SSSランクスキル『女神の寵愛』〜人生に一度の女神の洗礼を俺だけ何度も受けられます〜

taki210

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第一章

第十一話

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「あれがアイナークか…」
「大きな外壁…すっごい…」
翌日。
俺とソフィアは、大都市アイナークへと辿り着いていた。
二人して、見上げるような外壁にしばし立ち尽くしてしまう。
入り口へ近づいてくると、門兵が数人、近づいてきた。
「止まれ。通行証を見せろ」
「えっ…通行証…?」
俺は固まってしまった。
通行証が必要だなんて、全く知らなかった。
「ないなら金でもいいぞ。銀貨五枚だ」
「銀貨五枚…」
俺は金銭も持っていなかった。
俺の住んでいた街はそれほど規模が大きくなかっただけに、金銭はあまり流通しておらず、どちらかというと物々交換が主流だった。
「ソフィア。お前、お金持ってるか?」
「すみません…着の身着のままで里を出てきてしまったので…」
ソフィアもお金は持っていないようだった。
どうしようもなくなった俺はその場に立ち尽くしてしまう。
「なんだ、金もないのか?では都市内に入れることは出来ないな」
門兵が入り口との間に立ち塞がる。
「あ、そうか…」
ふと俺の頭にある閃きが。
俺はしゃがんで、地面の土を一握りさらう。
「何をしている?」
怪訝そうに首を傾げる門兵の前で、俺は<大錬金術師>のスキルを使った。
「クリエイト・ジェム」
握り拳を開くと、そこには煌びやかに光る宝石があった。
「なっ…どうやって!?」
門兵が目を見開く。
俺は門兵に、宝石を差し出した。
「これで通行料ということにしてもらえませんか?」
「なんだと…?」
門兵は俺から宝石を受け取ると、手の中で回転させながら念入りに確認し始めた。
「本物の宝石だ…信じられん…」
ありえないものを見るような視線を俺に向けてくる。
俺はもう一度尋ねた。
「それを通行料として認めてもらえませんか?」
「ぎゃ、逆にいいのか…?このサイズの宝石を売れば、半年は遊んで暮らせるぞ?」
「構いません」
といいつつ、俺はスキルで一瞬で生成した宝石にそんな価値があるのかと驚いていた。
「と、通っていいぞ!」
大事そうに宝石をしまった門兵が、道を開けてくれた。
俺とソフィアは、都市内へ入ることが出来た。


「すげぇ…人がゴミのようだ…」
大都市アイナークの中へ足を踏み入れた俺は、建物と人の多さに圧巻されてしまう。
正面にある大通りでは、さまざまな種族の人間たちが右へ左へと行き交っていて、あちこちから露天商の客呼びの声が聞こえていた。
「アレン様、アレン様」
ぽかんと口を開けていると、ソフィアがちょいちょいと服の袖をひいてきた。
「なんだ?」
「さ、さっきの宝石…一体どうやったんですか?マジックですか?」
興味津々といった感じで聞いてくるソフィア。
「いや、マジックじゃないぞ。あれは俺のスキルだ」
「へ?スキル?宝石を生み出すスキルってことですか…?でも私を助けてくれた時に、魔法系のスキルを使ってましたよね?あれは…?」
「あー…そのことか…」
俺は複数スキルを所持していることについて、ソフィアに話そうか迷う。
正直言ってあまり無闇に人に話したい事柄ではなかった。
スキルを三つも持っている人間がいるなんて広まったら、何があるかわかったもんじゃないからな。
しかし、目の前のソフィアは、いらぬことを他人に触れ回ったりするような子ではないだろう。
俺は正直に事実を話すことにした。
「ソフィア。この話は他人には言わないで欲しいんだが…」
「いいません!約束します!」
「よし」
俺はソフィアに、現在SSSランクのスキルを三つ持っていることを話した。
すると、ソフィアの目がみるみる見開かれていった。
「す、すごいっ!!!」
ソフィアが大きな声を出す。
通行人の何人かが、俺たちの方へ視線を送ってくる。
「はっ、すみません…」
ソフィアが慌てて声を潜めた。
「す、すごいです…スキルを三つも持ってるなんて…しかもそのどれもがSSSランクなんて…信じられません…そんなことが本当にあるのですか?」
「俺も自分のことながらいまだに信じられないよ…」
「きっとアレン様は今までたくさんの善行を積み重ねてこられたのですね…」
「いや、そういうわけじゃないんだが…あと何度も言ってるけど、様はいらないよ?」
「いえ…アレン様は命の恩人ですので」
「…いや、うん。そうなんだけどな」
奇妙なことで頑固なソフィア。
俺は一旦このことに関しては説得を諦めることにした。
それよりも、今は重要なことがある。
「なぁ、ソフィア。アイナークについたわけだが、この後はどうするんですか?」
「あっ…そうでした」
ソフィアと行動を共にするのは、アイナークに到着するまでということになっていた。
「何か考えはあるか?俺は冒険者になろうと思ってるんだが…」
「何も考えていませんでした…私、これからどうしたらいいんでしょう…?」
困り顔になってしまうソフィア。
「よかったら、俺と冒険者やるか?」
「えっ、いいんですか!?」
途端に華やぐソフィアの表情。
「ああ。仲間がいてくれたら有事の際も心強いからな。ソフィアは何か戦闘に役立つ特技とかあるか?」
「はい!私、弓が使えます!!エルフですので!かなり自信ありますよ!!」
「そうか。なら…ソフィアさえ良ければ、俺と冒険者をやらないか?」
俺はソフィアに向かって手を差し伸べる。
ソフィアは、両の手で握り返してきた。
「よろしくお願いします!アレン様!!」



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