね」
いい水でご飯も美味しくなるのです。
キトリとその夫である利面(りめん)はお正月の後に旅をすることにした。
どこがいいかな?と思ってると、二人っきりで過ごすにはぴったりな宿と、ある駅そばの話をAIユメトキボウから教えてもらった。
【その駅のホームで、電車を待っていたら、蕎麦の香りに我慢ができなくなるようです】
「そんなに気になるならここに決めたら?」
キトリもそう行ったことによって決定したのだが、その駅と言うのが旅行客が向かうには少々不便なところにある。
「すぐに帰ってきますから」
「利面くんは大げさだな」
にっこりとキトリは微笑み…
「すいません、無理を言いまして」
宿から駅までのシャトルバスに利面は近づいていく。
「構いませんよ、他にお客さんもいませんでしたので」
その駅そばについて、宿の人から聞いたところ、宿からその駅まではシャトルバスを出しているので、それを利用して食べてきてはどうだろうかと提案してくれた。
そこに甘えることにしたのだ。
「しかし…駅そばに行きたいなんて変わってますね、あそこは地元の人しかほとんど来ませんし」
さすがに朝食後に、駅そばを食べることはキトリにはできないので、利面はドライバーさんと共に駅まで向かう。
「あの駅って寒いんですよ、お客さんによってはそんな格好だと体冷やしちゃいますよって上着で来るので」
風が本当に吹き込むので、防風必須ということなので、利面も一枚防風対策として着込んできた。
「でも話に聞いているだけで楽しみで、サービスの麻婆丼とか」
蕎麦を頼むと、何故かその店では麻婆丼は食べますか?って聞いてくる。
「あれね、何年か前まで唐揚げも一個ついてた、それも美味しいんですよ」
さすがにこのご時世なので唐揚げは無くなりました。
「駅そばなんだけども、メインのお客さんは私たちみたいなドライバーなんですよ」
だからすぐに提供できるガッツリなメニューで構成されている。
シャトルバスが駅に到着すると、次の電車の時間までは休憩となるので、その間に食事を済ませるようだ。
「しかし、ちょっと嬉しくなっちゃいますね」
「何がですか?」
「当たり前のように私たちが美味しい、
美味しいって食べているものを、よそから来たと人たちもあれは美味しいらしいぞって食べに来てくれるのって。しかも今回はご夫婦で来られて、他にも楽しいところはあるのに」
「こういうのがいいんですよ、ゆっくりできるし、僕自身がささっと出して美味しい料理には凄く興味があるんですよ」
彼自身激務なので、こういうお店によって救われている。
「忙しくなると、美味しいものだけが楽しみになり…」
「お客様!今は楽しいことだけ考えましょ!」
「あぁ、すいません、激務はもう過ぎ去ったはずなのに、未だに終わらないような気がして」
結婚を機にワークバランス見直しました。
ドライバーさんと一緒に駅そばに行く。
「いらっしゃいませ」
「毎度」
この時間はお客は少ないらしい。
「こちらは宿のお客さんね、このお店に来るために遠路はるばる来てくれて」
「あれまー!珍しい、さっさっ、テーブル席座って」
そういって暖かいお茶を出してくれる。
「何を食べますか?」
「いつもは何を頼んでますか?」
「あたたかいお蕎麦と半麻婆丼ですかね」
「じゃあ、それで」
「すいません、あたたかいお蕎麦と半麻婆丼二つ」
「はーい」
「この辺って他に何が、お土産買うならおすすめはありますかね」
「バームクーヘンかな」
「バームクーヘン?」
「若いときに有名店に修行に行ってた人が、この三件隣にお店を出してまして、私もうちの嫁さんの実家に行くときに買っていくんですよ」
なんていってたら、あたたかいお蕎麦と半麻婆丼が出来上がるので、そのままハフハフ食べ始める。
これは確かに旨い、こんなお店が近所にあったら定期的に行ってしまう、そんな美味しさであった。
「ご馳走さまでした」
「お粗末様でした、どうですか、お味は」
「お蕎麦もこちら地方特有なんですね」
「そうですね、私たちは慣れてますけども、片栗粉使ったものですね」
「疲れているときにこのお蕎麦は食べたくなるし、シンプルな麻婆は…豆腐が際立ってる、やはり水が違うからなのかな」
「それはあるかもしれませんね」
