可愛い天使だと思っていたのは私だけのようです

福ノ内 六森

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街へ行こう7

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 街に着くまで2日間野宿だったが、とっっっっっっても快適だった。
 出発するまでは硬い床で寝られるかな?川で水浴びドキドキ!火を起こせるかな?などと考えていたが、いざ出発してみると気がついた時にはティアが全て終わらせているという状態だったためなんの不便も苦労もなかったのだ。

 川で体を洗うと思っていたものの魔法で綺麗にしてもらえ、火なんて私が火起こしに使ういい感じの枝と板を探している間にどこから出したのか、薪に一瞬で火をつけていた。
 食事は街に行くことが決まった日から2人でたくさん作った料理でどういうわけか暖かくておいしかった。

 それだけではない、一番驚いたのが寝る時だった。
 暗くなるにつれて、なんの生き物なのか鳴き声がたまに聞こえて少し怖くなっている時だった。
 
「ハナそろそろ寝よう?」

「うん!じゃあ、こっt、、、」

 火に近い方の場所をティアに譲ろうと後ろにいたティアの顔を見ようとしたら、テントに近い形の何かがあった。
 さっきまではなかったのに、いつの間に、、と呆然としているとティアに手を引かれてテントもどきの中に入った。

 中は先ほどの外から見た広さよりも広く感じた。
 だが一番驚いたのは、床の感触である。それと、先ほどまで聞こえていた薄気味悪い鳴き声が聞こえなくなったことだった。
 床の感触を確かめるために、寝そべりゴロゴロとしていると

「はい。こっち」

 そう言われ、いつも使っているのに近い布団をかけられる。
 その後ティアも布団の中に入ってきたため、手を繋ぎ、これが本当のベッドルームってね。へへへ。と考えていたらいつの間にか眠っていた。

 こんな感じで野宿している不便さを全く感じなかった。
 街に着いた頃にはもう暗くなっていて、街の様子を見るのは明日からということになった。

 2人ともフードを被っているためなのか、周りの人からの視線を感じる。
 ティアは気がついているのかいないのか分からないが、いつもどおりに歩いている。
 何やら建物の前で足を止めたティアは、聞いたことのないくらい低い声で話し始めた。

「この辺で治安が良くて、綺麗ないい宿はどこだ?」

「ええーと、この辺でしたら、ここの角を右に行って、それからー」

 ティアの話を聞いて今日泊まる場所を探しているのかと分かったため、一生懸命に道順を覚えようとしたがダメだった。
 ~が見えるのでそれを左に行くと~と~があって、、と言っていたが、初めて来たためその~が分からない!
 なんの役にも立てないことにガックリと肩を落とす。

 幸いティアは分かっていそうだったため安心する。
 これから、ティア無しで生きていくことはできるのだろうか、、


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