可愛い天使だと思っていたのは私だけのようです

福ノ内 六森

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出会い27

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 ワクワクした様子で待っているティアの隣に座り、エコバックを漁る。
 まずは、上の方にあるライラックの香りのアロマオイルを説明するが不思議そうに見てはいるがあまり興味がなさそうな様子だったため、切り上げて次にあったお菓子などを説明していく。
 切り替えって大事だよね!

「あ、これティア食べたよね?私が大好きな飴。元の世界ではこういう風に袋に入って、売り場に掛けてあるんだよ」

「へー!!すごい綺麗な絵だね!」

 そう言いながらまじまじと飴の袋のパッケージを見ているのが可愛かったので、

「これ欲しい?あげるよ!あ、でも他にもこういうのあるから欲しいのあったら遠慮しないで教えてね!」

「えへへ、くれるの?ハナがくれるなら何でも欲しい」

 そうはにかみながら話すティアは本当に天使だ。
 尊すぎてどこかに飛んで言ってしまいそうで、不安になり用心しながら、グミやチョコ、チップスなどの説明をした。

 持ってきたおやつを2人で食べながら、植木鉢や一回やったクレーンゲームで取れたぬいぐるみの説明をし終わった。
 
 次はー、あ、カラートリートメントか。と思い買うことになった経緯と辛かった時期を思い出す。
 というのも、1年半年前までハイトーンだった私は髪の痛み具合はひどく、細いタイプの櫛を1回目で通すのは困難で段階を踏まなければいけなかった。
 バイトが忙しくなり、時間がなかったことや単純にケアが面倒になってきたのもあり、一年間、地毛をのばし続け、ギリギリまでブリーチした毛を切ったのだが、毛先の方にまだ脱色した部分が残ってしまっている。
 残ったブリーチ毛を地毛と色を合わせるためにカラートリートメントを使っていたのだが、家にあるものがなくなりそうだったため買い替えたのだ。

「次は、これね。これはカラートリートメントで、髪の毛を傷めないで染められるものなんだー。ほら、こことここの髪の色ちょっと違うでしょー。これで、色を合わせるんだよ」

「っっっ。ハナがいた世界では髪の色を変えられるの?」

「そうだよー。これはただ色を入れるやつだけど、ここの色みたいに髪の色を抜くやつもあるんだけど持ってないんだよね」

 そう言いながら毛先の方を指さす。

「ハナ、怒らないで欲しいんだけど、僕これ欲しい、、、」

 そう言いながら伺うようにこちらを見るティアに

「うん!全然いいよ!そんなことで怒らないよー!!あげる。あげ__あ、」

 ここまで行ったところで、ティアと私では種族?が違うっぽいことに気がついた。
 これって、犬とか狐とかに使っても大丈夫なのかな?
 めちゃめちゃ失礼なことを思っているのは分かるが、このトリートメントのせいでティアの肌がかぶれてしまったり、この天使のツヤツヤ髪が失われてしまうのは避けたい。
 そもそも、異世界っぽいこの世界で使って環境破壊みたいになっちゃったらどうしよう。

 待って、その前にチョコとかあげちゃったけど大丈夫かな。
 でも狐は雑食らしいし、、って違ーーう。
 
 いくら耳があるからって動物として見るは失礼だよね。ごめんね、ティア。
 そもそもこの世界には人間はいるのかな?わ、わからない。何の情報もないから判断ができない。

 ここはティアに判断してもらうしかないよね。
 でもなんて切り出せばいいんだろ。 
 
 考えがぐるぐるとループし続け、なかなか話を切り出せない私をティアがじっと見ていたことなんて全く気がつけなかった。
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