そして値段も地方民の財布に優しいし、利面からすると安すぎると感じた。
「すいませんが、さっき言ってたバームクーヘン、お土産に買いたいのですが」
「あっ?そうですか?ではご一緒します」
ここで利面はキトリにも、バームクーヘンの話を送信しておくと、ユメトキボウの職場へのおみやげも一緒に買ったらどう?と提案された。
そこにだ。
「お客さん、よろしければ宿から荷物送るといいですよ」
お客さん料金になるよと、お得な話をしてくれたので。
「じゃあですね」
「えっ?」
「こんなにいっぱい?」
お菓子屋さんとドライバーさんがビックリするほど購入し、両手いっぱいの紙袋になるところを。
「お車までお持ちします」
「あっ、そうですか?それじゃあお願いします。すいませんが、コンビニに僕は立ち寄りたいのですが?」
「荷物の積み込みはこちらでやっておきますから」
「お願いします」
利面はコンビニ行くと、自分たち夫婦の買い物と、お菓子屋さんとドライバーさんに差し入れ用に新製品の缶やペットボトルのコーヒーを一袋づつ買い。シャトルバスに戻る。
「あっ、これ差し入れです。お菓子屋さんにもあったんですが、お店に戻られたようなので、渡してきますね」
そういってドライバーさんに渡した後に、お菓子屋さんを改めて訪ねて、よろしければこれをどうぞと差し入れの各種コーヒーを渡したところ。
「またよろしくお願いします」
「こちらこそ!よろしくお願いします」
大人の挨拶を終えて宿まで戻ってきた。
宿に戻り、フロントでお菓子の送り先、自宅とユメトキボウがお世話になっているKCJの支部の二ヶ所の伝票を書いて、控えをもらい。控えをユメトキボウに送ると、すぐに処理してくれた。
「キトリさん帰ったよ」
「おかえりなさい」
そういわれると、それだけで利面は嬉しくなってしまうのだ。
「良いことあった?」
「うん、あったよ」
さっきあった楽しかったことを利面はキトリに語りだした。
キトリはそれを嬉しそうに聞いてくれるし、距離はだんだん近づいていった。
いい水でご飯も美味しくなるのです。
キトリとその夫である利面(りめん)はお正月の後に旅をすることにした。
どこがいいかな?と思ってると、二人っきりで過ごすにはぴったりな宿と、ある駅そばの話をAIユメトキボウから教えてもらった。
【その駅のホームで、電車を待っていたら、蕎麦の香りに我慢ができなくなるようです】
「そんなに気になるならここに決めたら?」
キトリもそう行ったことによって決定したのだが、その駅と言うのが旅行客が向かうには少々不便なところにある。
「すぐに帰ってきますから」
「利面くんは大げさだな」
にっこりとキトリは微笑み…
「すいません、無理を言いまして」
宿から駅までのシャトルバスに利面は近づいていく。
「構いませんよ、他にお客さんもいませんでしたので」
その駅そばについて、宿の人から聞いたところ、宿からその駅まではシャトルバスを出しているので、それを利用して食べてきてはどうだろうかと提案してくれた。
そこに甘えることにしたのだ。
「しかし…駅そばに行きたいなんて変わってますね、あそこは地元の人しかほとんど来ませんし」
さすがに朝食後に、駅そばを食べることはキトリにはできないので、利面はドライバーさんと共に駅まで向かう。
「あの駅って寒いんですよ、お客さんによってはそんな格好だと体冷やしちゃいますよって上着で来るので」
風が本当に吹き込むので、防風必須ということなので、利面も一枚防風対策として着込んできた。
「でも話に聞いているだけで楽しみで、サービスの麻婆丼とか」
蕎麦を頼むと、何故かその店では麻婆丼は食べますか?って聞いてくる。
「あれね、何年か前まで唐揚げも一個ついてた、それも美味しいんですよ」
さすがにこのご時世なので唐揚げは無くなりました。
「駅そばなんだけども、メインのお客さんは私たちみたいなドライバーなんですよ」
だからすぐに提供できるガッツリなメニューで構成されている。
シャトルバスが駅に到着すると、次の電車の時間までは休憩となるので、その間に食事を済ませるようだ。
「しかし、ちょっと嬉しくなっちゃいますね」
「何がですか?」
「当たり前のように私たちが美味しい、
美味しいって食べているものを、よそから来たと人たちもあれは美味しいらしいぞって食べに来てくれるのって。しかも今回はご夫婦で来られて、他にも楽しいところはあるのに」
「こういうのがいいんですよ、ゆっくりできるし、僕自身がささっと出して美味しい料理には凄く興味があるんですよ」
彼自身激務なので、こういうお店によって救われている。
「忙しくなると、美味しいものだけが楽しみになり…」
「お客様!今は楽しいことだけ考えましょ!」
「あぁ、すいません、激務はもう過ぎ去ったはずなのに、未だに終わらないような気がして」
結婚を機にワークバランス見直しました。
ドライバーさんと一緒に駅そばに行く。
「いらっしゃいませ」
「毎度」
この時間はお客は少ないらしい。
「こちらは宿のお客さんね、このお店に来るために遠路はるばる来てくれて」
「あれまー!珍しい、さっさっ、テーブル席座って」
そういって暖かいお茶を出してくれる。
「何を食べますか?」
「いつもは何を頼んでますか?」
「あたたかいお蕎麦と半麻婆丼ですかね」
「じゃあ、それで」
「すいません、あたたかいお蕎麦と半麻婆丼二つ」
「はーい」
「この辺って他に何が、お土産買うならおすすめはありますかね」
「バームクーヘンかな」
「バームクーヘン?」
「若いときに有名店に修行に行ってた人が、この三件隣にお店を出してまして、私もうちの嫁さんの実家に行くときに買っていくんですよ」
なんていってたら、あたたかいお蕎麦と半麻婆丼が出来上がるので、そのままハフハフ食べ始める。
これは確かに旨い、こんなお店が近所にあったら定期的に行ってしまう、そんな美味しさであった。
「ご馳走さまでした」
「お粗末様でした、どうですか、お味は」
「お蕎麦もこちら地方特有なんですね」
「そうですね、私たちは慣れてますけども、片栗粉使ったものですね」
「疲れているときにこのお蕎麦は食べたくなるし、シンプルな麻婆は…豆腐が際立ってる、やはり水が違うからなのかな」
「それはあるかもしれませんね」
そして値段も地方民の財布に優しいし、利面からすると安すぎると感じた。
「すいませんが、さっき言ってたバームクーヘン、お土産に買いたいのですが」
「あっ?そうですか?ではご一緒します」
ここで利面はキトリにも、バームクーヘンの話を送信しておくと、ユメトキボウの職場へのおみやげも一緒に買ったらどう?と提案された。
そこにだ。
「お客さん、よろしければ宿から荷物送るといいですよ」
お客さん料金になるよと、お得な話をしてくれたので。
「じゃあですね」
「えっ?」
「こんなにいっぱい?」
お菓子屋さんとドライバーさんがビックリするほど購入し、両手いっぱいの紙袋になるところを。
「お車までお持ちします」
「あっ、そうですか?それじゃあお願いします。すいませんが、コンビニに僕は立ち寄りたいのですが?」
「荷物の積み込みはこちらでやっておきますから」
「お願いします」
利面はコンビニ行くと、自分たち夫婦の買い物と、お菓子屋さんとドライバーさんに差し入れ用に新製品の缶やペットボトルのコーヒーを一袋づつ買い。シャトルバスに戻る。
「あっ、これ差し入れです。お菓子屋さんにもあったんですが、お店に戻られたようなので、渡してきますね」
そういってドライバーさんに渡した後に、お菓子屋さんを改めて訪ねて、よろしければこれをどうぞと差し入れの各種コーヒーを渡したところ。
「またよろしくお願いします」
「こちらこそ!よろしくお願いします」
大人の挨拶を終えて宿まで戻ってきた。
宿に戻り、フロントでお菓子の送り先、自宅とユメトキボウがお世話になっているKCJの支部の二ヶ所の伝票を書いて、控えをもらい。控えをユメトキボウに送ると、すぐに処理してくれた。
「キトリさん帰ったよ」
「おかえりなさい」
そういわれると、それだけで利面は嬉しくなってしまうのだ。
「良いことあった?」
「うん、あったよ」
さっきあった楽しかったことを利面はキトリに語りだした。
キトリはそれを嬉しそうに聞いてくれるし、距離はだんだん近づいていった。
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